EFOの基本
EFOは「Entry Form Optimization」の略で、日本語では「入力フォーム最適化」と呼ばれます。会員登録、購入、資料請求、予約、問い合わせなどのフォームを使いやすくし、ユーザーが途中で離脱せずに入力を完了できる状態を目指す施策です。
- 目的:フォーム離脱を減らし、入力完了率やコンバージョン率(CVR)を改善する
- 主な施策:入力項目の削減、入力補助、自動補完、エラー表示の改善、スマホ最適化など
- BtoCでの活用場面:EC購入、定期購入、会員登録、資料請求、予約、キャンペーン応募など
- 実務上のポイント:見た目の変更だけでなく、入力前・入力中・送信前の不安や手間を減らすことが重要
スマートフォン経由の流入が多いサイトでは、フォームのわずかな使いにくさが離脱やCVR低下に直結します。
つまり、スマートフォン向けEFOを行うことで、フォームの完了率を高めることができます。
本記事では、スマホで離脱が起きやすい原因と、実務で優先して見直すべき改善ポイント、効果検証の進め方を解説します。

目次
スマートフォン向けのEFOが重要な理由

ここでは、EFOが事業成果に与える影響と、LPO・SEOとの役割の違いについて解説します。
フォーム離脱を防げる
ユーザーが入力を途中でやめる理由は、必ずしも商品やサービスへの関心が低いからとは限りません。入力項目が多い、エラーの理由がわかりにくい、スマートフォンで操作しづらい、個人情報の扱いに不安があるといった小さな負担が重なることで、完了前にページを閉じてしまうケースがあります。
BtoCでは、購入フォーム、会員登録、予約、資料請求、キャンペーン応募など、成果に直結する場面で入力が発生します。たとえばECサイトであれば、カートに商品を入れた後の住所入力や決済情報の登録が複雑だと、購入意欲があるユーザーでも離脱する可能性があります。予約サービスでも、日時選択や会員登録の手間が多いと、競合サービスへ流れてしまうことがあります。
EFOでは、入力項目の整理、入力例の表示、自動補完、リアルタイムエラー表示、スマホで押しやすいボタン設計などを通じて、ユーザーが迷わず進める状態を作ります。まず確認すべきなのは、どの項目で止まっているか、どの画面で戻られているかです。離脱箇所を把握できれば、改善すべき優先順位も見えやすくなります。
CVR改善につながる
成果につながる割合を高めるには、流入数を増やすだけでなく、訪問後の取りこぼしを減らす視点が欠かせません。入力フォームは、ユーザーが最終アクションを起こす直前の接点です。ここで負担が大きいと、広告やLPで高まった興味が成果に結びつかないまま終わってしまいます。
たとえば、化粧品や健康食品の定期購入では、購入前に氏名、住所、電話番号、支払い方法など複数の情報入力が必要になります。入力欄が長く見える、必須項目が多い、エラーが送信後にまとめて表示されるといった設計では、ユーザーの心理的負担が大きくなります。反対に、必要最低限の項目に絞り、郵便番号から住所を自動入力し、入力ミスをその場で知らせるだけでも、完了までの流れはスムーズになります。
EFOで見るべきなのは、最終的なコンバージョン率だけではありません。入力開始率、入力完了率、エラー発生率、平均入力時間などを分けて確認することで、どこに改善余地があるかを判断できます。CVRが伸び悩んでいる場合は、LPの訴求や広告クリエイティブだけでなく、フォーム内の体験もあわせて見直すべきです。
広告費・CPA改善にも影響する
集客に投じた予算の効率は、流入後の体験によって大きく変わります。広告経由でユーザーをフォームまで連れてこられていても、入力完了前に離脱されていれば、獲得につながらないクリックに費用を払っている状態になります。特にBtoC商材では、広告流入の比率が高いほど、フォーム内の離脱はCPAに影響しやすくなります。
たとえば、SNS広告やリスティング広告でECサイトやキャンペーンページに誘導している場合、広告文やLPの改善だけでは限界があります。ユーザーが申し込み直前まで進んでいるにもかかわらず、入力欄の多さやエラー表示のわかりにくさで離脱しているなら、ボトルネックは集客ではなくフォーム側にあります。この状態で広告費を増やしても、同じ割合で取りこぼしが増えるだけになりかねません。
EFOに取り組むことで、既存の流入をより成果につなげやすくなります。新しい広告チャネルを増やす前に、フォーム到達数、入力開始率、完了率を確認し、どの段階で機会損失が起きているかを把握することが重要です。広告運用とフォーム改善を切り離さずに見ることで、CPAの改善余地を見つけやすくなります。
LPO・SEOとの違い
ランディングページや検索流入の改善と混同されることがありますが、それぞれの施策は役割が異なります。SEOは検索エンジンからの流入を増やす施策、LPOは流入後のページ内でユーザーの興味や理解を高める施策です。一方、EFOは入力フォームに到達したユーザーを、できるだけスムーズに完了まで導くための施策です。
| 施策 | 主な目的 | 改善対象 | 見直すポイント |
| SEO | 検索流入を増やす | 記事、カテゴリページ、サイト構造など | 検索意図、キーワード、内部リンク、コンテンツ品質 |
| LPO | LP上のCVRを高める | ファーストビュー、訴求、CTA、導線など | ベネフィット、オファー、導線設計、信頼情報 |
| EFO | 入力完了率を高める | 購入、会員登録、予約、問い合わせなどの入力フォーム | 項目数、入力補助、エラー表示、スマホ操作性、確認画面 |
BtoCマーケティングでは、SEOや広告で流入を増やし、LPOで興味を高め、EFOで最後の入力完了を支える流れで考えると整理しやすくなります。流入はあるのに成果が伸びない場合、まずLPだけを見るのではなく、フォーム到達後の行動まで確認することが大切です。特にフォーム離脱が多い場合は、集客施策よりもEFOの優先度が高くなるケースがあります。
スマートフォンでフォーム離脱が起きやすい原因
ここでは、ユーザーが入力完了前に離れてしまう代表的な要因と、見直すべきポイントについて解説します。
画面が小さい
PCでは問題なく見えるフォームでも、スマートフォンは画面が小さいため、入力欄が小さい、ボタンが押しづらい、画面を何度も拡大しなければならないといった不便が起きやすくなります。
たとえば、電話番号の入力欄で数字キーボードが表示されない、住所入力で都道府県を長いプルダウンから選ばなければならない、確認ボタンが画面下部に隠れているといった設計は、ユーザーに余計な操作を強います。購入や予約の意欲が高い状態でも、片手で操作しにくいだけで離脱につながることがあります。
改善のポイントは、スマートフォンで実際に入力して確認することです。入力欄の高さ、ラベルの見やすさ、ボタンの大きさ、項目間の余白、キーボード表示の種類などは、管理画面やPC表示だけでは判断しにくい部分です。郵便番号入力後の住所自動補完、カレンダーでの日付選択、選択肢のボタン化など、手入力を減らす工夫も効果的です。
BtoC向けのフォームでは、見た目の整ったデザインよりも、短時間で迷わず完了できる操作性が求められます。特に広告やSNSからの流入が多い場合は、スマートフォンでの体験を基準にフォームを見直すべきです。PCでの確認だけで改善を終えず、主要な端末やブラウザで実際の操作感を確認しましょう。
入力項目が多い
フォームに並ぶ設問が多いほど、ユーザーは「完了までに時間がかかりそう」と感じやすくなります。特にBtoC領域では、ECの購入、会員登録、予約、キャンペーン応募など、ユーザーがスマートフォンで短時間に手続きを済ませたい場面が少なくありません。そこで必要以上に多くの情報を求めると、商品やサービスへの関心があっても、途中で離脱される可能性が高まります。
見直すべきなのは、事業者側が「取得したい情報」と、ユーザーがその場で「入力してもよいと感じる情報」を分けて考えることです。たとえば、初回購入の段階で生年月日、性別、職業、興味関心まで必須にしている場合、本当に購入完了前に必要な情報なのかを検討する余地があります。後からマイページやアンケートで取得できる情報であれば、最初のフォームから外す判断も必要です。
実務では、必須項目と任意項目を棚卸しし、CVに直結しない項目を削ることから始めます。どうしても項目数を減らせない場合は、ステップ形式に分ける、入力の進捗を表示する、選択式に変えるなど、心理的な負担を軽くする設計が有効です。項目数そのものだけでなく、見た瞬間に「面倒そう」と思われない見せ方まで含めて改善しましょう。
エラーに気づきにくい
送信ボタンを押した後に、どこを直せばよいのか分からない状態になると、ユーザーのストレスは一気に高まります。入力ミスそのものは避けられませんが、修正方法が分かりにくいフォームでは、ユーザーが再入力をあきらめてしまうことがあります。
よくあるのは、画面上部に「入力内容に誤りがあります」とだけ表示され、該当箇所まで戻らないと原因が分からないケースです。メールアドレスの形式、電話番号のハイフン有無、パスワードの文字数条件など、企業側には当たり前のルールでも、ユーザーには伝わっていないことがあります。特にスマートフォンでは、画面内に表示される情報量が限られるため、エラー箇所を探すだけでも負担になります。
改善する際は、該当項目の近くに具体的なメッセージを表示することが基本です。「半角数字で入力してください」「8文字以上で設定してください」「メールアドレスの形式を確認してください」のように、次に何をすればよいかが分かる表現にします。送信後にまとめて知らせるのではなく、入力中にリアルタイムで案内できると、修正の手間をさらに減らせます。
注意したいのは、エラー文を丁寧にしすぎて長くしないことです。ユーザーが求めているのは詳しい説明ではなく、すぐに直せる手がかりです。項目ごとのルールを入力前に示し、ミスが起きたら近くで簡潔に案内する。この設計だけでも、フォーム完了までの流れはかなり変わります。
個人情報入力への不安がある
氏名、住所、電話番号、メールアドレス、支払い情報などを求める場面では、ユーザーは少なからず慎重になります。サービスに関心があっても、「この情報は何に使われるのか」「営業連絡が増えないか」「安全に送信できるのか」が分からないと、送信直前で手が止まることがあります。
この不安は、特に初回購入や初めて利用するブランドで起こりやすい傾向があります。たとえば、キャンペーン応募のフォームで電話番号が必須になっている場合、利用目的の説明がなければ、ユーザーは入力をためらいます。資料請求や無料相談でも、送信後にどのような連絡が来るのか分からないと、フォーム完了の心理的なハードルは上がります。
対策としては、情報の利用目的をフォーム内で簡潔に示すことが重要です。「配送手続きのために使用します」「予約確認のご連絡に使用します」「第三者提供は行いません」など、ユーザーが気にしやすい点を近くに添えるだけでも安心感は変わります。プライバシーポリシーへのリンクやセキュリティに関する表記も、必要な場所に分かりやすく配置しましょう。
ただし、安心材料を並べすぎると、かえって警戒感を与える場合があります。大切なのは、ユーザーが不安を感じる項目の近くで、必要な説明を短く補うことです。情報取得の理由が明確であれば、入力への納得感が生まれやすくなります。
誤タップしやすい
入力途中で誤って前の画面に戻ったときや、エラー修正後に内容が消えてしまうと、ユーザーは同じ作業をやり直さなければなりません。一度ならまだしも、住所や支払い情報を再入力する必要があると、その時点で離脱される可能性が高くなります。
そのため、誤タップにより画面が消えてしまっても入力内容の保持、確認画面からの戻りやすさ、送信前の自動保存、エラー時の入力値保持を確認しておく必要があります。
会員登録や問い合わせフォームでは、長文入力欄の内容が消えないようにすることも重要です。
入力内容が多いフォームほど、途中保存やステップごとの保持機能を検討した方がよいでしょう。
あわせて、戻る操作を前提にした導線設計も欠かせません。
確認画面で修正したい項目があった場合、該当箇所に戻れる、修正後に再び確認画面へ戻れるといった流れが自然であれば、ユーザーは安心して入力を進められます。
フォーム改善では、入力中だけでなく、戻る・修正する・再開する場面まで含めて設計することが大切です。
スマートフォンのEFOで実施すべき具体施策

ここでは、フォーム離脱を防ぎ、入力完了率を高めるための具体施策について解説します。
入力前の不安を減らす

ユーザーはフォームを見た瞬間に、入力するかどうかを判断しています。商品やサービスに興味があっても、「時間がかかりそう」「個人情報をどこまで求められるのか分からない」「送信後に営業連絡が来そう」と感じると、入力を始める前に離れてしまうことがあります。
特にBtoCの購入、予約、会員登録、キャンペーン応募では、ユーザーがスマートフォンで短時間に手続きを済ませたい場面が多くあります。そこで最初に必要なのは、入力の負担や送信後の流れを分かりやすく伝えることです。たとえば「入力は約1分で完了」「会員登録なしで購入可能」「予約確認以外の目的では使用しません」といった補足があるだけでも、心理的なハードルは下がります。
実務では、フォームの冒頭や該当項目の近くに、所要時間、入力するメリット、個人情報の利用目的、セキュリティに関する説明を簡潔に配置します。ただし、安心材料を詰め込みすぎると、かえって警戒される場合があります。ユーザーが不安を感じやすい場所に、必要な情報だけを短く添えることが重要です。
入力項目を減らす

設問が多く見えるフォームは、それだけで完了までの負担を大きく感じさせます。企業側は顧客理解や営業活動のために多くの情報を集めたくなりますが、ユーザーにとっては「今、この場で答える必要があるのか」が判断基準になります。
たとえばECサイトの初回購入で、配送に不要な生年月日や職業、興味関心まで必須にしている場合、購入完了前に取得すべき情報かを見直す必要があります。資料請求や無料相談でも、会社名、部署名、役職、電話番号、検討時期などをすべて必須にすると、送信前の負担が大きくなります。後続のメールやマイページ、アンケートで取得できる情報は、初回フォームから外す選択肢もあります。
改善時は、まず必須項目と任意項目を棚卸しします。そのうえで、CVに必要な情報、後から取得できる情報、そもそも使っていない情報に分けると判断しやすくなります。削れない項目がある場合は、ステップ形式に分ける、選択式にする、入力例を表示するなど、見た目の圧迫感を減らす工夫が必要です。
入力補助・自動補完を入れる

手入力の負担を減らす機能は、フォーム完了率に直結しやすい改善です。ユーザーが毎回すべての情報を打ち込まなければならない状態では、入力時間が長くなり、ミスも起こりやすくなります。特にスマートフォンでは、文字入力そのものが負担になりやすいため、補助機能の有無が体験の差になります。
代表的な施策には、郵便番号からの住所自動入力、氏名のフリガナ自動入力、メールアドレスの入力候補表示、電話番号欄での数字キーボード表示、日付選択のカレンダー化などがあります。ECや予約サービスでは、過去に入力した情報を反映できる設計も有効です。ユーザーが「考えて入力する」場面を減らすほど、完了までの流れはスムーズになります。
導入時に注意したいのは、補助機能が誤った情報を入れてしまうケースです。住所の自動入力や候補表示は便利ですが、ユーザーが修正しやすい設計になっていないと、かえってストレスになります。自動化する部分と、ユーザーが確認・修正できる部分のバランスを取りながら設計することが大切です。
エラーメッセージを改善する
送信時につまずいたユーザーがすぐに修正できるかどうかは、フォーム体験を大きく左右します。「入力内容に誤りがあります」とだけ表示されても、どの項目をどう直せばよいのか分からなければ、再入力の手間が増えてしまいます。
よくある課題は、エラーの原因が画面上部にまとめて表示される、該当箇所まで自動で移動しない、入力ルールが送信後に初めて分かるといったケースです。メールアドレスの形式、パスワードの文字数、電話番号のハイフン有無など、企業側には当然のルールでも、ユーザーには事前に伝わっていないことがあります。
改善する際は、該当項目の近くに「半角数字で入力してください」「8文字以上で設定してください」「メールアドレスの形式を確認してください」のように、次の行動が分かる文言を表示します。可能であれば、送信後ではなく入力中にリアルタイムで案内すると、修正の負担を減らせます。
文言は丁寧であるほどよいわけではありません。長すぎる説明は読まれにくく、かえって修正箇所が分かりづらくなります。短く、具体的で、すぐに直せる表現にすることが基本です。
▼関連記事:エラーメッセージのデザインのポイントを解説!
スマホフォームを最適化する
モバイル経由のユーザーが多いBtoCサイトでは、PC画面で問題なく見えるフォームでも、実際の操作では離脱要因になることがあります。入力欄が小さい、ボタンが押しづらい、項目間の余白が狭い、キーボードで画面が隠れるといった不便は、管理画面上では見落とされがちです。
たとえば電話番号欄で数字キーボードが表示されない、プルダウンの選択肢が長すぎる、送信ボタンが画面下部に埋もれているといった状態では、ユーザーは余計な操作を強いられます。片手で操作している場合や移動中に入力している場合、少しの使いにくさでも離脱につながります。
見直す際は、実機で入力完了まで試すことが重要です。入力欄の高さ、文字サイズ、ラベルの位置、ボタンの押しやすさ、エラー表示の見え方、キーボードの種類まで確認します。住所は自動補完、日付はカレンダー、選択肢はボタン形式にするなど、手入力を減らす設計も効果的です。
スマートフォン向けの改善では、見た目の美しさよりも、短時間で迷わず完了できることを優先します。広告やSNSからの流入が多いサイトほど、モバイルでの入力体験を基準に改善を進めるべきです。
▼関連記事:スマホ フォームデザイン最適化|CVR向上の秘訣
確認画面・ステップを見直す
送信直前の画面や入力の分割方法は、ユーザーの安心感と手間の両方に関わります。確認画面があることで入力内容を見直せる一方、不要なステップが増えると、完了までの距離が長く感じられる場合があります。
ECの購入や予約フォームでは、確認画面で修正したい項目が見つかることがあります。その際、該当箇所に戻りづらい、戻ると入力内容が消える、修正後に再び最初から確認しなければならない設計では、ユーザーの負担が大きくなります。フォームの目的によっては、確認画面を簡略化したり、入力画面内で確認できる形にしたりする方が適しているケースもあります。
ステップ形式にする場合は、項目を分ければよいというわけではありません。配送先、支払い、確認など、ユーザーが理解しやすい単位で分けることが大切です。あわせて、現在地や残りのステップ数を表示すると、完了までの見通しが立ちやすくなります。
改善時は、確認画面を残すべきか、ステップ数は適切か、戻る操作で入力内容が保持されるかを確認します。送信直前の不安を減らしながら、不要な手間を増やさない設計が理想です。
離脱導線を減らす
フォーム内に余計な移動先が多いと、ユーザーの注意がそれやすくなります。入力を完了してもらう画面であるにもかかわらず、ヘッダーメニュー、バナー、外部リンク、別商品の導線が目立っていると、途中で別ページへ移動される可能性があります。
もちろん、必要な情報へのリンクをすべて消せばよいわけではありません。利用規約やプライバシーポリシー、配送・返品に関する説明など、送信判断に必要な情報は残すべきです。ただし、入力完了とは関係のないキャンペーンバナーや回遊リンクは、フォーム画面では優先度を下げた方がよい場合があります。
BtoCの購入フォームや予約フォームでは、ユーザーが一度迷うと、比較検討に戻ってしまうことがあります。フォームまで進んだユーザーには、入力を終えるための情報と操作に集中できる画面を用意することが大切です。ヘッダーを簡略化する、不要なサイドバーを非表示にする、CTAを送信ボタンに絞るなどの調整が有効です。
実務では、フォーム画面にあるリンクやボタンを洗い出し、「入力完了に必要か」「不安解消に必要か」「単なる回遊導線か」に分けて確認します。完了を妨げる要素を減らすことで、ユーザーが迷わず送信まで進みやすくなります。

スマートフォンのEFOを始める手順

フォーム改善は思いつきで進めるのではなく、課題の特定から検証までを順番に進めることで成果につながりやすくなるため、ここでは、EFOを始める際の現状把握、施策の選び方、検証、改善サイクルについて解説します。
フォーム診断チェックリスト
EFO施策を始める前に、まず自社フォームの現状を診断しましょう。以下のチェックリストで該当項目が多いほど、EFO施策の優先度が高いと言えます。

該当数による優先度判定
| 該当数 | 優先度 | 推奨アクション |
| 10個以上 | 最優先 | 今すぐEFOツール導入を検討 |
| 5〜9個 | 高 | 項目削減・エラー改善から着手 |
| 1〜4個 | 中 | 部分的な改善で効果測定 |
| 0個 | 低 | 現状維持でOK、定期的に見直し |
現状分析
最初に見るべきなのは、ユーザーがどの段階で入力をやめているかです。フォーム全体のCVRだけを見ても、原因が入力前にあるのか、入力中にあるのか、送信直前にあるのかは分かりません。まずは、フォーム到達数、入力開始率、入力完了率、項目ごとのエラー発生率、平均入力時間などを確認し、離脱が集中している箇所を把握します。
BtoCのフォームでは、スマートフォン経由のユーザーが多いほど、細かな操作性が成果に影響します。たとえば、入力開始率が低い場合は「項目数が多そうに見える」「個人情報の利用目的が分からない」といった入力前の不安が原因かもしれません。一方で、入力開始後の離脱が多い場合は、必須項目の多さ、エラー表示の分かりにくさ、住所入力や日付選択の手間がボトルネックになっている可能性があります。
この段階で重要なのは、担当者の感覚だけで判断しないことです。アクセス解析、ヒートマップ、フォーム解析、ユーザーテスト、問い合わせ内容などを組み合わせると、改善すべき箇所が見えやすくなります。まずは「どこで」「なぜ」離脱しているのかを切り分けることが、EFOの出発点になります。
改善施策の優先順位づけ
洗い出した課題は、すべて同時に直そうとすると進行が遅くなります。フォーム改善では、成果への影響が大きく、実装負荷が比較的小さいものから着手するのが現実的です。たとえば、不要な必須項目の削除、入力例の追加、エラーメッセージの修正、ボタン文言の見直しなどは、比較的取り組みやすい改善です。
優先度を決める際は、「離脱への影響」「実装の難易度」「検証のしやすさ」の3つで考えると整理しやすくなります。購入フォームで住所入力の離脱が多いなら、郵便番号からの住所自動入力を優先する価値があります。予約フォームで日付選択に時間がかかっているなら、カレンダーUIや選択肢の見直しが候補になります。
注意したいのは、見た目の変更だけを先に進めてしまうことです。デザインを整えても、必須項目が多い、エラー理由が分からない、戻ると入力内容が消えるといった根本課題が残っていれば、完了率は改善しにくくなります。まずはユーザーの負担を直接減らす施策を優先し、その後に細かな表現やデザインの調整を行うとよいでしょう。
A/Bテスト
変更案を実装する際は、できるだけ効果を比較できる形で検証します。フォーム改善は、担当者にとって使いやすく見える変更が、必ずしもユーザーにとって最適とは限りません。項目の並び順、ボタン文言、ステップ数、確認画面の有無などは、実際の行動データを見ながら判断する必要があります。
たとえば、送信ボタンの文言を「確認画面へ進む」から「無料で申し込む」に変えた場合、入力完了率が上がることもあれば、ユーザーの警戒感が高まって逆効果になることもあります。ステップ形式も同様です。長いフォームを分割することで心理的負担が下がる場合もありますが、画面遷移が増えることで離脱が増えるケースもあります。
検証時は、1回のテストで複数の要素を変えすぎないことが大切です。入力項目、ボタン文言、エラー表示を同時に変えると、どの変更が成果に影響したのか分かりにくくなります。まず仮説を立て、変更箇所を絞り、入力開始率や入力完了率、エラー発生率などの指標を比較します。結果が出た施策は本実装し、効果が薄いものは次の仮説に切り替えます。
▼関連記事:ABテストとは?ABテストの手順や注意点を解説!
PDCAで継続的に改善
一度の変更で終わらせず、継続的に見直すことがフォーム改善では欠かせません。ユーザーの利用環境、流入経路、キャンペーン内容、商品ラインナップが変われば、つまずきやすい箇所も変わります。特にBtoCでは、スマートフォン比率の変化や広告流入の増減によって、同じフォームでも成果が変動することがあります。
運用では、定期的に主要指標を確認し、改善前後の変化を記録します。たとえば、入力項目を削減した後に完了率が上がったのか、エラー文を変更した後に修正回数が減ったのかを追うことで、次に着手すべき課題が見えます。成果が出た施策も、季節商材やキャンペーン時には再検証が必要になる場合があります。
社内で改善を続けるには、マーケティング担当者だけでなく、サイト制作、開発、カスタマーサポート、営業などの関係者と情報を共有することも重要です。問い合わせで多い不明点や、購入前に離脱しやすい条件は、データだけでは見えないことがあります。分析、改善、検証、再調整を小さく回し続けることで、フォームは成果につながる接点として機能しやすくなります。
スマートフォンのEFOで成果が出た事例

スマートフォンのEFO施策を実施することで、多くの企業がCVRの改善や顧客体験の向上を実現しています。
株式会社バルクオム
メンズ向けスキンケアブランドのバルクオム社がチャット型EFO「GENIEE CHAT」を導入し、CVR改善に成功した事例をご紹介します。
同社は、メンズ向けスキンケア製品を中心に展開しており、新規顧客獲得の効率化とCPAの最適化が課題となっていました。従来のフォームでは入力離脱が発生しやすく、CVR向上のための改善施策が求められていました。
そこで、導入されたのがチャット型EFO「GENIEE CHAT」です。
他社での導入実績が豊富で、安心して利用できる点が高く評価されました。実際の施策では、入力項目を整理し、必要な情報だけを順序立てて入力させるシナリオ設計により、離脱を抑制できました。
さくらフォレスト株式会社
さくらフォレスト株式会社は、自社ブランド「さくらの森」で健康食品や美容品など約70種類の商品を展開し、商品開発から顧客対応まで一貫して自社で行う企業です。
同社では、チャットツール導入に伴うEFO機能の活用によって、顧客体験の大幅な改善を実現しました。特に効果を実感したのは、入力支援機能の精度とスピードです。
具体的には、名前の自動ひらがな変換や住所入力時の住所変換において、動作がスムーズかつ正確に行われることで、ユーザーの入力ストレスが軽減されました。結果として、シナリオ全体の進行速度が向上し、CVRの改善にも直結しています。 入力フォームにおける待機時間の短縮や変換精度の向上は、わずかな改善に見えても、離脱防止において重要な要素となることが実証された事例です。
チャット型EFOツールで成果を上げる

チャット型EFOツールは、チャットボットにEFO機能を組み込んだツールで、対話形式でユーザーにフォーム入力を促せます。これにより、ページ移動の手間を減らし、ユーザーの離脱を防ぐだけでなく、ストレスの少ないコミュニケーションを通してCVRを向上させることが可能です。
チャット型EFOツールの強み① ページ離脱を防ぐ
従来のフォームは、ユーザーが複数のページを移動する過程で離脱しやすい構造でした。しかし、チャット型EFOツールではページを移動せずにフォーム入力を開始できるため、離脱の抑制が期待できます。
チャット型EFOの強み② ストレスを感じさせないコミュニケーション
チャット形式は、ユーザーにとって直感的でストレスの少ない入力体験を提供します。LINEやMessengerなどのチャットアプリが日常に浸透している現代では、従来のフォームよりも高い入力完了率が期待できます。
また、全自動チャットボットとオペレーター対応を組み合わせることで、人的コストを抑えつつ、より密なコミュニケーションでユーザー満足度の向上も可能です。
チャット型EFOの強み③ 知識がいなくても設置可能
多くのチャット型EFOツールは、Webエンジニアの専門知識がなくても簡単に設置できます。また、比較的安価でありながら、効果測定やWeb接客の機能も備えているため、導入コストに対して高い効果を期待できます。
よくある質問
Q1. スマートフォンのEFOでは何から改善すべきですか?
まずは、フォーム内のどこで離脱が起きているかを確認しましょう。
入力開始率、入力完了率、エラー発生率などを見たうえで、不要な必須項目の削除やエラー表示の改善から着手すると進めやすくなります。
Q2. スマートフォン向けのEFOツールを導入した方がよいですか?
必ずしも導入が必要ではありません。
自社で分析や改修ができる場合は対応できます。ただし、項目別の離脱やエラーを細かく把握したい場合は、EFOツールの活用が有効です。
Q3. EFOとLPOは何が違いますか?
LPOはランディングページ上で興味を高め、申し込みや購入へ進んでもらうための改善です。
一方、EFOはフォーム到達後に入力を完了してもらうための改善で、項目数や入力補助、エラー表示などを見直します。
Q4. スマートフォン向けのEFOで特に注意すべき点は何ですか?
スマートフォン向けのEFOで特に注意すべき点は、画面の小ささやタップ操作による入力ミス、キーボード切り替えの手間、エラー表示の見落としです。
入力欄やボタンが小さい、項目間の余白が狭い、エラー内容が分かりにくいと、ユーザーの途中離脱につながります。
数字入力では数字キーボードを表示する、住所の自動入力を設定する、エラー内容を入力欄の近くに表示するなど、スマートフォンで入力しやすい設計にしましょう。
Q5. チャット型EFOはどのようなフォームに向いていますか?
無料相談、資料請求、査定、予約、診断コンテンツなど、ユーザーの条件や希望を順番に聞くフォームに向いています。
ただし、ECの決済情報入力のように素早く完了したい場面では、通常フォームの方が適している場合もあります。
まとめ
EFOは、フォームの離脱を減らし、CVRを向上させるための重要な施策です。フォーム改善では、入力項目の最適化やエラーメッセージの改善など、課題に応じた対応を行うことが成果につながります。
さらに、EFOツールを活用すれば、効率的にフォーム改善を進められます。特にチャット型EFOツールは、ページ移動の手間を省き、ユーザーにストレスの少ない入力体験を提供するため、完了率の向上に効果的です。
まずは自社のフォームの課題を把握し、ステップごとに改善施策を導入していくことが、CVR改善とユーザー満足度向上への近道です。
EFOを活用することで、より多くのユーザーにスムーズに情報を入力してもらい、成果につなげられます。
スマートフォンのEFOなら「GENIEE CHAT」
株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。



