Webサイトやアプリ、いろいろ改善はしたものの、「思ったほど成果が出ていないな…」と感じたことはありませんか?
たしかにアクセス数は増えているのに、成果に結びつかない…そんなお悩みを抱えるマーケターや担当者の方は少なくありません。
実は、多くのWebサイトは「見られる」だけで終わってしまい、ユーザーが途中で離脱しているのが現状です。
成果を出すためには、ユーザーがサイトに訪れてから最後まで関心を持ち続け、スムーズにアクションを起こしてもらう必要があります。
そこでカギとなるのが「ユーザーエンゲージメント」です。
本記事では、実際に成果につながった成功事例や、すぐに実践できる具体策を交えながら、ユーザーエンゲージメントを高める方法をわかりやすく解説します。
目次
ユーザーエンゲージメントとは

ユーザーエンゲージメントとは、ユーザーが企業やサービスに対して関心を持ち、継続的に関わる状態のことです。
具体的には以下のような行動を指します。
- サイトの滞在時間が長い
- 複数ページを閲覧している
- メールマガジンに登録している
- 商品をお気に入り登録やレビュー投稿などのアクションをしている
このような行動を取るユーザーは、最終的に購入や申込みといったコンバージョンにつながる可能性が高いと考えられます。
ユーザーエンゲージメントの重要性

単にアクセス数やセッション数が多くても、ユーザーがサイト内で充分な関心を持たずに離脱してしまえば、売上やCV(コンバージョン)にはつながりません。
特に競合が多く、選択肢が豊富なtoC領域では、「なんとなく訪れて終わり」ではなく、「関心を持って能動的に動いてもらう」ことが欠かせません。
では、ユーザーとの関係性を深めることで、実際にどのような変化が期待できるのでしょうか?
- サイト内の回遊や滞在時間が伸び、商品・サービスへの理解が深まる
- ユーザーの行動データが蓄積され、より精度の高いマーケティング施策に活かせる
- 「また使いたい」「誰かに勧めたい」と感じてもらえることでファン化につながる
- 継続的な利用やリピート購入を促進し、LTV(顧客生涯価値)の向上にも貢献
このように、エンゲージメントは一時的なCVだけでなく、長期的な関係構築やブランド価値の向上にも直結します。
ユーザーエンゲージメントを高めるための指標

ユーザーエンゲージメントを高めることで、CV率の向上やLTVの最大化といった成果が期待できます。
しかし、こうした成果を得るためには、まず今のサイトやサービスにおける「エンゲージメントの状態」を正しく把握することが欠かせません。
ここでは、現状を把握するための代表的な指標をみていきましょう。
ページ滞在時間
ユーザーが1ページにどのくらいの時間とどまっていたかを示す指標です。
滞在時間が長いほど、コンテンツに関心を持って読んでいる可能性が高いと考えられます。
直帰率・離脱率
直帰率は、最初の1ページだけ見てサイトを離れた割合で、離脱率は、特定のページで離れた割合を示します。どこで興味を失ってしまったのかを探るヒントになります。
フォームの完了率(CVR)
購入や来店予約、無料体験の申し込みなど、コンバージョンにつながるフォームがどれくらい完了されているかを示す数値です。
エンゲージメントの最終的な成果として、特に重要な指標の一つです。
再訪問率
一度訪れたユーザーが、再びサイトに戻ってきているかを示す割合です。
関心を持ち続けてもらえているか、ファンになってもらえているかを測る参考になります。
スクロール率やクリック率
ページ内でどこまで読まれたか(スクロール率)、どのリンクやボタンが押されたか(クリック率)を見ることで、ユーザーの興味や行動パターンがわかります。
メールの開封クリック率
メルマガやキャンペーンメールの開封後、実際にリンクをクリックしてもらえているかを示す指標です。
単なる情報提供だけでなく、「関心を持って行動しているか」を測るうえで有効です。
リピート率
一定期間内に再購入・再訪問しているユーザーの割合です。
「一度だけの利用」で終わらず、継続的に関わってくれているかを見るうえで、エンゲージメントの深さを測る重要な指標になります。
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なかでもフォームの離脱率は、コンバージョン直前の大きな「損失ポイント」です。
エンゲージメント改善の観点でも見逃せない指標であると言えるでしょう。
ユーザーエンゲージメントを高める5つの方法

ユーザーエンゲージメントが高いWebサイトやアプリは、購入率やリピート率の向上など、ビジネス成果に直結しやすい傾向があります。
一方で、エンゲージメントを高めようと多くの施策を取り入れた結果、ユーザー体験が複雑になってしまうケースも見受けられます。
重要なのは、ユーザー視点に立った設計と、目的に合った手法を的確に選ぶことです。
ここでは、特に効果が期待できる5つのアプローチをご紹介します。
UI/UXの改善で「見やすさ・使いやすさ」を追求する
サイトやアプリの導線設計やデザインを見直すだけで、回遊率や滞在時間は大きく変わります。
つまり、ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着けるように設計することがポイントとなります。
ボタン配置・余白・フォント・カラー設計など、細部まで配慮されたUI/UXは、エンゲージメント向上の基本であるといえます。

パーソナライズされたコンテンツ提供
ユーザーの属性や行動履歴に応じて表示内容を最適化することで、「自分に合っている」と感じさせる体験を提供できます。
例えば、閲覧履歴に基づくレコメンドや、リピーター向けの特別オファーなど、関心を継続させる工夫がポイントです。
スマートフォン最適化は必須
スマートフォンでの閲覧が主流となっている今、モバイル環境での操作性は、ユーザー離脱を防ぐ上で欠かせません。
テキストサイズ、ボタンの押しやすさ、読み込み速度など、モバイル特有のUX最適化は、エンゲージメントを大きく左右します。
フォーム最適化(EFO)で入力完了率を上げる
予約や契約、購入などのフォームで離脱が発生するケースは非常に多く、改善余地の大きいポイントです。
特に、入力項目が多い場合やスマホでの操作にストレスを感じる構成では、途中離脱につながりやすくなります。
そこで有効なのが、チャットボット型EFOツールの導入です。
会話形式で自然に入力を促すことで、心理的な負担を軽減し、フォーム完了率の向上が期待できます。

関連資料
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離脱対策ツールの活用で、チャンスを逃さない
ユーザーがページから離れそうなタイミングで、特典案内や別ページへの誘導をポップアップ表示することで、回遊率やコンバージョン率の向上を図ることができます。
「このまま離れてしまうのはもったいない」ユーザーを引き留めるための、最後のひと押しとして機能します。
ユーザーエンゲージメント改善で成果につながった事例

ユーザーエンゲージメントは、Webサイトの閲覧からSNSでのリアクション、商品購入後のレビュー投稿まで、ユーザーとの多様な接点や行動を含む幅広い概念です。
そのため、「どの行動をエンゲージメントと捉えるか」は業種やサービス、目的によって変わってきます。
そこで今回は、主にWebサイトやオンライン接点におけるエンゲージメント向上にフォーカスした成功事例をご紹介します。
成功事例1|離脱対策後、CTRが約4倍に改善!
株式会社レアジョブ様が提供する「レアジョブ英会話」は、オンライン英会話サービスとして「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」というミッションを掲げています。
同社は、コロナ禍の収束や円安の影響、さらには在宅勤務の減少といった複数の外部要因により、市場環境は依然として厳しく、大きな成長が見込みにくい状況が続いていました。こうした中で、限られた市場の中でいかに事業を伸ばしていくかが、企業にとって大きな課題でした。
そこで同社は、LINEを活用した離脱防止施策を開始しました。
Webサイトでの離脱ユーザーに対し、LINE友達追加を促すポップアップを表示するなどの施策を行った結果、施策開始後わずか2週間で成果を出すことに成功しました。

成功事例2|入力フォームをチャットボット形式に変更し、入力完了率UP!
株式会社Sparty様は、パーソナライズヘアケアブランド「MEDULLA」を展開するD2C企業です。
同社では、「パーソナライズ」を軸にした商品のため、一般的なECサイトとは異なり、購入までの導線に「診断」というステップが入ります。
一般的には、購入までのプロセスはできる限りシンプルにするのがセオリーですが、Sparty社の商品は気軽に購入できるものではないからこそ、「面倒ではない」「煩わしくない」と感じてもらえるユーザー体験が重要だと考えるようになりました。
そのような背景から、同社はユーザーとのコミュニケーション設計を見直し、無機質な入力フォームではなく、会話形式でスムーズに進められるチャットボット型のEFOツールを導入。診断から購入までの離脱率低減と、エンゲージメント向上につなげることができました。

まとめ|まずは「離脱」の見直しから

ユーザーエンゲージメントを高めるには、「ユーザーとの接点を深める」「継続的な関わりを作る」ことが不可欠です。
特に、フォーム離脱やページ離脱などの「途中でやめてしまう」ポイントの改善は、すぐに取り組めて効果も出やすい領域です。
株式会社ジーニーでは、コンバージョン率向上・お問い合わせ対応など、幅広い用途に対応したチャットEFOツール「GENIEE CHAT」を提供しています。
D2Cや美容クリニック、人材、不動産など幅広い業界での導入実績があり、ABテスト機能をはじめとする、多彩な機能と専属のカスタマーサクセスチームによるサポートでコンバージョン率の向上を実現します。
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