Webマーケティングにおいて、コンバージョン率(CVR)を高めることは重要な課題です。
特に、ユーザーが入力フォームで離脱するといった問題は多くの企業が直面しています。
その際、効果的なのが「EFO対策(Entry Form Optimization)」です。
EFO対策とは、フォームの使いやすさや入力のしやすさを改善し、ユーザーの離脱を防ぎます。
本記事では、EFO対策の基本から具体的な改善方法、成功事例、ツール選びのポイントまでを解説します。

EFO対策の基本と重要性

EFO対策は、フォームの離脱率を下げ、CVRを向上させるための施策です。
フォームはユーザーが商品購入や資料請求、会員登録などのアクションを起こす最後のステップです。
ここでのユーザー体験が良くないと、興味を持っても途中で離脱する可能性が高まります。
なぜEFO対策が重要なのか?
CV地点に最も近いのが、フォーム入力になります。ここでのユーザーの離脱は大きな機会損失や売上損失につながります。
そのため、入力のストレスを減らし、スムーズに完了できる環境を整えることが重要です。
EFO対策を行うことで、以下のようなメリットが得られます。
- 離脱率の低減
入力項目の削減や入力補助機能の導入で手間を減らすことで、ユーザーが最後まで入力を続けやすくなります。 - CVRの向上
フォームの使いやすさを改善することで、ユーザーのストレスを軽減し、入力完了を促進します。 - 顧客満足度の向上
ユーザーが快適に操作できることでブランドへの信頼感が増し、リピーターや口コミの増加にもつながります。

フォーム離脱を防ぐ、具体的な改善施策
ここでは、EFO対策の具体的なポイントを5つ紹介します。
1.入力項目の最適化
必要項目を絞り込み、不要な項目は削減しましょう。
入力項目が多いとユーザーの負担が増え、途中で離脱しやすくなります。そのため、必要最低限に絞ることで完了率を上げることができます。
また、入力欄に具体的な説明や入力例を付けて、ユーザーが迷わず入力できるようにしましょう。
不明点があると入力を躊躇い、フォーム離脱に繋がります。分かりやすい説明を記載し、スムーズな入力を促すことが大切です。

2.入力補助機能の導入
自動入力や候補表示で入力の手間を減らしましょう。
手間が減ることでユーザーのストレスが軽減し、入力完了までのハードルが下がります。

また、入力ミスをリアルタイムで表示し、修正を促しましょう。
ミスに気づかず入力を進むと後でエラーになるため、即時修正できることで離脱防止につながります。

3.デザインとレイアウトの工夫
スマホ対応のレスポンシブデザインを心がけましょう。
多くのユーザーがスマホを利用しているため、操作しやすいデザインは離脱率低減に直結します。
また、視線の流れを考えた見やすい配置にしましょう。
見やすく整理されたフォームは、ユーザーの入力の迷いを減らし、スムーズな操作を促します。
加えて、ボタンは押しやすい大きさと色で目立たせましょう。
送信ボタンが押しやすいと、最後のアクションを躊躇わずに行えます。
4.進捗表示やステップ分け
長いフォームは、複数ステップに分けて、現在の進捗を表示しましょう。
全体の長さが見えることで、ユーザーがどこまで入力したかが分かるため、入力のハードルが下がります。

5.他ページへの遷移先を設定しない
フォーム入力中に他のページへ遷移できるリンクやボタンは設置しないようにしましょう。
ユーザーが誤って他ページに移動してしまうと、入力途中で離脱する可能性が高まります。そのため、遷移先は削除し、入力に集中できるようにしましょう。
EFOツール選びのポイント

EFO対策を効率的に進めるためには、専用のEFOツールを導入することが効果的です。
ここでは、ツール選びの際のポイントを4つ紹介します。
操作の簡単さ
マーケティング担当者や現場のスタッフが直感的に使える操作画面であることが重要です。
複雑すぎるツールは、導入後の運用が滞りやすいです。専門知識がなくても設定や改善施策の実施ができるかを事前に確認しましょう。
機能の充実度
以下の機能が充実しているほど、より効果的なEFO対策が可能になります。
- 入力補助機能(自動入力や候補表示)
- リアルタイムエラーチェック
- ABテスト機能
- 進捗表示 など
導入コスト
ツールの価格は機能やサポートの内容によって大きく異なります。自社の予算に合った価格帯で、費用対効果が見込めるかを検討しましょう。
たとえば、無料トライアルやデモを活用して、実際の使い勝手や効果を確認することもおすすめです。
サポート体制
導入後のサポートが充実しているかも、重要なポイントです。
設定や改善の相談、トラブル対応が迅速に行われるか、また定期的な改善提案やアップデートがあるかを確認しましょう。
このように、安心して長期的に使えるパートナーを選ぶことが成功の鍵となります。
これらのポイントを踏まえて、ツールを選ぶことで、EFO対策の効果を最大化し、フォームの離脱率低減やCVR向上につなげることができます。
成功事例から学ぶEFO対策

実際にEFO対策を行い、成果を上げた企業の事例を紹介します。
事例1:チャットボット導入でCVR7%改善を実現
さくらフォレスト株式会社様は、自社ブランド「さくらの森」にて健康食品や美容品など約70種類の商品を展開しています。
新規顧客獲得最大化のために、「GENIEE CHAT」を導入し、EFO対策を強化しました。
結果として、チャットボットの入力変換の速さや起動スピードが向上しました。これにより、多くのユーザーが途中離脱せず購入まで進み、CVRが約7%改善。売上増加につながりました。
さらに、CPAの削減や定期購入への引き上げ率の改善にも成功。マーケティング施策全体の効率化に繋がっています。

導入事例記事
さくらフォレスト株式会社が語る自由でチャレンジな風土で創られる”お客様第一の”商品開発~マーケティング活動の裏側とは?
「GENIEE CHAT」を活用することで、実現した【3UP】についてもお話をお伺いしました。
事例2:PDCAを回しながらチャットボットでCVR約1.5倍向上を実現
メンズスキンケアブランドを展開する株式会社バルクオム様は、購入導線のUX改善と改修スピードの改善を目的に「GENIEE CHAT」を導入しました。
導入後は、入力項目の整理やCTAボタンのデザイン改善などを実施しました。これにより、ユーザーの入力負担を軽減し、購入しやすい導線を設計しました。結果として、テストを繰り返す中でCVRが約1.5倍に向上しました。

導入事例記事
PDCAを回してCVR約1.5倍向上!バルクオムが取り組む”ユーザー視点に立った”購入導線設計とは?
「GENIEE CHAT」を活用することで、実現したCVR約1.5倍向上についてもお話をお伺いしました。
まとめ
EFO対策は、CVR改善に直結する重要な施策です。フォームの入力項目の最適化や入力補助機能の導入、スマホ対応など具体的な改善を行うことで、ユーザーの離脱を防ぎ、成果を上げることができます。
さらに、成功事例から学びつつ、専用ツールを活用して効率的に改善を進めることがポイントです。
この記事を参考に、ぜひ自社のマーケティング施策の一環としてEFO対策を検討し、チーム内で具体的な改善につなげてください。
チャット型EFOツール「GENIEE CHAT」
株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。
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