「広告費をかけて集客できているのに、なぜかコンバージョンが伸びない」原因は、集客ではなく「受け皿」であるLPにあるのかもしれません。ユーザーはLPに着地してからわずか数秒で読む価値があるかを判断し、訴求や導線、CTA、フォームのどこかに引っかかれば、そのまま離脱してしまいます。せっかく集客した見込み客を取りこぼす機会損失を防ぐ施策がLPO(ランディングページ最適化)です。

本記事では、LPOの基本からSEO・EFOとの違い、CVRを改善する具体的な手順と11の施策、効果の検証方法、そして成功事例までを体系的に解説します。広告費を増やさずに成果を伸ばしたい方は、参考にしてみてください。

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LPOとは

LPO(ランディングページ最適化)とは?

LPO(Landing Page Optimization)とは、ランディングページに訪れたユーザーをコンバージョンへ導くために、ページの構成・訴求・デザイン・CTAなどを改善する取り組みです。

ランディングページは、広告や検索結果、SNSなどから流入したユーザーが最初に接触するページです。商品・サービスの特徴、導入メリット、料金、事例、問い合わせボタンなどが1ページ内にまとめられていることが多く、ユーザーの意思決定に大きく影響します。

しかし、LPに訪問しても、求めている情報が見つからない、訴求が分かりにくい、CTAが押しづらいといった課題があると、ユーザーはコンバージョンに至る前に離脱してしまいます。

そのためLPOでは、ユーザーの検索意図や流入経路、ページ内での行動データをもとに、LPの課題を特定し、より行動につながりやすいページへ改善していきます。

LPOを行う目的

LPOの目的は、LPに訪問したユーザーの離脱を減らし、問い合わせ・資料請求・購入・会員登録などのコンバージョンにつなげることです。

広告やSEOで多くのユーザーを集めても、LP上で離脱されてしまえば成果にはつながりません。反対に、LPの訴求や導線を改善してCVRを高められれば、同じ流入数でもより多くの成果を獲得できます。

具体的には、以下のような改善を行います。

  • ファーストビューでサービス/ 商品の価値を分かりやすく伝える
  • ユーザーの不安や疑問を解消する情報を追加する
  • CTAの文言・色・配置を見直す
  • スマートフォンでも読みやすく操作しやすいページにする
  • フォームまでの導線を分かりやすくする

LPOは、単にLPの見た目を変える施策ではなく、ユーザーが知りたい情報を適切な順番で届け、次の行動へ進みやすくするための改善活動です。

広義のLPと狭義のLPの違い

LPと一口に言っても、その定義には広義と狭義の2種類が存在します。

種類定義特徴
広義のLPユーザーが検索エンジンやSNSを経由してサイト内で最初にたどり着くページ全般トップページや個別のブログ記事なども含まれる幅広い概念
狭義のLPWeb広告のリンク先として制作される縦長の専用ページ商品購入や資料請求といった単一のアクション獲得だけに目的を絞り込んでいる

両者を区別しておくことが、LPOを正しく理解する前提です。なぜなら、LPOで主な改善対象となるのは後者の狭義のLPだからです。ユーザーを余計なリンクで迷わせず、特定のコンバージョンへ一直線に導く導線設計こそ、LPOで問われる核心といえます。

LPOがサードパーティCookie廃止時代に重要視される理由

LPOが近年これほど注目を集める背景には、サードパーティCookieが規制強化されたことによる大きな環境変化があります。従来主流だったリターゲティング広告は、一度サイトを訪れたユーザーを追跡して再訪を促す手法ですが、Cookie規制によって精度は大きく低下しました。

結果として新規集客の難易度は上がり、CPA(顧客獲得単価)も高騰し続けています。だからこそ、集客に予算を注ぎ込み続ける従来型のマーケティングを見直し、すでに訪れたユーザーを確実にコンバージョンへ結びつける「受け皿」の改善、すなわちLPOの価値が相対的に高まっているのが現状です。

広告費を増やさなくても、LPの訴求や導線を磨き込むだけで成約数は伸ばせます。費用対効果の高さから、LPOはCookieレス時代において最優先で取り組むべき施策だといえます。

LPOを実施すべきタイミング・目安とは

LPOを実施すべきタイミング・目安とは

LPOはやみくもに着手するのではなく、効果が出やすいタイミングを見極めて取り組むことが成果への近道です。ここでは、直帰率が高くCVRが業界平均を下回っている状況や、Web広告のターゲット・クリエイティブを変更した場面など、LPOに着手すべき具体的なサインと目安について解説します。

直帰率が高い・CVRが業界平均より低い時

LPOに着手すべき緊急度の高いサインが、直帰率の異常な高さです。一般に70〜90%以上といった水準は、ファーストビューでユーザーの期待を裏切っている明確な証拠といえます。加えて、CVRが自社の属する業界平均を明らかに下回っている場合も、導線設計や入力フォームに離脱を招くボトルネックが潜んでいる可能性が高いといえます。

なぜこれらを軽視できないのかといえば、集客自体は安定しているのに数値が振るわない状態は、広告費を垂れ流す機会損失に他ならないからです。アクセスは十分あるのにCVが伸びない状況なら、それはLPO着手の号令と受け止めるべきでしょう。数値の悪化を確認したら、早急に分析・改善のステップへ進むことが賢明です。

Web広告のターゲットやクリエイティブを変更した時

Web広告のターゲットやクリエイティブを変更したタイミングも、LPOを実施すべき重要な局面です。広告で訴求した内容と遷移先LPのファーストビューのメッセージにズレが生じると、ユーザーが「思っていた情報と違う」と不信感を抱き、即座に離脱する可能性が高まります。

新しい顧客層へアプローチする際や、季節ごとに訴求軸を切り替えた際には、広告側だけを変えてLPを放置すると、不一致が起こりがちです。広告の変更に合わせて、LP側のファーストビューや情報の提示順序も必ず最適化しなければなりません。広告とLPのメッセージを一貫させることが、LPOの効果を最大化する前提条件です。

LPOとSEO、EFO、CROの違い

LPOと混同されやすい施策に、SEOとEFO、CROがあります。いずれもWeb集客やコンバージョン改善に関わる施策ですが、改善する対象と役割が異なります。
SEOはユーザーをサイトへ集める施策、LPOはLP上でユーザーをコンバージョンに近づける施策、EFOはフォーム入力中の離脱を防ぐ施策です。また、CROはサイト全体のCVR改善を担う包括的な概念で、トップページからフォーム、サンクスページまで複数ページにまたがる導線全体を最適化します。

施策 正式名称 主な目的 改善対象
SEO Search Engine Optimization 自然検索からの流入を増やす 検索順位、記事・ページ内容、サイト構造
LPO Landing Page Optimization LPのCVRを高める ファーストビュー、訴求、CTA、導線、コンテンツ
EFO Entry Form Optimization フォーム完了率を高める 入力項目、フォームUI、エラー表示、入力補助
CRO Conversion Rate Optimization サイト全体のCVRを高める サイト全体の導線、ページ間遷移、回遊性、複数ページのUX

SEO:Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)との違い

SEOとLPOは、集客からコンバージョンへ至る流れの中で担う役割が異なり、SEOが「ユーザーを集める」入口の施策であるのに対し、LPOは「集めたユーザーを成約させる」出口の施策だといえます。

SEOとは、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させ、自然検索からのアクセスを増やす施策です。
ユーザーが検索したときに自社のページが上位に表示されれば、広告費をかけずに継続的な流入を獲得しやすくなります。つまりSEOは、主に「サイトにユーザーを集める」ための施策です。
一方で、SEOによって流入数が増えても、LPの内容がユーザーの期待と合っていなかったり、CTAがわかりにくかったりすると、コンバージョンにはつながりません。そのため、SEOで集客した後は、LPOによってLP上の訴求や導線を改善することが重要です。

EFO:Entry Form Optimization(入力フォーム最適化)との違い

EFOとLPOは、コンバージョン直前の段階でそれぞれ守備範囲が異なり、LPがユーザーをフォームまで導くのに対し、EFOはそのフォームを最後まで入力させ完了に導く施策だといえます。

EFOとは、問い合わせフォームや資料請求フォームなどを入力しやすく改善し、フォーム入力中の離脱を防ぐ施策です。

たとえば、入力項目が多い、必須項目がわかりにくい、エラー表示が不親切、スマートフォンで入力しづらいといったフォームでは、ユーザーが途中で離脱しやすくなります。

LPOでCTAクリックやフォーム到達率を高めても、フォーム入力の段階で離脱されてしまえばコンバージョンには至りません。そのため、CVRを高めるには、LP上の改善だけでなく、フォーム完了率を高めるEFOもあわせて行うことが重要です。

▼関連記事:EFOとは?入力フォーム最適化の意味・重要性・基本施策をわかりやすく解説

CRO:Conversion Rate Optimization(コンバージョン率最適化)との違い

CROとLPOの違いは、最適化の対象範囲の広さにあり、LPOが特定のLP1枚に的を絞るのに対し、CROはサイト全体を見渡してコンバージョン率を底上げする施策だといえます。

CROとは、特定ページに限らずWebサイト全体のコンバージョン率を改善する包括的な施策です。LPOが1枚のランディングページのCVR改善に特化しているのに対し、CROではトップページから商品詳細ページ、入力フォーム、サンクスページに至るまで、複数ページにまたがるユーザーの導線全体を分析・最適化の対象とします。

つまりLPOは、CROの大きな枠組みの中に含まれる一つの戦術と位置づけられます。だからこそ両者は課題に応じた使い分けが重要です。LPの直帰率が高く、その1ページに問題が集中しているならまずLPOから着手すべきですし、ページ間の回遊性やサイト全体の遷移に課題があるならCROの視点が必要です。自社のボトルネックがどこにあるかを見極め、適切な施策を選ぶことがCVR改善に求められます。

LPO施策の進め方

LPO施策の進め方

ここでは、LPOを効果的に進めるための手順を解説します。

ペルソナ・ターゲットの明確化

LPOの第一歩は、既存のLPが「誰に向けたメッセージになっているか」を再確認し、ターゲットとなるペルソナを明確に設定し直すことです。訴求すべき相手があいまいなままでは、どれだけ改善を重ねても言葉が刺さらず、CVRは伸びません。

設定にあたっては、年齢や性別といったデモグラフィック情報だけでなく、ユーザーが現在抱えている具体的な悩みや、自社商品を通じて解決したい課題まで深く掘り下げることが必要です。

既存顧客へのヒアリングや検索キーワードの分析を通じてリアルなペルソナを描けば、その後のキャッチコピーの改善方針がブレなくなります。

競合他社のLP調査と自社の強みの再定義

ペルソナ設定と並行して欠かせないのが、競合他社のLP調査です。ユーザーは単一のページだけで即決することは少なく、必ず複数のサービスを比較検討したうえで最終判断を下します。

まずは競合がどのようなキャッチコピーを打ち出しているかを分析し、他社にはない自社独自の強みであるUSP(Unique Selling Proposition)を再定義して、LPの中心に据えることがポイントです。

価格、導入実績、サポート体制などを客観的な証拠とともに提示すれば、比較検討中のユーザーに選ばれる理由を明確にできます。他社と並べられた際に自社を選ぶ決め手をLP内に組み込むことこそ、LPOによるCVR向上のポイントです。

CV地点とKPIを設定する

LPOを始める際は、まず「何をCV(成果)とするのか」を明確にします。CV地点が曖昧なまま改善を進めると、どの施策が成果につながったのか判断しにくくなるためです。

LPの目的によって、設定すべきCV地点は異なります。例えば、「商品購入」「会員登録」「資料請求」「予約」「無料相談の申し込み」などが該当します。
あわせて、改善状況を判断するためのKPIも設定しましょう。LPOでは最終的なCVRだけでなく、ページ内の行動を細かく確認することが重要です。

主なKPIには、以下のようなものがあります。

  • コンバージョン率(CVR)
  • 直帰率
  • 離脱率
  • CTAクリック率
  • フォーム到達率
  • フォーム完了率
  • 滞在時間
  • スクロール率

例えば、CVRが低い場合でも、CTAクリック率が低いのか、フォーム到達後に離脱しているのかによって改善すべき箇所は変わります。

そのため、LPOでは最終CVだけを見るのではなく、ユーザーがCVに至るまでの中間指標も設定し、どこで離脱が起きているのかを把握できる状態にしておくことが大切です。

LPの問題点を洗い出す

CV地点とKPIを設定したら、次にLPのどこに課題があるのかを確認します。LPOでは、ユーザーがどの段階で離脱しているのか、なぜCVに至っていないのかを把握することが重要です。

例えば、直帰率が高い場合はファーストビューの訴求が弱い可能性があります。CTAクリック率が低い場合は、ボタンの文言や配置、ページ内の導線に課題があるかもしれません。フォーム到達率は高いのにCVRが低い場合は、フォーム入力中の離脱が発生している可能性があります。

このように、同じ「CVRが低い」という状態でも、原因によって改善すべき箇所は異なります。

問題点を洗い出す際は、「デザインが悪い」「キャッチコピーが弱い」といった主観だけで判断しないことが大切です。アクセス解析ツールやヒートマップツールを活用し、直帰率・離脱率・CTAクリック率・スクロール率・フォーム到達率などのデータをもとに、改善すべきボトルネックを特定しましょう。

流入元・デバイス別に分析する

LPの課題を把握する際は、全体の数値だけでなく、流入元やデバイス別にデータを分けて確認することが重要です。ユーザーの流入経路や閲覧環境によって、LPに求める情報や離脱の原因が異なるためです。

例えば、検索広告から流入したユーザーは、広告文で訴求された内容を期待してLPに訪れます。そのため、広告文とファーストビューの内容が一致していないと、すぐに離脱される可能性があります。一方で、自然検索から流入したユーザーは、比較検討や情報収集を目的としていることが多く、詳しい説明や事例、FAQなどの情報が求められます。

また、PCとスマートフォンでもユーザー行動は異なります。PCでは問題なく読めるページでも、スマートフォンでは文字が小さい、CTAが押しにくい、フォーム入力がしづらいといった理由で離脱が増えるケースがあります。

そのため、LPOでは以下のような切り口で数値を確認しましょう。

  • 自然検索、検索広告、SNS、メールなどの流入元別
  • PC、スマートフォン、タブレットなどのデバイス別
  • 新規ユーザー、リピーターなどのユーザー属性別
  • 広告キャンペーンやキーワード別

流入元・デバイス別に分析することで、「どのユーザーに対して、どの部分を改善すべきか」が明確になります。全体平均だけで判断せず、ユーザーの状況に合わせて課題を切り分けることが、効果的なLPOにつながります。

滞在時間やスクロール到達率などの「中間指標」の分析

LPOの課題分析では、CVRや直帰率など最終的な指標だけでなく、滞在時間やスクロール到達率などの「中間指標(マイクロコンバージョン)」を追跡することが、課題発見に欠かせません。最終指標だけを眺めていても「どこでつまずいているのか」までは見えてこないからです。

ヒートマップなどのツールを用いて、ユーザーがページの何%まで読み進めたか(スクロール到達率)や、どのセクションで長く立ち止まっているか(滞在時間)の可視化が必要です。「滞在時間は長く熟読されているのにCVに至らない」というデータが得られれば、フォームの項目数が多すぎる、あるいはCTAボタンが見つけにくいなど具体的な改善仮説を立てられます。中間指標を丁寧に読み解くことが、精度の高いLPO施策につながります。

LP改善の仮説を立てる

LPの課題を把握したら、次に「なぜその問題が起きているのか」という仮説を立てます。原因を明確にしないまま施策を実行すると、改善結果を正しく評価できず、次の打ち手にもつながりにくくなります。

例えば、特定の広告キャンペーンから流入したユーザーの直帰率が高い場合、広告文とLPのファーストビューで伝えている内容が一致していない可能性があります。この場合は、「広告で期待した情報がLP上ですぐに見つからないため、離脱しているのではないか」という仮説を立て、ファーストビューのキャッチコピーやメインビジュアル、CTAの文言を見直すといった改善策を検討します。

また、CTAクリック率は高いのにCVRが低い場合は、フォーム到達後に離脱している可能性があります。この場合は、「入力項目が多い」「フォームがスマートフォンで入力しづらい」「入力前の不安が解消されていない」といった仮説を立て、フォーム項目の削減や入力補助、EFOの導入を検討します。

仮説を立てる際は、以下のように「課題・原因・改善策」をセットで整理すると、施策の方向性が明確になります。

課題 仮説 改善策
直帰率が高い ファーストビューでサービスの価値が伝わっていない キャッチコピー、メインビジュアル、CTAを見直す
CTAクリック率が低い CTAが目立たない、またはクリックするメリットが伝わっていない CTAの文言・色・配置を改善する
フォーム到達後の離脱が多い 入力負担が大きい、またはフォーム入力への心理的ハードルが高い 入力項目を減らす、入力補助を追加する、チャットボット型フォームを活用する

改善施策の優先順位を決める

LPの課題と改善仮説を整理したら、次に取り組む施策の優先順位を決めます。LPOでは、改善できそうな箇所が複数見つかることも多いため、すべてを一度に実施するのではなく、成果への影響が大きい施策から着手することが重要です。

優先順位を決める際は、以下の3つの観点で整理することで、限られたリソースでも効率的に改善を進められます。

  • 成果への影響度が大きいか
  • 実装の難易度が高すぎないか
  • 検証しやすい施策か

例えば、ファーストビューの訴求が検索意図と合っていない場合、直帰率やCTAクリック率に大きく影響する可能性があるため、優先度は高くなります。一方で、大規模なデザイン改修やシステム改修が必要な施策は、実装に時間がかかるため、短期的な改善施策とは分けて考える必要があります。

LP改善施策を実行し検証する

優先順位を決めたら、改善施策を実行し、効果を検証します。LPOでは、施策を実施して終わりではなく、実施前後で数値がどう変化したかを確認することが重要です。

主な検証方法には、A/Bテスト、多変量テスト、トータルエクスペリエンステストなどがあります。例えば、ファーストビューのキャッチコピーを変える場合は、既存パターンと改善パターンを比較し、直帰率やCTAクリック率、CVRにどのような変化があったかを確認します。

検証する際は、一度に多くの要素を変更しすぎないように注意しましょう。キャッチコピー、メインビジュアル、CTAの文言、フォーム項目などを同時に変更すると、どの変更が成果に影響したのか判断しにくくなります。

まずは、ひとつの仮説に対してひとつの施策を実行し、結果を確認するのが基本です。複数の施策を検証する場合は、実施時期やテスト対象を分け、改善要因を特定できる状態にしておきましょう。

また、検証時にはCVRだけでなく、直帰率、CTAクリック率、フォーム到達率、フォーム完了率などの中間指標も確認します。最終的なCV数が大きく変わっていなくても、CTAクリック率やフォーム到達率が改善していれば、次の改善につながる有効な示唆を得られます。

検証結果を振り返る

LPO実施の最後のステップは、検証結果の振り返りです。

テストを実施しながらCVRにどのような変化が見られたかモニタリングしましょう。集計結果に基づき、効果があった施策は残し、再度はじめのステップに戻って問題点の発見と必要な対策の検討、実行を繰り返していきます。

LPOは、中長期的に取り組む必要があります。実施を繰り返すなかで当初は顕在化しなかった問題に気付くことができ、効果の上がるLP、いわゆる「チャンピオンページ」を作ることができます。

LPOにおけるPDCAは、1カ月程を目安に短いサイクルで回していきましょう。一度改善したコンバージョン率はその後もずっと維持できるとは限りません。常にLPの効果をモニタリングし、PDCAを回し続けることが重要です。

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LPO戦略:BtoBとBtoCにおけるアプローチの違い

LPO戦略:BtoBとBtoCにおけるアプローチの違い

LPOの戦略は、扱う商材がBtoBかBtoCかによって、最適なアプローチが大きく変わります。購入を決めるまでの心理プロセスや意思決定者の数が根本的に異なります。

具体的な違いは次の通りです。

対象効果的な導線
BtoC商材(化粧品やアパレルなど)ユーザーの感情に訴えかける直感的なデザインや、限定キャンペーンによって即時購入を促す導線設計
BtoB商材(SaaSツールやコンサルティングなど)複数人の稟議を通過させるための論理的な説得力、すなわち機能比較や導入メリットの数値化

BtoBでは、いきなり「お問い合わせ」を狙うのではなく、CVのハードルを下げてホワイトペーパーのダウンロードを中間目標に設定する手法が有効です。ビジネスモデルに応じてLPO戦略を切り替えることが、成果を最大化する鍵となります。

LPOで改善すべき主な項目

LPOの主な検証項目

ここでは、どこを見直すべきか、LPOの基本となる検証ポイントを7つに絞ってご紹介します。

LP全体の情報設計

LP全体の情報設計を検証する際は、訪問者の共感や納得を得た流れに沿った構成になっているかが重要なポイントです。LPOでは、まず訪問者の関心を捉える要素があるか、次に商品やサービスへの共感を醸成できているか、さらに具体的な便益や優位性を提示できているか段階的な検証が必要です。

加えて、企業や商品への信頼性を高める要素が適切に配置され、最終的なアクション喚起へとスムーズに誘導できる設計になっているかも確認が必要です。一連のプロセスは業界や商材の特性によって最適な順序や強調すべき要素が異なります。自社のターゲット層の特徴や購買行動パターンに照らし合わせながら、それぞれの要素が効果的に機能しているかを継続的に検証していくことが、LPOの成果を高めるポイントです。

ファーストビュー

LPOにおいてファーストビューは、訪問者の離脱を防ぎコンテンツへの興味を喚起する最重要ポイントです。ページにアクセスした訪問者が最初に目にする画面エリアであるファーストビューでは、キャッチフレーズやビジュアル要素、行動を促すボタンなどが瞬時に印象を形成します。

検索経由で流入した訪問者は、自身の検索意図とページ内容が合致しているかを数秒で判断するため、広告やキーワードから想起される期待値とのギャップがないかが重要な検証項目です。

また、文字情報だけでなく画像や映像を効果的に活用し、直感的に価値や魅力が伝わる設計になっているかも確認すべきです。ファーストビューで訪問者の関心を掴めなければ、その後の優れたコンテンツも読まれることなく離脱されてしまうため、LPOではファーストビューエリアの最適化を最優先課題として継続的に改善していかなければなりません。

コンテンツ内容

LPOにおけるコンテンツ内容の検証では、訪問者が継続的にページを読み進める動機となる情報設計がなされているかがポイントです。効果的なLPは、まず結論となるメリットを提示し、そこから興味を深め、納得を促し、行動へと導く論理展開が求められます。

LPの流れを構築する際は、商品やサービスの利点を一方的に述べるだけでなく、訪問者の思考プロセスや意思決定の段階に応じた情報を適切な順序で配置することが重要です。また、企業側の主張だけではなく、実際の利用者による評価や体験談などの第三者情報を活用することで説得力が高まります。

比較データや表彰実績など客観的な根拠も併せて提示することで、LPOの効果をさらに向上させられます。訪問者の心理的な納得感を段階的に醸成する構成こそが、CVR向上のポイントです。

ページデザイン

LPOにおけるページデザインの検証では、視覚的な要素がターゲット層や商材の特性と整合しているかが重要な判断基準です。色彩やフォント選択、各要素の配置などが商品やサービスの世界観から逸脱していると、訪問者に違和感を与えて離脱を招く要因となりかねません。

また、競合他社との差別化を図るためには、自社の強みや独自性を際立たせるビジュアル構成が必要です。さらに、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからのアクセスも多数を占めるため、各デバイスでの表示最適化が欠かせません。

特に画面サイズの小さいモバイル端末では、最初に表示される範囲で訴求ポイントが適切に伝わるかどうかがCVRを左右します。LPOではデバイスごとに検証し、どの環境からアクセスしても効果的に情報が届く設計になっているかを確認することが成果向上につながります。

CTA(Call to Action)

LPOにおけるCTA(Call to Action)検証では、訪問者の行動意欲を最大限に引き出す設計になっているかが成果を左右します。購入や問い合わせなど具体的なアクションを促すCTAボタンは、商品への関心が高まった訪問者が次のステップへ進むための重要な接点です。

一方で、せっかく興味を持った訪問者でも、どこから申し込めばよいのか迷ってしまうと、その瞬間に行動意欲が低下します。CTAの効果を高めるには、ボタンに記載する言葉の選択、背景色との対比による視認性、ページ内での配置位置、ボタン自体のサイズなど、複数の要素を最適化しなければなりません。

CTAはわずかな違いでもCVRに顕著な差をもたらすため、LPOでは仮説に基づいた複数パターンを実際に検証し、データに裏付けられた最適解を見出していくアプローチが求められます。

入力フォーム

LPOにおける入力フォームの検証では、訪問者の行動意欲を損なわない使いやすさが重要な評価軸です。申し込みや購入を決意した訪問者にとって、フォーム入力は最後の関門であり、いかにフォーム入力でストレスを与えないかがCVRの成否を直接的に左右します。

必要以上に多くの情報を求めるフォームは、記入の負担感から離脱を引き起こす主要因となるため、本当に必要な項目に絞り込まなければなりません。また、各入力欄の説明がわかりにくかったり、エラー表示が不親切だったりすると、せっかく高まった購入意欲も一瞬で冷めます。

入力中のストレスを最小化するためには、項目数の適正化だけでなく、入力形式の明確さ、エラー時の丁寧なガイド、スマートフォンでの操作性なども総合的に検証が必要です。LPOではフォーム体験の改善が最終的なCVR向上に直結するため、継続的な見直しが不可欠です。

▼関連記事:LPOとEFOでCVR改善!基礎から実践まで解説

表示スピード

表示が遅いと、ファーストビューに到達する前に離脱されるリスクがあります。

LPOにおける表示スピードの検証では、訪問者がストレスを感じることなくコンテンツに到達できるかが重要なポイントです。ページの読み込みに時間がかかると、内容を見る前に離脱してしまう訪問者が増加し、せっかくの集客施策が無駄になりかねません。

特に検索広告やSNS広告経由での流入など、訪問者の期待値が高い状態で到着する場合、待ち時間によるストレスは即座に離脱行動につながる可能性があります。表示速度を改善するには、画像ファイルの容量を適切に圧縮する、ページ内で実際には使用されていないプログラムコードやスタイル定義を削除する、読み込みの優先順位を最適化するなど、技術的なアプローチが有効です。

セールスライティング・コピーライティング

LPOにおいて、セールスライティングやコピーライティングの見直しは、費用対効果がとりわけ高い改善施策です。デザインや画像の変更には多大な制作リソースがかかる一方、テキストの言い回しを変えるだけなら低コストで着手でき、それでいてCVRに数十パーセントの改善が見込めるケースも少なくありません。

コピーライティングの要点は、企業側の視点で機能やスペックを語るのではなく、ユーザー側の視点に立ち「それによってどんな悩みが解決するのか」というベネフィットに変換して伝えることです。

例えば「最新のAIを搭載したツール」と説明するのではなく、「毎日のデータ集計作業が1日10分で終わる」と具体的に描けば、ユーザーの心に響き行動を後押しする強いコピーになります。言葉の磨き込みは、LPOの中でも即効性の高い一手です。

LPO改善施策の検証方法

LPO改善施策のテスト方法

LPOでは、改善施策を実施するだけでなく、その施策が本当に成果につながったのかを検証することが重要です。
ここでは、LPO改善施策の効果を検証する主な方法を紹介します。

GA4などのアクセス解析で数値を確認する

まず確認すべきなのが、GA4などのアクセス解析ツールによる数値分析です。LP全体の成果を把握するには、ユーザーがどの流入元から訪れ、どのページで離脱し、どの程度コンバージョンしているのかを確認する必要があります。

特にLPOでは、以下のような指標を確認します。

  • セッション数
  • 直帰率
  • 離脱率
  • 滞在時間
  • CV数
  • CVR
  • 流入元別のCVR
  • デバイス別のCVR

例えば、スマートフォンからの流入は多いのにCVRが低い場合、スマホ表示やフォーム入力のしづらさに課題がある可能性があります。また、特定の広告キャンペーンからの直帰率が高い場合は、広告文とLPの訴求が一致していない可能性があります。

このように、アクセス解析ではLP全体の成果や課題のある箇所を数値で把握できます。

ヒートマップでユーザー行動を可視化する

ヒートマップは、ユーザーがLP上でどこを見ているか、どこをクリックしているか、どこまでスクロールしているかを可視化できるツールです。

GA4などのアクセス解析では「数値」は確認できますが、ユーザーがページ内でどのように行動しているかまでは詳しく分かりません。そこで、ヒートマップを活用することで、LP内の具体的な改善ポイントを見つけやすくなります。

ヒートマップでは、主に以下のような内容を確認できます。

  • よく見られているエリア
  • クリックされている箇所
  • クリックされていないCTA
  • スクロールされずに離脱されている箇所
  • 読まれていないコンテンツ

例えば、重要なCTAがほとんどクリックされていない場合、ボタンの位置や色、文言に課題がある可能性があります。また、ページの途中で多くのユーザーが離脱している場合は、その直前のコンテンツが分かりにくい、またはユーザーの関心と合っていない可能性があります。

ヒートマップは、数値だけでは分からないユーザーの行動を把握するために有効です。

フォーム到達率・フォーム完了率を確認する

LPOでは、CVRだけでなく、フォーム到達率やフォーム完了率も確認することが重要です。LP上の改善によってCTAクリック率が上がっても、フォームに到達していない、またはフォーム入力中に離脱している場合、最終的なCVにはつながりません。

フォーム到達率とは、LPを訪問したユーザーのうち、フォームページや入力画面まで進んだ割合です。フォーム完了率とは、フォームに到達したユーザーのうち、実際に送信を完了した割合です。

それぞれの指標を見ることで、課題の場所を切り分けられます。

  • フォーム到達率が低い:CTAや導線に課題がある
  • フォーム到達率は高いが完了率が低い:フォーム入力に課題がある
  • フォーム完了率は高いが到達数が少ない:LP内の訴求やCTA配置に課題がある

特に、フォーム到達後の離脱が多い場合は、EFOの改善対象になります。入力項目の削減、エラー表示の改善、入力補助、チャットボット型フォームの活用などによって、フォーム完了率の改善を検討しましょう。

A/Bテスト

A/Bテストとは、特定の要素だけが異なるAパターンとBパターンのLPを用意し、どちらの成果が高いかを比較する検証方法です。3パターン以上を用意してテストする場合もあります。

例えば、以下のような要素を比較できます。

  • ファーストビューのキャッチコピー
  • メインビジュアル
  • CTAの文言
  • CTAの色や配置
  • 事例や口コミの掲載位置
  • フォームへの導線

A/Bテストのメリットは、同じ時期に複数のパターンを比較できるため、季節要因や広告配信状況などの外部要因の影響を受けにくい点です。

ただし、一度に多くの要素を変更すると、何が成果に影響したのか分かりにくくなります。まずは「CTAの文言だけを変える」「ファーストビューのコピーだけを変える」といったように、ひとつの仮説に対してひとつの変更を行うのが基本です。

多変量テスト

多変量テストとは、複数の変更要素を組み合わせ、どの組み合わせがもっとも成果につながるかを検証する方法です。

例えば、ファーストビューのキャッチコピーを2パターン、メインビジュアルを3パターン、CTAの色を3パターン用意する場合、2×3×3=18通りの組み合わせができます。これらを比較し、最も効果の高い組み合わせを見つけます。

多変量テストは、複数要素の組み合わせを検証できる点がメリットです。一方で、パターン数が増えるほど十分なアクセス数が必要になります。アクセス数が少ないLPでは、テスト期間が長期化したり、正確な判断が難しくなったりする可能性があります。

そのため、多変量テストは、一定以上の流入数があるLPや、複数の改善要素を同時に検証したい場合に適しています。

トータルエクスペリエンステスト

トータルエクスペリエンステストとは、LP単体ではなく、ユーザーがコンバージョンに至るまでの一連の体験を検証する方法です。

例えば、以下のような流れ全体を対象にします。

  • 広告を見る
  • LPに訪問する
  • CTAをクリックする
  • フォームに入力する
  • コンバージョンする

この流れの中で、広告文、LPの訴求、CTA、フォームなどを組み合わせて検証し、最も成果につながるユーザー体験を見つけます。

トータルエクスペリエンステストは、LPだけでなく広告やフォームも含めて改善できる点がメリットです。一方で、計測環境の整備やシステム導入、十分な検証期間が必要になるため、A/Bテストよりも実施難易度は高くなります。

まずはGA4やヒートマップ、A/BテストでLP単体の課題を把握し、改善施策の精度を高めたうえで、必要に応じてユーザー体験全体の検証へ広げるとよいでしょう。

LPOに必要なツール

LPOに必要なツール

ここでは、主なLPOツールの種類を3つご紹介します。

アクセス解析ツール

アクセス解析ツールを活用することで、LPに訪問したユーザーのアクセス数などを確認することができます。
多くのWebサイトで使われているのが、Googleが提供している「Googleアナリティクス」です。Googleアナリティクスは、無料で簡単にアクセス解析がはじめられます。

A/Bテスト用ツール

A/Bテスト用ツールを活用することで、A/Bテストを簡単かつ迅速に行うことが可能です。
A/Bテスト用ツールにもさまざまな種類があり、ツールによって機能は異なりますが、簡単にテストページを作成することや、テスト結果のレポーティングも可能なツールもあります。

表示速度改善ツール

表示速度改善ツールは、広告や他のページからユーザーがLPに遷移した際、「遅い」と感じて離脱することがないよう、LPが表示される速度を改善するためのツールです。

【公式】PageSpeed Insights:https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights

生成AI

LPOの仮説立案やA/Bテストの切り口に悩んだ際は、生成AIを活用してアイデア出しを効率化するのが、現代における有力な時短テクニックです。従来は担当者の経験や勘に頼りがちだった発想の工程を、AIが一瞬で複数案に展開してくれるため、検証のスピードが格段に上がります。

「20代女性向け美容液LPのファーストビューのキャッチコピー案を、価格・成分・時短の3つの訴求軸で10個提案して」とプロンプトを入力すれば、テスト用の候補を瞬時に用意できます。また、自社のターゲット像をAIに入力したうえで「このユーザーが購入直前に抱く不安を5つ挙げて」と指示すれば、FAQに追加すべき項目を客観的な視点から効率よく洗い出せることもメリットです。生成AIを補助役として使いこなすことが、LPOのPDCAを高速で回す推進力となり得ます。

CVR改善につながるLPO施策11選

LPOに効果的な施策

LPOでCVRを改善するには、ユーザーがLPに訪問してからコンバージョンに至るまでの流れを見直すことが重要です。
ここでは、CVR改善につながりやすい主なLPO施策を紹介します。

1. ファーストビューの訴求を見直す

ファーストビューは、ユーザーがLPに訪問して最初に目にする部分です。ここで「自分に関係がある」「このページに知りたい情報がありそう」と感じてもらえなければ、すぐに離脱される可能性があります。

ファーストビューでは、以下の要素を見直しましょう。

  • 誰に向けたサービスなのか
  • どのような課題を解決できるのか
  • 次に何をすればよいのか

特に、キャッチコピーやメインビジュアル、CTAはCVRに大きく影響します。ユーザーの悩みやニーズに合わせて、サービスの価値が一目で伝わる表現に改善しましょう。

2. 広告文や検索意図とLPの内容を一致させる

広告や検索結果からLPに流入したユーザーは、クリック前に見た情報をもとに期待を持ってページを訪問します。そのため、広告文や検索キーワードとLPの内容がズレていると、「求めていた情報と違う」と判断され、離脱につながります。

例えば、広告で「無料相談」を訴求しているにもかかわらず、LPのファーストビューでサービス紹介ばかりが目立つ場合、ユーザーは次に取るべき行動が分かりにくくなります。

LPOでは、以下の整合性を確認しましょう。

  • 広告文とファーストビューの訴求
  • 検索キーワードと見出し・本文内容
  • ユーザーの課題と提示している解決策
  • CTAの文言とユーザーの検討段階

流入元ごとにユーザーの温度感は異なるため、広告・SEO・SNSなどの流入経路に合わせてLPの訴求を調整することが重要です。

3. CTAの文言・色・配置を改善する

CTAは、ユーザーを問い合わせ・資料請求・購入などのコンバージョンへ誘導する重要な要素です。CTAが分かりにくい、目立たない、クリックするメリットが伝わらない場合、CVRは伸びにくくなります。

CTAを改善する際は、以下の点を確認しましょう。

  • CTAがファーストビュー内に設置されているか
  • ページの途中や読了後にもCTAがあるか
  • ボタンの色が背景と十分に区別されているか
  • 「送信」などの抽象的な文言になっていないか
  • クリック後に何が得られるのかが明確か

例えば、「送信する」よりも「無料で資料をダウンロードする」「まずは相談してみる」のように、ユーザーが得られるメリットを具体的に伝える文言の方が行動につながりやすくなります。

4. 権威性(実績・メディア掲載など)を提示する

LPOでCVRを高めるうえで見逃せないのが、権威性の提示です。どれほど魅力的なメリットやキャッチコピーを並べても、「この会社や商品は本当に信頼できるのか」というユーザーの警戒心を解かなければ、最終的なコンバージョンには至りません。

不安を払拭する有効な手立ては、客観的な実績を示すことです。次のような例が挙げられます。

  • 累計導入社数〇〇社突破
  • 顧客満足度No.1
  • テレビ・専門誌での掲載実績
  • 著名人や専門家の推薦

第三者の裏付けを伴うコンテンツが効果を発揮します。さらに配置も重要で、権威性を示す要素はファーストビューの直下やCTAボタンのすぐ近くなど、ユーザーの目に留まりやすい位置に置くことで、行動への心理的ハードルを下げられます。信頼の可視化は、LPOにおける最後の一押しを支える要素です。

5. クチコミやUGC、導入事例を掲載する

ユーザーは、商品・サービスに興味を持っていても、「本当に効果があるのか」「自分にも合うのか」といった不安を抱えています。こうした不安を解消するには、第三者の評価や実績を掲載することが有効です。

LPには、以下のような信頼要素を追加しましょう。

  • お客様の声
  • クチコミ
  • 実績数値
  • 受賞歴や認証情報

単に「選ばれてNo.1」と書くだけではなく、どのような課題や悩みをどのように解決したのかまで伝えると効果的です。

6. よくある質問(FAQ)を設置する

ユーザーが購入や申し込みのボタンを押す直前には、「解約はすぐにできる?」「追加費用はかからない?」といった小さな疑問や不安が必ず生まれます。ユーザーの疑問が放置されると、答えを探して別サイトへ移動し、そのまま離脱することになりかねません。

LPの後半に「よくある質問(FAQ)」セクションを設けることが、LPOにおいて効果的です。過去にカスタマーサポートへ寄せられた質問や、営業担当者が頻繁に聞かれるリアルな疑問をリストアップし、先回りして回答を用意しておきましょう。不安を残さず解消しておくことが、CVへの最後の一押しです。

7. 動画コンテンツを活用して理解度を深める

ソフトウェアなどの無形商材や、操作方法が複雑な商品を扱う場合、テキストや静止画像だけでは直感的な魅力や使い勝手が伝わりきらないことが多々あります。有効なのが、実際の利用シーンやサービス導入の流れを1〜2分程度の短い動画にまとめ、LP内に埋め込む「動画LPO」です。

動画は、ユーザーの理解度を飛躍的に高める改善策の一つです。文字を読むのを手間に感じるユーザーにも、サービスの疑似体験を届けられるため、滞在時間を延ばしつつ申し込みへのモチベーションを効果的に引き上げられます。

8. Web接客(ポップアップ・チャットボット)を導入する

社内にデザイナーやエンジニアがおらず、LP自体の改修に時間やコストをかけられない場合の代替策として、「Web接客ツール」の導入が効果的です。ページ本体に手を入れなくても、後付けの仕組みでCVRを底上げできる点がメリットです。

ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押そうとした瞬間に、限定クーポンや無料相談の案内を表示する「離脱防止ポップアップ」を設定すれば、直帰率を引き下げられます。また、画面右下にチャットボットを設置し、ユーザーの疑問に24時間自動で応答する仕組みを作れば、ページ改修を伴わずにLPOの効果を得られます。

Web接客(ポップアップ・チャットボット)の導入は、リソースが限られた環境でも取り組みやすい施策です。

9. スマホ表示を最適化する

PCでは見やすいページでも、スマホでは文字が小さい、ボタンが押しづらい、フォーム入力が面倒といった理由で離脱されることがあります。

スマホ表示では、以下の点を確認しましょう。

  • 文字サイズが読みやすいか
  • CTAボタンがタップしやすい大きさか
  • 余白が適切に取られているか
  • 画像や表が画面からはみ出していないか
  • ページが長すぎて重要な情報にたどり着きにくくないか
  • フォーム入力がしやすいか

重要な訴求やCTAは上部に配置し、スクロール途中でも行動しやすい導線を設計しましょう。

10. ページの表示速度を改善する

LPの表示速度が遅いと、ユーザーはページを読み込む前に離脱してしまいます。特にスマートフォンでは通信環境の影響も受けやすいため、表示速度の改善はCVRに直結しやすい施策です。

表示速度を改善するには、以下のような対応が有効です。

  • 画像サイズを圧縮する
  • 不要な JavaScript や CSS を削除する
  • 動画や画像の読み込み方法を見直す
  • ファーストビューの表示を優先する
  • PageSpeed Insightsなどで改善点を確認する

表示速度は、ユーザー体験だけでなくSEOにも影響します。LPの離脱率が高い場合は、コンテンツ内容だけでなく、ページの読み込み速度にも問題がないか確認しましょう。

11. フォーム到達前の不安を解消する

ユーザーがCTAをクリックする前には、「問い合わせたら営業されるのではないか」「資料請求に費用がかかるのではないか」「入力に時間がかかるのではないか」といった不安を感じることがあります。
そのため、フォームへ誘導する前に、ユーザーの不安を解消する情報を提示することが重要です。

例えば、以下のような文言をCTA付近に追加すると、行動のハードルを下げやすくなります。

  • 無料でダウンロードできます
  • 1分で入力完了
  • しつこい営業はありません
  • まずは相談だけでも可能です
  • 最短1分で申し込みが完了します

また、料金や導入までの流れ、よくある質問、サポート体制などをLP内で説明しておくことで、ユーザーが安心して次の行動に進みやすくなります。

LPOでは、フォームに到達させるまでの導線を改善することが重要です。一方で、フォーム到達後に離脱が多い場合は、EFOによって入力項目やフォームUIを見直す必要があります。

LPO改善の成功事例

メンズスキンケアブランドを展開する株式会社バルクオムは、公式オンラインストアでの定期コース新規獲得に取り組む中で、購入フォームの入力の手間や項目の多さが離脱を招く課題を抱えていました。

チャット型EFOツール「GENIEE CHAT」を導入し、スピード感のあるPDCAを繰り返しながら購入導線を改善していきます。具体的な施策として最も効果が大きかったのが入力項目の整理で、ユーザーが入力する情報を必要最低限まで絞り込みました。

あわせて、シンプルなテキストのCTAボタンではなく、LPで使用している装飾付きのCTAボタンに変更したことも奏功しています。「ユーザー視点」に立った改善の積み重ねにより、最終的にCVRは約1.5倍まで向上。ツール設定を外注化したことで社内工数の削減にもつながり、その分をクリエイティブ制作や施策立案に振り向けられるようになった点も成果として挙げられています。

参考:PDCAを回してCVR約1.5倍向上!バルクオムが取り組む”ユーザー視点に立った”購入導線設計とは?

LPO施策のよくある失敗パターン

LPO施策を実施する際には、そもそもLPOに適さない商材を扱っている場合や、コンバージョンの定義が曖昧で効果測定ができていないケース、集客経路とランディングページの内容にミスマッチがある状況、ページ自体の操作性や視認性に問題があるパターンなど、さまざまな失敗要因が存在します。

ここでは、LPO施策のよくある失敗パターンについて解説します。

LPOに向いていない商材を取り扱っている

LPOに適さない商材を扱っている場合、施策を実施しても期待した成果が得られないことがあります。企業向け商品では感情的な訴求よりも論理的な判断材料が重視されるため、心理的な誘導を中心としたLPの構成では効果が限定的です。

また、すでにブランド名で検索されるような認知度の高い商材は、訪問者が事前に十分な情報を持っているため、改めて詳細な説明を展開する必要性が低くなる傾向です。さらに高額な商品やサービスは、購入までに比較検討期間を要するため、即座の購入を促す設計が機能しにくい可能性があります。

外部ページへの遷移リンクが多い

LPOでよく見受けられる失敗パターンが、LP内に「コーポレートサイトのトップ」や「会社概要」、その他の関連ページなどへの遷移リンクを多数配置してしまうことです。一見親切に思えるリンクが、実はCVRを下げる原因となりかねません。

なぜなら、狭義のLPの最大の目的は、ユーザーを迷わせることなく「たった一つのアクション(CV)」へ一直線に導くことにあり、他の選択肢を与えることは、導線を自ら断ち切る行為に他ならないからです。

グローバルナビゲーションやフッターリンクがあると、ユーザーはそこから別ページへ回遊し、戻ってこないまま離脱します。離脱ポイントは極力排除し、LP内のリンクは原則としてCTA(申し込みボタン)のみに絞り込むことが重要です。余計な出口をふさぐことが、LPOの成果を守る基本といえます。

コンバージョンの設定ができていない

LPOの失敗要因として、商材の特性に対してコンバージョン設定が適切でないケースがあげられます。例えば食品の定期配送サービスにおいて、初めて商品を知った訪問者にいきなり継続購入を求めても、味や品質がわからない状態で長期契約を結ぶことに心理的な抵抗を感じてしまいます。

このような場合、最終目標である定期購入をコンバージョンに設定すると、ハードルの高さから離脱が増加しがちです。訪問者の心理的な段階を考慮せず、企業側の理想とする行動を一方的に求める設定では、LPOの効果を十分に発揮できません。

商材の性質や購買プロセスの特徴に応じて、お試し商品の提供や詳細情報の請求など、訪問者が受け入れやすい中間的なアクションをコンバージョンとして設定することで、より多くの見込み顧客との接点を構築できます。適切なコンバージョン設定こそが、LPO成功の前提条件です。

集客方法が適していない

LPOで成果が出ない要因として、ターゲット層と集客手法のミスマッチがあげられます。どれほど優れたLPを用意しても、想定する顧客層が実際に利用していない媒体で集客していては、適切な訪問者を呼び込めません。

たとえば、高年齢層を対象とした商材において、若年層の利用が中心となるSNS広告を主要な集客経路にしても、十分な効果は期待できません。

集客方法の選定では、自社の顧客像がどのような情報源を日常的に利用しているか、どのような経路で商品情報を得ているかを理解することが求められます。LPOはLP単体の最適化だけでなく、適切な訪問者を導く集客設計と一体で機能してこそ、真の成果を生み出せます。

LPのユーザービリティが悪い

LPOにおいて、コンテンツの質が高くても使いやすさに問題があれば成果につながりません。訪問者がページを操作する際に不便さや見づらさを感じると、内容を理解する前に離脱してしまうためです。

特にページの読み込みに長時間を要する場合、待っている間に関心が薄れ、最初の画面すら見られない可能性があります。
また、スマートフォンでの閲覧に最適化されていないLPでは、画面を拡大したり横にスクロールしたりする操作が必要となり、途中で煩わしさから読むことを諦めてしまう訪問者も少なくありません。

どれだけ魅力的な情報や説得力のある訴求を用意しても、それを快適に受け取れる環境が整っていなければ、LPOの効果は大きく損なわれます。使いやすさはコンテンツそのものと同等に重要な要素であり、技術的な最適化を含めた総合的な改善が求められます。

LPOの費用相場と代行会社・コンサルティングの選び方

LPOに本格的に取り組む際、気になるのが費用の相場と、外注する場合のパートナー選びです。ツールを導入して自社で運用するのか、それとも代行会社やコンサルティングに依頼するのかによって、かかるコストも得られる成果も変わってきます。

ここでは、LPOの費用相場と自社運用・外注の比較、そして失敗しない代行会社・コンサルティングの選び方について解説します。

LPOの費用相場と自社運用・外注の比較

LPOにかかる費用は、取り組み方によって大きく幅があります。目安としては、ヒートマップなどのツール導入費が数千円〜数万円程度、プロに依頼するコンサルティング費用は月額10万円〜数十万円程度が相場です。

幅が生まれる理由は、「ツールを導入して自社で運用(インハウス)する」か、「LPOコンサルティングや代行会社に外注する」かの選択肢があり、予算やリソースによって最適解が変わるためです。

自社運用は低コストで始められ、社内にノウハウが蓄積される利点がある一方、分析スキルや改修リソースが不足しているとPDCAが回らなくなるリスクを抱えます。対して外注はコストこそかかるものの、プロの知見に基づく確実な改善が見込める点が特徴です。分析できる人材が社内にいない場合は、外注の方が結果的に費用対効果は高くなります。自社の体制を見極めて選ぶことがポイントです。

失敗しないLPO代行会社・コンサルティングの選び方

LPOを外注すると決めた場合、次に問われるのが代行会社・コンサルティングの選び方です。自社にノウハウがない場合、課題の深さやリソース状況に応じて「投資」として外注を決断することが成果への近道です。

優れた業者を見極める基準は、過去の実績、とりわけCVRの改善率などを具体的に公開しているかどうかです。抽象的な宣伝文句ではなく、数字で語れる会社は信頼に足ります。さらに確認したいのが、単なるデザイン改修の代行にとどまらず、事前の課題分析からA/Bテストの伴走まで、ビジネスパートナーとして深く関わってくれるかのサポート体制の充実度です。こうした視点で選定すれば、LPOの費用を成果へと確実につなげられます。

LPOに関するよくある質問

LPOとはどういう意味ですか?

LPOは「Landing Page Optimization」の略称で、日本語では「ランディングページ最適化」と呼ばれます。

広告や検索結果などから訪問したユーザーに対して、商品・サービスの魅力を分かりやすく伝え、問い合わせや資料請求、購入などのコンバージョンにつなげるためにLPを改善する施策です。

単にデザインを変更するのではなく、ユーザー行動やCVRなどのデータをもとに、訴求内容・情報設計・CTA・フォームへの導線などを継続的に改善していく必要があります。

LPOとSEOの違いは何ですか?

SEOは「集客」を増やす施策、LPOは「流入後の成果」を高める施策です。

SEOでアクセスを集めても、LPの内容がユーザーの期待と合っていなければCVにはつながりません。そのため、Web集客の成果を高めるには、SEOとLPOを組み合わせて考えることが重要です。

LPOとEFOの違いは何ですか?

LPOは、LP全体を改善してコンバージョン率を高める施策で、EFOは入力フォームを改善し、離脱を防ぐ施策です。

LPOでは、ファーストビュー、訴求内容、CTA、ページ構成、フォームへの導線などを見直します。EFOでは、入力項目の削減、エラー表示の改善、入力補助、スマートフォンでの入力しやすさなどを改善します。

LP上の離脱を減らすのがLPO、フォーム到達後の離脱を減らすのがEFOと考えると分かりやすいでしょう。

LPOで見るべき指標は何ですか?

LPOでは、最終的なCVRだけでなく、ユーザーがコンバージョンに至るまでの中間指標も確認することが重要です。

主に見るべき指標は以下です。

  • CVR
  • 直帰率
  • 離脱率
  • 滞在時間
  • スクロール率
  • CTAクリック率
  • フォーム到達率
  • フォーム完了率
  • 流入元別CVR
  • デバイス別CVR

例えば、CTAクリック率が低ければCTAの文言や配置に課題がある可能性があります。フォーム到達率は高いのにCVRが低い場合は、フォーム入力中に離脱している可能性があります。

このように、指標ごとに課題を切り分けることで、改善すべき箇所を明確にできます。

LPOの手順は?

LPOは、現状分析から施策実行、検証、改善までを継続的に行います。

基本的な流れは以下の通りです。

  1. CV地点とKPIを設定する
  2. LPの問題点を洗い出す
  3. 流入元・デバイス別に分析する
  4. LP改善の仮説を立てる
  5. 改善施策の優先順位を決める
  6. LP改善施策を実行し検証する
  7. 検証結果を振り返り、改善を続ける

LPOは一度の改善で完了するものではありません。データをもとに仮説検証を繰り返し、CVRを高めていくことが重要です。

LPOとEFOはどちらを先に行うべきですか?

LP上の離脱が多い場合はLPO、フォーム到達後の離脱が多い場合はEFOを優先します。

例えば、直帰率が高い、CTAがクリックされていない、フォーム到達率が低い場合は、まずLPOでファーストビューやCTA、ページ構成を改善します。

一方で、フォーム到達率は高いのに送信完了率が低い場合は、EFOを優先すべきです。入力項目が多い、スマートフォンで入力しづらい、エラー表示が分かりにくいといった課題を改善することで、CVR向上につながります。

CVRを最大化するには、LPOとEFOを別々に考えるのではなく、LP訪問からフォーム完了までの流れ全体を改善することが大切です。

LPOの効果が出るまでどれくらいかかりますか?

LPOの効果が出るまでの期間は、LPのアクセス数や改善内容、検証方法によって異なります。

アクセス数が多いLPであれば、A/Bテストの結果を比較的短期間で確認できる場合があります。一方、アクセス数が少ないLPでは、十分なデータが集まるまでに時間がかかるため、検証期間が長くなることがあります。

また、CTA文言の変更やファーストビューの改善などは比較的早く検証しやすい施策ですが、ページ構成の大幅な変更やフォーム改修を含む施策は、実装や検証に時間がかかる場合があります。

重要なのは、短期間で成果を判断しすぎず、一定期間データを蓄積したうえで改善を続けることです。

まとめ

LPOを成功させるには、ユーザーの信頼を得るクチコミの掲載や、スマホ対応、使いやすい入力フォームの設計など、細かな工夫が欠かせません。
これらの施策を組み合わせて改善を重ねることで、コンバージョン率の向上につながります。まずは自社のLPを見直し、できるところから取り組んでみましょう。

LPOだけでなくEFOまで改善するとCVRはさらに高められる

株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。

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    GENIEE CX NAV1 編集部

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    チャット型EFOツール 「GENIEE CHAT」 を提供し、入力完了率の向上や離脱防止、CVR改善に貢献しています。

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