kintoneと競合SFAを徹底比較!機能や価格、導入のメリットとは?
社内の業務改善を実現できるサービスとして、国内ビジネスシーンで知名度の高い「kintone(キントーン)」。CMなどをきっかけにサービスの情報を知り、営業部門への導入を検討されているご担当者様も多いのではないでしょうか。本記事では、そんなkintoneの特徴を競合SFAと比較しながらご紹介します。サービス選定で迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
1.kintoneについて
初めに、業務改善プラットフォーム「kintone」の特徴をご紹介します。kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するサービスです。「アプリ」と呼ばれるオリジナルの業務システムを、誰でも簡単に作成できるのが大きな特徴となっています。アプリの作成画面では、ドラッグ&ドロップの操作でパーツを組み合わせるだけで、自社の業務に必要な機能を搭載できるようになっています。ノーコードで直感的にアプリを作って、業務改善へ速やかに役立てることが可能です。
kintoneのアプリで実現できるのは、データベースの機能とコミュニケーションの機能です。データベースの機能では、データを蓄積したり、一覧表示したり、検索したりできます。たとえば、営業パーソンの売上データをわかりやすいグラフで表示させたり、1日のスケジュールを見える化したりすることが可能です。コミュニケーションの機能では、特定のデータに対してコメントを入力できます。営業部門のマネジメント層から、チームメンバーにアドバイスをするような場面でも、便利に利用できるでしょう。
こうしたkintoneのアプリは一から作成することもできますが、すでに部署別・業務別によく使われる100種類以上のサンプルが標準搭載されているので、ぜひご活用ください。サンプルアプリはそのまま業務で使うことも可能で、自社の要望に合わせてカスタマイズを加える使い方もできます。サンプルアプリを活用すれば、アプリを作成する手間を省きながら、必要に応じて自社オリジナルの要素を反映させられるのがメリットです。このように柔軟に使いやすいのも、kintoneの強みだといえます。
以下の比較表では、kintoneのサービスの特徴をまとめました。以降、kintoneの競合SFAと比較しながらご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
特徴 |
・用途に合わせてアプリ(業務システム)を作成可能 ・100種類以上のアプリのサンプルを搭載 ・20,000社以上の導入実績 |
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
スタンダードコース:1,500円※/1ユーザー ※年額17,640円 ライトコース:780円※/1ユーザー ※年額9,170円 |
主な機能 |
・アプリ ・コミュニケーション ・ユーザー管理 ・アクセス制限 ・監査ログ ・外部サービス連携 ・マルチデバイス対応 ・4言語対応(日・英・簡・繁) |
無料トライアルの有無 |
30日間の無料トライアルが可能 |
サポート体制 |
・オンライン相談窓口 ・電話/メール窓口 ・パートナー(サイボウズ公認の協力企業)への相談 |
公式サイト |
1-1.kintoneの機能
kintoneのアプリには、多彩な機能を搭載することができます。たとえば、日時や金額などのデータを入力したり、チェックボックスやボタンで選択したりと、業務に必要な機能を自在に組み合わせられるのが魅力です。作成可能なアプリは幅広く、営業部門を例にすると「日報」「案件管理」「タスク管理」「交通費申請」などのアプリが挙げられます。営業部門以外では、総務・人事部門向けの「契約書管理」「休暇申請」、カスタマーサポート部門向けの「問い合わせ管理」「アンケート集計」など。部署ごとの業務に応じてさまざまなアプリを作成できるでしょう。また、kintoneには外部サービス連携をはじめとした拡張機能が搭載されており、既存の業務システムと連携させることもできます。不審な操作を検知して管理者に通知する「監査ログ」や、ユーザーごとに閲覧や操作の権限を設定する「アクセス制限」など、セキュリティ対策の機能も搭載。組織全体で導入するケースでも、スムーズに管理しやすくなっています。
1-2.kintoneの価格
kintoneは初期費用が無料で、1ユーザー単位の明確な料金体系で利用できます。契約更新は月ごとにできるので、初めてでも気軽に導入しやすいでしょう。契約は最低で5ユーザーからとなっています。料金プランは「スタンダードコース(1,500円/1ユーザー)」と「ライトコース(780円/1ユーザー)」の2種類。コースによって拡張機能の有無、アプリ数などに違いがあるので、運用方法に応じてご検討ください。オプションサービスとして、モバイルセキュリティを強化する「セキュアアクセス(月額250円/1ユーザー)」や、10GB単位の「ディスク増設(月額1,000円)」なども用意されています。このように、kintoneは初期費用の負担を抑えながら、低コストな月額費用のみで導入しやすいのも特徴です。
2.kintoneと競合SFAを比較
ここまで、kintoneの特徴をご紹介しました。以降では、kintoneを競合SFAと比較しながら、それぞれのサービスの特徴やkintoneとの違いについて触れていきます。自社に適したSFAをお探しのご担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
2-1.kintoneと競合比較①「GENIEE SFA/CRM」
「GENIEE SFA/CRM」は、定着率99%の国産ツールです。営業部門に定着しやすい理由は、使いやすさを重視した設計に秘訣があります。管理画面はシンプルな設計で、初めてでも迷わず操作できるのがポイント。導入開始から平均1~2カ月で運用できるようになるため、速やかに施策をスタートしたい企業にも適しています。
「GENIEE SFA/CRM」はkintoneと同様に、低コストで導入できる点にも注目です。料金プランはリーズナブルな価格帯から用意されていて、営業活動に必要な基本の機能が網羅されています。営業部門の業務に特化したツールをお探しなら、導入を検討してはいかがでしょうか。
特徴 |
・定着率99% ・低価格かつ多機能でコストパフォーマンスが高い ・シンプルで使いやすい画面設計 |
初期費用 |
問い合わせ |
月額費用 |
エンタープライズ:98,000/10ユーザー プロ:54,800/10ユーザー スタンダード:34,800/10ユーザー 【ユーザー追加費用】 エンタープライズ:9,800/1ユーザー プロ:5,480/1ユーザー スタンダード:3,480/1ユーザー |
主な機能 |
・顧客管理 ・商談管理 ・名刺管理 ・グラフ作成 ・外部ツール連携 ・タスク管理 ・レポート ・活動報告 |
無料トライアルの有無 |
14日間の無料トライアルが可能 |
サポート体制 |
・導入支援 ・運用設定 ・効果検証 ・オンライン個別相談会 ・電話/メール窓口 |
公式サイト |
2-2.kintoneと競合比較②Salesforce Sales Cloud
「Sales Cloud」はSalesforce社が提供するSFA/CRMです。Salesforceは世界的なシェアを誇る営業ソリューションで、全世界で15万社が導入しています。「Sales Cloud」をはじめとした全てのプラットフォームに、AI(人工知能)が業務をアシストする「Salesforce Einstein」が搭載されています。
「Sales Cloud」は、機能面が充実しているのが特徴です。kintoneと比較すると、営業部門の成果を高める高度な機能が搭載されている点が大きな違いだといえます。AIを搭載したシステムにより、精度の高い分析や予測を実現できます。費用面は高額な傾向にありますが、新規顧客の発掘から見込み顧客の育成まで最適化して、営業活動の効率アップを目指す企業に最適です。
特徴 |
・グローバルな知名度を誇るSFA ・全世界で15万社が導入 ・AIを活用した「Salesforce Einstein」を利用可能 |
初期費用 |
問い合わせ |
月額費用 |
Unlimited:36,000円(税抜)※/1ユーザー Enterprise:18,000円(税抜)※/1ユーザー Professional:9,000円(税抜)※/1ユーザー Essentials:3,000円(税抜)※/1ユーザー ※年間契約の場合 |
主な機能 |
・顧客管理 ・案件管理 ・見込み客管理 ・レポートとダッシュボード ・モバイル ・売上予測 ・メールの連携 ・ワークフローと承認 ・ファイルの同期と共有 |
無料トライアルの有無 |
30日間の無料トライアルが可能 |
サポート体制 |
・電話/メール窓口 ・ヘルプ&サポートページ |
公式サイト |
https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/overview/ |
2-3.kintoneと競合比較③サスケWorks
「サスケWorks」は、「Worksアプリ」と呼ばれる業務改善アプリを作成できるサービスです。Worksアプリは、ネイティブアプリとWebアプリの長所を兼ね備えているのが特徴。あらゆるOSに対応可能で、マルチデバイス対応のためPC・スマホ・タブレットなど多様な業務用端末から利用できます。
「サスケWorks」はkintoneと同様に業務改善アプリを作成できます。大きな違いは、Worksアプリを公式ストアで購入・販売できる点です。ストアでは公式の無料アプリを入手できるほか、他社が作成したアプリを購入したり、自社が作成したアプリを販売したりすることもできます。独自のノウハウを活用して作成したアプリで、新たなビジネスを展開できるのが魅力です。
特徴 |
・ノーコードでWorksアプリを作成可能 ・アプリはOSフリー/マルチデバイス対応 ・作成したアプリを公式ストアで販売可能 |
初期費用 |
問い合わせ |
月額費用 |
Premium Plan:16,500円(税込)/11ユーザー Standard Plan:5,500円(税込)/11ユーザー 【ユーザー追加費用】 開発者アカウント/Premium Plan:1,650円(税込)/1ユーザー 開発者アカウント/Standard Plan:1,100円(税込)/1ユーザー 利用者アカウント/Premium Plan:825円(税込)/1ユーザー 利用者アカウント/Standard Plan:550円(税込)/1ユーザー |
主な機能 |
・ダッシュボード機能 ・ワークフロー(承認)機能 ・通知機能 ・カレンダー共有機能 ・帳票出力機能 ・グラフ作成機能 ・API連携機能 ・ユーザー権限設定 |
無料トライアルの有無 |
30日間の無料トライアルが可能 |
サポート体制 |
・オンラインサロン ・電話/メール窓口 |
公式サイト |
2-4.kintoneと競合比較④Microsoft Dynamics 365 Sales
「Dynamics 365 Sales」は、Microsoft社が提供する営業ソリューションです。Dynamics 365には営業の分野を担うSalesのほかに、サービスやコマースなどの各分野を担うソリューションが用意されており、これらを組み合わせて導入することもできます。Salesでは、AI(人工知能)が営業のアクションを提案する仕組みにより、最先端のテクノロジーで営業強化を実現できるのが特徴です。
「Dynamics 365 Sales」は、kintoneと比べて高機能なサービスだといえます。たとえば「営業アクセラレーター」の機能では、次に連絡すべき顧客をシステムが自動で提案し、最短での売上獲得につなげます。世界で展開するグローバル企業でも多くの導入実績を誇り、大規模なビジネスにも適したソリューションです。
特徴 |
・Microsoft社が提供するSFA ・大規模なグローバル企業での導入実績が多数 ・最先端のテクノロジーを搭載 |
初期費用 |
問い合わせ |
月額費用 |
Microsoft Relationship Sales:17,576円/1ユーザー Sales Premium:14,680円/1ユーザー Sales Enterprise:10,330円/1ユーザー Sales Professional:7,070円/1ユーザー |
主な機能 |
・ハイブリッド販売 ・AIによる提案 ・売上予測 ・ガイド付き販売 ・モバイルアプリ ・営業アクセラレーター |
無料トライアルの有無 |
30日間の無料トライアルが可能 |
サポート体制 |
・サポートアプリ ・Professional Direct(月額980円/1ユーザー) ・電話/メール窓口 |
公式サイト |
2-5.kintoneと競合比較⑤Senses(センシーズ)
「Senses」は、現場ファーストを掲げるSFA/CRMです。営業パーソンの負担を軽減する設計と、AI(人工知能)によるサポートが特徴となっています。自動入力化によりワンクリックでのデータ入力を実現。OCR機能で文字起こしが可能なため、名刺や議事録などの情報を簡単に入力できます。多忙な営業パーソンでも活用しやすいのが大きな魅力です。
「Senses」にはkintoneなどの他社サービスにはない、独自の「スタートアップ支援プラン」が用意されています。こちらのプランなら、提携先ベンチャーキャピタルから出資を受けているスタートアップ企業が、最大50%割引でサービスを利用可能です。設立5年以内の成長企業がSFA/CRMを導入する際に役立てられます。
特徴 |
・自動入力で負担を軽減 ・AIによるアドバイス機能を搭載 ・スタートアップ支援プランを用意 |
初期費用 |
なし |
月額費用 |
・Enterprise:330,000円~/20ユーザー ・Growth:110,000円~/10ユーザー ・Starter:27,500円~/5ユーザー 【ユーザー追加費用】 ・Enterprise:16,500円/1ユーザー ・Growth:11,000円/1ユーザー ・Starter:5,500円/1ユーザー |
主な機能 |
・顧客管理 ・案件管理 ・行動管理 ・レポート機能 ・AI機能 ・名刺管理 ・モバイルアプリ |
無料トライアルの有無 |
Growthプラン・Starterプランは無料トライアルが可能 |
サポート体制 |
・個別相談会 ・電話/メール窓口 |
公式サイト |
3.kintoneの特徴、導入メリット
ご紹介した競合SFAと比較して、kintoneにはどのような特徴があり、どのような企業が導入メリットを実感しやすいのでしょうか。最後に、競合SFAと比べた際のkintoneの傾向について解説します。
3-1.kintoneの特徴
競合SFAと比較した際、kintoneの強みは柔軟性の高さだといえます。あらゆる部署や用途のために、ノーコードで自在にアプリをカスタマイズできる点は大きな特徴でしょう。業務で必要な全ての機能をkintoneのみでカバーできる場合、社内に複数のシステムを導入する必要はありません。
また、操作が簡単で誰にでも使いやすい点もkintoneの特徴の一つです。社内にIT部門がなく、専門知識を持っているスタッフが在籍していない場合でも、問題なく運用できます。公式サイトによれば、kintoneの導入企業の担当者のうち、93%がIT部門以外に所属しているというデータもあります。ノーコードで運用できるからこそ、誰でも簡単にアプリの作成と管理ができるのです。
低コストで導入できるのも、kintoneの特徴だといえます。高機能なSFAの中には、月額費用がユーザーあたり数万円に達するサービスもあります。こうしたランニングコストは導入後に継続して支払い続けることになるのが注意点です。業務改善の効果が出るまでには一定の時間がかかるので、こうした費用負担にも考慮してサービスを選ぶようおすすめします。
3-2.kintoneの導入メリット
kintoneは、複数の部門に業務システムを導入するケースや、自社独自の業務システムが必要なケースに適しています。
営業部門に限らず、さまざまな部門の業務に対応できるので、一つのプラットフォーム上で多様な情報を管理しやすくなるでしょう。ほかの部門と連携して、業務の情報を共有しやすくなる点もメリットだといえます。
また、一般的な業務システムには搭載されていない、オリジナルの機能が必要な場面でもkintoneが活躍します。たとえば、自社独自のアンケートを実施したり、特殊な方法での受発注を管理したりする際は、アプリをカスタマイズできると便利です。
反対にいうと、SFAの基本的な機能でも十分に対応できるようなケースであれば、kintone以外のサービスでも問題なく管理できるでしょう。アプリの作成や管理には手間がかかるので、必要に応じてSFAの導入も検討してみてください。
4.まとめ
ここまで、kintoneの特徴や競合SFAとの違いについて解説しました。kintoneを導入すれば、ノーコードで簡単にオリジナルの業務システムを作成できます。一つのプラットフォーム上で、社内の複数部門の情報を管理できるようになるのもメリットです。運用の目的に応じて、最適なサービスをお選びください。
今回競合サービスとしてご紹介した「「GENIEE SFA/CRM」」は、低価格で多機能なSFA/CRMツールです。1ユーザーあたり月額3,480円~のリーズナブルな価格で、営業活動をサポートする幅広い機能をご利用いただけます。顧客情報や案件情報の管理が目的なら、「GENIEE SFA/CRM」による運用もご検討ください。操作方法はとても簡単で、ベテランから若手まであらゆる営業パーソンがストレスなく使える設計となっています。14日間の無料トライアルをご用意しているので、ぜひ使用感を体感して、他のツールと比較してみてください。