LINE公式アカウントを運用していて、このような悩みを感じたことはありませんか。「せっかく友だちが増えてきたのに、メッセージを一斉配信するとすぐにブロックされてしまう」あるいは、「顧客一人ひとりの好みに合わせた案内ができずに反応率が伸び悩んでいる」といった課題です。
もしそうであれば、LINEの「タグ付け」機能がその解決策になるかもしれません。
この記事では、タグ付け機能の基本的な概要から、PCやスマートフォンでの具体的な設定手順、そして売上アップにつなげるための実践的な活用事例までをわかりやすく解説します。
目次
LINE公式アカウントのタグ付けとは?
LINE公式アカウントの「タグ付け」とは、友だちになってくれたユーザーに対して、特定のラベルを貼って管理できる機能のことです。顧客の特徴や状態に合わせて目印を付けることで、膨大な友だちリストを整理整頓し、一人ひとりに適したコミュニケーションを取るための基盤を作ることができます。
ここでは、タグ付けによって何ができるのか、その基本機能とメリットについて詳しく解説します。
友だちを属性や行動でグループ分けする機能
タグ付け機能の最大の特徴は、友だちを任意のグループに分類できる点にあります。
たとえば、アパレルショップであれば「20代女性」「購入経験あり」「スカート派」といったタグを作成し、それぞれの顧客に付与することが可能です。
このように分類することで、誰がどのような興味を持っているのか、あるいはどの程度の頻度で来店しているのかが一目でわかるようになります。
紙の顧客台帳で管理していた情報を、LINEのシステム上でデジタルに管理できるイメージを持つとわかりやすいでしょう。
以下の表に、タグ付けで管理できる属性の具体例をまとめましたので参考にしてください。
| 分類カテゴリ | 具体的なタグの例 | 活用イメージ |
| 顧客属性 | 20代、女性、会社員、主婦 | 年代やライフスタイルに合わせた商品提案を行う |
| 購買履歴 | 初回購入、リピーター、特定商品購入者 | 過去の購入品に関連するアイテムを案内する |
| 対応状況 | 予約済み、問合せ対応中、未返信 | 対応漏れを防ぎ、スタッフ間での引継ぎを円滑にする |
| 興味関心 | セール好き、新商品興味あり、イベント参加 | 顧客が反応しやすいトピックを選んで配信する |
特定の友だちだけにメッセージを配信できる
タグ付けを行う大きなメリットの一つは、「絞り込み配信(セグメント配信)」が可能になることです。
作成したタグを利用して配信先を指定すれば、そのタグが付いている友だちだけにメッセージを送ることができます。
たとえば、「30代男性」というタグが付いた人だけにビジネススーツのセール情報を送ったり、「先月来店」のタグが付いた人にだけサンキュークーポンを送ったりすることができます。
自分に関係のない情報が届くことは、ユーザーにとってストレスとなりブロックの原因になりますが、タグを活用して必要な情報を必要な人に届けることで、そのリスクを軽減できます。
▼関連記事:セグメント配信とは?BtoC企業の売上を伸ばす実践ガイド
顧客との関係性を深めブロック率低下に貢献
タグ付けを活用してパーソナライズされたメッセージを届けることは、結果として顧客との信頼関係構築につながります。
ユーザーは「自分のことをわかってくれている」と感じると、そのアカウントからの情報に対して好意的な反応を示すようになります。
一斉配信による画一的なアプローチではなく、相手の興味や状況に寄り添った配信を行うことで、ブロック率を下げると同時に、開封率やクリック率といった反応率の向上も期待できます。長期的な視点でファンを育てていくために、タグ付けは非常に有効な手段といえるでしょう。
LINE公式アカウントで友だちにタグ付けする具体的な手順
ここでは、それぞれのデバイスでの操作方法と、実際に友だちにタグを紐付けるまでの流れを解説します。
| 手順 | PC(Web版)の特徴 | スマホ(アプリ版)の特徴 |
| タグの作成 | 管理画面の「チャット」設定から作成可能 | アプリの「チャット」設定メニューから作成可能 |
| タグの付与 | チャット画面の右側にある顧客情報欄で操作 | チャット画面の右上メニューまたは名前横から操作 |
| 作業効率 | マウス操作で大量のタグ管理がしやすい | 現場や移動中に手軽に設定・確認ができる |
| 推奨シーン | じっくり構成を考えたり一括管理するとき | 接客中や直後にサッとメモ代わりにタグ付けするとき |
手順1: PC(Web版)でのタグ付け設定方法
まずはPCのWebブラウザを使ってタグを作成する方法です。
LINE Official Account Managerにログインし、画面上部のメニューから「チャット」をクリックします。
次に、左側のメニューにある「チャット設定」を選択し、その中にある「タグ」をクリックしてください。
ここで「作成」ボタンを押すと、新しいタグの名前を入力する画面が表示されます。
たとえば「2024年4月来店」のように、管理しやすい名前を入力して保存すれば、新しいタグの完成です。
PC版は画面が広く一覧性が高いため、最初にどのようなタグを作るか計画を立てて一気に作成する場合に適しています。
手順2: スマートフォン(アプリ版)でのタグ付け設定方法
次に、スマートフォンアプリでの作成方法です。
LINE公式アカウントの管理アプリを開き、画面下部のメニューから「チャット」アイコンをタップします。
チャット一覧画面が開いたら、左上の設定アイコン(歯車マークや三本線など、バージョンにより異なります)をタップし、「タグ」を選択します。
「+作成」あるいは「タグを作成」というボタンが表示されるので、そこからPC版と同様にタグ名を入力して保存します。
店舗での接客中など、PCを開けない状況でもスマホさえあればすぐにタグを追加できるため、思いついたときに即座に反映できるのがアプリ版の強みです。
手順3: 作成したタグを友だちに紐付ける
タグを作成しただけでは機能しません。作成したタグを個々の友だちに紐付ける作業が必要です。
PC版の場合は、チャット画面を開き、タグを付けたい友だちとのトークルームを選択します。
画面右側にその友だちのプロフィール情報が表示されるので、その中にある「タグ」の項目にある鉛筆アイコンや「+」ボタンをクリックします。
すると作成済みのタグ一覧が表示されるので、該当するタグにチェックを入れて保存します。
スマホアプリ版の場合も同様に、チャット画面で友だちの名前の横やメニュー内にあるタグ設定ボタンをタップし、リストからタグを選んで適用します。これで、その友だちに特定のラベルが貼られた状態になります。
LINE公式アカウントタグ付けの便利な活用方法

基本的な設定ができたら、次はそのタグをどのように活用してビジネスに役立てるか、具体的なシーンを想定して解説します。
単に分類するだけでなく、配信の最適化や顧客対応の品質向上に直結させる使い方が重要です。
ここでは、多くの企業や店舗で実践されている効果的な活用パターンを4つ紹介します。
活用例1: 特定の顧客だけにメッセージを絞り込み配信する
最も基本的かつ効果が高いのが、絞り込み配信への活用です。
たとえば、美容室が「前回の来店から2ヶ月経過した顧客」というタグを作成し管理していたとします。
このタグが付いているグループに対してのみ、「そろそろメンテナンスはいかがですか?期間限定のトリートメント無料クーポンをお送りします」といったメッセージを配信することができます。
関係のない顧客に送ることなく、来店意欲が高まっているタイミングの顧客にだけアプローチできるため、配信通数の節約になりつつ、予約獲得率の大幅な向上が見込めます。
活用例2: ステップ配信の条件分岐に設定し最適な情報を提供する
ステップ配信とは、友だち追加などの特定のアクションを起点に、あらかじめ用意したメッセージを順番に自動配信する機能です。
このステップ配信の条件分岐にタグを利用することで、より高度な自動化が可能になります。
たとえば、友だち追加時にアンケートを実施し、「ダイエットに興味がある」と回答した人にタグを付けたとします。
その後のステップ配信で、このタグが付いている人には「ダイエットコースの紹介」を、付いていない人には「リラクゼーションコースの紹介」を送るように設定することで、顧客のニーズに合致した情報を自動で出し分けることができます。
▼関連記事:LINEステップ配信とは?自動化で売上を最大化する設定手順と成功の秘訣
活用例3: 顧客ステータスを分類し管理を効率化する
配信だけでなく、日々の顧客対応(チャット対応)の管理にもタグは役立ちます。
問い合わせ対応において、「未対応」「対応中」「対応完了」「要確認」といったステータス管理用のタグを作成しておきます。
スタッフが対応状況に合わせてタグを付け替えることで、チーム内で誰がどの案件を処理しているかが可視化され、対応漏れや二重対応のミスを防ぐことができます。
特に複数のスタッフでアカウントを運用している場合、このステータス管理タグは業務効率化の要となります。
活用例4: 誕生月の顧客へクーポンを配信し来店を促す
顧客の誕生日情報をヒアリングし、たとえば「〇月生まれ」といったタグを付けておく活用法も非常に人気があります。
毎月月初に、その月が誕生日のタグが付いているユーザーだけに「お誕生日おめでとうございます!バースデー特別クーポン」を配信します。
誕生日は顧客にとって特別なイベントであり、自分宛ての特別感あるメッセージは非常に喜ばれます。
これにより、単なる販促ではなく、顧客へのお祝いの気持ちを伝えるコミュニケーションとして機能し、高い確率で来店や購買につながる施策となります。
以下の表は、それぞれの活用方法がどのような課題を解決するかを整理したものです。
| 活用方法 | 解決できる課題 | 期待できる効果 |
| 絞り込み配信 | 一斉配信によるブロック増加と配信コストの無駄 | 反応率向上、配信コスト削減 |
| ステップ配信の分岐 | 顧客ニーズと合わない情報のミスマッチ | 自動化による工数削減、成約率アップ |
| ステップ管理 | 対応漏れやスタッフ間の連携ミス | 顧客満足度向上、業務効率化 |
| 誕生月配信 | 来店きっかけの欠如、特別感の演出不足 | 来店促進、ロイヤルティ向上 |
LINE公式アカウントでタグ付け機能を使う際の注意点

非常に便利なタグ付け機能ですが、仕様上の制限や運用前に知っておくべき注意点がいくつか存在します。
これらを理解しておかないと、「いざ設定しようと思ったらできなかった」「運用が回らなくなった」という事態になりかねません。
スムーズな運用のために、以下の4つのポイントを必ず押さえておきましょう。
注意点1: タグ付けはチャットを送ってくれた友だちのみ可能
これが最大の注意点ですが、LINE公式アカウントの仕様上、タグ付けができるのは「チャット機能でメッセージのやり取りが可能になった友だち」に限られます。
つまり、相手が単に友だち追加ボタンを押しただけの状態では、個別にタグを付けることはできません。
相手からスタンプ一つでも送ってもらうか、何らかのメッセージを受信して初めて、個別のチャット画面が生成され、そこでタグ付けが可能になります。
そのため、まずは「友だち追加ありがとうございます!まずはスタンプを1つ送ってください」といった挨拶メッセージを設定し、相手からのアクションを促す工夫が必要です。
注意点2: 作成できるタグの数には上限がある
タグは無制限に作れるわけではありません。1つのLINE公式アカウントで作成できるタグの数は最大で200個までと決められています。
運用初期は問題ありませんが、年月が経つにつれて「2023年1月キャンペーン」「2023年2月キャンペーン」のように細かく作りすぎると、すぐに上限に達してしまいます。
古くなったタグを定期的に整理・削除するか、汎用性の高いタグ名にするなど、長期的な運用を見据えた管理ルールを決めておくことをおすすめします。
注意点3: 1人の友だちに付けられるタグの数にも制限がある
タグ自体の総数だけでなく、1人の友だちに対して付与できるタグの数にも上限があります。
1人のユーザーにつき付けられるタグは10個までです。
あれもこれもと情報を詰め込もうとすると、新しい情報を追加したいときに古いタグを外さなければならなくなります。本当に重要な属性情報や、配信セグメントに必要な情報に絞ってタグ付けを行うようにし、優先順位をつけて運用することが大切です。
注意点4: タグ付け作業は手動で行う必要がある
標準機能としてのタグ付けは、基本的に手動で行う作業です。
顧客とのチャット対応の中でスタッフが判断してタグを付けるか、あるいは過去のやり取りを見返して一つひとつポチポチと設定していく必要があります。友だちの数が数百人、数千人と増えてくると、この手動作業は大きな負担となります。
もし、アンケート回答と連動して自動でタグを付けたいといった高度な運用を望む場合は、LINE公式アカウントの標準機能だけでは難しく、外部の拡張ツール(Lステップなど)の導入を検討する必要が出てきます。
以下の表に、タグ付け機能の主な制限事項をまとめました。
| 項目 | 制限内容・仕様 | 対策・運用ポイント |
| 対象ユーザー | 向こうからメッセージを送ってくれた人のみ | 挨拶メッセージでスタンプ送信や発言を促す |
| 作成可能数 | アカウント全体で最大200個まで | 定期的な棚卸しを行い、不要なタグは削除する |
| 付与可能数 | 1ユーザーにつき最大10個まで | 重要な情報に絞り、優先度の低いタグは避ける |
| 作業方法 | 基本的に手動設定 | 数が増えたら外部ツールの導入も視野に入れる |
タグ付け機能の活用でよくある質問
最後に、タグ付け機能に関して多くの運用担当者が疑問に思うポイントをQ&A形式で解説します。
Q1. タグ付けは自動化できますか?
LINE公式アカウントの標準機能だけでは、タグ付けの完全自動化はできません。
ただし、一部の条件下では効率化が可能です。
たとえば、応答メッセージ機能を使って、ユーザーが特定のキーワード(例:「予約したい」)を送信した際に自動返信を行いますが、この時点では自動でタグは付きません。
自動化を実現したい場合は、LINEマーケットプレイスなどで提供されている外部ツールやAPI連携システムを導入する必要があります。
これらを活用すれば、アンケート回答後に自動で「回答済み」タグを付けるといった運用が可能になります。
Q2. 友だち追加されただけではタグ付けできませんか?
先ほどの注意点でも触れましたが、友だち追加されただけの状態では、システム上そのユーザーを個別に認識してタグを付けることはできません。相手からのメッセージ受信が必要です。
ただし、認証済アカウントなどの一部の条件や、外部ツールを使って友だち追加時の流入経路(QRコードの設置場所など)を計測する仕組みを使えば、流入経路ごとのタグ付けができるケースもありますが、基本的には「相手からのアクション待ち」であると理解しておいてください。
Q3. 絞り込み配信で一度に選択できるタグは何個までですか?
絞り込み配信を行う際、配信対象として選択できるタグの条件設定は柔軟に行えますが、一度の配信設定で指定できるオーディエンス(タグを含む条件の組み合わせ)には仕様上の制限があります。
具体的には、タグを含めた「オーディエンス」を作成し、それを利用しますが、条件は「いずれかのタグを含む(OR条件)」や「すべてのタグを含む(AND条件)」などで指定可能です。
あまりに複雑な組み合わせ(タグAかつタグBではない、かつタグCである…など)にしすぎると管理が難しくなるため、配信設定画面で直感的に扱える範囲で運用することをおすすめします。
正確な上限数はシステムのアップデートにより変動する可能性があるため、管理画面のヘルプを確認してください。
| 質問項目 | 回答の要点 |
| 自動化の可否 | 標準機能では不可。外部ツールの導入が必要。 |
| 友だち追加時 | 相手からのメッセージ送信などのアクションが必要。 |
| 配信条件 | AND/OR条件で柔軟に設定可能だが、複雑にしすぎないのがコツ。 |
まとめ
LINE公式アカウントのタグ付けは、友だちを属性や状況ごとに整理し、必要な情報を必要な相手に届けるための重要な機能です。
タグを活用すれば、関係のない内容を一斉配信してブロックされるリスクを減らしつつ、興味関心や購買状況に合わせた「絞り込み配信」や、条件に応じて内容を出し分ける「ステップ配信」など、より最適化されたコミュニケーションが実現できます。
まずは対応できる範囲から始め、少しずつ改善しながら、顧客との関係性を深める運用へつなげていきましょう。
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