BtoC企業にとって、顧客との接点を増やすことは売上向上の鍵となります。そこで注目されているのがLINE公式アカウントです。国内で1億人以上(2026年1月時点)が利用するLINEは、メールよりも開封率が高く、顧客との距離を縮めやすいツールとして評価されています。
(出典:https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/020058/)
「導入コストが心配」という声もよく聞かれます。しかし、LINE公式アカウントは無料プランでも多彩な機能を利用できます。メッセージ配信やクーポン発行、リッチメニューの設置まで、費用をかけずに始められるのです。
この記事では、LINE公式アカウント無料でできることを網羅的に解説します。BtoCマーケターが押さえておくべき機能や活用のコツを、具体例を交えて紹介していきます。
目次
LINE公式アカウント無料プランの基本概要

ここではコミュニケーションプランの特徴と有料プランとの違いについて解説します。
コミュニケーションプランとは
LINE公式アカウントを開設すると、自動的にこのプランが適用されます。月額費用は0円で、初期費用も一切かかりません。そのため、リスクなくLINEマーケティングを始められる点が大きな魅力です。
月間200通までメッセージを配信できます。この「通数」は、配信回数と友だち数を掛け合わせた数値でカウントされます。たとえば、友だちが50人いる場合は月4回まで配信可能です。一方、友だちが200人なら月1回の配信が上限となります。
重要なのは、機能面での制限がほとんどない点です。リッチメニューやクーポン、ステップ配信など、有料プランと同じ機能を利用できます。つまり、配信通数以外の違いはほぼありません。
無料プランと有料プランの違い
両者の違いを明確にするため、以下の表で比較します。
| 項目 | コミュニケーションプラン(無料) | ライトプラン | スタンダードプラン |
| 月額料金 | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
| 無料メッセージ通数 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
| 追加メッセージ | 不可 | 不可 | 1通あたり最大3円 |
| 利用可能機能 | 全機能 | 全機能 | 全機能 |
出典:https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan
表からわかるように、機能差はありません。違いは配信できるメッセージ数と追加配信の可否のみです。したがって、友だち数が少ない段階では無料プランで十分に運用できます。
スタンダードプランのみ、上限を超えた場合に追加料金を支払って配信できます。一方、無料プランとライトプランでは上限に達すると翌月まで待つ必要があります。この点は運用計画を立てる際に考慮すべきポイントです。
無料プランで使える主要機能

ここではメッセージ配信やリッチメニュー、クーポンなど主要機能について解説します。
メッセージ配信機能
テキスト、画像、動画など多様な形式でメッセージを送れます。1回の配信で最大3つの吹き出しを同時に送信できる点も便利です。なお、3つ送っても通数カウントは1通として扱われます。
リッチメッセージという形式も活用できます。これは画像とテキストを組み合わせた視覚的なメッセージです。商品カタログやキャンペーン告知に適しており、クリック率の向上が期待できます。
さらに、カードタイプメッセージも利用可能です。カルーセル形式で最大9枚のカードをスライド表示できます。複数商品の紹介やメニュー案内に効果的で、ユーザーの興味を引きやすい形式といえます。
絞り込み配信とステップ配信も無料で使えます。絞り込み配信では、性別や年齢、地域などの属性でターゲットを限定できます。ステップ配信は、友だち追加から一定期間後に自動でメッセージを送る機能です。新規登録者への段階的なアプローチに役立ちます。
▼ 関連記事:LINEステップ配信とは?自動化で売上を最大化する設定手順と成功の秘訣
リッチメニュー機能
トーク画面の下部に固定表示されるメニューを設置できます。この機能は通数にカウントされないため、無制限で利用可能です。ユーザーがトークを開くたびに目に入るため、高い訴求効果を発揮します。
設定できるアクションは多岐にわたります。Webサイトへの誘導やクーポン表示、電話発信、店舗情報の表示などが可能です。ECサイトであれば商品ページへのリンク、飲食店であれば予約ページへの誘導といった使い方ができます。
デザインのカスタマイズも自由度が高いです。画像を分割してボタンのように見せたり、ブランドカラーに合わせたデザインにしたりできます。視認性を高めることで、ユーザーのアクションを促しやすくなります。
クーポン・ショップカード機能
クーポン機能を使えば、割引や特典を簡単に配布できます。金額割引や割合割引、無料特典など、さまざまな種類を設定可能です。期間限定クーポンや初回限定クーポンなど、目的に応じた使い分けもできます。
ショップカード機能はデジタルポイントカードとして機能します。来店ごとにポイントを付与し、一定数貯まると特典を提供する仕組みです。紙のポイントカードと違い、紛失の心配がありません。顧客にとっても管理が楽になるメリットがあります。
これらの機能は通数にカウントされません。そのため、無料プランでも積極的に活用すべきです。リピーター獲得や来店促進に大きく貢献する機能といえます。
チャット・自動応答機能
1対1のチャットで顧客と直接やり取りできます。テキストだけでなく、画像や動画、スタンプも送受信可能です。個別の問い合わせ対応や予約確認など、きめ細かなコミュニケーションに適しています。
チャットの送受信は通数にカウントされません。つまり、何通やり取りしても無料です。この点は無料プランを運用するうえで非常に重要なポイントです。
応答メッセージ機能を使えば、自動返信を設定できます。特定のキーワードに反応して自動で返信する仕組みです。営業時間外の問い合わせにも対応でき、顧客満足度の向上につながります。
あいさつメッセージも設定できます。友だち追加時に自動で送信されるメッセージです。初回クーポンの配布やサービス紹介に活用すると効果的です。なお、あいさつメッセージも通数にカウントされません。
無料プランの制限事項と注意点

ここではメッセージ配信数の上限と追加配信の制約について解説します。
メッセージ配信数の上限
月間200通という上限は、友だち数が増えると厳しくなります。友だちが100人なら月2回、200人なら月1回しか配信できません。友だち数が増えるほど、1回あたりの配信価値を高める工夫が求められます。
2023年6月の料金改定で、無料プランの上限は1,000通から200通に引き下げられました。以前より制限が厳しくなったため、配信内容の精査がより重要になっています。
通数のカウント方法も正確に理解しておく必要があります。「配信回数×友だち数」が通数です。たとえば、100人に2回配信すると200通を消費します。絞り込み配信で対象を50人に限定すれば、2回配信しても100通で済みます。
追加配信ができない点
無料プランでは、200通を超える配信ができません。上限に達した場合、翌月まで待つしかありません。この点はライトプランも同様で、追加購入はスタンダードプランのみの特典です。
急なキャンペーンや重要なお知らせがある場合、配信枠が足りないと機会損失につながります。そのため、月初に配信計画を立てておくことが重要です。
友だち数が増えてきたら、有料プランへの移行を検討すべきタイミングです。目安として、友だちが100人を超えたあたりから配信頻度との兼ね合いを考える必要があります。
無料プランを効果的に活用するコツ

ここでは配信数の節約方法と通数カウント対象外の機能活用について解説します。
配信数を節約する工夫
絞り込み配信を活用すれば、必要なユーザーにだけメッセージを届けられます。全員に配信するのではなく、ターゲットを絞ることで通数を節約できます。たとえば、女性向け商品の案内は女性ユーザーのみに配信するといった使い方です。
配信内容の質を高めることも重要です。1回の配信で複数の情報を伝えれば、配信回数を減らせます。ただし、情報を詰め込みすぎると読まれなくなるため、バランスが大切です。
LINE VOOMへの投稿も有効な手段です。旧タイムライン機能であるLINE VOOMは、通数にカウントされません。日常的な情報発信やブランディングに活用すれば、メッセージ配信の負担を軽減できます。
▼ 関連記事:LINE集客で成果を出すには?運用のコツと失敗しない手順を解説!
通数カウント対象外の機能を活用する
以下の機能は通数にカウントされないため、積極的に活用すべきです。
| 機能 | 用途 | 活用ポイント |
| チャット | 個別対応 | 問い合わせ対応や予約確認に活用 |
| 応答メッセージ | 自動返信 | よくある質問への自動回答を設定 |
| あいさつメッセージ | 初回接触 | 友だち追加時にクーポンを配布 |
| リッチメニュー | 常時表示 | Webサイトや予約ページへ誘導 |
| LINE VOOM | 情報発信 | 日常的なコンテンツを投稿 |
これらを組み合わせることで、配信通数を消費せずに顧客接点を増やせます。特にリッチメニューとあいさつメッセージは、設定しておくだけで効果を発揮します。
応答メッセージでよくある質問に自動対応すれば、チャット対応の負担も軽減できます。営業時間や予約方法など、定型的な問い合わせにはキーワード応答を設定しておくと便利です。
▼ 関連記事:LINE分析のやり方は?数値から課題を見つけ売上を伸ばす改善策
よくある質問(FAQ)
Q1. LINE公式アカウントの無料プランはいつまで使えますか?
期間の制限はありません。友だち数が増えても、無料プランのまま継続利用できます。ただし、月間200通の配信上限は変わらないため、友だち数に応じて有料プランへの移行を検討する必要があります。
Q2. 無料プランでもリッチメニューは使えますか?
利用可能です。リッチメニューは通数にカウントされないため、無制限で設定・変更できます。デザインのカスタマイズも自由にでき、有料プランと同じ機能を使えます。
▼関連記事:クリック率を上げるLINEリッチメニューのデザインは?反応が変わる配置のコツと作成手順を解説
Q3. 友だちが200人を超えたら無料プランでは運用できませんか?
運用自体は可能です。ただし、月1回の配信も難しくなります。絞り込み配信で対象を限定したり、通数カウント対象外の機能を活用したりする工夫が必要です。配信頻度を確保したい場合は、有料プランへの移行を検討してください。
Q4. 無料プランから有料プランへの切り替えはすぐにできますか?
管理画面からいつでも変更できます。プラン変更は即時反映されるため、急な配信ニーズにも対応可能です。なお、有料プランから無料プランへのダウングレードも同様に可能です。
Q5. 個人でもLINE公式アカウントを開設できますか?
開設できます。法人だけでなく、個人事業主や個人でもアカウントを作成可能です。無料プランであれば費用もかからないため、副業やフリーランスの方にも適しています。
▼ 関連記事:LINEマーケティングツール比較6選!失敗しない選び方は?
まとめ
LINE公式アカウント無料でできることは、想像以上に多彩です。メッセージ配信やリッチメニュー、クーポン、チャットなど、有料プランと同等の機能を利用できます。月間200通という配信上限はあるものの、工夫次第で十分な運用が可能です。
BtoC企業のマーケターにとって、LINEは顧客との距離を縮める強力なツールです。まずは無料プランで始め、友だち数や配信ニーズに応じて有料プランへ移行する流れが現実的といえます。
通数カウント対象外の機能を活用すれば、配信枠を節約しながら顧客接点を増やせます。リッチメニューやあいさつメッセージ、応答メッセージを設定し、効率的な運用を目指してください。
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