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夏休みの宿題:秦の始皇帝の本の感想

某所の宿題があって秦の始皇帝に関する本を休暇中にキングダムを除いて4冊ほど読んだ。学びはいくつかあったが、その中で2つだけ私が考えた事を紹介しようと思います。

思想の統一について

当時の中国は7カ国に分かれていて、それぞれが独立した思想で独立した文化を持っていました。明らかに異なる文化を一つの国にしたとしても、その後も揉め事が起き続けてしまう。最近でも1つの国の中でさえも抗争・戦争が絶えないでしょう。

この課題に対して始皇帝の政権がやったことが焚書坑儒といって、1つの統一的な思想以外を全部強制的に燃やして捨ててしまったのですが、当たり前の事ですが反発が物凄かった。人間は自分が育った考え方を愛してるから、国の発展ために必要な事でも強制されたくないと。

企業経営でもグループ経営をしていった時に、息子(子会社)のような同じ文化/思想の会社は比較的マネジメントスタイルが似ているので扱いやすいと思いますが、JVやM&Aを通じて関連会社になったような企業もグループ企業で共存・繁栄させるのはそれはそれで揉め事が起こりえるので難しい事なんだと思いました。一つの会社の中でも多様な思想を持とうとするとそういう難しさは出てくるでしょう。解決策は案ベースで思ってることがあるので時が来たら実践していきたいと思います。

側近の待遇について

指導者がその責務を100%やりきったとしても、側近が専門分野でもないのにやろうとして失政をしたり(焚書坑儒も止めようとした人が毒殺されたw)、権力争いで極めて有能な人を殺してしまったり、秦の始皇帝が死んだ後に、始皇帝が指名した人と違う人が側近達の謀略により即位してしまうのだが、なんでこういう事をしてしまったかというと、別の有力な人や権力者が立つと、自分が粛清されるのが目に見えているからというのが一説にあるようです。

企業経営でも他社の話を聞くと、新しい社長(部門の指導者)になった時に、それまでの指導者の側近がまとめて入れ替えが行われたり(それを恐れて政治闘争をしたり)、有能な若手が昔の功がある信頼の厚い指導者の側近に抹殺されたりします(されないように政治活動をしたり)。そのため結構な調整力やバランス感覚が必要になってきます。

ですが、そんな事を考えないで100%純粋に会社のビジョンのためを考えれるようにした方がいいでしょう。例えば、重要な功を上げた人物は、本人や家族に手厚い待遇や力を間接的に借りれる形でうまく退いてもらったり、社史に一人一人の活躍者がきちんと残るような仕組みを作る方がベターかなと思いました。本格的にやるのは、まだまだ先の話かもしれませんがそういうのも少しずつ頑張りたいですね。

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Author
ジーニー代表の工藤です。 工藤智昭
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