データ統合ツールとは?基礎概要から種類やおすすめツールをご紹介

データが企業の資産とされる現代で、複数のシステムやフォーマットに点在するデータを一元化し、業務効率や意思決定の精度を向上させる手段として注目されているのが「データ統合ツール」です。
煩雑な手作業によるデータ処理から脱却し、誰でも簡単に分析や可視化が行える環境を整えられるデータ統合ツールは、DX推進にも役立ちます。
本記事では、データ統合ツールの基本的な仕組みから種類、選び方、導入メリット、さらにおすすめの製品までをわかりやすく解説します。
また、記事内ではデータに基づいて顧客行動を分析できるデータ統合ツールの「GENIEE CDP」についてもご紹介。
データ統合ツールとは

データ統合ツールとは、企業内外に点在する多種多様なデータを一元的に収集・統合・管理するためのソリューションです。
あらゆる部門やシステムに分散している情報を結びつけて、全体最適なデータ活用を可能にし、分析精度や業務効率を大幅に向上させられるのが特長の一つです。
ここでは、データ統合ツールの基礎概要と特長についてさらに深掘りして解説します。
- 基礎概要
- 特長
基礎概要
データ統合ツールは、企業内外に散在する多様なデータを集約・変換・整理し、統一された形で活用できるようにするシステムです。
営業、マーケティング、会計、物流など、部門ごとに異なるフォーマットやシステムで管理されているデータを一元化し、分析や意思決定に役立つ「使えるデータ」へと変換します。
従来、企業のデータはサイロ化されており、部門間の連携やデータ活用が困難でした。
しかし、データ統合ツールを導入すれば、フォーマットの違いやデータ欠損、重複といった問題を解消し、信頼性の高い単一の情報源を構築できます。
近年では、DX推進の一環として、データ統合は企業戦略の土台となる重要な要素とされており、ツールの導入は業種・業態を問わず広がりを見せています。
ビッグデータやクラウド、AIといった先進技術との連携を視野に入れたデータ活用を実現する上で、データ統合ツールは欠かせない存在となっています。
特長
データ統合ツールには、業務効率化や分析精度の向上に直結するさまざまな特長があります。
複数のシステムに分散したデータを収集・変換・統合するだけでなく、ビジネスの意思決定を支える高度な機能を備えている点が大きな魅力です。
データ統合ツールのおもな特長は以下の通りです。
| 特長 | 概要 |
| 多様なデータソースに対応 | クラウド、オンプレミス、SaaS、IoTなど、さまざまなデータソースに接続できる |
| データクレンジング機能 | さまざまな形式のデータを統一された形式への変換や、欠損値の補完、重複の除去などの「クレンジング処理」が可能 |
| リアルタイム連携 | 最新データをタイムリーに統合し、迅速な意思決定が可能 |
| スケーラビリティ | 扱うデータ量が増加しても安定稼働できる |
| トレーサビリティの確保 | 統合データの信頼性を確保するために、アクセス制限や操作履歴の記録、メタデータ管理などの機能も充実している |
上記にあるように、データ統合ツールは単なる連携システムではなく、企業のデータ戦略を支える重要な基盤となる機能を多数備えています。
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押さえるべきデータ統合のセキュリティ基準

データ統合ツールの導入においては、データの利便性だけでなく「セキュリティ」の確保が極めて重要です。
特に経営層やIT部門は、情報漏洩・不正アクセス・システム改ざんなどのリスクを最小限に抑えるために、セキュリティ要件が満たされているかを事前に確認しなければなりません。
データ統合のセキュリティ基準で押さえておくべきポイントは以下の3点です。
| ポイント | 概要 |
| 最小権限の原則を徹底する | ・データ統合ツールでは、操作できるユーザーや接続権限を業務上必要な範囲に限定する「最小権限の原則」が不可欠・管理者 ・一般ユーザー・外部連携アカウントそれぞれに対してアクセス範囲を明確に設定し、不要な権限は即座に削除する仕組みを構築する必要がある |
| 通信経路と保管データの暗号化 | データ統合においては、例えばデータベースからDWHへ送信される際にはTLSやSSLなどの通信暗号化を施し、保管先ではAES-256などの強力な暗号アルゴリズムでデータを保護する必要がある |
| 認証情報の安全な管理 | データ統合では、SaaSやデータベースなど外部システムとの連携が多いため、接続時に使用する認証情報の管理も重要なセキュリティ要件である |
上記の3点を押さえることで、データ統合ツールをより安全に活用できる体制が整います。
出典:情報セキュリティ管理基準
データ統合ツールの種類

データ統合ツールはおもに以下の3種類に分けられます。
- ETL
- ERP
- CDP
ここでは、上記の種類について解説します。
ETL
ETLとは、「Extract(抽出)」「Transform(変換)」「Load(格納)」の頭文字を取ったデータ統合プロセスのことを指します。
複数のシステムやデータソースから情報を抽出し、ビジネス目的に合わせて整形した上で、分析基盤となるDWHなどへ取り込む処理全体を指すのが特徴です。
例えば、営業管理システム、Webログ、在庫管理など異なる部門のデータを一元化する際、ETLを使えば形式や構造の異なるデータを統一し、正確かつ整備された状態で蓄積・活用できます。
ERP
ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業内にあるさまざまな業務プロセスを、一つの統合されたプラットフォームの上で管理・最適化するソフトウェアソリューションです。
ERPでは、部門ごとにバラバラに存在していた業務データを一つのプラットフォームに集約し、リアルタイムな情報共有と業務効率の最大化を実現できます。
近年では、SAPやOracle、マネーフォワードクラウドERP、OBIC7など、多様な業種・規模に対応したERP製品が登場しており、クラウド対応やAPI連携など柔軟性にも優れたものが増えています。
CDP
CDP(Customer Data Platform)は、企業内のさまざまなシステムに点在する顧客データを一元化し、マーケティングや営業活動に活用できるよう整備する統合プラットフォームです。
Webサイトやアプリの行動履歴、購買履歴、広告接触履歴、CRMデータなどを結び付け、個々の顧客に対してリアルタイムで最適なアプローチを可能にします。
特にCDPは、マーケティング用途に特化したデータ統合ツールとして近年注目されており、顧客一人ひとりに最適化された体験を提供するための基盤となります。
データ統合ツールのデメリット

データ統合ツールのデメリットは以下の2点です。
- 費用が発生する
- システムの複雑化リスクがある
ここでは、上記のデメリットについて解説します。
費用が発生する
データ統合ツールの導入にあたって、最も代表的なデメリットの一つが「費用の発生」です。
多くの企業が、コスト面を理由に導入を見送ったり、オープンソースでの代替を検討したりするケースも少なくありません。
データ統合ツールにかかる代表的な費用は以下の通りです。
| 費用 | 概要 |
| 初期導入費用 | ・ソフトウェアの導入に加え、データ接続用のコネクタ開発、環境構築、コンサルティング費用などが必要となる場合がある ・オンプレミス型では、サーバーなどのインフラ投資も必要 |
| 継続的な運用・保守コスト | 導入後も、ツールを安定的に活用するには定期的なメンテナンスやサポート費用、機能追加、データ連携先の拡張に伴う費用がかかる |
データ統合ツールの導入・運用には一定の費用が伴うため、選定の際は「初期費用」「運用費用」「将来的な拡張コスト」を含めた総コストを正確に見積もり、自社の課題や業務規模に合った最適なツールを選ぶ必要があります。
システムの複雑化リスクがある
データ統合ツールは、導入・運用の過程で「システム全体が複雑化するリスク」がある点には注意が必要です。
データ統合ツールは、社内に点在するあらゆるシステムやデータベース、クラウドサービスと接続した上での活用が前提です。
しかし、接続先やデータ形式が増えれば増えるほど、連携設定や変換処理、メンテナンス対象が増加し、システム全体の構成が次第に複雑化します。
特に、レガシーシステムやクラウドとのハイブリッド環境下では、設計・実装に高度な知見が求められます。
データに基づいて顧客行動を分析し、適切な施策を打つならGENIEE CDP

データドリブンなマーケティングが重視される昨今では、顧客行動をリアルタイムで分析し、最適な施策へとすばやくつなげる施策の重要度が高まっています。
データに基づいて顧客行動を分析し、適切な施策を実施するのに役立つのが全チャネルのデータを統合し、誰でも簡単に高度な分析ができるデータ統合ツールの「GENIEE CDP」です。
GENIEE CDPは、オンライン・オフラインを問わず、すべての顧客接点から得られるデータをリアルタイムで収集・統合できるデータ統合ツールです。
Webサイトやアプリのアクセス情報、店舗での購買履歴、メール開封状況などを一元管理し、顧客ごとの行動を常に把握できる仕組みを構築できます。
また、GENIEE CDPには、高度なAI・機械学習エンジンが搭載されており、専門知識がなくても直感的にデータ分析が行えるのが大きな特長です。
自然言語での操作やテンプレート形式のダッシュボードにより、現場のマーケティング担当者でもスムーズに利用でき、日常的にインサイトを抽出できます。
データに基づいた顧客理解と即時対応は、これからのマーケティングに不可欠です。GENIEE CDPは、データの収集から分析、施策の実行までを一貫してサポートし、企業のマーケティング高度化を強力にバックアップできるツールとしておすすめです。
データ統合ツールを導入するメリット

データ統合ツールを導入するメリットは以下の3つです。
- データのスピーディな活用
- データガバナンスを効率的に実施できる
- セキュリティ管理が容易になる
ここでは、上記のメリットについて解説します。
データのスピーディな活用
データ統合ツールの導入で得られる大きなメリットの一つが、データのスピーディな活用です。
例えば、Webサイトの行動ログやECサイトの購買データなど、日々変化するデータを即座に取得し、ダッシュボードやBIツールと連携すれば、迅速な意思決定やタイムリーな施策実行が可能になります。
また、変化の激しい市場環境でも、顧客行動の変化やトレンドを即時に把握し、柔軟な対応ができるようになるため、競争力の強化にもつながります。
データ統合ツールは「使えるデータを、すぐに使える形で届ける」仕組みを実現できる点が大きな強みです。
データガバナンスを効率的に実施できる
データ統合ツールを導入すると、企業が抱える「データの分散」「管理の煩雑さ」「情報の信頼性低下」などのデータの取り扱いに関する課題を包括的に解決し、ガバナンスを効率よく構築できます。
データ統合ツールは、さまざまなシステム・部門に散在していたデータを一元化し、フォーマット統一・意味付け・共通基盤化を実現できるため、データの所在、アクセス履歴や変換履歴の参照などの「見える化」が可能になります。
また、ポリシー策定・アクセス制御・変更履歴管理・メタデータ管理などのガバナンス要件のシステム化・自動化も実現可能です。
セキュリティ管理が容易になる
データ統合ツールを活用すれば、複数のシステムに分散していた情報を一元化できるため、セキュリティ管理を効率的かつ確実に実施できるようになります。
特に、企業が扱うデータ量や種類が年々増加しているなかでは、統合された基盤上での一括管理は、セキュリティ対策を強化する上でも大きなメリットです。
また、暗号化や認証、アクセス制御などのセキュリティ設定を統合基盤上で一貫して適用でき、リスクの低減と運用効率の向上も見込めます。
データ統合ツールのおすすめ10選

ここでは、以下のおすすめのデータ統合ツールを10選紹介します。
| ツール名 | おもな機能 | 料金プラン |
| GENIEE CDP | ・リアルタイム連携 ・ワークフロー処理 ・分析機能 | 要お問い合わせ |
| Talend Data Fabric | ・データ統合 ・社内外データ共有を支えるセルフサービス機能 ・API連携機能 | Starter/Standard/Premium/Enterprise ※いずれも料金は要お問い合わせ |
| Denodo Platform | ・論理データ抽象化 ・生成AIを活用したアシスタント ・一元化されたセキュリティとガバナンス | 要お問い合わせ |
| Domo | ・豊富なデータ接続 ・ノーコードデータ加工 ・可視化ダッシュボード | 要お問い合わせ |
| Azure Data Factory | ・多種多様なデータソース接続 ・視覚的なパイプライン設計 | Azure Data Factory V172.924円/アクティビティ/月~ Azure Data Factory V2151.925円/1,000 実行~ |
| ASTERIA Warp | ・豊富な連携機能 ・仕様書自動作成 ・フローデザイナー ・データマッピング | サブスクリプション形式30,000円〜/月 iPaaS形式160,000円~/月 |
| AWS Glue | ・多様なデータソースとの接続 ・サーバーレス運用 ・ノーコード、ローコードのワークフロー構築 | 料金例:ETL ジョブ:AWS Glue Apache Spark ジョブが 15 分実行され、6 DPU を使用したとします。1 DPU-時間あたりの料金は 0.44USDです。ジョブは15 分間実行され、6 DPU が使用されたため、AWS は 6 DPU * 0.25 時間 * 0.44 USD、つまり 0.66 USD を請求 引用:料金 – AWS Glue |
| TROCCO | ・データ転送、マネージドETL機能 ・データマート生成ELT機能 ・データチェック機能 ・運用支援機能 | 要お問い合わせ |
| Informatica Intelligent Data Management Cloud | ・データマネジメント機能 ・ハイブリッド、マルチクラウド対応 | 要お問い合わせ |
| DataSpider Servista | ・多種多様な接続先に応じたアダプタ ・パラレルストリーミング機能 | DataSpider Servista Basic Server Package300万円~/年 DataSpider Servista Advanced Server Package550万円~/年 DataSpider Servista セレクトライセンス70万円~/年 月額ライセンス&サポート20万円~/月 |
1. GENIEE CDP

GENIEE CDPは、オンライン・オフラインをまたいだあらゆる顧客接点からのデータを一元管理し、顧客の行動特性や商品特性をスコア化・分析して、高度なアプローチを実現できるデータ統合ツールです。
多数のツールとの接続が可能で、プログラミング知識が少ない担当者でもノーコードでデータ連携を進められます。
また、売上、購買転換率などを可視化するテンプレートダッシュボードが標準搭載されており、難易度の高い分析でも効率よく実行できます。
GENIEE CDPは「データを統合して可視化し、そしてアクションにつなげる」ことをワンストップで支援するプラットフォームとして、顧客体験の向上を目指す企業に適したソリューションです。
| 商品名 | GENIEE CDP |
| おもな機能 | ・リアルタイム連携 ・ワークフロー処理 ・分析機能 |
| 料金プラン | 要お問い合わせ |
| URL | https://cx.geniee.co.jp/product/cdp/ |
2. Talend Data FabricTalend Open Studio

Talend Data Fabricは、企業のデータ統合、データ品質管理、ガバナンス、アプリケーション・API統合を一つのモジュール式プラットフォームに統合したソリューションです。
クラウド・オンプレミス・ハイブリッドのどの環境でも動作し、「信頼できるデータを誰でも使える形で提供する」ための基盤を構築可能です。
| 商品名 | Talend Data Fabric |
| おもな機能 | ・データ統合 ・社内外データ共有を支えるセルフサービス機能 ・API連携機能 |
| 料金プラン | Starter/Standard/Premium/Enterprise ※いずれも料金は要お問い合わせ |
| URL | https://www.talend.com/jp/products/data-fabric/ |
3. Denodo Platform

Denodo Platformは、データを物理的に移動・複製することなく、企業内外に散在する多種多様なデータソースを「データアクセス層(Logical Data Layer)」として統合・提供するプラットフォームです。
特に、物理的なデータ移動によるコストや運用負荷を削減しつつ、既存インフラやクラウド環境、ハイブリッド構成を活用しながら「すぐに使えるデータ基盤」を実現できる点が大きな魅力です。
| 商品名 | Denodo Platform |
| おもな機能 | ・論理データ抽象化 ・生成AIを活用したアシスタント ・一元化されたセキュリティとガバナンス |
| 料金プラン | 要お問い合わせ |
| URL | https://www.denodo.com/ja/denodo-platform/denodo-platform |
4. Domo

Domoは、企業に蓄積されたデータを接続から共有まで一気通貫で実現するクラウド型データ活用プラットフォームです。
BIツール・データ基盤・分析・ダッシュボードが統合されており、SaaS 形態で初期投資の抑制と迅速な導入が可能です。
| 商品名 | Domo |
| おもな機能 | ・豊富なデータ接続 ・ノーコードデータ加工 ・可視化ダッシュボード |
| 料金プラン | 要お問い合わせ |
| URL | https://www.domo.com/jp |
5. Azure Data Factory

Azure Data Factoryは、マイクロソフトが提供するクラウドベースのフルマネージドデータ統合サービスです。
サーバーレスで運用可能なため、インフラ管理の手間を省きながら大規模データ統合・処理にも対応可能です。
| 商品名 | Azure Data Factory |
| おもな機能 | ・多種多様なデータソース接続 ・視覚的なパイプライン設計 |
| 料金プラン | Azure Data Factory V172.924円/アクティビティ/月~ Azure Data Factory V2151.925円/1,000 実行~ |
| URL | https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/data-factory/introduction |
6. ASTERIA Warp

ASTERIA Warpは、企業内外に点在する多種多様なシステム・サービス・ファイル・クラウド環境を、ノーコード・ローコードで高速に連携・統合できるデータ連携ミドルウェアです。
アイコンを使ったドラッグ&ドロップ操作、視覚的なフロー設計により、専門的なプログラミング知識がなくてもシステム連携・データ変換が実現できます。
| 商品名 | ASTERIA Warp |
| おもな機能 | ・豊富な連携機能 ・仕様書自動作成 ・フローデザイナー ・データマッピング |
| 料金プラン | サブスクリプション形式30,000円〜/月 iPaaS形式160,000円~/月 |
| URL | https://www.asteria.com/jp/warp/ |
7. AWS Glue

AWS Glueは、AWSが提供するサーバーレスのデータ統合サービスで、複数のデータソースからのデータの検出・準備・移動・統合を簡単に行えるよう設計されています。
分析、機械学習、アプリケーション開発など、さまざまな用途で活用可能で、インフラ管理を意識せずにデータ統合基盤を構築できる点が特徴です。
| 商品名 | AWS Glue |
| おもな機能 | ・多様なデータソースとの接続 ・サーバーレス運用 ・ノーコード、ローコードのワークフロー構築 |
| 料金プラン | 料金例:ETL ジョブ:AWS Glue Apache Spark ジョブが 15 分実行され、6 DPU を使用したとします。1 DPU-時間あたりの料金は 0.44USDです。ジョブは15 分間実行され、6 DPU が使用されたため、AWS は 6 DPU * 0.25 時間 * 0.44 USD、つまり 0.66 USD を請求 引用:料金 – AWS Glue |
| URL | https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/glue/latest/dg/what-is-glue.html |
8. trocco

TROCCOは、オンプレミス・クラウド双方のデータソースを対象に、データの収集・変換・自動化・簡素化し、データ分析・活用までのスピードを向上させられるツールです。
GUIでデータ転送設定・ワークフロー構築が可能であり、プログラミング知識が少ない担当者でも扱いやすい設計です。
| 商品名 | TROCCO |
| おもな機能 | ・データ転送、マネージドETL機能 ・データマート生成ELT機能 ・データチェック機能 ・運用支援機能 |
| 料金プラン | 要お問い合わせ |
| URL | https://primenumber.com/trocco |
9. Informatica Intelligent Data Management Cloud

Informatica Intelligent Data Management Cloudは、クラウドネイティブ基盤で構築されたデータマネジメントプラットフォームです。
内蔵AIエンジンにより、データの検出、変換、統合、品質管理などにおける多くの手動タスクを自動化でき、データ管理効率を大幅に向上させられます。
| 商品名 | Informatica Intelligent Data Management Cloud |
| おもな機能 | ・データマネジメント機能 ・ハイブリッド、マルチクラウド対応 |
| 料金プラン | 要お問い合わせ |
| URL | https://www.informatica.com/ja/ |
10. DataSpider Servista

DataSpider Servistaは、企業内外の異なるシステム・アプリケーション・データフォーマットを接続するのに特化したプラットフォームです。
クラウド・オンプレミス・IoT・複数フォーマットといった多様な環境に適応し、データ利活用を加速する基盤として活用できます。
| 商品名 | DataSpider Servista |
| おもな機能 | ・多種多様な接続先に応じたアダプタ ・パラレルストリーミング機能 |
| 料金プラン | DataSpider Servista Basic Server Package300万円~/年 DataSpider Servista Advanced Server Package550万円~/年 DataSpider Servista セレクトライセンス70万円~/年 月額ライセンス&サポート20万円~/月 |
| URL | https://www.hulft.com/software/dataspider |
データ統合ツールの選び方

データ統合ツールを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 自社のデータ量や処理要件に適しているか
- 複数のシステムとの統合が可能か
- 直感的に操作できるか
- 充実したサポート体制が整っているか
ここでは、上記のポイントについて解説します。
自社のデータ量や処理要件に適しているか
データ統合ツールを選ぶ際にまず確認すべきなのが、「自社のデータ量や処理要件に合っているか」です。
例えば、膨大なデータを日々蓄積する大規模な企業では、大容量データのバッチ処理や並列処理に強い統合ツールが求められます。
一方、リアルタイムでのデータ連携や即時のアクションが必要な企業では、ストリーミングデータに対応したツールや、低レイテンシでの処理が可能な構成が必須です。
データ統合ツールによっては、対応できるデータ量や処理能力に明確な上限がある場合があるため、事前のスペック確認が欠かせません。
複数のシステムとの統合が可能か
データ統合ツールを選定するうえで重要な判断基準の一つが、「複数のシステムと連携できるか」です。
企業内には、ERPや会計ソフト、CRM、SFA、マーケティングツール、クラウドストレージなど、さまざまな業務システムが導入されており、それらを横断的に連携・統合できるツールが求められます。
ただ、ツールごとに対応しているシステムや連携方式は異なり、接続できる数が多ければ汎用性が高いとは限りません。
例えば、API接続に対応しているか、オンプレミス環境とクラウドの両方をまたいで連携できるか、ファイル連携やバッチ処理に対応しているかなどの要素は、導入前に必ず確認すべきポイントとなります。
直感的に操作できるか
データ統合ツールを選定する際には、「直感的に操作できるかどうか」も非常に重要な選択基準です。
特に、IT部門だけでなく現場の担当者が自らツールを使ってデータ統合・加工・連携を行う場合、操作性の高さは導入後の定着率や活用度を大きく左右します。
多くの最新ツールでは、ノーコードまたはローコードでの操作が可能になっており、専門的なプログラミング知識がなくても、視覚的に理解しやすくなっています。
また、操作ミスの防止やトラブル時の対応のしやすさの観点でも、UI/UXの良さは大きなメリットです。
わかりやすいエラーメッセージやヘルプ機能、ツールチップなどが整備されているツールであれば、初めて使用する担当者でも安心して活用できるでしょう。
充実したサポート体制が整っているか
データ統合ツールを選定する際には、「ベンダーによるサポート体制がどれだけ充実しているか」も重要な評価ポイントです。
導入前後でつまずきやすいポイントに対して、ベンダーが迅速かつ的確に対応してくれる体制があれば、現場の負担を軽減しながらスムーズな運用を実現できます。
また、運用フェーズに入ってからも、障害発生時の対応速度、定期的なアップデート情報の提供、拡張時の技術サポートなど、長期的に安心して使い続けるためには継続的なサポートが欠かせません。
特に、ETL処理の失敗やAPIエラー、接続不良などが発生した場合にすぐに対応してもらえるかは、業務の安定性に直結する重要なポイントになります。
まとめ:データ統合ツールは手厚いサポートで初めての利用でも安心なGENIEE CDP

企業のデジタル化が進むなかで、複数のシステムやサービスに分散するデータを統合・管理したビジネスへの活用は大きな課題の一つとなっています。
初めて導入する企業にとって重要なのが、「ノーコードで扱えるか」「サポート体制が整っているか」という2つの視点で、これらを高いレベルで実現しているのが、GENIEE CDPです。
GENIEE CDPは、多様なツールとノーコードで連携できる柔軟性を備えており、CRMやMA、広告配信ツール、Web・アプリのデータなどを一元的に統合できます。
データ分析のテンプレートも標準搭載されており、売上や購入転換率などを簡単に可視化できるため、非エンジニアの担当者でもすぐに活用を開始できます。
さらに、導入支援チームによる手厚いサポート体制もGENIEE CDPの大きな魅力です。
KPIやKGIの整理といった初期設計から、ツールを最大限に活用するための要件定義、運用支援まで、専門知識を持った担当者が並走できる環境があり、初期フェーズから確実に成果につなげられます。
CDPやデータ統合基盤の導入を検討している企業にとって、GENIEE CDPは操作性・拡張性・サポート体制の3点を兼ね備えた、非常にバランスの取れた選択肢です。
「初めてでも使いやすい」「成果につながる導入がしたい」企業様は、ぜひGENIEE CDPを検討してみてください。




























