
本当はたくさん本を読んで、マーケティングの勉強をしたいけど、「業務に追われて時間が取れない」「なかなか腰が重くて進まない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
かくいう執筆者も同じ思いを抱えつつも、ちまちまとマーケ本を読んだり読まなかったり…
せっかくなので、執筆者が読了した書籍を紹介していければと思います。
[買わせる]の心理学
今回私が拝読したのは、中村和正氏著『[買わせる]の心理学 消費者の心を動かすデザインのしくみ67【改訂新版】』
公式サイト:https://books.mdn.co.jp/books/3223203002/
2018年に発売された書籍の改訂版となっており、Webデザインにおいてどうすれば消費者の心を動かせるのか?というテーマをもとに67のノウハウが紹介されています。
紙書籍は、iPadほどのサイズ感。見開き1ページで1つの内容について、図や具体例を取り扱いながら解説されているのでサクサク読み進めることが出来ました。
心理学に基づいて体系的に解説されていて、無意識的に選択していたことが間違っていないという確証を得られたり、逆に「確かに言われてみると…」とマーケティング施策の内容を考え直すきっかけになる1冊でした。
せっかくなので、皆さんもすぐに取り入れていただけそうな2節を紹介したいと思います。

マジカルナンバー|短期記憶できる情報の数は4±1
驚くべきことに人間が15~30秒の短い時間の中で、覚えていられる情報は3~5個しかないそうです。
確かに言われてみると、「マグロ・タイ・カツオ」と言われると覚えていられそうなものですが「マグロ・タイ・カツオ・アジ・ヒラメ・イワシ・サンマ・ハマチ・タコ…」と続けられると、かなり難しいと感じるのではないでしょうか?
Webデザイン以外にも、営業資料の1スライドに入れ込む内容やWeb広告のクリエイティブやディスクリプションにも活かせるノウハウですね。
ツァイガルニック効果|未完成なものに人間は惹かれる
これはブルーマ・ツァイガルニックが提唱した効果で、人は完了できなかった事柄の方をよく記憶する傾向があるそうです。
テレビでも「続きはCMのあとで」と持ち越されて、気になって続きを見てしまったり、漫画でいうと『ハンターハンター』や『NANA』に人々が熱狂するのもこの効果に当たると考えられます。
この効果はコピーライトに非常に有効です。
何かしらユーザーを引き込みたいマーケティング施策、例えば広告やメールマガジンを考える際には、情報は全て見せずに興味を惹いてもらえるように設計するのが良いでしょう。
ただ、やりすぎてしまうとユーザーのモチベーションが下がってしまう可能性があるので、塩梅が必要になりそうです。
まとめ
マーケターにとって、消費者の心をいかに動かすか?と考え続けることは逃れられない務めです。
これは決して簡単なことではなく、皆さん頭を悩ませているかと思います。
本書ではWebデザイン×心理学の観点で複数のノウハウが紹介されていました。
Webデザインだけでなく、広告におけるクリエイティブ運用などにも活かしていただけるような内容だと思います。
少しでも気になった方は、お手に取ってみてくださいね。