コンバージョン率とは

コンバージョン率最適化とは

コンバージョン率最適化(CRO)とは、コンバージョン率(CVR)を向上させるための施策です。CVRはコンバージョン(CV)数とサイト訪問数によって構成されるため、これらを向上させることがCROのポイントです。

コンバージョン率の定義

CVRとは、最終成果地点への顧客転換率のことを指します。CV地点は業界によって異なります。

EC業界なら商品購入、人材業界や不動産業界なら資料請求・見学申込などCV地点は業界によって様々です。

コンバージョン率の計算方法

CVRの計算方法は以下の通りです。

CVR=CV数÷サイト訪問数(セッション数)×100(%)

良いコンバージョン率の基準

良いCVRの基準は、CV数と訪問数両方の数値が大きい事です。

CV数と訪問数両方小さいがCVRが良い場合はどうでしょう。

(例)100=1÷1×100(%)

この場合、訪問数が1でCV数が1のため、CVRは100%となり、最高値となります。

しかし、CVRが最高値でも顧客が1人ではよほど高単価な商材でないと売上は見込めません。

CV数と訪問数が十分にある場合はどうでしょうか。

(例)70=700÷1000×100(%)

この場合、訪問数が1000でCV数が700のため、CVRは70%となります。最初の例と比べてCVRは低いですがCV数が700倍のため、最初の例の平均購入金額が700倍以上でない限り最初より高い売上を実現できます。

紹介した例は極端な例ですが、CVRは高い方が必ず良いとは限りません。

あくまで売上向上のために使用しているという点に注意し、CVRを高めるだけでなく、CV数と訪問数両方の数値を大きくすることを目指しましょう。

コンバージョン率がビジネスに与える影響

CVRはWebマーケティングの費用対効果を測ることができます。そのため、CVRを活用することでWebマーケティングを効率化し、売上向上の実現が期待されます。

コンバージョン率向上の施策

ランディングページの最適化

CVRを向上させる方法として、ランディングページページ最適化(LPO)があります。具体的な方法は以下の通りです。

デザインの改善

CVに至らない要因として、ユーザーに商品やサービスの魅力が伝わっていない可能性があります。

そのため、商品やサービスの知識がなくても理解できるような説明や、写真を掲載するなどを行い、ユーザーへ商品やサービスの魅力が伝わるようなデザインに改善するとCVRが向上する可能性があります。

SEO対策

CVRはCV数だけでなく、訪問数も構成要素のため、訪問数を上げるSEO対策も重要です。

SEO対策とは、「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」を意味します。

SEO対策を行うことで検索順位が向上し、ユーザーの目に留まる回数が増え訪問数の増加が期待されます。

SEOを上げる施策は、内部対策・外部対策・コンテンツ制作の3つに分類されます。

検索エンジンはこの3つを総合的に評価しています。そのため、それぞれの項目を網羅的に対策することが重要です。

ユーザビリティの改善

ユーザビリティ、ユーザーにとっての使いやすさも重要です。CVRの構成要素であるCV数を増やすためには、サイトからの離脱を防ぐ必要があります。
具体的な方法として、下記が挙げられます。

・サイトの表示速度を改善する
・ファーストビューを最適化する
・検索窓を設置する
・CTAボタンを明確にする
・エントリーフォーム最適化(EFO)

EFOの対策方法として、チャット型EFOツールの導入も非常に有効です。

                                 

          

離脱ユーザーの引き上げ

これまではユーザーの離脱を防ぐことによるCVR向上の方法を紹介しましたが、離脱ユーザーの引き上げによるCVR改善という方法もあります。具体的な方法は以下の通りです。

・サイトを離脱する際にポップアップを表示
・LINEに友だち追加を促す
・メールやSMSで再アプローチ

サービスに興味があって、サイトに訪れた検討層のユーザーが離脱してしまっては、集客施策の効果も得られません。離脱ユーザーへの対策は重点的に行うことを推奨します。  

データ分析による最適化

ABテスト

ABテストを行うことでCVR改善が期待されます。ABテストとは、例えば商品の訴求軸を別々にしたLP複数で集客を行い、どれが最もCVRが良かったか測定するテストで、比較テストのことです。

特にLPで集客を行っている場合は、複数のLPで容易にABテストを行えるため、おすすめです。

ABテストを行う際の注意点として、変える要素は一つにするということです。文章や画像など、複数の要素を変えてテストを行うとどの要素がCVRに影響したか判断できず、効果的なCVR改善が行えません。

そのため、ABテストを行う際は変える要素は一つずつにして行いましょう。

ABテストを専門的に行いたい場合は、ABテストツールを導入することがおすすめです。

UXの評価

データ分析によるCVR改善にはUX(ユーザーエクスペリエンス)評価を行うという方法もあります。

CVRを向上させるために、WebサイトのUX評価を行う場合は、

①商品やサービスが本当にユーザーに受け入れられているのかを検証
②何を解決すべきか優先順位を決めるなど現状の把握・改善

を行うことが重要です。UX評価には様々な要素が必要であり、ユーザーのデータや、使用しているユーザーの声など複数の要素を把握する必要があります。

ユーザーのデータを把握するには、Googleアナリティクスなどの分析ツールを用いてユーザーの属性・環境などのデータを把握するという方法があります。

2.3.コンバージョン率最適化におすすめのツール5選

広告計測ツール

複数の広告案件を複数の媒体で配信している場合、集計に手間がかかるだけでなく抜け漏れが生じる可能性があり、正確なCV数などを測定できずCROに支障が生じる可能性があります。

広告計測ツールを利用することで、中間クリックや間接的に接触した媒体も確認できるため、ユーザーのデータを詳細に把握することが可能になり、UX改善やユーザビリティ改善など複数のCRO施策の改善に貢献します。

チャットボットツール

ユーザーをCVに導くための施策を実施しても、エントリーフォームでユーザーが離脱してしまうと、CVRは向上しません。

フォームの入力情報を自動保存する機能や、郵便番号から住所を自動補完する機能など、ユーザーがストレスを感じやすい部分をチャットボットがサポートすることで、離脱率を低減し、CVRの向上を実現します。

ヒートマップ測定ツール

ヒートマップとは、ユーザーがWebサイトでどのような動きをしているか、色で可視化するものです。色で可視化するので専門知識がなくてもユーザーの行動を理解することができます。

ユーザーの行動を理解することでユーザーの行動原理を詳細に把握することが可能になり、UX改善やユーザビリティ改善など複数のCRO施策の改善に貢献します。

MA(マーケティングオートメーション)ツール

MAツールは、リード獲得から成約に至るまでのマーケティングプロセスを自動化し、マーケティング活動を効率化するためのツールです。CVRを向上させるためには、導入段階にあるユーザーへのナーチャリングが重要です。

MAツールを利用することで、どのようなリードが存在するのかを把握し、有望なリードに対して一括でメール配信などのナーチャリング施策を実施することができます。

これにより、従来手作業で行われていたマーケティング施策を自動化し、より効率的なマーケティング活動を通じてCVRの向上を実現します。

かご落ち対策ツール

これまでは流入を増やす、離脱を減らすことによるCROツールを紹介しましたが、離脱ユーザーへの再アプローチによるCROツールも存在します。

かご落ち対策ツールはメールやSMS、LINEなどを用いて離脱ユーザーへ再アプローチを行い、に導きます。

2.4.ユーザビリティ分析ツール

ユーザビリティ分析ツールは複数のサービスがありますが、ABテストツール、ヒートマップやクリックストリーム分析など各サービスで向いている機能が異なります。

そのため、改善が必要な課題に応じてサービスを選ぶことがおすすめです。

まとめ

CROにおいて重要なのは、CVRの構成要素であるCV数と訪問数を増加させることが重要です。

注意点として、CVRのみに着目してしまうと、売上が下がっている可能性があるので、単体ではなく売上など複数の指標と合わせてCROを行うことが重要です。

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GENIEE CX NAV1 編集部

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