
目的と手段って、いつの間にかズレてくることありませんか?
何かに取り組んでいるうちに、「あれ、これって何のためにやってたんだっけ…?」ってなること、私自身よくあるんです。
そんなときに思い出すのが、昔話の「桃太郎の鬼退治」。
これ、目的と手段の違いをめちゃくちゃわかりやすく教えてくれるんです。
「鬼退治」は、目的?手段?
桃太郎の話を、覚えていますか?
川から流れてきた桃から生まれた男の子が、きびだんごを手に仲間を集めて、鬼ヶ島へ鬼退治に行く、あの物語です。
さて、ここでちょっと考えてみてください。桃太郎にとって、「鬼退治」って「目的」だったんでしょうか?
一見、鬼を倒すことが目的のように見えますが、実はそうじゃないんです。
桃太郎が鬼ヶ島へ向かったのは、鬼たちが村を荒らして困っている人たちを助けるため。
つまり、彼の本当の目的は「村を平和にすること」でした。
鬼退治は、そのための手段だったんですよね。
整理すると、こうなります。

ところが、もしこの「鬼退治」自体が目的になっていたらどうでしょう?
「もっと強い鬼を探して倒してやる!」
「鬼退治ランキングで1位になりたい!」
…みたいな展開になっていたかもしれません(笑)
そうなると、最初に目指していた「村の平和」は、どこかにいってしまいます。
でも、これって実は、ビジネスやマーケティングの現場でもよくあることなんです。
たとえば、
「新規顧客を獲得する」
「広告を打つ」
「キャンペーンをやる」
こうした手段が、いつの間にか目的化してしまって、本来の「なんのためにやってるのか?」が見えなくなる。だからこそ、何かに取り組むときは、まず最初に「これって、なんのため?」を考えることが大事なんです。
まとめ
こうして見てみると、手段が目的化してしまうズレって、実は誰にでも起こりうることだとわかります。
だからこそ、何か施策を考えるときには、「それって、なんのため?」と問い直すクセをつけてみるのもいいかもしれません。
桃太郎にとって本当に大事だったのは、「鬼退治」じゃなくて「村を守ること」でした。
それと同じで、私たちマーケターにとっても、「広告を出すこと」や「新規顧客を獲得すること」自体が目的ではありません。
本当の目的は、ちゃんと「成果を出すこと」。
広告もキャンペーンもSNSも、すべてはその目的を達成するための「手段」でしかないんです。
目の前のタスクに集中しすぎて、「なんでこれやってるんだっけ?」と迷ったときは、ぜひ一度立ち止まってみてはどうでしょうか?