Webサイトやサービスの成果を最大化するうえで、CVR(コンバージョン率)の改善は欠かせません。ただ、改善施策を闇雲に実施しても、効果が思うように出ないことも少なくありません。
そこで本記事では、業界別のCVR平均を基準に自社の現状を把握し、優先度の高い課題を整理する方法を解説します。さらに、実務で活用できる改善施策や成功事例も紹介します。

目次
CVR平均

成果が出ないと、「もしかしてCVRが低いのでは?」と改善に目が向きます。
すると次に、「他社はどれくらいなんだろう?」と気になる担当者も多いのではないでしょうか。
一般的には、CVRの平均はおよそ2%と言われています。しかし、何をCVとするかは業界や商材によって大きく異なり、一概に自社の数値だけで良し悪しを判断することはできません。
だからこそ、まずは自分たちと近い業界・商材のベンチマークを知り、どの水準を目指すべきなのかを把握することが重要です。
業界別の平均値
今回は、業界別の広告のCVR平均値を紹介しながら、自社の今の数字をどう捉えればいいのかを解説していきます。
WordStream社が公開している、Google広告の業界別ベンチマークデータの調査結果によると、Google広告の全業界平均CVRは、検索広告で3.75%、ディスプレイ広告で0.77%とのことでした。
-1024x576.png)
[出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry]
最新のデータでは「マッチングアプリ」業界が平均9%以上と、他業界を大きく引き離しています。
また、法曹界、消費者サービス業界、自動車業界も平均CVRが高く、効果的な改善施策が取られていることがわかります。
高いCVRを実現している広告主は、オファー内容やコンバージョンフローを柔軟に変更したり、動画ランディングページなどの施策を活用しているのが特徴としてあるようです。
-1024x576.png)
[出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry]
広告の配信先やターゲティングを最適化することで、より効率的な成果につながると考えられます。
CVR平均値をどのように活用するべきか
業界別のCVR平均を知ることで、単に数字を確認するだけでなく、改善施策や目標設定に活用することができます。
まず、自社のCVRを平均と比較することで、どのページや導線に改善余地があるかを把握できます。たとえば、検索広告で自社CVRが平均より下回っている場合、その原因を特定し、優先的に改善施策を実施する判断材料になります。
また、ディスプレイ広告のCVRが平均より低い場合は、広告配信先やターゲティングを見直すことで、効率的に成果を伸ばすことが可能です。
平均値は、このように現状の評価指標としてだけでなく、現実的な改善目標を設定する基準としても活用できます。
段階的な目標を立てることで、施策の効果を測定しやすくなり、PDCAサイクルを効率的に回せるのも大きな利点と言えるでしょう。
CVR平均から見つける課題の整理方法

自社のCVRを改善するには、業界別の平均値と比較し、課題を効率的に整理することが重要です。
以下のようなステップに沿って進めると、優先順位をつけながら改善ポイントを特定できます。

自社CVRを平均と比較するチェックポイント
自社のCVRを改善するためには、単に「全体の数値が平均を下回っているか」だけを見るのでは不十分です。より効果的に改善を進めるには、以下の観点から細かくチェックしていくことが大切です。
ページや導線ごとの差を確認する
サイト全体のCVRだけでなく、ランディングページごと、流入チャネルごと、フォーム導線ごとに分解して確認します。特定のページだけCVRが低い場合は、訴求内容やUIに課題がある可能性が高いです。
成果に直結する施策の有無をチェックする
平均を下回っている箇所に対して、すぐに打てる施策があるかを見極めましょう。たとえば、CTA(ボタン)の改善やEFO(入力フォーム最適化)、広告文のチューニングなどは成果に直結しやすい施策です。
これらのチェックポイントを押さえることで、単に「平均より低いから改善する」ではなく、どこを優先的に改善すべきか、具体的な打ち手を考えるための土台をつくることができます。
課題の優先順位の考え方
CVR改善に取り組む際、課題をただ列挙するだけでは効率的に成果を上げることは難しいです。
ここでは、課題を整理した上で、優先順位を決める考え方を紹介します。

課題の優先順位を明確にすることで、改善の効果を最大化できます。影響度の高い箇所から着手し、短期間で成果が出やすい施策を選び、リソースやコストに配慮しながらPDCAを回す。これを繰り返すことで、効率的にCVR改善を進めることが可能です。
CVR平均値を活用した改善施策の紹介

WebサイトやLPのCVRを高めるためには、具体的な改善施策を検討する必要があります。ここでは、実践しやすく効果の高い施策を紹介します。
フォーム簡略化や入力補助の導入
CVRが平均を下回る場合、まず見直したいのが入力フォームです。フォームの項目数が多かったり操作が煩雑だったりすると、ユーザーは記入の途中で離脱し、コンバージョンのハードルが高いまま放置されます。
必須項目を最小限に絞る、住所の自動入力やエラー箇所のリアルタイム表示といった入力補助を加えるだけでも、記入の手間は大きく減らせます。さらに入力欄を1画面にまとめたり、スマートフォンでも押しやすいボタンサイズに調整したりする工夫も、離脱の抑制に効果的です。EFO(入力フォーム最適化)は、流入したユーザーを取りこぼさず成果へつなげる施策であり、平均値との差が大きいサイトほど効果を実感しやすい改善策です。
▼関連記事:ユーザー離脱を防ぐWebフォームデザインの最適化手法
CTA文言の改善
CVRが平均を下回るときは、CTAの文言を改善することが効果的な施策です。ボタンやリンクの訴求が弱く次の行動が伝わりにくいと、ユーザーはクリックをためらい、コンバージョンに至らないまま離脱しかねません。
「無料で資料を受け取る」のように得られるメリットを具体的に示したり、色や配置でボタンを目立たせたりすると、クリックへの心理的な後押しになります。あわせて設置位置をファーストビューや記事末尾など複数に分け、ユーザーが行動したい瞬間に選択肢を置くことも有効です。CTAの文言はユーザー視点で見直すほど効果が出やすく、平均CVRを上回るための費用対効果の高い改善施策といえます。
▼関連記事:CTAボタンのデザインで成果を変える!成功の秘密と実践ノウハウ徹底解説
リターゲティング広告との組み合わせ
サイト改善だけでCVRが平均に届かない場合、一度訪れて離脱したユーザーへ再アプローチするリターゲティング広告が有効です。すでに商材に興味を示した確度の高い層に絞って配信できるため、新規の集客よりコンバージョンにつながりやすいのが特徴です。
InstagramやYouTubeなど媒体ごとに訴求を変え、閲覧した商品や資料に関連する広告を届ければ、購入や申し込みへの後押しになります。配信後は広告経由の数値を平均と照らして検証し、反応の薄い層を除外していくと費用対効果も高められます。
フォームやCTAの改善と組み合わせることで、施策同士が相乗効果を生み、平均を上回るCVRを実現できるでしょう。
▼関連記事:リターゲティング広告とは?仕組みや活用方法を解説!
EFOツールの導入
施策を手作業で進めるには限界があり、継続的にCVRを平均以上へ引き上げるにはEFOツールの導入が近道です。EFOツールを使えば、どの入力項目で離脱が起きているかを数値で把握でき、改善すべき箇所を的確に特定できます。
あわせてチャットボットで疑問を解消したり、ワンページカートで購入までの手間を減らしたりすれば、カゴ落ちの防止にも直結します。多くのツールは無料トライアルを備えており、導入前後で数値を比較しながら効果を検証できる点も安心材料です。EFOツールは入力補助や分析を自動化し、平均CVRとの差を埋める施策を効率的に回す上で有効な選択肢です。
▼関連記事:フォーム離脱率を下げる方法10選|原因・計算式・EFO対策を解説
チャットボット型EFOツールでCVR改善事例
改善施策を検討する上で、他社の成功事例を参考にするのも有効です。
ここでは、EFOチャットボットツールを活用した具体的な改善施策と成果を紹介します。
バルクオム社は、メンズ向けスキンケア製品を中心に展開するブランドで、新規顧客獲得の効率化とCPAの最適化が課題となっていました。従来のフォームでは入力離脱が発生しやすく、CVR向上のための改善施策が求められていました。
そこで、導入されたのがEFOチャットボットツール「GENIEE CHAT」です。
他社での導入実績が豊富で、安心して利用できる点が高く評価されました。
実際の施策では、入力項目を整理し、必要な情報だけを順序立てて入力させるシナリオ設計により、離脱を抑制。さらに、チャット画面のデザインや文言はブランドトーンに統一し、違和感なく利用してもらえる工夫が施されています。
導入後の成果として、CVRは約1.5倍に改善され、フォーム離脱率も低下しました。さらに、施策の効果を定期的に測定し、PDCAサイクルを回すことで、広告やLPとの相乗効果も確認され、KPI達成につながっています。
CVRの平均に関するよくある質問
ここまでCVRの平均値や改善施策を解説してきましたが、実際に運用を進めると、SEO経由のCVRをどう計算・計測するか、ツールを用いたボトルネックの特定方法など、細かな疑問が出てくるものです。
CTRとの違いやLPの平均CVRといった基礎知識もあわせて、ここではCVRの平均に関するよくある質問について解説します。
SEO(自然検索)経由のCVRはどのように計算・計測すればよいですか?
SEO経由のCVRは「自然検索から発生したコンバージョン数÷自然検索のセッション数」で算出し、全体の平均CVRとは分けて考えるのが基本です。流入経路ごとに数値が異なることから、まとめて見ると課題が見えにくくなるためです。
計測にはGoogleアナリティクスでコンバージョン目標を設定し、直帰率や離脱率もあわせて取得すると、どこを改善すべきかが把握できます。
ツールを使ってCVR低下のボトルネックを特定するにはどうすればよいですか?
CVRが平均を下回る箇所を特定するには、アクセス解析ツールとヒートマップツールの併用が効果的です。まず解析ツールでどのページの離脱が多いかを定量的に把握し、次にヒートマップでユーザーの熟読箇所やクリック位置を可視化すれば、ボタン配置や導線の問題が見えてきます。
さらにABテストで仮説を検証すれば、施策が適切かを確認しながらCVRを最適化(CRO)できます。
CTR(クリック率)とCVR(コンバージョン率)の違いや関係性は何ですか?
それぞれ次の意味を持ちます。
| CTR | 広告や検索結果がクリックされた割合 |
| CVR | 訪れたユーザーが最終的な成果に至った割合 |
混同すると改善の方向を見誤るため区別しなければなりません。CTRは高いのにCVRが低い場合、ユーザーニーズとページ内容が合っていない可能性があります。両方の数値を比較することで、導線設計の課題が初めて見えてきます。
LP(ランディングページ)のCVR平均はどのくらいですか?
LPの平均CVRは業界によって幅がありますが、1%を下回ることも珍しくなく、低いからと改善を諦める必要はありません。業界別の平均コンバージョン率をベンチマークにすれば、自社LPが最適化されているかを推測できます。
まずは自社の数値を平均と照らして現状を把握し、その上でフォームやCTAの見直しといった改善に取り組むことが必要です。
まとめ
CVR改善を効率的に進めるためには、「平均値で課題を特定し、改善施策を実施し、目標を設定して進捗を管理する」という一連の流れが重要です。まずは自社のCVRや業界平均を基に現状を把握し、どのページや導線に改善の余地があるかを特定します。その上で、フォーム簡略化や入力補助、CTA文言の改善、リターゲティング広告との組み合わせなど、具体的な施策を実施します。
そして、現実的かつ挑戦的な目標を設定し、施策の効果を測定しながらPDCAサイクルを回すことで、着実に成果を積み上げることができます。
関連記事:CVR改善施策まとめ|効果が出る打ち手・成功事例を紹介
チャットボット型EFOツールなら
「GENIEE CHAT」
株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。
まずは資料ダウンロード



