LINE公式アカウントとは

「LINE公式アカウント」とは、LINEヤフー株式会社が提供するコミュニケーションアプリ「LINE」で企業や店舗が友だち登録をしてくれたLINEユーザーに直接情報を届けることができるサービスです。

今では多くの企業がこのLINE公式アカウントを活用し、ユーザーとのコミュニケーション活性化を図っています。

LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントの特徴

圧倒的なリーチ力

LINEの月間アクティブユーザーはLINE利用者は9,700万人※1に上り、幅広い年齢層が利用しています。
日本の人口の約7割※2をカバーしているプラットフォームの特性を活かし、ユーザーとのコミュニケーションを促進することが可能です。

※1 出展:LINEヤフー for Business 2024年3月時点
※2 LINEの国内月間アクティブユーザー 9,700万人÷日本の総人口1億2400万3000人(2024年8月20日発表[確定値] 総務省統計局

1to1コミュニケーションの実現

ユーザーにとって慣れ親しんだチャット式でのコミュニケーションをビジネスに活用することができます。
またLINEはメールに比べた際の、メッセージの開封率の高さが特徴になっており、より深いエンゲージメントの獲得が期待できます。

ユーザーとの深いつながり

アカウントがブロックされない限り、ユーザーとつながりを持ち続けることができるというのも強みです。
長期的かつ定期的なコミュニケーションを通して、ブランド力の育成へも貢献します。

個人用アカウントとの違い

LINE公式アカウントは、普段私たちが使っている個人用アカウントと異なり、ビジネス向けに特化した機能を多数搭載しています。
主に、メッセージの一斉配信、ターゲット配信、リッチメニューの設定、統計データの分析など、企業のマーケティング活動を支援する機能が充実しています。

認証済アカウントと未認証アカウントの違い

LINE公式アカウントには「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2種類が存在します。認証済アカウントは、アカウント開設後に申請を行うことで取得可能で、企業の信頼性が高まります。
具体的には、認証済アカウントの青いバッジが付与されるため、その他のアカウントとの差別化が図れるほか、LINEアプリないのアカウント(友だち)検索結果に表示されたり、「友だち追加広告」が利用可能なるなどのメリットを享受することが出来るため、企業のマーケティング活動へ活かせるようになります。

主要機能とその利点

LINE公式アカウントの各機能は、それぞれが独立しているだけでなく、相互に連携してより大きな効果を発揮します。これらの機能を組み合わせることで、一貫した顧客体験を提供し、顧客エンゲージメントを最大化することが可能になります。

ここでは、それぞれの機能の詳細と活用方法を紹介します。

メッセージ配信

リアルタイムでのメッセージ配信は、テキスト、写真、スタンプなど多様なコンテンツを用いて行うことが可能です。これにより、ユーザーの興味を引き、即時のアクションを促すことが可能になります。

チャット機能

個別のユーザーとの1対1のコミュニケーションが可能で、問い合わせや予約受付などに利用できます。また、ユーザーからのメッセージがあった場合のみ、企業側から返信することができるため、プライバシーが保たれていることも特徴です。

クーポン・ショップカード

デジタルクーポンやポイントカードの発行が可能です。媒体に比べて紛失のリスクが低く、利用率の向上が見込めます。また、クーポンの使用状況は管理画面から確認することが可能です。

分析機能

ユーザーの属性情報や行動データを分析し、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。

リッチメニュー

トーク画面下部に固定表示されるメニューのことで、ユーザーが頻繁に目にするためクリック率が高くなります。ECサイトや予約ページへのリンクを設定できます。

LINE VOOM投稿

画像や動画を投稿できるプラットフォームで、友だちになっていないユーザーにも内容が公開されるため、新たなユーザー獲得につながります。

LINEコール

ユーザーが無料で電話をかけることができる機能で、急な予約変更や詳細な問い合わせに対応できます。

応答メッセージ

ユーザーからのメッセージに自動で返信する機能で、キーワードに応じた返信や一律の返信設定ができます。

プロフィール

企業や店舗の基本情報を掲載できるページで、ユーザーが必要な情報をすぐに確認できます。

あいさつメッセージ

ユーザーが友だち登録をした際に最初に送られるメッセージで、初回の印象を決定づける重要な役割を担います。

これらの機能を駆使することで、LINE公式アカウントはただの連絡ツールではなく、強力なマーケティングツールへとなります。

料金プランの概要

LINE公式アカウントは、ビジネスの規模やニーズに応じて選べる3つの料金プランを提供しています。
これにより、初めてのユーザーから大規模な企業まで、幅広く対応可能です。

LINE公式アカウントの月額料金は以下の通りです。

LINEヤフー for Business 料金プラン

LINEヤフー for Business 料金プラン

初期費用
¥0
コミュニケーションプラン
月額固定費: ¥0
無料メッセージ通数: 200通/月
追加メッセージ料金: 不可
ライトプラン
月額費用: ¥5,000
無料メッセージ通数: 5,000通/月
追加メッセージ料金: 不可
スタンダードプラン
月額費用: ¥15,000
無料メッセージ通数: 30,000通/月
追加メッセージ料金: ¥3/通
※料金プランはアカウント作成後にアップグレード、ダウングレード可能です。

プランの変更と追加メッセージ

月中にプランのアップグレードやダウングレードが可能です。アップグレードの場合、差額を支払うことで即時に適用され、追加された通数が付与されます。ダウングレードは申請した次月から適用されます。

スタンダードプランでは、従量課金制で追加メッセージを配信できますが、コミュニケーションプランとライトプランでは追加メッセージの配信はできません。

メッセージのカウントについて

すべてのメッセージ配信が課金対象としてカウントされるわけではありません。例えば、LINEチャットの送受信や自動応答メッセージなどは無料で利用可能です。課金対象となるのは、絞り込み配信やステップ配信を含むメッセージ配信、およびMessaging APIの特定のAPIです。

 LINE公式アカウントの作成方法

ここではLINE公式アカウントの作成方法について説明します。

LINE公式アカウントを作成する前に、使用するデバイス(パソコンまたはスマートフォン)を準備し、インターネット接続を確認してください。また、アカウント作成にはLINEビジネスIDが必要となるため、事前にどのメールアドレスまたはLINEアカウントを使用するかを決定しておくとスムーズです。

パソコンでの作成手順

  1. LINE公式アカウント作成ページにアクセス
    LINE公式アカウントをはじめる」ボタンをクリックし、LINEビジネスID作成画面に進みます。
  2. アカウント登録方法の選択
    個人のLINEアカウントまたはメールアドレスを使用して登録します。
    ※2024年7月からは、LINE Business IDの登録にSMS認証が必要になります。
  3. アカウント作成フォームの入力
    必要事項を入力してアカウントを作成します。

スマートフォンでの作成手順

  1. 「LINE公式アカウント」アプリのダウンロード
    アプリストアからアプリをダウンロードし、インストールします。
  2. アプリでの登録・ログイン
    アプリを起動後、「LINEアプリで登録・ログイン」または「メールアドレスで登録・ログイン」を選択し、アカウント作成に進みます。

管理画面でのログイン

管理画面(LINE Official Account Manager)にログインすると、アカウント作成が完了します。

基本設定とメッセージ配信

LINE公式アカウントの基本設定は、アカウントの運用において非常に重要です。ここで設定する情報は、ユーザーがアカウントを見つけやすくするためのものであり、また、アカウントの信頼性を高めるためのものでもあります。

基本情報の登録

アカウントの基本情報を設定します。これには企業や店舗に関連する情報が含まれます。

公開設定

「情報の公開」メニューから、「検索結果とおすすめに表示」を選択し、設定します。この設定により、認証済アカウントのみ、アカウントが検索結果に表示されるようになります。

LINE公式アカウントの運用ポイント

LINE公式アカウントを効果的に運用するための重要なポイントを解説します。「施策の5W1H」を設定し、適切な戦略と工夫を凝らすことで、より多くのユーザーとのエンゲージメントを高め、ビジネスの成果に繋げることができます。ここでは、5つのポイントを説明します。

友だちを増やす

LINE公式アカウントの効果を発揮するためには、まず多くの「友だち」を獲得することが重要です。友だち数が増えることで、配信するメッセージのリーチが広がり、より多くのユーザーとのエンゲージメントが期待できます。

友だち増加のための施策


「公式アカウント」の存在をまずはユーザーに知ってもらうため、LINEのロゴやQRコードが掲載されたPOPやポスターを作成することが有効です。その他にもクーポンやセール情報など、ユーザーにとって魅力的なインセンティブを提供することで、友だち登録を促進できます。

 アカウント運用の計画


効果的なLINE公式アカウントの運用には、適切なリソースの配分と戦略的な計画が必要です。アカウントの運用には一定の工数が必要となるため、専任の担当者を配置することが望ましいです。


運用計画のポイント


定期的にユーザーに有益な情報を提供し、継続して関心を持ってもらうためにコンスタントにメッセージを送付するようにしましょう。
また、ユーザーの反応を分析し、最も効果的な配信時間や内容を見極めるとより良い効果が期待できます。

費用対効果の検証


LINE公式アカウントの運用にはコストが伴います。自社で全てを賄うか、運用をプロに依頼するかを検討し、どちらがより大きな効果をもたらすかを事前に検討することが重要です。

有益なコンテンツの提供


友だちにとって価値のあるコンテンツを継続的に提供することが、LINE公式アカウントの成功には不可欠になります。ユーザーのニーズに合わせたメッセージを配信することで、エンゲージメントを高めることが大切です。

ブロック率の低減


配信するメッセージの質に注意し、ユーザーにとって不快な広告や過度なメッセージングは避けることが重要です。ユーザーファーストな運用を心がけ、ブロックされるリスクを最小限に抑えましょう。

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株式会社ジーニーが提供する「GENIEE ENGAGE」はWebサイトからの離脱ユーザーにポップアップを表示、LINE公式アカウント内でナーチャリングを行い、ユーザーの意欲を高めることでCVに繋げるリマーケティングツールです。

まとめ

LINE公式アカウントは、企業が顧客と直接コミュニケーションを取り、効果的なマーケティングを行うための強力なツールです。その多様な機能と柔軟な料金プランを活用することで、企業は顧客満足度を向上させ、ビジネスの成長を加速させることが可能です。

今回のガイドが、LINE公式アカウントの設定と運用の一助となれば幸いです。

GENIEE CX NAV1 編集部

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