この記事でわかるLPのCVRの基本
LPのCVRとは、LP訪問者のうち購入・予約・問い合わせなどに至った割合です
LPは、広告や検索結果から訪問したユーザーに対して、商品・サービスの魅力を伝え、購入や申し込みなどの行動を促すページです。CVRは「コンバージョン率」を意味し、CV数 ÷ 訪問数 × 100で算出します。LPのCVRを改善できれば、同じ流入数でも獲得できる成果を増やしやすくなります。
- 意味:LPに訪問したユーザーのうち、購入・予約・資料請求・問い合わせなどに至った割合
- 計算式:CVR=CV数 ÷ 訪問数 × 100
- 確認すべき指標:CVR、直帰率、CTAクリック率、フォーム到達率、フォーム完了率など
- 改善の進め方:現状分析、課題特定、施策立案、実行、効果検証の順に進める
- 主な改善施策:ファーストビュー、信頼性、価値訴求、CTA、フォーム、購入前の不安解消を見直す
Webマーケティングの世界で成果を上げるためには、「LP(ランディングページ)」と「CVR(コンバージョン率)」という2つの重要な要素の理解が欠かせません。
この記事では、マーケティング初心者の方でも理解できるよう、基礎から実践的な知識まで詳しく解説していきます。

目次
「LP」と「CVR」の基礎知識と関係性

LPの基本的な役割と重要性
ランディングページ(LP)は、その名の通り「着地するページ」を意味します。InstagramやGoogle広告から興味を持ってアクセスしたユーザーが最初に目にするページであり、商品やサービスの魅力を伝え、購入や申し込みにつなげる重要な役割を担っています。
※広く捉えると、ユーザーが一番最初に開いたページのことを指すこともありますが、Webマーケティング界では「CV獲得に特化したページ」のことを指すことが一般的です。
例えば、美容液のLPでは、商品の特徴や使用方法、実際の使用者の声など、購入の意思決定に必要な情報が1ページに凝縮されています。
▼関連記事:売れるLPの構成の作り方は?
CVRの重要性と計測方法
CVR(コンバージョン率)は、Webマーケティングの効果を測る最も重要な指標です。
計算方法は以下になります。
| CVR = CV数 ÷ 訪問数 × 100 |
例えば、1日に500人がLPを訪れ、そのうち15人が商品を購入した場合、CVRは3%となります。
一般的なECサイトの平均的なCVRは1〜2%と言われていますが、LPを活用することで、この数値を大きく向上させることが可能です。特に、広告からの直接誘導の場合、ユーザーの興味が高い状態でアクセスするため、適切に設計されたLPであれば、5%以上のCVRも十分に達成可能です。
▼関連記事:コンバージョンレート(CVR)とは?計算方法やCTRとの定義・重要性の違いを解説
CVR(コンバージョン率)の業界平均値

自社LPのCVRを評価する際は、平均値をそのまま目標にするのではなく、商材・流入経路・コンバージョン地点の違いを踏まえて見る必要があるため、ここでは、CVRの業界平均値の見方と、BtoCマーケティングで目標設定に使う際の注意点について解説します。。
業界別の平均CVR
自社LPの成果を確認する際は、まず商材に近い業界の平均CVRを把握しておくと、改善余地を判断しやすくなります。WordStreamが公開している2024年のGoogle広告ベンチマークでは、全業種の平均CVRは6.96%とされています。
ただし、この数値はGoogle広告経由の平均CVRであり、自然検索やSNS、メール流入などを含むLP全体の平均ではありません。広告LPの目安として参考にしながら、自社では流入経路、CV地点、商材単価をそろえて比較することが大切です。
| 比較する観点 | 確認すべき内容 | 実務での見方 |
|---|---|---|
| 業界・商材 | EC、予約サービス、美容、教育、金融など | 検討期間や単価が近い商材と比較する |
| CV地点 | 購入、会員登録、資料請求、予約、問い合わせなど | 行動ハードルが近いCV同士で比較する |
| 流入経路 | 検索広告、SNS広告、自然検索、メール、リターゲティングなど | ユーザーの検討度合いが近い流入元に分けて見る |
| デバイス | スマートフォン、PC、タブレット | BtoCではスマートフォン比率が高く、入力や表示速度の影響を受けやすい |
BtoC商材では、同じ業界でも「購入完了」「来店予約」「無料登録」「資料請求」など、CV地点によってCVRは変わります。平均より低い場合は、LP全体を作り直す前に、広告文とLPの訴求が一致しているか、ファーストビューで価値が伝わっているか、CTAやフォームで離脱していないかを確認しましょう。
出典:https://www.wordstream.com/blog/2024-google-ads-benchmarks
LPのCVRを改善する手順
LPのCVR改善では、思いついた施策から着手するのではなく、現状分析から効果検証までを順番に進めることが重要です。そのため、ここでは、LPのCVRを改善する手順について解説します。
分析から検証までの基本ステップ
まずは、CVRだけでなく、流入数、直帰率、CTAクリック率、フォーム到達率、フォーム完了率などを確認し、どこでユーザーが離脱しているかを把握します。たとえば、直帰率が高い場合はファーストビューや広告文との訴求ズレ、フォーム完了率が低い場合は入力項目やエラー表示に課題がある可能性があります。
その上で、課題が見えたら、影響度の大きい箇所から優先的に改善します。一方で、すべてを一度に変更すると、どの施策が成果に影響したのか判断しにくくな。そのため、改善内容と確認する指標をセットで決めておくことが大切です。
| 手順 | 確認すること | 改善例 |
|---|---|---|
| 1. 現状分析 | CVR、直帰率、CTAクリック率、フォーム完了率を見る | 流入経路別・デバイス別に数値を分ける |
| 2. 課題特定 | どの段階で離脱しているかを確認する | ファーストビュー、CTA、フォームなどに分解する |
| 3. 施策立案 | 改善する箇所と確認指標を決める | CTA文言変更、フォーム項目削減、FAQ追加などを検討する |
| 4. 実行 | 優先度の高い施策から反映する | 一度に変更する要素を増やしすぎない |
| 5. 検証 | 変更前後の数値を比較する | CVRだけでなく、CTAクリック率やフォーム完了率も確認する |
LP改善は、一度の修正で完了するものではありません。施策ごとに仮説、変更内容、結果を記録しておくと、次回以降の改善判断がしやすくなります。BtoC商材では、スマートフォンでの見やすさや入力のしやすさがCVRに影響しやすいため、PCだけでなくスマートフォンでの表示・操作性も必ず確認しましょう。
LPのCVRを改善するための具体的な7つの手法

LP改善では、離脱箇所を分解し、優先度の高い項目から見直すことが重要なため、ここでは、LPのCVRを改善するための具体的な7つの手法について解説します。
| 改善項目 | チェックポイント |
|---|---|
| ファーストビュー | 訴求、CTA、広告文との一致を確認する |
| 信頼性 | 実績、口コミ、保証、運営情報を示す |
| 価値訴求 | 利用後の変化や競合との差を伝える |
| 購入障壁 | 送料、返品、条件、FAQを明確にする |
| CTA・導線 | 文言、配置、色、遷移先を見直す |
| フォーム | 項目数、必須表示、エラー表示を減らす |
| 効果検証 | CVR、CTAクリック率、フォーム完了率を見る |
CVR改善では、すべての項目を一度に修正するよりも、ボトルネックになっている箇所を特定してから改善する方が効果を検証しやすくなります。流入数、CTAクリック率、フォーム到達率、フォーム完了率を分けて確認し、自社LPで最も離脱が大きい箇所から着手しましょう。
1. ファーストビューの最適化
最初の10秒で勝負が決まると言われるファーストビューでは、ユーザーの視線移動(Fパターン)を意識した設計が重要です。特に左上から右下への自然な視線の流れを考慮し、重要な情報を適切に配置することが求められます。
効果的な要素として、左上に最も重要なメッセージを配置し、インパクトのある見出しで興味を引きます。
例えば「93%が実感!シワ改善を叶える美容液」のように、具体的な数値と明確なベネフィットを組み合わせることで、ユーザーの注目を集めることができます。
また、商品価値を端的に示す画像(ビフォーアフター写真など)や、コントラストを意識したCTAボタンの配置も重要です。価格表示と特典訴求は、ユーザーが求める基本情報として、見つけやすい位置に明確に表示する必要があります。
2. 信頼性の構築
商品やサービスへの信頼を高めるために、社会的証明の原則を効果的に活用します。
他者からの評価や実績を提示することで、購入への不安を解消し、安心感を醸成します。
具体的な施策としては、「満足度93%」などの具体的な数値データや、実名付きの評価コメントが効果的です。また、メディア掲載実績や専門家からの推奨コメント、SNSでの口コミ投稿なども、信頼性を高める重要な要素となります。第三者機関による効果検証データは、特に商品の効果や安全性に関する信頼性を裏付ける強力な証拠となります。
3. 商品価値の可視化
ユーザーが情報を素早く理解できるよう、スキャナビリティを重視した構成が重要です。人は最初から詳細に読み込むのではなく、まずは全体をざっと見る傾向があるためです。
効果的な表現方法として、見出しの階層化と箇条書きの活用が挙げられます。また、使用方法や効果を示す動画コンテンツ、成分の働きを示す図解、使用前後の比較写真なども、商品価値を視覚的に伝える強力なツールとなります。
重要部分の強調表示と適切な余白確保により、情報の優先順位を明確にし、ユーザーの理解を促進します。具体的な数値データをグラフ化することで、効果や特徴をより分かりやすく伝えることができます。
4. 購入障壁の排除
購入を促進するために、緊急性と希少性の原則を適切に活用します。ただし、過度な演出は逆効果となる可能性があるため、適度なバランスが重要です。
期間限定オファーの提示や在庫数の表示、残り時間のカウントダウンなどは、購入の後押しとなる効果的な要素です。同時に、24時間対応のカスタマーサポートや返品保証制度の分かりやすい説明など、購入への不安を取り除く施策も重要です。
よくある質問(FAQ)の効果的な配置により、ユーザーが持つ疑問や不安に先回りして対応することができます。
▼関連記事:FAQテンプレートを活用!問い合わせを削減するページの作り方と例文集
5. 購入動線の最適化
現代のEコマースにおいて、モバイルファーストの原則は極めて重要です。特にBtoC商材では、スマートフォンからLPを閲覧し、そのまま購入や申し込みに進むユーザーも多いため、スマートフォンでの使いやすさを最優先に考えた設計が求められます。
具体的には、タップしやすいボタンサイズ(最低44×44ピクセル)の確保や、スクロールの深さを考慮したCTAボタンの配置が重要です。これらの要素は、モバイルユーザーの使いやすさを大きく左右します。加えて、画面サイズに応じた文字量の最適化や、フォーム入力項目の最小化も欠かせません。
そのうえで、特典やキャンペーンをどのタイミングで訴求するかも重要です。購入を迷っているユーザーに対して、初回限定価格や送料無料、期間限定特典などを適切な位置で示すことで、最後の後押しにつながりやすくなります。
6. コンテンツの階層設計
ユーザーの情報収集プロセスに沿った、段階的な情報提供が重要です。AIDMA(注目→興味→欲求→記憶→行動)に基づいた構成を意識し、ユーザーの購買検討段階に応じた適切な情報提供を行います。
商品特徴から詳細スペックまでの段階的な情報開示や、ユーザーの悩みや課題に応じたコンテンツの分類により、必要な情報に素早くアクセスできる環境を整えます。また、購入検討段階別のCTAボタンの使い分けや、関連商品・セット購入の提案タイミングの最適化も重要です。
リピート購入を促す会員特典や定期購入プランの提案、クロスセル・アップセル商品の効果的な提案により、顧客生涯価値の向上も図ることができます。
7. データ分析と継続的な改善
CVR改善は一度の施策で完了するものではなく、継続的な分析と改善が必要です。ヒートマップ分析による閲覧傾向の把握や、アクセス解析による離脱ポイントの特定、A/Bテストによる効果検証など、定量的なデータ分析が重要です。
同時に、ユーザーフィードバックの収集と分析、購入完了者へのインタビュー調査など、定性的なデータも活用します。競合分析とベンチマーキング、KPIの設定と定期的なモニタリングにより、改善の方向性を明確にすることができます。
これら7つの手法は、それぞれが独立して機能するのではなく、相互に補完し合うことで最大の効果を発揮します。重要なのは、自社の商品特性やターゲット層に合わせて最適化し、継続的な改善を行っていくことです。

LPのCVR改善事例
ここではLPのCVRに関連するBtoC企業の成功事例について解説します。
ランジェリー・アパレルECの事例:インティメイツ株式会社
インティメイツ株式会社は、女性向けランジェリーの企画・製造・販売を行う企業です。ECサイト上でWeb接客シナリオを活用し、会員登録案内やセール案内をPC・スマートフォン、表示ページ別に検証しました。
具体的には、会員登録の特典案内をトップページやカートページで出し分け、購入完了をCVとして効果を確認しています。PCではカートページでの案内が特に成果につながり、購入完了率は186.7%となりました。スマートフォンでは、トップページで119%、カートページで112.9%という結果が確認されています。
BtoCのECサイトでは、同じ施策でもデバイスや表示タイミングによって反応が変わります。LPのCVRを改善する際も、全ユーザーに同じ訴求を出すのではなく、閲覧環境や購入直前の状態に合わせて案内を変える視点が参考になります。
出典:購入完了率は最大186.7%に!セール開催時のシナリオも効果
自動車の事例:株式会社SUBARU
株式会社SUBARUは、Webサイトから販売店への送客を重要な顧客接点として位置づけ、試乗予約や見積もりフォーム、LPの改善に取り組みました。施策では、スマートフォンでの見やすさやフォーム入力のしやすさを重視し、A/Bテストを含めた改善を進めています。
特に試乗予約フォームでは、入力導線や画面設計を見直し、ユーザーが途中で離脱しにくい形に調整しています。最終的な試乗予約完了率は3倍以上となり、店舗送客につながるWeb上の接点改善として成果が確認されました。
予約型のBtoC商材では、LP上で興味を持っても、フォームが長い、入力しづらい、次の行動が分かりにくいといった理由で離脱が起こります。LP CVRを高めるには、訴求内容だけでなく、CV直前のフォームや予約導線まで含めて見直すことが重要です。
出典:試乗予約完了3倍増を実現。大きなビジネスインパクトに繋がったSUBARUサイト改善の裏側
パーソナライズヘアケアブランドの事例:株式会社Sparty
パーソナライズヘアケアブランド「MEDULLA」は、ユーザーの髪質診断に基づいてカスタマイズされた製品を提供するD2Cブランドです。
一人ひとりに最適な製品を届けるには、髪質や悩みを把握するための詳細な診断が欠かせません。一方で、診断から購入までの導線が長く、途中でユーザーが離脱しやすいことが課題でした。
そこでSparty社が取り組んだのが、チャットボットを活用した診断フォームの全面的な改革です。従来の単調なフォーム入力ではなく、画像や動画を活用しながら、視覚的に分かりやすく回答できる診断プロセスへと改善しました。
加えて、それまで別々に運用していたチャットボット、カゴ落ち対策、LINEなどのツールを一本化しました。これにより、ユーザー体験の改善だけでなく、運用の効率化とコスト削減にもつながっています。
その結果、自社運用時と比較して月次200%の改善を達成しました。運用工数も削減できたことで、マーケティングチームは他の重要な施策にリソースを振り向けやすくなっています。

よくある質問(FAQ)
Q1. LPのCVRはどのくらいが平均ですか?
LPのCVR平均は、業界や商材、流入経路、コンバージョン地点によって変わります。広告経由のLPでは業界別の平均値を参考にできますが、購入完了、資料請求、来店予約、無料会員登録ではユーザーに求める行動の重さが異なります。外部の平均値は目安として使い、自社LPでは過去データや同じ流入経路のページと比較することが重要です。
Q2. LPのCVRが低い原因は何ですか?
主な原因として、広告文や検索意図とLPの訴求が合っていない、ファーストビューで価値が伝わらない、CTAが分かりにくい、フォーム入力の負担が大きいといった点が考えられます。BtoC商材では、送料や返品条件、口コミ、支払い方法などの不安材料が残っている場合も離脱につながります。まずはCVRだけで判断せず、直帰率、CTAクリック率、フォーム完了率などを分けて確認しましょう。
Q3. LPのCVRを改善するには何から始めればよいですか?
最初に行うべきなのは、現状の数値を分解して確認することです。流入数、CV数、CVR、直帰率、CTAクリック率、フォーム到達率、フォーム完了率を見れば、どこでユーザーが離脱しているかを把握しやすくなります。離脱が大きい箇所を特定したうえで、ファーストビュー、CTA、フォーム、購入前情報などを優先度順に見直すと、改善効果を検証しやすくなります。
Q4. LPのCVR改善ではA/Bテストを行うべきですか?
A/Bテストは有効ですが、十分な流入数がない状態で実施すると判断が難しくなります。まずは明らかに分かりにくい表現や、スマートフォンで使いづらい導線などを修正し、その後に見出し、CTA文言、画像、フォーム項目などを一つずつ検証するのが現実的です。一度に複数の要素を変えると、どの変更が成果に影響したのか分かりにくくなるため注意が必要です。
Q5. CVRだけを見てLPの成果を判断してもよいですか?
CVRは重要な指標ですが、それだけでLPの成果を判断するのは避けた方がよいです。CVRが高くてもCV数が少ない場合や、CPAが高すぎる場合は、事業成果につながっていない可能性があります。実務では、CVRに加えて流入数、CV数、CPA、購入単価、LTVなども確認し、売上や利益にどう影響しているかまで見ることが大切です。
まとめ
CVR改善には、ユーザー体験の向上とデータに基づく継続的な改善が重要です。特に、ファーストビューの最適化、信頼性の構築、購入障壁の排除など、具体的な施策を組み合わせることで、効果的な改善が可能となります。
重要なのは、自社の商品特性やターゲット層に合わせて最適な施策を選択し、継続的に改善を重ねていくことです。
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