EFO(Entry Form Optimization)とは、問い合わせ・資料請求・購入などの入力フォームを使いやすく改善し、途中離脱を防いでコンバージョン率を高める施策です。日本語では「入力フォーム最適化」といいます。
入力フォームは、ユーザーがコンバージョンに至る直前の重要な接点です。どれだけ広告やSEOで集客できていても、フォームが入力しにくいと、問い合わせや申し込みの前に離脱されてしまいます。
この記事では、EFOの意味や重要性、フォーム離脱が起きる原因、基本的な改善施策をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- EFOの意味と入力フォーム最適化が重要な理由
- ユーザーが入力フォームから離脱する主な原因
- フォーム離脱を防ぐ基本的な改善施策
- EFOを進める際に見るべき指標と改善の流れ

目次
EFOとは?入力フォームを最適化して離脱を防ぐ施策
EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、日本語では「入力フォーム最適化」を意味します。問い合わせ・資料請求・会員登録・商品購入などの入力フォームを使いやすく改善し、ユーザーの途中離脱を防ぐための施策です。
入力フォームは、ユーザーがコンバージョンに至る直前の重要な接点です。フォームの項目が多い、入力方法がわかりにくい、エラーの原因が表示されない、スマートフォンで操作しにくいといった問題があると、ユーザーは入力の途中で離脱してしまいます。
EFOでは、入力項目の削減、必須・任意項目の明確化、入力例の表示、住所の自動入力、リアルタイムエラー表示などを行い、ユーザーが迷わずスムーズに入力できる状態を目指します。
フォームを改善することで、同じアクセス数でも問い合わせや申し込みにつながる割合を高めやすくなります。そのためEFOは、広告やSEOで集めたユーザーを成果につなげるうえで重要なWebマーケティング施策のひとつです。
EFOが重要な理由
EFOが重要な理由は、入力フォームがコンバージョン直前の接点だからです。問い合わせ・資料請求・購入などのフォームまで到達したユーザーは、すでに一定の関心を持っています。しかし、フォームが入力しにくいと、送信前に離脱されてしまい、獲得できたはずの成果を逃してしまいます。
たとえば、入力項目が多すぎる、エラー内容がわかりにくい、スマートフォンで操作しにくい、入力内容が途中で消えてしまうといったフォームは、ユーザーにストレスを与えます。ユーザーは少しでも面倒に感じると、入力を後回しにしたり、そのまま離脱したりする可能性があります。
また、フォーム離脱が多い状態では、広告やSEOで集客してもコンバージョンにつながりにくくなります。つまり、EFOは単にフォームを使いやすくするだけでなく、集客施策の費用対効果を高めるうえでも重要です。
入力フォームを改善することで、同じアクセス数でも問い合わせ数や申し込み数の増加が期待できます。そのためEFOは、CVR改善に取り組む際に優先して見直したい施策のひとつです。
EFOで期待できる効果

EFOを実施することで、入力フォームの使いやすさが向上し、フォーム離脱の防止やコンバージョン率の改善が期待できます。
入力フォームは、ユーザーが問い合わせ・資料請求・購入などの行動を完了する直前の画面です。そのため、フォームの入力負担を減らすことは、獲得できる成果を増やすうえで重要です。
ここでは、EFOによって期待できる主な効果を解説します。
CVRの向上につながる
EFOの大きな効果は、コンバージョン率の向上です。
フォームまで到達したユーザーは、商品やサービスに対して一定の関心を持っています。しかし、入力項目が多い、入力方法がわかりにくい、エラーが解消できないといった理由で離脱されると、せっかくの見込み顧客を取りこぼしてしまいます。
入力項目の削減や入力補助、わかりやすいエラー表示などを行うことで、ユーザーが送信完了まで進みやすくなります。結果として、同じアクセス数でも問い合わせ数や申し込み数の増加が期待できます。
フォーム離脱率を下げられる
EFOは、入力途中の離脱を減らす効果もあります。
ユーザーは、フォーム入力中に少しでも面倒さや不安を感じると、入力を中断してしまうことがあります。特にスマートフォンでは、画面が小さく入力操作もしづらいため、項目数の多さやエラー表示のわかりにくさが離脱につながりやすくなります。
EFOでは、必須項目を最小限にする、入力例を表示する、住所を自動入力する、エラー箇所をすぐに知らせるといった改善を行います。
これにより、ユーザーが迷わず入力できるようになり、フォーム完了率の向上につながります。
ユーザー体験を改善できる
EFOは、企業側の成果だけでなく、ユーザー体験の改善にもつながります。
入力しやすいフォームは、ユーザーにとってストレスが少なく、安心して情報を送信しやすい状態です。たとえば、入力例が表示されている、エラー内容が具体的にわかる、入力内容が途中で消えないといった設計は、ユーザーの不安や手間を減らします。
フォームでの体験が悪いと、商品やサービスそのものへの印象にも影響する可能性があります。反対に、スムーズに入力できるフォームは、企業への信頼感や満足度の向上にもつながります。
集客施策の費用対効果を高められる
EFOは、広告やSEOなどの集客施策の効果を高めるうえでも重要です。
広告やSEOで多くのユーザーを集めても、フォームで離脱されてしまうとコンバージョンにはつながりません。新たに広告費を増やす前に、フォーム完了率を改善することで、既存の流入をより効率的に成果へつなげられる場合があります。
特に、すでに一定のアクセス数があるサイトでは、フォーム改善によってCVRが上がると、広告費を増やさなくても問い合わせ数や申し込み数の増加が期待できます。
改善すべき箇所を把握しやすくなる
EFOに取り組むことで、どこでユーザーがつまずいているのかを把握しやすくなります。
たとえば、特定の入力項目で離脱が多い、エラーが頻発している、入力完了までに時間がかかっているといったデータを確認することで、改善すべきポイントが見えてきます。
こうしたデータをもとにフォームを継続的に見直すことで、感覚ではなくユーザー行動に基づいた改善が可能になります。フォーム改善だけでなく、サイト全体のユーザー体験を見直すきっかけにもなります。
入力フォームでユーザーが離脱する主な原因

EFOを効果的に進めるには、まずユーザーがどこでつまずき、なぜ離脱しているのかを把握することが重要です。
ここでは、入力フォームでユーザーが離脱しやすい主な原因と、それぞれの改善策を解説します。
入力事項が多い
入力項目が多いフォームは、ユーザーに大きな負担を与えます。特に、温度感が高くても必要以上に詳しい情報を求めると、「面倒」「時間がかかりそう」と感じられ、入力前または入力途中で離脱されやすくなります。
たとえば、氏名・メールアドレス・電話番号だけで十分なフォームにもかかわらず、住所、性別、職業などをすべて必須にしている場合、ユーザーの心理的なハードルが高くなります。
改善策
- 本当に必要な情報だけに絞る
- 任意項目は削除、または送信後のヒアリングに回す
- 商品やサービスの性質上、どうしても項目数が多くなってしまう場合、ステップ形式に分ける
- 残りの入力数や進捗がわかる表示を入れる

入力方法がわかりにくい
入力形式がわかりにくいフォームも、離脱の原因になります。たとえば、電話番号にハイフンが必要なのか、郵便番号は半角で入力するのか、パスワードにどのような条件があるのかがわからないと、ユーザーは入力中に迷ってしまいます。
また、選択肢が多すぎるプルダウンや、自由記述が必要な項目が多いフォームも、入力の手間を増やす要因です。
改善策
- 入力例を表示する
- 半角・全角などの入力ルールを明記する
- 郵便番号から住所を自動入力できるようにする
- 選択式にできる項目は、ラジオボタンやチェックボックスにする
- 長文入力が必要な項目は、任意にするか補足説明を加える

エラーの原因がわかりにくい
エラー表示がわかりにくいフォームも、ユーザーの離脱につながります。送信ボタンを押した後に「入力内容に誤りがあります」とだけ表示されても、どの項目をどう直せばよいのかわからず、ユーザーは修正を面倒に感じてしまいます。
特に、フォームの上部や下部にまとめてエラーを表示するだけでは、スマートフォンでは該当箇所を見つけにくくなります。
改善策
- エラーがある項目の近くにメッセージを表示する
- 「必須項目です」「メールアドレスの形式で入力してください」など、修正方法を具体的に伝える
- 送信後ではなく、入力中にリアルタイムでエラーを表示する
- エラー項目を色やアイコンでわかりやすく示す

入力データが消されてしまう
入力途中や送信時のエラーで入力内容が消えてしまうと、ユーザーは大きなストレスを感じます。特に、複数項目を入力した後や、長文を入力した後に内容が消えると、再入力を諦めて離脱する可能性が高くなります。
フォームのセッション切れやページ遷移、戻るボタンの操作によって入力内容がリセットされる場合も注意が必要です。
改善策
- エラー発生後も入力済みの内容を保持する
- ページを戻っても入力内容が消えないようにする
- 入力内容の一時保存機能を用意する
- セッション切れが起きにくい設計にする
- 確認画面を設ける場合は、戻って修正しても入力内容が保持されるようにする
スマートフォンで入力しにくい
スマートフォンからのアクセスが多いサイトでは、フォームのモバイル対応も重要です。PCでは問題なく見えるフォームでも、スマートフォンでは入力欄が小さい、ボタンが押しにくい、項目間の余白が狭いなどの理由で使いにくくなることがあります。
また、スマートフォンではキーボード入力そのものが負担になりやすいため、入力項目が多いほど離脱の可能性が高まります。
改善策
- スマートフォン画面でも入力欄やボタンを押しやすくする
- 項目間に十分な余白を設ける
- 電話番号やメールアドレスなど、項目に合ったキーボードを表示する
- プルダウンよりもタップしやすい選択形式を使う
- 入力項目をできるだけ少なくする
スマートフォンでは、見た目のわかりやすさだけでなく、タップや入力のしやすさまで確認することが大切です。
完了までのステップが多い
入力完了までのステップが多いフォームも、離脱の原因になります。入力画面、確認画面、完了画面という流れは一般的ですが、確認画面があることで送信完了までの手間が増え、途中離脱につながる場合もあります。
一方で、契約や決済、重要情報の登録など、誤送信を防ぐ必要があるフォームでは確認画面が有効なケースもあります。
改善策
- 確認画面が本当に必要か見直す
- 問い合わせや資料請求フォームでは、確認画面の省略も検討する
- 送信前に入力内容やエラーをその場で確認できるようにする
- ステップ数が多い場合は、進捗バーを表示する
- 入力完了までの流れをわかりやすく示す
確認画面は必ず設置すべきものではありません。フォームの目的や入力内容の重要度に応じて、必要性を判断することが重要です。
入力フォームの離脱を防ぐEFO施策11選

EFOでは、ユーザーが「面倒」「不安」「わかりにくい」と感じるポイントを減らすことが重要です。
ここでは、実施したい基本的なEFO施策を11つご紹介します。
入力前の負担を減らす施策
1. 入力項目を最小限にする
入力項目が多いフォームは、ユーザーに「時間がかかりそう」という印象を与え、離脱の原因になります。
特にtoCサービスでは、ユーザーが気軽に登録・購入・予約しようとしているケースも多いため、最初から多くの個人情報を求めると心理的な負担が大きくなります。
たとえば、初回登録や資料請求の段階では、氏名、メールアドレス、電話番号など、目的達成に必要な情報だけに絞ることが重要です。住所や生年月日、職業、家族構成などは、本当に必要な場合にだけ入力してもらいましょう。
後から取得できる情報は、会員登録後のマイページや購入手続きの中で段階的に入力してもらう設計も有効です。
必須項目と任意項目を明確に区別する
必須項目と任意項目がわかりにくいと、ユーザーは「全部入力しないといけないのでは」と感じ、負担が大きくなります。
必須項目には「必須」、任意項目には「任意」と明記し、ひと目で判断できるようにしましょう。任意項目が多い場合は、思い切って削除することも検討しましょう。
離脱要因になるリンクの設置を避ける
フォーム入力中に別ページへのリンクやバナーが多いと、ユーザーがフォームから離脱する可能性があります。
たとえば、購入フォームや予約フォームの途中で、キャンペーン情報、関連商品、別サービスへのリンクなどが目立つと、入力作業が中断されやすくなります。
フォーム画面では、ユーザーが登録・購入・予約の完了に集中できるよう、不要なリンクや導線はできるだけ減らしましょう。
利用規約やプライバシーポリシーなど必要なリンクを設置する場合は、新しいタブで開く設定にするなど、入力途中のフォームに戻りやすい工夫が必要です。
入力中の迷いを減らす施策
入力例や入力形式を表示する
入力形式がわかりにくい項目には、入力例や補足説明を表示しましょう。
例:
- 名前欄:「 山田 太郎」
- 電話番号:「090-1234-5678」
- 日付:「2025/01/09」
入力ルールを事前に示すことで、入力ミスやエラーの発生を減らせます。
住所やフリガナを自動入力にする
住所やフリガナの自動入力は、ユーザーの入力負担を減らす有効なEFO施策です。
郵便番号を入力すると住所が自動で補完される仕組みを導入すれば、都道府県や市区町村を一から入力する手間を省けます。ECサイトの購入フォーム、資料請求フォーム、予約フォームなど、住所入力が必要なサービスでは特に有効です。
また、氏名の入力に合わせてフリガナが自動入力される機能も、入力時間の短縮につながります。
スマートフォンでは文字入力が負担になりやすいため、自動入力機能によってフォーム完了率の向上が期待できます。
メールアドレスのドメイン候補を表示する
メールアドレスの入力時に、よく使われるドメイン候補を表示することも効果的です。
たとえば、ユーザーが「@」まで入力した段階で、以下のような候補を表示します。
- @gmail.com
- @icloud.com
- @yahoo.co.jp
- @docomo.ne.jp
- @ezweb.ne.jp
- @softbank.ne.jp
toCサービスでは、GmailやiCloudメールに加えて、携帯キャリアのメールアドレスが使われることもあります。候補表示を用意することで、入力の手間を減らせるだけでなく、メールアドレスの入力ミスも防ぎやすくなります。
メールアドレスの入力ミスは、会員登録メールや予約確認メールが届かない原因にもなるため、EFOの観点でも重要です。
エラーをリアルタイムで表示する
エラー表示は、送信後ではなく入力中にリアルタイムで表示するのが理想です。
送信ボタンを押した後にまとめてエラーが表示されると、ユーザーはどこを直せばよいのかわからず、離脱してしまうことがあります。
たとえば、メールアドレスの形式が誤っている場合は「メールアドレスの形式で入力してください」、パスワードの条件を満たしていない場合は「8文字以上で入力してください」など、該当項目の近くに具体的なメッセージを表示しましょう。
ユーザーが入力に慣れていない場合もあるため、専門的な表現ではなく、誰にでもわかる言葉でエラー内容を伝えることが重要です。
▼関連記事:リアルタイムバリデーションとは?基礎から実装方法を解説
入力完了まで進みやすくする施策
入力内容が消えないようにする
入力途中やエラー発生時に内容が消えてしまうと、ユーザーは大きなストレスを感じます。
特に、購入手続きや予約フォーム、問い合わせフォームなどで入力内容が消えると、再入力を面倒に感じて離脱する可能性が高くなります。
エラーが発生しても入力済みの内容を保持する、ページを戻っても内容が消えないようにする、一定時間ごとに一時保存するなどの対策を行いましょう。
スマートフォンでは、途中で別アプリを開いたり、通信環境が不安定になったりすることもあります。こうした状況でも入力内容が保持される設計にしておくと、離脱防止につながります。
ステップナビゲーションを表示する
入力項目が多いフォームや複数ページに分かれたフォームでは、ステップナビゲーションを表示しましょう。
「お客様情報」「配送先情報」「支払い情報」「確認」など、現在どの段階にいるのかを表示すると、ユーザーは完了までの流れを把握しやすくなります。
たとえば、以下のような表示が有効です。
- ステップ1/3:お客様情報
- ステップ2/3:お支払い情報
- ステップ3/3:内容確認
あとどれくらいで完了するのかがわからないフォームは、途中で面倒に感じられやすくなります。フォームが長い場合は、進捗を可視化してユーザーの不安を減らしましょう。
確認画面の必要性を見直す
確認画面は、入力内容を送信前に確認できるメリットがあります。一方で、送信完了までのステップが増えるため、フォーム離脱の原因になることもあります。
たとえば、問い合わせ、資料請求、無料会員登録、キャンペーン応募など、入力内容の修正リスクが比較的低いフォームでは、確認画面を省略する選択肢もあります。その代わりに、送信前のリアルタイムエラー表示や入力内容の確認表示でミスを防ぎます。
一方で、商品購入、予約、決済、契約申し込みなど、金額や日時、配送先などの誤りがトラブルにつながるフォームでは、確認画面を残した方がよい場合もあります。
入力体験そのものを改善する施策
チャット型フォームにして入力体験をスムーズにする
入力項目が多いフォームや、スマートフォン経由の離脱が多いフォームでは、チャット型フォームの活用も選択肢になります。
従来のフォームは、複数の入力項目を一度に表示するため、ユーザーに「入力が大変そう」という印象を与えることがあります。一方、チャット型フォームは一問一答形式で入力が進むため、心理的な負担を軽減しやすい点が特徴です。
toCサービスでは、資料請求、見積もり依頼、診断コンテンツ、予約受付、キャンペーン応募などでチャット型フォームが活用しやすいです。ユーザーの回答内容に応じて質問を出し分けたり、補足メッセージを表示したりできるため、入力中の迷いも減らせます。
ただし、すべてのフォームにチャット型が適しているわけではありません。入力項目が少ない会員登録フォームや、短時間で完了できる購入フォームでは、従来型フォームのまま項目削減や入力補助を行う方が適している場合もあります。
フォーム改善を行っても完了率が伸び悩む場合や、スマートフォンでの入力負担が大きい場合は、チャット型フォームへの切り替えを検討するとよいでしょう。
▼関連記事:EFO × チャットボットの力でユーザー体験を最適化する方法
EFOの効果検証方法
EFOは「やって終わり」ではありません。施策の効果を正しく測定し、継続的に改善することが重要です。
効果検証に使う4つのKPI
EFOの成果を測るには、以下の指標を定期的にモニタリングしましょう。
| KPI | 定義 | 目安・ポイント |
|---|---|---|
| フォーム完了率 | フォーム表示数に対する送信完了数の割合 | 改善前後で比較。10〜20%向上を目標に |
| 離脱率 | 入力を開始したが完了しなかった割合 | 60〜70%が一般的。50%以下を目指す |
| エラー発生率 | バリデーションエラーが出た入力の割合 | 高い項目は入力形式や説明文を見直す |
| 平均入力時間 | フォーム表示から送信完了までの所要時間 | 長すぎる場合は項目数や入力方式を検討 |
これらの数値を「改善前」と「改善後」で比較することで、施策の効果を定量的に把握できます。
Google Analyticsでの測定方法
無料で使えるGA4を活用すれば、フォームの離脱状況を可視化できます。
設定手順
- GA4の「探索」メニューを開く
- 「目標到達プロセス」を選択
- ステップに「フォーム表示」「確認画面」「完了画面」を設定
- 各ステップ間の離脱率を確認
この方法で「どの画面で離脱が多いか」が一目で分かります。まずはGA4で現状を把握し、改善の優先順位を決めましょう。
効果検証の3つのルール
正確に効果を測定するために、以下のルールを守りましょう。
① 施策は1つずつ実施する 複数の施策を同時に行うと、どれが効いたか分かりません。1つ実施→効果測定→次の施策、という流れを徹底してください。
② 比較期間を揃える 改善前後で同じ期間(例:2週間ずつ)を比較します。キャンペーン期間など、外部要因でCVが変動する時期は避けましょう。
③ 統計的に有意なサンプル数を確保する フォーム到達数が少ないと、偶然の変動と区別がつきません。最低でも100〜200件のサンプルを集めてから判断するのが望ましいでしょう。
EFOの実施手順【3ステップ】
EFOは「分析→改善→検証」のサイクルで進めます。以下の3ステップに沿って実施しましょう。
ステップ1|現状分析で課題を特定する
まずは、現在のフォームの問題点を把握します。
確認すべきポイント
- フォーム完了率・離脱率の現状値
- どの入力項目で離脱が多いか
- エラーが頻発している項目はどれか
- ユーザーからの問い合わせ内容(入力に関する不満)
GA4やヒートマップツールを使えば、離脱箇所を可視化できます。また、カスタマーサポートへの問い合わせ内容も貴重なヒントになるでしょう。
この段階で「どこを改善すれば効果が大きいか」の仮説を立てておくことが重要です。
ステップ2|優先度の高い施策から実行する
分析結果をもとに、改善施策を実行します。
おすすめの優先順位
| 優先度 | 施策例 | 理由 |
|---|---|---|
| 高 | 不要な入力項目の削減 | 工数が少なく、効果が出やすい |
| 高 | 必須・任意の明確化 | ユーザーの迷いを減らせる |
| 高 | 入力例の表示 | エラー率の低下に直結 |
| 中 | リアルタイムエラー表示 | 実装にやや工数がかかる |
| 中 | 住所自動入力 | ツール導入で対応可能 |
| 低 | 外部ID連携 | 開発コストが高い |
まずは「無料でできる基本施策」から着手しましょう。項目削減や入力例の追加は、コード修正が少なく、すぐに効果を実感しやすい施策です。
ステップ3|効果を検証し、改善を繰り返す
施策を実行したら、必ず効果を検証します。
検証の流れ
- 施策実施後、2〜4週間のデータを収集
- 改善前と同期間のデータと比較
- KPI(完了率・離脱率・エラー率)の変化を確認
- 効果があれば次の施策へ、なければ原因を分析
期待どおりの効果が出ない場合は、UI・文言・構成を見直しましょう。ABテストを活用すれば、どちらのパターンが優れているかを客観的に判断できます。
EFOは一度で完了するものではありません。継続的にPDCAを回し、フォームを最適化し続けることが成果への近道です。
EFOに関するよくある質問(FAQ)

以下では、EFOに関してよく寄せられる質問に回答します。
Q1. EFOの費用はどれくらいかかりますか?
EFOの費用は、実施方法によって異なります。
入力項目の削減や入力例の追加など、社内で対応できる改善であれば、外部費用をかけずに始めることも可能です。一方で、自動入力機能やリアルタイムエラー表示、項目別の離脱分析などを効率的に行う場合は、EFOツールの導入費用がかかります。
まずは内製でできる改善から始め、フォーム到達数や離脱率を確認したうえで、ツール導入や外部支援を検討するとよいでしょう。
Q2. EFOツールを導入すべきかどうか、どう判断すればよいですか?
EFOツールは必須ではありません。
入力項目の削減、必須・任意の明確化、入力例の表示、不要なリンクの削除などは、ツールを使わずに改善できる場合があります。
一方で、住所の自動入力、リアルタイムエラー表示、入力内容の保持、項目別の離脱分析などを効率的に実施したい場合は、EFOツールの導入が有効です。
まずは自社で対応できる改善を行い、それでもフォーム完了率が伸びない場合や、開発リソースが不足している場合にツール導入を検討するとよいでしょう。
Q3. フォームの確認画面は必要ですか?
確認画面は必須ではありません。
問い合わせ、資料請求、無料会員登録、キャンペーン応募など、入力ミスの影響が比較的小さいフォームでは、確認画面を省略できる場合があります。その場合は、リアルタイムエラー表示や送信前の入力確認でミスを防ぎます。
一方で、購入、予約、決済、契約申し込みなど、誤入力がトラブルにつながりやすいフォームでは、確認画面を残した方がよいケースもあります。
Q4. EFOとLPOの違いは何ですか?
EFOとLPOは、対象範囲が異なる施策です。
| 項目 | EFO | LPO |
|---|---|---|
| 正式名称 | Entry Form Optimization | Landing Page Optimization |
| 日本語訳 | 入力フォーム最適化 | ランディングページ最適化 |
| 対象範囲 | 入力フォーム部分のみ | ランディングページ全体 |
| 主な施策 | 項目削減、入力補助、エラー表示改善 | ファーストビュー改善、CTA配置、コピー変更 |
| 目的 | フォーム離脱率の低減 | ページ全体のCV率向上 |
LPOはページ全体のデザインや構成を改善する施策です。一方、EFOはフォーム部分に特化した最適化を指します。
フォームがLP内に設置されている場合、LPOの一環としてEFOを実施することも多いでしょう。両者を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
Q5. EFOとCROの違いは何ですか?
CROは「Conversion Rate Optimization(コンバージョン率最適化)」の略称です。EFOよりも広い概念を指します。
CROに含まれる施策例
- LPO(ランディングページ最適化)
- EFO(入力フォーム最適化)
- ABテストによるUI改善
- CTAボタンの配置・文言変更
- ユーザー導線の見直し
つまり、EFOはCROの一部という位置づけになります。CROはサイト全体のCV率を高める包括的な取り組みです。EFOはその中でも、フォーム部分に焦点を当てた施策と理解しておきましょう。
Q6. フォーム離脱率の目安はどれくらいですか?
一般的に、フォーム離脱率は「60〜70%」と言われています。つまり、フォームに到達した10人のうち6〜7人が離脱している計算です。
業種別の目安
| 業種・フォーム種別 | 離脱率の目安 |
|---|---|
| ECサイト(購入フォーム) | 70〜80% |
| BtoB(資料請求・問い合わせ) | 50〜60% |
| 会員登録 | 60〜70% |
| 保険・金融(見積もり・申込) | 70〜85% |
離脱率が高い場合は、EFO施策による改善余地が大きいと判断できます。まずは自社フォームの現状値を把握し、目標を設定しましょう。
Q7. EFOは広告手法の一種ですか?
EFOは広告手法ではありません。
広告はユーザーをサイトやフォームへ集める施策であり、EFOはフォームに到達したユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョンにつなげるための施策です。
広告で集めたユーザーを成果につなげるためにも、EFOは重要です。
まとめ
EFOとは、入力フォームを使いやすく改善し、ユーザーの途中離脱を防ぐための施策です。問い合わせ・資料請求・購入・会員登録など、コンバージョン直前のフォームを最適化することで、同じアクセス数でも成果につながる割合を高めやすくなります。
まずは、入力項目の削減、必須・任意項目の明確化、入力例の表示、エラー表示の改善など、内製で取り組みやすい施策から始めるのがおすすめです。
EFOは一度実施して終わりではありません。フォーム完了率や離脱率を確認しながら、ユーザーが迷わず入力できる状態を継続的に整えていきましょう。
フォーム改善が難しい場合はチャット型EFOも選択肢
株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。

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