「任せる力」が、成果を出すマーケ組織をつくる

気づけば、今日も「やらなきゃ」と思っていた施策に手をつけられずに終わっている。
バナー制作、SNSの更新、広告レポートのチェック、新しいツールの導入検討…。
「誰かに頼めたら楽なのに・・」分かっていながら、結局自分で抱えてしまう。そんな状況に、心当たりはありませんか?

人に任せられないことで、業務はどんどん属人化していきます。
「自分でやった方が早いし確実」と、気づけば頼る選択肢を手放してしまい、その結果、施策のスピードは落ち、成果を出すための「実行」が先延ばしに…

でも実は、任せること自体も立派な「戦略」なんです!
「どう任せるか」「誰に任せるか」を見直すことで、マーケティング活動の生産性は大きく変わります。
そこで今回は、「任せたいのに任せられない…」と悩むマーケターの方に向けて、「人を頼る力」をどのように育て、マーケティング施策を前に進めていくかのヒントをお届けできればと思います。

なぜ人に頼れないのか?よくある3つの壁

「任せた方がいい」と頭では分かっていても、いざ誰かに頼もうとすると足が止まってしまう…それはあなたの能力が足りないからとかではなく、「3つの心理的な壁」が、あなたの行動をブロックしているのです。

「自分でやった方が早い」という思い込み

たとえば、Instagramの投稿を作るとき、「構成を説明して、フィードバックして、修正してもらって…結局自分でやった方が早いかも」と思ったことはありませんか?
たしかに、最初はそうかもしれません。でも、「頼ること」は「その人を育てる時間」でもあります。
目先の時短よりも、未来の自分の時間を増やす投資と考えることができるかがポイントです。

「質が担保されない」ことへの不安

「頼んでみたけれど、クオリティがいまいちで結局自分で直すことに…」
そんな経験があると、次から頼むのが怖くなってしまいますよね。
でも実は、このような質のズレの多くは「任せ方の設計」で防ぐことができます。

たとえば、依頼時に「何のための仕事なのか(目的)」「誰に届けたいのか(ターゲット)」「どのような状態になれば成功か(ゴール)」を丁寧に伝えるだけで、アウトプットの精度はぐんと上がります。

「相手に迷惑かけたくない」遠慮の気持ち

同僚やチームメンバーに「これお願いしてもいい?」と言えずに、気づけば自分だけが残業…このタイプは、責任感が強く、まわりに気を使える人に多いです。でも、あなたが疲れ切ってしまえば、結果的にチーム全体のパフォーマンスも落ちてしまいます。「任せること=甘えること」ではなく、「信頼してタスクを分け合うこと」だと捉え直してみてください。

このように、「頼れない理由」は必ずしもスキルや経験の問題ではなく、心理的なハードルに起因しています。
まずはこの壁があることに気づくことが、「頼る力」を育てる第一歩となるでしょう。

頼れるようになるための3ステップ

頼ることに抵抗があるのは、あなただけではありません
でも、ちょっとした考え方の切り替えと工夫で、「頼ることができる自分」に近づいていくことができます。
ここでは、すぐに実践できる3つのステップをみていきましょう。

ステップ1:任せる前に「目的」と「ゴール」を明確にする

「とりあえずこれお願い!」と雑に依頼してしまうと、任された側も迷ってしまいます。結果的に期待と違うアウトプットになって、「やっぱり頼まなきゃよかった…」という悪循環に!
そうならないためには、まず「なぜそれをやるのか(目的)」と「何を達成したいのか(ゴール)」をしっかり伝えることが大切です。

ステップ1:任せる前に「目的」と「ゴール」を明確にする


ステップ2:小さく試す・任せる範囲を限定する

いきなりすべてを丸投げしようとすると、お互いにストレスが大きくなります。まずは、影響範囲が小さいタスクからお願いしてみましょう。

例:「月4本あるメルマガのうち1本だけ構成を考えてもらう」「SNS投稿の下書きを1パターンだけ出してもらう」など、スモールスタートにすることで、信頼関係も自然と築かれていきます。

ステップ3:定期的にフィードバックと感謝を伝える

お願いして終わり、ではなく、「こういう点がよかった」「ここはこうするともっと良くなりそう」といったフィードバックをきちんと伝えることも、頼る力の一部です。

この3ステップを繰り返すことで、「任せるのが不安」から「任せることで成果が出る」状態に変わっていきます。

頼れるようになった先にある成果

「頼れるようになる」と、ただ楽になるだけではありません。止まっていた施策が動き出し、やりたかったことをきちんと形にしていくことができます。
他の人の視点が入れば、自分ひとりでは思いつかなかった改善案やアイデアが生まれることもあります。チームで動くことで、結果としてクオリティが上がり、施策のスピードアップも期待できます。
そしてなにより、自分は「考えること」に集中できるようになります。任せることで、ようやくマーケターとして本来注力すべき仕事に時間を割けるようになります。

頼ることは、成果に近づくための第一歩。まずは今日、小さな「お願い」から始めてみましょう。

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