LINE公式アカウントを運用するうえで、メッセージの配信タイミングは開封率を左右する重要な要素です。しかし、最適な時間帯に手動で配信するのは現実的ではありません。そこで活用したいのが「予約投稿」機能です。
この機能を使えば、あらかじめ設定した日時に自動でメッセージを届けられます。深夜や早朝、休日でも狙ったタイミングで配信できるため、運用効率が大幅に向上するでしょう。
本記事では、LINE公式アカウントの予約投稿について、設定手順から効果的な活用方法まで詳しく解説します。BtoC企業のマーケターが押さえておくべきポイントを網羅しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
LINE公式アカウントの予約投稿とは
ここでは予約投稿の基本的な仕組みと通常配信との違いについて解説します。
予約投稿でできること
指定した日時にメッセージを自動配信できる仕組みです。管理画面であらかじめ配信内容と日時を設定しておけば、その時刻になると自動的に友だちへ届きます。
たとえば、新商品の発売日に合わせてクーポンを配布したい場合を考えてみましょう。発売日の朝9時に配信したいとき、前日のうちに予約しておけば当日は何もする必要がありません。また、イベント前日のリマインド通知なども、事前に設定しておくことで確実に届けられます。
配信できるコンテンツは通常のメッセージと同様です。テキストはもちろん、画像やリッチメッセージ、クーポンなども予約配信できます。さらに、LINE VOOMへの同時投稿も可能なため、複数チャネルへの情報発信を一度に完了できるのも魅力といえるでしょう。
通常配信との違い
通常配信は「今すぐ配信」を選択した時点で即座に送信されます。一方、予約投稿は配信日時を未来の日付に設定する点が異なります。
両者の違いを整理すると、以下のようになります。
| 項目 | 通常配信 | 予約投稿 |
| 配信タイミング | 即時 | 指定日時 |
| 事前準備 | 配信時に作成 | 事前に作成・設定 |
| 変更・キャンセル | 不可(送信後) | 配信直前まで可能 |
| 適した用途 | 緊急のお知らせ | キャンペーン告知、定期配信 |
通常配信は緊急性の高い情報を届けたいときに適しています。対して予約投稿は、計画的なマーケティング施策に向いているといえます。両者を使い分けることで、より効果的な運用が実現できるでしょう。
予約投稿の設定方法

ここではPC版とスマホアプリ版それぞれの設定手順について解説します。
PC版での設定手順
まず、LINE Official Account Managerにログインします。ホーム画面の左メニューから「メッセージ配信」を選択し、「メッセージを作成」をクリックしてください。
次に、配信先を設定します。「すべての友だち」を選ぶと全員に届きます。「絞り込み」を選ぶとセグメント配信が可能です。年齢や性別、地域などの属性で絞り込めるため、ターゲットに合わせた配信ができます。
続いて、配信日時の設定に移ります。「配信日時」の項目で「予約配信」を選択し、カレンダーから日付を選んでください。時刻は1分単位で指定できるため、細かいタイミング調整も可能です。
メッセージ内容を作成したら、プレビューで確認しましょう。問題なければ「配信予約」ボタンをクリックして完了です。予約したメッセージは「メッセージ配信」の一覧画面で確認・編集できます。
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スマホアプリでの設定手順
外出先でも予約投稿は可能です。LINE公式アカウントアプリを開き、ホーム画面から「メッセージを配信する」をタップしてください。
「+追加」から「テキスト」を選び、メッセージを作成します。作成後、「次へ」をタップすると設定画面が表示されます。ここで「配信予約」ボタンをオンにしましょう。
カレンダーアイコンをタップすると、日時選択画面が開きます。希望の日付と時刻を選んで「設定」をタップしてください。最後に「配信」をタップすれば予約完了です。
ただし、アプリ版はPC版と比べて一部機能が制限されています。詳細な分析機能やセグメント設定の一部はPC版でしか利用できません。そのため、基本的な予約設定はアプリで行い、細かい調整はPCで行うのがおすすめです。
予約投稿を活用するメリット

ここでは予約投稿がもたらす3つの主要なメリットについて解説します。
最適なタイミングで配信できる
メッセージの開封率は配信時間帯によって大きく変わります。ユーザーがスマートフォンを見やすい時間帯に届けることで、開封率やクリック率の向上が期待できるでしょう。
しかし、最適な時間帯が深夜や早朝の場合、手動での配信は現実的ではありません。予約投稿を使えば、担当者が不在の時間帯でも自動で配信されます。たとえば、通勤時間帯の朝7時に届けたい場合でも、前日の業務時間内に設定しておけば問題ありません。
また、週末や祝日の配信も事前に予約しておけます。休日出勤せずとも、ユーザーの行動パターンに合わせた配信が実現できるのです。
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運用工数を削減できる
定期的な配信を行う場合、毎回手動で送信するのは手間がかかります。予約投稿を活用すれば、まとめて複数のメッセージを設定しておくことが可能です。
たとえば、週1回の定期配信を行っている場合を考えてみましょう。月初に4週分のメッセージを一括で予約しておけば、その月は配信作業から解放されます。空いた時間をコンテンツ企画や分析に充てられるため、運用の質も向上するでしょう。
さらに、キャンペーン期間中の複数回配信も効率化できます。開始告知、中間リマインド、終了間際の最終案内など、一連の流れを事前に設定しておけば、抜け漏れなく配信できます。
配信ミスを防止できる
急いで配信しようとすると、誤字脱字や設定ミスが起こりやすくなります。予約投稿なら、配信前に十分な確認時間を確保できるため、ミスを減らせます。
また、予約後も配信直前まで内容の変更やキャンセルが可能です。万が一、誤りに気づいた場合でも修正できる余地があるのは安心材料といえるでしょう。
チームで運用している場合は、ダブルチェックの時間も確保しやすくなります。作成者が予約設定し、別の担当者が配信前に確認するというフローを組めば、品質管理も徹底できます。
業種別おすすめ配信タイミング

ここでは飲食店、小売・EC、サービス業それぞれに適した配信タイミングについて解説します。
飲食店の場合
ユーザーが食事の予定を考えるタイミングを狙うのが効果的です。具体的には、ランチ前の10時〜12時、ディナー前の16時〜18時が狙い目といえます。
ランチタイムの集客を狙うなら、午前中の配信がおすすめです。「本日のランチメニュー」や「ランチ限定クーポン」などを届ければ、来店のきっかけを作れます。一方、ディナー集客なら夕方の配信が有効でしょう。
また、週末の予約を促したい場合は、木曜日や金曜日の配信が効果的です。週末の予定を立て始めるタイミングで情報を届けることで、予約につながりやすくなります。
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小売・EC事業者の場合
ユーザーの購買意欲が高まるタイミングを意識しましょう。平日なら昼休みの12時〜13時、夜のリラックスタイムである20時〜22時が有効です。
週末のセール告知は、金曜日の夕方〜夜に配信するのがおすすめです。週末の買い物計画を立てる際に情報が目に入りやすく、来店や購入につながりやすくなります。
ECサイトの場合は、給料日後の25日〜月末も狙い目です。購買意欲が高まるタイミングでキャンペーン情報を届ければ、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
サービス業の場合
美容室やサロン、フィットネスジムなどは、予約のリードタイムを考慮した配信が重要です。一般的に、予約は1〜2週間前に行われることが多いため、そのタイミングを逆算しましょう。
たとえば、週末の予約を増やしたい場合は、前週の水曜日〜金曜日に配信するのが効果的です。「週末の空き状況」や「今週末限定の特典」などを案内すれば、予約のきっかけを作れます。
また、リマインド配信も重要です。予約日の前日や当日朝に確認メッセージを送ることで、無断キャンセルの防止にもつながります。
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予約投稿の注意点と対策

ここでは予約投稿を行う際に押さえておくべき注意点と対策について解説します。
配信通数の上限を確認する
LINE公式アカウントには、プランごとに月間の配信通数上限が設定されています。予約投稿を設定する前に、残りの配信可能数を必ず確認しましょう。
配信通数は「配信回数 × 友だち数」で計算されます。たとえば、友だち数が250人で月4回配信する場合、1,000通が必要です。上限を超えると追加料金が発生するか、配信できなくなるため注意が必要です。
各プランの配信通数上限は以下のとおりです。
| プラン | 月額固定費(税別) | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 従量課金で追加可 |
予約投稿を複数設定する場合は、月間の合計通数を事前に計算しておくことをおすすめします。
(引用:LINE公式アカウント料金プラン)
テスト配信を必ず実施する
予約投稿を本番設定する前に、テスト配信で内容を確認しましょう。管理画面上のプレビューだけでは気づけない問題もあるためです。
テスト配信では、以下の点をチェックしてください。まず、リンクが正しく機能するか確認します。次に、画像やリッチメッセージの表示崩れがないか確認しましょう。最後に、文章の読みやすさや誤字脱字をチェックします。
テスト用のアカウントを用意しておくと便利です。自分のスマートフォンで実際の表示を確認できるため、ユーザー目線でのチェックが可能になります。
予約内容の変更・キャンセル方法
予約したメッセージは、配信前であれば変更や削除が可能です。ただし、配信が開始されると取り消しはできないため、早めの対応が必要です。
変更する場合は、「メッセージ配信」の一覧から該当のメッセージを選択します。編集画面で内容を修正し、再度「配信予約」をクリックすれば完了です。
キャンセルする場合は、同じく一覧から該当メッセージを選び、「削除」を選択します。削除後は復元できないため、本当にキャンセルしてよいか確認してから実行しましょう。
なお、同じ時間帯に複数のメッセージを予約すると、ユーザーに連続で届いてしまいます。配信スケジュールを管理し、重複がないよう注意してください。
LINE公式アカウント予約投稿で成功した事

ここでは飲食業界と美容業界の成功事例について解説します。
飲食業界の事例:ホリイフードサービス株式会社
ホリイフードサービス株式会社は、居酒屋「赤から」「忍家」などを展開する飲食チェーンです。同社は店舗ごとにLINE公式アカウントを開設し、集客とCRM強化に取り組みました。KPIとして友だち数と配信経由の予約率を設定しています。
課題は、LINE経由の正確な予約数が把握できないことでした。外部LPへの遷移では、どの施策が予約につながったか分析が困難だったのです。そこで、メッセージ配信にクーポンと「LINEで予約」への導線を設置しました。
配信曜日・時間・クーポン内容を細かく検証し、PDCAを回しました。その結果、LINE経由の予約数が3倍に増加しています。施策ごとのコンバージョン分析も可能になりました。
出典:https://www.linebiz.com/jp/case-study/line-official-account/horiifoodservice/
飲食業界の事例:株式会社入船(ごちそう村)
株式会社入船が運営する「ごちそう村」は、全20店舗を展開する外食チェーンです。同社は2019年4月に全店舗でLINE公式アカウントを開設しました。来店促進ツールとしての活用を目指しています。
従来はハガキやDMで来店促進を行っていました。しかし、コストに対する効果が課題となっていたのです。そこで、写真中心のメッセージ配信でキャンペーン告知やクーポン配信を実施しました。
リッチメニューや定期配信に「LINEで予約」への導線も設置しています。同社調べでは、約30万円の費用をかけたときの売上効果は約14倍に達しました。ハガキ・DMが約75万円に対し、LINE公式アカウントは約1,000万円の売上を記録しています。
出典:https://www.linebiz.com/jp/case-study/line-official-account/gochisomura/
美容業界の事例:Hair Salon HOME
Hair Salon HOMEは、LINEミニアプリを活用した美容室です。同社は2022年6月に理美容サロン専用POSと連携したLINEミニアプリを導入しました。LINE上から来店予約やデジタル会員証を利用できる仕組みを構築しています。
課題は、電話予約の対応工数と当日キャンセルの発生でした。施術中の電話対応は顧客体験を損なう要因にもなります。そこで、空席情報のメッセージ配信を中心に活用を開始しました。
配信後1時間以内に5〜6件、1日で10件以上の予約を獲得した事例もあります。Web予約に占めるLINEミニアプリ経由の割合は約7割に達しました。電話予約件数も半減し、業務効率化を実現しています。
出典:https://www.linebiz.com/jp/case-study/line-mini-app/home/
▼ 関連記事:LINEナーチャリング入門|BtoC向け施策と成功事例
よくある質問(FAQ)
Q1. 予約投稿は何件まで設定できますか?
件数に明確な上限はありません。ただし、月間の配信通数上限は契約プランによって決まっています。予約件数ではなく、配信通数(配信回数 × 友だち数)で管理されるため、プランの上限を超えないよう注意してください。複数の予約を設定する際は、月間の合計通数を事前に計算しておくことをおすすめします。
Q2. 配信時刻は1分単位で指定できますか?
はい、1分単位で指定可能です。管理画面のカレンダーで日付を選択した後、時刻を細かく設定できます。ただし、サーバーの処理状況によっては、指定時刻から数秒〜数十秒のずれが生じる場合があります。厳密な秒単位での配信が必要な場合は、余裕を持った時刻設定を検討してください。
Q3. セグメント配信は予約投稿でもできますか?
可能です。通常配信と同様に、配信先を「絞り込み」で設定できます。年齢、性別、地域、友だち期間などの属性でセグメントを作成し、ターゲットを絞った配信が行えます。セグメント配信を活用すれば、よりパーソナライズされたメッセージを届けられるため、開封率やクリック率の向上が期待できるでしょう。
Q4. 予約後に内容を変更できますか?
配信時刻の直前まで変更可能です。「メッセージ配信」の一覧から該当のメッセージを選択し、編集画面で内容を修正してください。ただし、配信が開始された後は変更や取り消しができません。重要な配信の場合は、配信予定時刻の数時間前までに最終確認を行うことをおすすめします。
Q5. スマホアプリからでも予約の確認・編集はできますか?
はい、アプリからも予約済みメッセージの確認と編集が可能です。ただし、アプリ版はPC版と比べて一部機能が制限されています。詳細な分析機能や高度なセグメント設定はPC版でしか利用できないため、基本的な確認はアプリで行い、細かい調整はPCで行うのが効率的です。
まとめ
LINE公式アカウントの予約投稿は、効率的な運用を実現するための重要な機能です。指定した日時に自動でメッセージを配信できるため、最適なタイミングでユーザーにリーチできます。
設定方法はPC版・スマホアプリ版ともにシンプルです。配信先と日時を指定し、メッセージ内容を作成するだけで予約が完了します。配信直前まで変更やキャンセルも可能なため、柔軟な運用ができるでしょう。
活用のポイントは、業種やターゲットに合わせた配信タイミングの最適化です。飲食店なら食事前の時間帯、小売・ECなら昼休みや夜のリラックスタイムなど、ユーザーの行動パターンを意識した設定が効果を高めます。
一方で、配信通数の上限確認やテスト配信の実施など、注意すべき点もあります。これらを押さえたうえで予約投稿を活用すれば、運用工数の削減と配信効果の向上を両立できるはずです。ぜひ本記事の内容を参考に、LINE公式アカウントの運用を効率化してください。
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