CDPの導入費用はいくら?主なツール10選の比較と選定時のポイント

企業の顧客データ活用が進む中、CDPの導入を検討する企業が増えています。しかし、費用感がわからず、導入が進まないケースも多いでしょう。
本記事では、CDPの種類や料金体系の内訳、主なツール10選の特徴・費用感について解説します。ツール選定時の確認ポイントも含めて解説するので、自社に最適なCDPを導入する参考にしてみてください。
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)とは

CDP(カスタマーデータプラットフォーム)とは、企業が保有する個人識別可能な1st partyデータ(顧客の実名・ID情報を含むデータ)を、複数のシステムから一元的に収集・統合し、リアルタイムで統合顧客ビュー(Single Customer View)を構築・管理するためのデータ基盤です。CDPでは「誰が(個人識別)」「いつ(リアルタイム)」「何をしたか」を統合的に把握し、マーケティング施策に即座に活用できる点がデータウェアハウスやDMPとの違いとなります。。既存CRM(顧客管理システム)・MA(マーケティングオートメーション)・Webサイト・アプリなどの顧客情報を統合し、マーケティングや顧客満足度向上に活用できます。
CDPでは、年齢・性別などの属性データに加え、購買履歴やサイトの閲覧行動なども集約可能です。このように、顧客理解を深め、精度の高いパーソナライズ施策を実現するために、CDPは活用されます。
CDPツールの種類
CDPは、機能の範囲や設計思想によって、主に以下のタイプに分類できます。
Data CDP(データ統合特化型) 顧客データの収集・統合・ID解決に特化した設計です。MA・BI・広告配信ツールなど外部システムとの柔軟な連携を前提とし、データハブとしての役割を担います。すでに複数のマーケティングツールを導入済みで、それらをつなぐ基盤を求める企業に適しています。
Campaign CDP(キャンペーン実行型) データ統合に加え、セグメント作成からメール・LINE・広告配信といった施策実行機能を内包したCDPです。1つのプラットフォーム上でデータ活用から施策実行までをシームレスに行えるため、ツール統合によるマーケティング効率化を目指す企業に向いています。
Composable CDP(組み立て型) 既存のデータウェアハウス(Snowflake、BigQueryなど)上に構築するCDPです。すでにDWHにデータ基盤がある企業が、CDP機能を追加する形で導入できます。データの二重管理を避け、既存投資を活かしたい企業に最適です。
それぞれのタイプの特徴を把握し、自社に最適なCDP導入に役立ててください。
最新のCDPツールには以下の最新AI機能も実装が開始されています。
- 生成AI統合: LLMによる顧客インサイト自動抽出、セグメント提案
- 予測分析: 解約予測、購買予測、LTV予測のAIモデル
- リアルタイムパーソナライゼーション: AIによる次善アクション推奨
- 自然言語クエリ: SQLを書かずに自然言語でデータ分析
CDP導入にかかる主な費用

CDPの導入には、初期構築費用と運用コストの両面からの費用が発生します。単にツールを契約するだけでなく、要件定義・データ連携・運用設計などの初期工程にかかるコストが大きな割合を占めるため、全体像の把握が重要です。
一般的には、以下の費用がかかります。
- 導入にかかる初期費用
- ツール利用料(ライセンス費用)
- データ連携・インフラ費用
- 支援・対応にかかる費用
詳細に分解すると以下のようになります。
初期費用
- 要件定義・設計費用
- データ連携設定・ID統合設定
- 初期データ移行費用
月額・従量課金
- 基本ライセンス費用(ユーザー数、機能範囲)
- データ量課金(処理レコード数、イベント数)
- ストレージ課金(保存データ容量)
- API呼び出し課金(外部連携の頻度)
インフラ・運用費用
- クラウドインフラ費用(Composable CDPの場合はDWHの計算コスト)
- データ連携ツール費用(Fivetran、Segment等)
サポート・コンサルティング費用
- 導入支援・トレーニング
- 継続的な運用サポート
クラウド型CDPでは初期費用が抑えられる一方、データ量やAPI利用量に応じて月額費用が変動します。見積もり時には、想定データ量・連携先システム数・利用ユーザー数を明確にし、総保有コスト(TCO)で比較することが重要です。
クラウド型では初期費用が抑えられる一方、ユーザー数・データ量・API利用量に応じて利用料が変動します。
ベンダーごとに費用の内訳や契約条件は異なるため、見積もりを取り、すべての費用を含めた総コストで比較検討することが重要です。
主なCDPツール10選の概要と費用

CDPツールは、多くのベンダーによって提供されています。ここでは、主なCDP10種類について、特徴と費用感を解説します。各ツールの詳細な情報や費用については、公式HPや問い合わせでご確認ください。
| ツール | 特徴 | 費用 |
| GENIEE CDP | ・Web・アプリ・店舗データを一元管理・ノーコード連携とAI分析に対応・導入から運用までの支援が充実 | 要問い合わせ |
| Data 360 | ・CRM・行動・広告データをリアルタイム統合・BtoB/BtoCに対応・購入モデルが柔軟 | 要問い合わせ(クレジット・ストレージ・アドオンで変動) |
| b→dash | ・CDP・MA・BIなど16の機能をオールインワンで提供・ノーコードで高度なデータ活用が可能 | 要問い合わせ |
| Treasure Data CDP | ・大規模なデータ連携とAIインサイトに強み・エンタープライズ向け | 要問い合わせ |
| Adobe Real-Time CDP | ・オンラインとオフライン統合・リアルタイムセグメントと高度なパーソナライズが可能 | 要問い合わせ(施策規模に応じて変動) |
| カスタマーリングス | CDP・MA・CRM・BIなどを統合生成AIの活用が可能 | 要問い合わせ(初期費用+月額料金) |
| Tealium AudienceStream CDP | ・リアルタイムに顧客プロファイルを構築可能・さまざまなクラウドアプリと自動連携が可能 | 要問い合わせ |
| INTEGRAL-CORE | ・ノーコード統合と高いセキュリティ性に強み・専門家の活用支援あり | 要問い合わせ |
| Flipdesk | ・行動分析とABテストなどWeb接客に特化・EC向け | 初期費用55,000円(税込み)月額費用55,000円(税込み)※特別プランあり |
| goline CDP | ・データ統合・変換・自動化に強み・データ品質向上と意思決定の支援が可能 | 要問い合わせ |
1. GENIEE CDP

「GENIEE CDP」は、Web・アプリ・店舗などのあらゆる顧客データを一元管理し、迅速な分析・施策展開を可能にするCDPツールです。複数のツールとノーコードで連携できたり、AIを用いてデータ分析をサポートしたりなど、専門知識がなくても活用しやすい特徴があります。
導入から運用支援までサポートが充実しており、自社専用の顧客データ基盤を構築したい企業に最適です。なお、導入・運用にかかる費用は問い合わせる必要があります。
2. Data 360

「Data 360」は、CRMをはじめ、Web・アプリの行動履歴、広告データなど多様なソースからリアルタイムでデータを統合できるCDPです。BtoB・BtoC両方のビジネスに対応できる柔軟性を持ち合わせています。
費用は消費クレジットとデータストレージ、プレミアムアドオンの3つの要素から決まります。また、事前購入と従量課金制、事前コミットメントの3つの購入モデルが用意されているため、自社の利用状況に合わせて選べる柔軟性も特徴です。
3. b→dash

「b→dash」は、CDP・MA・BIなどマーケティングに必要な16の機能をオールインワンで提供するツールです。ノーコードでのデータ取込・加工・統合が可能であり、高度なデータ活用が行えます。
費用は問い合わせをして確認する必要があります。幅広い業界で1,300社以上の導入実績を持ち、サポート体制も充実しているため、CDPを活用したことがない企業でも導入しやすいといえるでしょう。
4. Treasure Data CDP

「Treasure Data CDP」は、国内外の大手企業を中心に400社以上の導入実績を持つCDPです。シームレスな連携やAIを活用したインサイトに強みがあり、コンバージョン率を30%向上させたりROIの最適化を行えます。
費用は問い合わせをして確認する必要があります。大規模なデータ運用や高度な分析を必要とする企業に最適化された設計に強みがあり、データドリブンな顧客体験を実現したい企業におすすめです。
5. Adobe Real-Time CDP

「Adobe Real-Time CDP」は、BtoCとBtoB両方に対応し、リアルタイムでの統合顧客プロファイルの構築と活用を実現できるCDPです。CRM・データウェアハウス・Webサイトなどから取得した、オンライン・オフラインデータを1つに統合し、瞬時にセグメント作成やパーソナライズ施策へと反映可能です。
費用は各企業のマーケティング施策の規模に応じて変動する価格構造を採用しており、詳細は問い合わせて確認する必要があります。
6. カスタマーリングス

「カスタマーリングス」は、MA・CRM・BIの機能を統合した国産のCDPです。累計800社以上、継続率99.1%の実績があり、EC・BtoC企業での活用に優れています。顧客データの統合・セグメント作成・シナリオ設計・メール・LINEでの配信までをノーコード運用でき、マーケティング業務の効率化を支援します。また、顧客理解とマーケティング戦略に生成AIを活用することで、自社の価値を最大限に引き出すことも可能です。
詳細な費用は問い合わせる必要がありますが、「初期費用・設定支援費用」と「月額料金」の2つから構成されています。
7. Tealium AudienceStream CDP

「Tealium AudienceStream CDP」は、リアルタイムに顧客プロファイルを構築し、精度の高い顧客体験を実現できるCDPツールです。データウェアハウスやCRMだけでなく、その他のクラウドアプリケーションからのデータを自動で取り込んだり、ワークフローの自動化を実現できたりします。
費用は問い合わせをして確認する必要があります。リアルタイムでの施策や高度な顧客分析を求める企業に適したCDPです。
8. INTEGRAL-CORE

「INTEGRAL-CORE」は、ノーコードでの顧客データ統合とセキュリティ面に優れている国産のCDPです。専門的な知見を持つデータ活用のスペシャリストが在籍しており、マーケティング領域やDX推進などのサポートも行っています。
費用は問い合わせをして確認する必要があります。自社でのデータ活用に不安があり、サポートを受けたい場合におすすめのCDPです。
9. Flipdesk
「Flipdesk」は、Web接客を中心にパーソナライズ施策を実行できるCDPです。ABテストや予約配信、スクロール量など顧客のWeb上での行動を把握・分析する機能に長けており、さまざまなWeb接客につながる施策を取りやすい特徴があります。
費用は初期費用と月額費用から構成されており、それぞれ税込みで55,000円です。ただし、makeshopから申し込んだ場合、初期費用が0円、月額費用が5,500円+成果報酬3%となる特別プランも準備されています。
10. goline CDP

「goline CDP」は、データ統合の効率化と品質向上、スケーラビリティの柔軟性に強みを持つCDPです。データフローを自動化する機能やデータ形式・構造の変更といったデータの変換を実行できる機能があり、データ処理の効率化や意思決定の強化に貢献しています。
費用は問い合わせをして確認する必要があります。幅広い業種での導入実績を持つため、データドリブンな意思決定を行いたい企業におすすめのCDPです。
CDPツールを選ぶ際のポイント

CDPツールは多くの種類があるため、自社に合った選定をする必要があります。主な選定のポイントは以下のとおりです。
- 既存システム・ツールとの連携可否を確認する
- セキュリティ対策を確認する
- 運用・サポート体制を確認する
順番に解説します。
1. 既存システム・ツールとの連携可否を確認する
CDPを効果的に活用するには、既存のシステムやツールとの連携可否の確認が求められます。CRMやMA、ECサイトや広告配信ツールなど、さまざまなシステムとデータをスムーズに連携できなければ、リアルタイムな施策実行に支障をきたす可能性があります。
CDPは単体で完結するものではなく、自社のマーケティング基盤全体とどのように組み合わせて活用するかを見据えたうえで、選定することが重要です。
2. セキュリティ対策を確認する
CDPは個人情報を含む顧客データを扱うため、セキュリティ対策の導入を確認する必要があります。とくにアクセス権限の管理やデータの暗号化、認証機能の有無など、基本的なセキュリティ対策は確認しましょう。
以下のようなセキュリティ対策が実装されているか確認すると良いでしょう。
- アクセス権限管理: ロールベースアクセス制御(RBAC)、最小権限の原則
- データ暗号化: 保存時・転送時の暗号化
- 認証機能: 多要素認証(MFA)、シングルサインオン(SSO)対応
- データレジデンシー: データ保存場所の選択(国内データセンター対応)
- 監査ログ: データアクセス履歴の記録・追跡
- データマスキング: 個人情報の匿名化・仮名化機能
CDPはマーケティングの中核を担うからこそ、システムだけでなくベンダー企業の情報管理体制そのものも含めて判断することが重要です。
3. 運用・サポート体制を確認する
CDPを効果的に活用するには、自社で運用できるか、ベンダーのサポート体制が整っているかを確認することが重要です。CDPは導入して終わりではなく、データの分析・活用を継続的に行う体制やスキルが求められます。
たとえば、社内に専門人材が不足している場合、ベンダーによる導入支援や運用サポートがあるかどうかで、成果や定着度が大きく変わります。チャット・電話・メールなど複数の問い合わせ手段の有無を確認しましょう。
CDP導入時では特に以下のサポート体制が整っているか確認すると良いでしょう。
- 導入支援: オンボーディングプログラム、トレーニングの提供
- 継続的サポート: CSM(カスタマーサクセスマネージャー)の専任配置
- 問い合わせ対応: チャット・電話・メールなど複数チャネル、日本語対応
- セルフサービス: ドキュメント、ナレッジベース、コミュニティの充実度
- SLA: 稼働率保証、障害時の対応時間の明確化
このように、CDPの選定時には、機能だけでなく運用面の支援体制も比較することが重要です。
CDPツールの費用を見積もり導入を進めよう

CDPを導入する際は、各ツールの特徴や機能、費用を考慮したうえで選定することが重要です。単に安価なツールを選ぶのではなく、自社の課題を解決できる機能が備わっているか、将来的な拡張性があるかを見極めましょう。
「GENIEE CDP」は、複数のツールをノーコードで集約し、顧客分析の成果を高められるCDPです。AIが分析をサポートし、分析結果はシームレスにマーケティングツールへと連携できるため、分析の成果を活用しやすい特徴があります。
成果につながるように導入・運用サポートも実施しているので、CDPの導入を検討している方は、まずは資料請求のうえ、お気軽にご相談ください。



























