事例に学ぶ動画広告をはじめる前に確認すべきこと
スマートフォンの普及や
近年のWeb動画の成功を見てもわかるように、
動画広告は多くの人々が目にし、
営業やコンテンツマーケティングにおいて
非常に重要なツールの1つになってきました。
しかし、ひと言で動画広告と言っても、
何を目的に作るのか?どういった視点で作ればいいのか?
そういった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな疑問を解決に導く、動画広告の事例をまとめました。
動画広告をはじめる前に確認すべきこととして、
3つのポイントもご紹介していきます。
1.“気づき・販売促進・ブランディング”何のための動画か?
https://www.youtube.com/watch?v=yhqzB2fqZas
目的がないままトレンドにのって動画広告を出稿するのではなく、
まずはしっかりと目的を据える必要があります。
パナソニックのRULOの動画は、
掃除機が三角でもよいという気づきを与える動画です。
たとえば顧客に対して気づきを与える動画と、
購入を促す動画、ブランディングのための動画はそれぞれ異なります。
何を目的にするのか?
動画で何を伝えたいのか?
その目的によって動画広告の作り方は変わってきます。
バンドで曲を作る際、伝えたい想いがないと歌詞も曲調も決まらないように、
まずはコンセプトと動機が何かを明確にした方が名作が生まれやすいということです。
2. 動画の長さは短いほうがいい!という誤解
https://www.youtube.com/watch?v=5Vo0nykupIo
Wine Library(ワインライブラリー)はワインという複雑で種類も多く、
敷居の高いカテゴリーの認知度と売上げを増やすために、
「どんなワインがシリアルと合うか?」などのカジュアルで、
時には不遜とも言える長尺のビデオブログをWeb上で公開しました。
12分にわたるWine Libraryのビデオブログは、
今や1日に約9万人が視聴するものとなりました。
それは、必ずしも短いから人々に見られるわけではなく、
むしろ長い動画をしっかり見てもらった方が、
エンゲージメントが高まりLTVが高くなることを示しています。
時間制限のあるテレビCMと違い、オンライン動画広告が登場した今、
動画広告尺の自由度が大きく高まりました。
企業動画広告の人気ランキングであるYouTube Ads Leaderboardの、
2014年度版にランクインした動画広告の長さは平均3分で、
2013年度と比べて47%も長くなっています。
このことからも視聴者は長い動画をむしろ好んでいるとも考えられます。
出典:movie Times「視聴完了率が高いのは短尺or長尺? 動画広告尺の比較実験で明らかとなった意外な結果とは【Googleレポート】」
素晴らしいストーリーであれば、
気持ちに変化を起こさせるための時間を人は待ってくれます。
望ましい動画の長さは、戦略によって変わってくるので、
短いほどいいという風説は捨てて、
長くてもしっかりとユーザーの心に届く動画広告を作ることが大切です。
3.商品を使うユーザー感情を考え制作する
ユニリーバが保有する、パーソナル・ケア製品ブランドのダヴは、
Calming Nightと呼ばれる新商品を使って
「多忙な朝ではなく、夜にシャワーを浴びよう」という提案をしました。
そのキャンペーンの一環で、
母親たちのストレスフルな子育ての後にCalming Nightを使い、
深い眠りと楽しい夢が見れるという内容の動画を作成しました。
この動画はユーザー視点に立って作成することを重要視しており、
結果的には4万6000時間以上視聴され、
100万以上の試供品の問い合わせがありました。
出典:C BIBLE「海外事例5選|コンテンツマーケティング27の極意〜編集者のように考えよう〜より」
動画広告はコンテンツの企画が大事です。
動画広告をいきなり作り始める前に、
まず企画自体がユーザー視点に立てているか?を確認しましょう。
ロックバンドは一般庶民の心の叫びを歌にすることで、
たくさんの共感を得ています。ミスチルもサザンも、
聴衆の視点に立てているからこそ、たくさんの人の心に響くのでしょう。
まとめ
音楽や芸術は国境を越えますが、
それと同様、動画広告も国境を越え、時間を超えて、
たくさんの人の心に触れる可能性を有するツールでもあります。
これから動画広告を作る際、テレビCMなどと異なるその特色を、
ぜひ営業やマーケティングに活かしてください。