目次
インプレッションとは?
マーケティング用語における「インプレッション」は、デジタル広告やSNS投稿が表示された回数を示す指標です。主に「インプレッション数」や「imp数」として、その表示回数を指します。一般的に、インプレッション数が多いほど、多くの人に見られていることを意味します。
インプレッション数の役割
広告運用:インプレッション数を測定することで、クリック率や1インストールあたりの広告費用を算出できます。また、ユーザーの需要や興味を把握するための調査にも役立ちます。
マーケティング:オウンドメディアやマーケティング活動においても、インプレッション数は重要な役割を果たします。
表示ロジックの影響
インプレッション数は、表示先となる媒体の表示ロジックによって左右されます。広告媒体やSNS、SEOなど、それぞれのプラットフォームがどのようにクリエイティブを表示するかが異なるため、インプレッション数を増やすためには、そのロジックを理解することが重要です。
ユーザーにとっての価値
どの媒体も、ユーザーにとって有益なクリエイティブやコンテンツを表示させる傾向があります。したがって、インプレッション数を高めるためには、ユーザーにとって価値のある情報を発信することが鍵となります。
インプレッションと関連する指標
インプレッションとあわせてチェックすべき指標として、「CTR(クリック率)」と「CVR(コンバージョン率)」が挙げられます。これらの指標は、インプレッションと密接に関係している為、最終目的であるCV(コンバージョン)の獲得にはこれらの指標の理解が重要です。
CTR(クリック率)
CTRは、広告の表示回数(インプレッション)に対してユーザーがクリックした割合を示します。算出方法は以下のとおりです。
CTR = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100 |
CTRが高ければ、「広告を適切なユーザーに届けられている」「広告からWebサイトへうまく誘導できている」といえます。
CVR(コンバージョン率)
CVRは、自社のWebサイトに訪問したユーザーが「申し込み」「購入」などの最終的な成果(CV)に至った割合を示します。算出方法は以下のとおりです。
CVR = CV数 ÷ 訪問数 × 100 |
CPM(インプレッション単価)
インプレッションの関連用語として「CPM(インプレッション単価)」があります。CPMは「広告が1,000回表示されるごとに発生する費用」を意味します。算出方法は以下のとおりです。
CPM = 広告費 ÷ 広告の表示回数(インプレッション) × 1,000 |
インプレッションと似た指標
マーケティングにおいて用いられるリーチ、エンゲージメントはインプレッションとは異なる広告の影響を測定する指標です。これらの指標を理解することで、広告のパフォーマンスを評価し、キャンペーンの効果を最大化することができます。
リーチ
リーチは、広告が届く独立した個人の数を指します。この指標は、広告がどれだけの異なる人々に見られているかを示し、広告の普及範囲を測定するのに役立ちます。リーチが高い場合、それは広告が多様なユーザーベースに達していることを示し、ブランド認知度の拡大に寄与します。
エンゲージメント
エンゲージメントは、視聴者と広告やコンテンツの関係性の度合いを示す指標です。具体的には、いいね、シェア、コメント、クリックなどのアクションの総数から測定されます。高いエンゲージメントは、コンテンツが視聴者に共鳴していることを示し、ブランドと顧客との関係を築く上で重要な役割を果たします。
指標の相互関係
リーチとインプレッションの関係を理解することも重要です。たとえば、1人のユーザーに対して同じ広告が2回表示された場合、リーチは1、インプレッションは2となります。したがって、広告が届いた人数を把握するためには、リーチを確認する必要があります。
また、エンゲージメントは、広告や投稿に対するユーザーの反応数を示します。たとえば、SNSの投稿が10人のユーザーに表示され、いいねを2もらえた場合、インプレッション数は10、エンゲージメント数は2となります。エンゲージメント率は、反応数の割合を示し、広告施策の効果を検証する際に重要な指標となります。
インプレッションが重要な理由
デジタルマーケティングにおいて、インプレッションは非常に重要な数値です。どんなに優れたクリエイティブ・メッセージであっても、ユーザーの目に触れなければ興味を持ってもらえることはありません。インプレッション数は、クリック数やCV数と異なり、媒体の特性やロジックを理解する専門知識が結果を左右します。
以下がインプレッション数を活用する媒体になります。
インターネット広告
GoogleやYahooなどのリスティング・ディスプレイ広告では、インプレッション数が重要な指標とされています。広告がユーザーの目に触れることは、広告効果を最大化するために非常に重要です。インプレッションは、ユーザーが開いたページに広告が表示された回数を示します。
インプレッションのカウント方法は以下のとおりです。
- Yahoo広告
- 静止画: 広告面積の50%以上が1秒以上表示された場合。
- 動画: 広告面積の50%以上が2秒以上表示された場合。
- Google広告
- 静止画・動画ともに、広告面積の50%以上かつ1秒以上表示された場合。
特に正確なインプレッションをカウントしたい場合は、ビューアブルインプレッションを設定することが推奨されます。
SNS
SNSにおいても、投稿がどれだけのユーザーの目に触れたかを確認することは非常に重要です。
多くのSNSプラットフォームでは、インプレッション数を確認するための機能が用意されています。例えば、Twitterでは「ツイートアクティビティ」を通じて、各ツイートのインプレッション数を確認することができます。また、Instagramでは「インサイト」機能を利用することで、投稿のインプレッション数を把握することが可能です。
これらの機能を活用することで、どの投稿が多くのユーザーにリーチしているのかを分析し、今後のコンテンツ戦略に活かすことができます。
SEO(自然検索結果)
SEOにおけるインプレッションは、検索結果画面での表示回数を指します。検索順位が1〜10位の場合と11〜20位では大きく異なり、10位以内を目指すことが最初の目標となります。
インプレッションを増やす方法
広告予算を増やす
広告においてインプレッション数を増やしたい場合、最も手っ取り早い方法は予算を増やすことです。基本的に、予算を増やすことでインプレッション数も一定のラインまで増加します。しっかりと費用を回収できるパフォーマンスが確認できているのであれば、予算を追加投入することを検討しましょう。
しかし、費用対効果が良いからといって無限に予算を追加投入することはできません。ある一定のラインを超えると、予算を増やしてもインプレッションが増えなくなることがあります。。これは、配信条件や広告媒体の上限に達している場合、同じユーザーに何度も広告が表示されるだけで、パフォーマンスが低下するためです。
予算の増加に伴う変化を確認しながら、最適な広告運用を目指すことが大切です。
キーワードを見直す
キーワードを見直すことは、リスティング広告やSEOにおいて広告が表示されるきっかけを変更する重要な方法です。例えば、月間で10,000回検索されるキーワードと100回のキーワードがある場合、前者に広告を出すことでインプレッション数が増える可能性が高いと考えられます。
しかし、単純に検索回数だけで判断することはできません。競合の存在や、どちらのキーワードがコンバージョン(CV)につながりやすいかも考慮する必要があります。そのため、10,000回のキーワードが必ずしもインプレッション数を増やすとは限りませんが、露出するキーワードを見直すことは、インプレッション数向上に寄与する重要なステップです。
入札単価を調整する
リスティング広告では、入札単価という概念が重要です。広告の掲載順位は、入札単価や広告ランクなどの要素によって決まります。入札単価は、広告表示に対して支払う最大金額を示すもので、オークションのような仕組みです。
入札単価が高いほど広告の優先順位が上がり、表示回数が増える傾向があります。しかし、入札単価を上げることは広告費用の増加を意味します。そのため、広告費を増やす際には、パフォーマンスがそれに見合っているかを確認しながら入札単価を調整することが重要です。
バナーやLPの品質を向上する
広告の上位表示を狙う際には、入札単価だけでなく「広告ランク」を意識することが非常に重要です。広告ランクは「入札単価×品質スコア+広告表示オプション」で算出され、広告ランクが高まることで、広告の表示順位が上がり、配信数も増加します。これにより、より多くのユーザーにリーチできる可能性が高まります。次に、広告ランクが決まる3つの要素について解説します。
- .設定キーワードと広告内容の一致
広告がターゲットとするキーワードと、その内容が一致していることが求められます。関連性が高いほど、広告ランクは向上します。 - 広告内容とランディングページ(LP)の関連性
広告から遷移するLPの内容が、広告の内容と関連していることも重要です。ユーザーが期待する情報を提供することで、離脱を防ぎ、コンバージョン率を高めることができます。 - 広告からのコンバージョン(CV)数の高さ
実際に広告をクリックしたユーザーがどれだけコンバージョンに至ったかも、広告ランクに影響を与えます。高いCV数は、広告の効果を示す指標となります。
広告を配信する媒体を見直す
広告を届けたいターゲットによって、相性が良い広告媒体と悪い広告媒体があります。そのため、現在配信している媒体が、届けたいユーザー層とマッチしているかどうかを見直すことは、有効な改善方法となります。
例えば、リスティング広告だけに頼らず、SNS広告など他の媒体の活用を検討することで、より多くのユーザーにリーチし、効果的な広告運用を実現することが可能になります。
まとめ
インプレッションは、デジタルマーケティングにおいて非常に重要な指標です。広告やSNS、SEOなど、各媒体の特性やロジックを理解し、最適化することでインプレッション数を増やし、最終的なコンバージョンを高めることができます。インプレッション数を増やすための具体的な方法を実践し、効果的なマーケティング戦略を構築しましょう。
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