LINE公式アカウントでできることとは？主な機能と活用方法を分かりやすく説明！

1 LINE公式アカウントとは
2 LINE公式アカウントでできること
3 具体的な活用方法
4 LINEで新規顧客を獲得するなら「GENIEE ENGAGE」
5 まとめ

LINE公式アカウントとは

「LINE公式アカウント」とは、企業が「LINE」を活用するためのビジネス用のアカウントのことを指します。現在では多くの企業がマーケティング活動の手段の1つとしてLINEを取り入れています。
ここでは、LINE公式アカウントについて簡単にまとめて説明をします。

もう少し詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
▶LINE公式アカウントの機能、料金、作成方法、運用のコツを解説！

LINE公式アカウントの概要

特徴
LINEアカウントはビジネスで活用する上で有効な特徴を持っています。

圧倒的なリーチ力
1to1コミュニケーションの実現
ユーザーとの深いつながり

メリット
LINE公式アカウントを活用することで下記のようなことができるようになります。

高い開封率を誇る配信チャネルなため、確実なメッセージ配信ができる
LINE独自のスタンプやクーポン機能を活用した販促ができる
集客やマーケティング施策の一元管理ができる

種類
LINE公式アカウントには2つの種類があり、利用できる機能に一部違いがあります。

未認証アカウント
認証済みアカウント

料金
3つのプランが存在し、状況に合わせて選択をすることができます。

コミュニケーションプラン
ライトプラン
スタンダードプラン

LINE公式アカウントでできること

LINE公式アカウントでのメリットを最大限享受するためには、各機能を用いて運用していくことが重要です。
具体的にどんなことができるのか？といった機能について解説します。

メッセージ配信

LINE公式アカウントを開設すると、ユーザーとの交流を深めるための多彩な機能が利用可能になります。その中核となるのが「メッセージ配信」機能で、これにより友だち登録したユーザーに直接情報を届けることができます。

この機能では、「リッチメッセージ」や「カードタイプメッセージ」など、多様な形式でのコミュニケーションが可能です。

リッチメッセージ：画像やテキストを1つにまとめて、視覚的に訴求ができる
カードタイプメッセージ：カルーセル形式で複数の内容を効果的に表示できる

チャット機能

チャット機能はLINE公式アカウントの友だちになっているユーザー、一人ひとりとコミュニケーションが取れる機能です。

LINEチャットの特徴は、使いやすさにあります。ユーザーにとっては普段使い慣れたLINEアプリを通じて企業とやり取りができるため、心理的なハードルが低く、気軽にコミュニケーションを取ることが可能です。

このチャット機能では、やり取りの内容は他のユーザーには見えないようになっています。そのため、顧客からの問い合わせ対応や、個別の申し込み受付など、プライバシーに配慮が必要な用途にも適しています。

ただし、基本的には企業側から先にチャットを開始することはできないため、ユーザーからの最初のメッセージを待つ必要があります。

しかし、認証済アカウントでは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加すると、連絡先一覧に「チャット」ボタンが表示されます。これにより、認証済アカウントのオーナーは、先にチャットを送信することが可能になります。

ステップ配信

ステップ配信機能は、友だち追加したユーザーに対して、事前に設定した内容、タイミング、期間でメッセージを自動的に送信することができます。特に、友だち追加の経路、追加後の経過日数、さらにはユーザーの属性情報に基づいてメッセージ配信をカスタマイズできる点が特徴です。

クーポン

LINEのクーポン機能は、LINE公式アカウントの友だちにのみに配信することができます。お客さまが来店した際にクーポンを表示するだけで、特典を受けることが可能です。

またクーポン機能は、従来の紙クーポンの役割にとどまらず、様々な方法で活用することができます。

例えば、「LINEの友だちになってクーポンをゲット！」といったキャンペーンを展開することで、新規の友だち追加を図ることができます。

さらに、友だち紹介クーポン機能では、既に友だち追加したユーザーがクーポンの紹介ページをシェアし、そこからユーザーが友だち追加すると両者でクーポンが獲得できる仕組みです。これを活用することで、既に友だち追加しているユーザー以外にも公式アカウントが認知されるようになります。

ショップカード

こちらはポイントカードシステムになります。店舗での利用が主となり、QRコードのスキャンでポイントを付与します。

紙のポイントカードが不要なため、顧客は利便性が向上し、店舗側はコスト削減に繋がります。柔軟な特典設定が可能で、LINE公式アカウントとの連携により顧客基盤の拡大も期待できます。ポイント数やポイント到達時の特典は企業ごとに設定できるため、再来店に繋がるような特典を設定すると良いでしょう。

また、特典期限の通知や詳細なデータ分析が可能なため、効果的な顧客管理と販促戦略に活用することができます。

リッチメニュー

リッチメニューとは、トーク画面の最下部に常時表示されるメニューバーの役割を果たしている機能です。この機能はーポンの表示やポイントカードへのアクセスといったLINE固有の機能だけでなく、オンラインショップや予約システムなど、外部のデジタルプラットフォームへの移動も可能です。

また、リッチメニューの特徴としてユーザーがトークを開くたびに目に入る位置に配置されていることが挙げられます。これにより、ユーザーの目につきやすく、結果としてクリック率の向上に繋がります。

LINE VOOM投稿

LINE VOOMは動画中心のソーシャルメディア機能として2021年後半に登場した機能です。これは個人ユーザーと企業アカウントどちらでも投稿が可能となっています。また、LINE公式アカウントと友だちになっていないユーザーに対しても表示されるため、認知拡大の役割としても期待できます。

プロフィール

プロフィールとは、企業についての様々な情報を掲載できるページのことを指します。Web上でも公開されるため、アカウントの認知経路の1つとして活用することが出来ます。

プロフィールページでは、アカウント名や簡潔なメッセージ、ロゴ画像といった基本情報に加えて、営業時間やお得な特典情報など幅広いコンテンツを盛り込むことが可能です。さらに、このプロフィールページは、既に友だち登録をしているユーザーにはもちろん、まだ友だち登録をしていないユーザーも確認することができます。

分析機能

分析機能では、LINE公式アカウントの友だち追加数やブロック数など、利用状況を把握する際に必要なデータを確認することができます。

LINE公式アカウントの分析では、以下の機能について確認することが可能です。

ダッシュボード
友だち
プロフィール
メッセージ通数/メッセージ配信
チャット
LINE VOOM
リッチメニュー
クーポン
予約
ショップカード

LINEコール

LINEコールは、ユーザーからLINE公式アカウントに無料で音声通話やビデオ通話が可能です。

基本的には無料で利用することができ、通話記録がLINE公式アカウントに保存されるため、その後の対応が容易になります。

さらに、常時受付と必要時のみの受付を選択することが可能なため、各アカウントの運営方針に合わせたカスタマイズが可能です。

また、「ライトプラン」と「スタンダードプラン」では、任意の電話番号への転送機能も備えています。

応答メッセージ

応答メッセージは、ユーザーからの送られてきたメッセージに対して、自動で応答する機能です。

特定のキーワードや条件に基づいて、あらかじめ用意された返信を自動的に送信するものです。例えば、営業時間や所在地、連絡先といった頻繁に尋ねられる情報に関するキーワードを設定しておくことで、これらの問い合わせに対して迅速に対応することが可能になります。

また、営業時間外や休業日であっても、この応答メッセージを設定しておくことで、ユーザーに即時の情報提供が可能になります。

あいさつメッセージ

あいさつメッセージとは、ユーザーが友だち登録やブロック解除を行った際に自動送信されるメッセージのことです。友だち追加後、すぐに配信されるため、読まれる可能性が高く、アカウントの第一印象の形成に重要な役割を果たします。そのため、アカウントの紹介やどんなメッセージが送られるのかなどアカウントを登録するとどんなメリットがあるかを伝えるようにしましょう。あいさつメッセージは最大5つの吹き出しが無料で使用できるので、内容を充実させると良いでしょう。

具体的な活用方法

ECでの活用事例

ここでは株式会社メガネトップが運営するコンタクトレンズやメガネ専門のECサイト「レンズダイレクト」での事例を紹介します。

株式会社メガネトップでは、ユーザーの利便性向上とリピーター増加を目的に、LINE公式アカウントでセール情報やクーポン情報を配信していきました。さらに「ソーシャルPLUS」を導入してLINEユーザーID連携を推進し、タブ型リッチメニューの活用や注文・発送完了通知のLINE配信など、様々な施策を展開しました。具体的には、ユーザー属性に基づくセグメント配信や、効果的なリッチメニューの活用、LINEログインによる利便性向上などが功を奏しました。

これらの取り組みにより、新規友だち追加数が約3.5倍に増加し、LINE経由のECサイト訪問は約10倍に拡大しました。さらに、ECサイトの売上に対するLINE経由の売上構成比は3年で約6倍まで成長しました。

この事例は、LINE公式アカウントとECサイトの連携が、ユーザーの体験の向上と売上増加に大きく貢献できた事例と言えます。

参照：LINEヤフー for Business　「LINE公式アカウント経由の売上が約6倍に！LINEログイン導入による効果とは」

不動産での活用事例

ここでは株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」での事例を紹介します。

株式会社LIFULLでは、LINE公式アカウントを使用して1to1コミュニケーションの実現に取り組んでいます。

ユーザーの住み替え状況に応じた適切な情報提供すること、さらに来手動で行っていたメッセージ配信を自動化し、運用工数と作業時間を大幅に削減するこを目的に「ステップ配信」機能を導入しました。

「ステップ配信」を活用して最適な配信タイミングの検証を行った結果、予想に反して友だち追加から1週間後のメッセージ配信がより高いクリック率を示すことが判明しました。この知見を基に、CPが手動配信比で6割改善するなど、大きな効果が得られました。

これは、LINE通知メッセージやアンケート、リッチメニューなども活用し、ユーザーの状況把握とユーザーに合わせた情報提供を行っている良い例でしょう。この事例は、LINE公式アカウントの戦略的活用が、運用効率の向上とユーザーとのより適切なコミュニケーション実現に大きく貢献できることを示しています。

参照：LNEヤフー for Business　「「ステップ配信」でCPC6割改善・運用工数1/4にまで削減！LIFULL HOME’Sが気づいたメッセージ配信の最適なタイミングとは」

LINEで新規顧客を獲得するなら「GENIEE ENGAGE」

株式会社ジーニーが提供する「GENIEE ENGAGE」はWebサイトからの離脱ユーザーにポップアップを表示、LINE公式アカウント内でナーチャリングを行い、ユーザーの意欲を高めることでCVに繋げるリマーケティングツールです。

導入事例：施策の幅を超えた幅広いノウハウを活かし、新規顧客獲得の効果を改善！「レアジョブ英会話」が取り組むLINEを活用した新規顧客獲得施策とは？

まとめ

今回は、LINE公式アカウントの機能と活用事例について解説していきました。

LINE公式アカウントは、高いリーチ力と1to1コミュニケーションが特徴で、メッセージ配信、チャット、クーポン、分析機能など多様な機能を提供しています。主な利点として、高い開封率、LINEならではの販促機能、マーケティング施策の一元管理が可能です。また、料金プランは状況に応じて選択でき、認証済アカウントではより多くの機能が利用可能です。

これを機に、ビジネスにLINE公式アカウントの活用を始めてみてはいかがでしょうか。