リスティング広告(検索広告)のCTR目安は一般に3〜5%程度、ディスプレイ広告は0.5%前後です。
ただし、適正値は業種・指名/一般キーワード・配信面・ターゲット・デバイスなどで大きく変わります。

本記事では、リスティング広告とディスプレイ広告の業界別CTR目安、低い場合の確認ポイント、改善方法を解説します。

CTRの目安
  • リスティング広告(検索広告):3〜5%前後。指名キーワードは5〜10%、一般キーワードは2〜5%が目安
  • ディスプレイ広告:0.5%前後(0.1〜0.5%に収まることが多い)
  • いずれも業種・配信面・デバイスで変動するため、業界平均との比較だけで良否を判断しない
EFOのベストプラクティス30選_Bannar

CTR(クリック率)とは?

クリック率とは

CTRは、広告やWebページが表示された回数(インプレッション)に対して、どれだけクリックされたかの割合を示す指標です。

計算式

CTR(クリック率)=クリック数÷広告の表示回数×100

この指標を使うことで、ユーザーが広告やページにどれだけ興味を持っているかを数字で把握することができます。

例えば、1000回表示されて50回クリックされた場合、CTRは5%になります。

▼関連記事:CTRとCVRの違いとは? 重要性と改善方法を解説

業界ごとのCTRの目安

業界ごとのCTRの目安

CTRは業界や広告の種類によって大きく変わります。
WordStreamの調査によると、業界別の平均的なCTRの目安は以下になります。

業界平均CTR(リスティング広告)平均CTR(ディスプレイ広告)
アドボカシー(推奨者)4.41%0.59%
自動車4.00%0.60%
BtoB2.41%0.46%
消費者向けサービス2.41%0.51%
出会い系サービス6.05%0.72%
Eコマース2.69%0.51%
教育3.78%0.53%
人材2.42%0.59%
金融・保険2.91%0.52%
健康・医療3.27%0.59%
家具・インテリア2.44%0.49%
産業サービス2.61%0.50%
法律2.93%0.59%
不動産3.71%1.08%
テクノロジー2.09%0.39%
旅行・ホスピタリティ4.68%0.47%
引用:https://www.wordstream.com/blog/ws/2016/02/29/google-adwords-industry-benchmarks

検索広告(リスティング広告)のCTRは一般的に3~5%程度が平均とされています。検索ユーザーの意図が明確なため、比較的高いCTRが期待できます。

一方、ディスプレイ広告は、バナーや画像などの視覚的な要素を用いるため、CTRは0.5%前後が一般的です。検索広告と比べるとCTRは低めですが、これはユーザーが必ずしも広告に対して積極的な関心を持っているわけではないためです。

これらの平均値を参考にしながら、自社の広告パフォーマンスを評価してみましょう。

リスティング広告(検索広告)のクリック率の目安と改善方法

リスティング広告のCTRは3〜5%が一つの目安ですが、指名キーワードか一般キーワードかで適正値は変わります。
ここでは目安・低下要因・改善施策を順に整理します。

リスティング広告のCTR目安
  • 指名キーワード(ブランド名・商品名・社名):5〜10%程度
  • 一般キーワード(商品カテゴリ名・悩みワードなど):2〜5%程度
  • 全業種平均:約3%台(調査によっては6%台の報告もあり)

指名キーワードと一般キーワードで目安は変わる

キーワードの種類 CTRの目安 特徴
指名キーワード(ブランド名・商品名) 5〜10%程度 すでに自社を知っているユーザーが検索するため、CTR・CVRともに高くなりやすい
一般キーワード(2〜3語の複合語) 3〜5%程度 検索意図が絞られるため、広告文との一致度を高めやすい
一般キーワード(単語・ビッグワード) 1〜3%程度 検索意図が多様で、表示回数は増えてもクリックにつながりにくい
掲載枠(検索結果の上部/下部) 上部ほど高い 同じキーワードでも掲載位置でCTRは大きく変わる

※数値は各社の運用実績に基づく一般的な目安です。自社の実績を評価する際は、同一アカウント内の指名/一般を分けて比較することを推奨します。

リスティング広告のクリック率が低いときに考えられる原因

考えられる原因 確認ポイント
キーワードと広告文のミスマッチ 検索語句レポート上の実際の検索語が、広告見出しに含まれているか
広告文の訴求が弱い 価格・実績・特典など具体的な数字が入っているか、競合広告と並べて見劣りしないか
ビッグキーワードへの配信 単語キーワードの比率が高く、表示回数だけが伸びていないか
掲載順位・掲載枠が低い インプレッションシェア(上部)が十分に取れているか
ターゲット設定のズレ 商圏外の地域、営業時間外、想定外のデバイスに配信していないか
マッチタイプの影響 部分一致の比率が高く、意図と異なる検索語に表示されていないか

リスティング広告のクリック率を改善する方法

  • キーワード・広告文・LPの一貫性をそろえる:検索語句レポートを確認し、実際の検索語を見出しに反映。関連性の低い語は除外キーワードに設定します。
  • 広告文に具体的な数字と記号を入れる:「30%OFF」「最短翌日お届け」など。【】や≪≫での強調も有効ですが、誇大表現は離脱を招くため避けます。
  • レスポンシブ検索広告とキーワード挿入を活用する:検索語句に近い広告文が自動で組み合わされ、検索結果上で太字表示されやすくなります。
  • 広告表示アセット(旧・広告表示オプション)を追加する:クイックリンク、テキスト補足、画像、電話番号などで広告の表示面積と情報量を増やします。
  • マッチタイプとターゲティングを見直す:完全一致・フレーズ一致はCTRが上がりやすい一方でCPCが高くなりやすいため、配信量とのバランスで判断します。
  • 掲載順位を上げる:入札単価だけでなく、広告の関連性・LPの品質を含めた広告ランクの改善が前提です。
  • A/Bテストを継続する:配信後2〜3日で傾向を確認し、勝ちパターンを蓄積します。

CTRの改善はクリック単価の抑制にもつながる

CTRは広告の品質評価と相関し、品質が高まるとクリック単価(CPC)が下がり、結果としてCPAの改善につながる可能性があります。
ただし、品質評価はCTRだけで決まるものではなく、広告と検索語句の関連性、LPの利便性なども加味されます。

ディスプレイ広告のクリック率の目安と改善方法

ディスプレイ広告のCTRは0.5%前後が目安で、検索広告の10分の1程度が標準です。
数値が低いこと自体は異常ではなく、クリエイティブ・ターゲティング・配信面のどこに課題があるかを切り分けることが重要です。

ディスプレイ広告のCTR目安
  • 全体平均:0.5%前後(多くは0.1〜0.5%に収まる)
  • 業種差が大きく、不動産などは1%を超えることもある
  • リマーケティング配信は通常配信よりCTRが高くなりやすい
  • 認知・想起を目的とする場合、CTRだけで良否を判断しない

ディスプレイ広告のCTRが低いときに考えられる原因

症状 考えられる原因 最初に確認する場所
表示回数だけが伸び、クリックが増えない 配信対象が広すぎる、商材と関心が合っていない ターゲティング設定と、年齢・性別別の実績
特定の掲載面だけCTRが極端に低い 商材と関係のない面に配信されている プレースメント(配信面)レポート
配信初期は良かったが、徐々に下がってきた 同じユーザーへの接触回数が多く、広告が見慣れられている フリークエンシーと、期間別のCTR推移
どの掲載面でも一様にCTRが低い クリエイティブの訴求が弱い、宣伝色が強すぎる バナーの訴求軸と、A/Bテストの実施状況
スマートフォンのCTRだけが低い 文字が小さい、CTAがタップしにくい デバイス別の実績と、実機での表示確認
リマーケティングでもCTRが伸びない 訪問からの経過日数が長い、初回接触と同じ訴求を出している リマーケティングリストの期間設定と配信内容

症状が複数当てはまる場合は、影響範囲の大きい「配信面・ターゲティング」から順に確認すると、無駄な作り直しを防げます。

配信面とターゲティングを見直す

クリエイティブを作り直す前に、広告が「誰に」「どこに」届いているかを確認します。ここがずれていると、どれだけバナーを改善してもCTRは上がりません。

ターゲティングの確認

  • 興味関心・属性・地域などの条件が、実際の購買層と一致しているか確認する
  • 年齢・性別・地域別にCTRとCVRを分解し、明らかに成果の悪いセグメントを除外する
  • 配信種別(リマーケティング/興味関心/類似ユーザーなど)ごとに数値を分けて評価する

配信面(プレースメント)の確認

  • プレースメントレポートで、表示回数が多いのにクリックがほとんどない面を特定する
  • 商材と無関係な面や、誤クリックが疑われるアプリ面は除外する
  • 成果の良い面が見つかれば、その面に予算を寄せる、または類似の面をテスト追加する

入札の調整

成果の良いセグメントに配信を寄せるには、入札単価調整や自動入札が有効です。ただし自動入札は学習にデータ量が必要なため、配信量が少ない段階では手動での調整と併用する方が安定します。

toCの商材では、「購入層は30〜40代女性なのに、配信は全年齢に広がっている」といったズレが起きやすいポイントです。まずは実績データ上の購買層と、広告の配信設定が一致しているかを突き合わせてください。

クリエイティブを改善する

配信対象と掲載面を整えてもCTRが低いままなら、広告そのものが見られていない、あるいは自分ごととして受け取られていない可能性があります。

訴求を「自分向けだ」と気づける内容にする

  • ターゲットの年齢・性別・悩みを明示し、誰に向けた広告かが一目で伝わるようにする
  • 価格・実績・期間など、具体的な数字を入れる
  • 「お得」「人気」といった抽象的な表現だけで終わらせない

ユーザーが広告を見る状況を想定する

ディスプレイ広告は、記事や動画を閲覧している途中で表示されます。ユーザーは商品を探している最中ではないため、宣伝色が強い表現は読み飛ばされやすくなります。閲覧中のコンテンツの文脈に沿った、自然な語り口の方が反応を得やすい傾向があります。

複数パターンでA/Bテストを行う

  • 訴求軸(価格/品質/期間限定/悩み解決など)を変えたパターンを用意する
  • デザイン、配色、モデルの有無、CTAの文言を1要素ずつ変えて比較する
  • レスポンシブディスプレイ広告やダイナミッククリエイティブを使い、配信面に応じて組み合わせを最適化する

スマートフォンでの見え方を最適化する

スマートフォンは表示面積が限られるため、パソコンで作成したバナーがそのままでは読めないことがあります。文字は大きく、情報量は絞り、CTAボタンはタップしやすいサイズと位置に調整してください。実機で確認するのが確実です。

リマーケティングでCTRを底上げする

ここまでは新規ユーザー向けの改善です。すでに自社を知っているユーザーへの再配信は、別の考え方でCTRを引き上げられます。

サイトを訪問済みのユーザーは、商品やブランドをすでに認識しているため、通常のディスプレイ広告よりCTRが高くなりやすい傾向があります。toCビジネスでは、次のような配信設計が有効です。

  • カート離脱者:カートに入れたままの商品を再提示し、送料無料や在庫僅少などの後押しを添える
  • 商品ページ閲覧者:レビューや使用シーンなど、閲覧時には見ていない情報を追加で提示する
  • 購入者:関連商品や、消耗品であれば次回購入のタイミングに合わせて配信する

期間と回数の設計に注意する

リストの期間が長すぎると、購買意欲が下がったユーザーに配信し続けることになり、CTRは下がります。商材の検討期間に合わせて、短期・中期などリストを分け、それぞれ訴求を変えるのが基本です。

また、同じ広告が何度も表示されると、ユーザーに追跡されている印象を与えかねません。フリークエンシーキャップで表示回数の上限を設定し、接触過多を防いでください。

ディスプレイ広告はCTR以外の効果も評価する

ディスプレイ広告は構造的にCTRが低く出るため、クリック数だけで良し悪しを判断すると、本来の効果を見落とします。

Webサイトの閲覧に慣れたユーザーは、広告枠を無意識に視界から外す傾向があり(バナーブラインドネス)、広告ブロックの利用も広がっています。そのため、広告を見て商品を認識しながらも、その場ではクリックしないユーザーが一定数存在します。

ディスプレイ広告を評価する際は、CTRと併せて次の指標も確認してください。

確認する指標 判断の目安
コンバージョン数・CPA CTRが低くても、目標CPA内に収まっていれば配信は機能している
ビュースルーコンバージョン 広告を見たあと、クリックせずに後日購入している動きがないか
指名検索数・直接流入 配信開始前後で、ブランド名での検索や直接訪問が増えていないか
サイト内の行動 広告経由の訪問で、滞在時間や閲覧ページ数が極端に低くないか

反対に、CTRが高いのにコンバージョンが増えない場合は、広告とランディングページの内容にズレがある可能性があります。広告で訴求した内容が、遷移先のファーストビューで確認できるかを見直してください。

CTRの基準値をどう活用するか

CTRの基準値をどう活用するか

CTRの目安を知ることは大切ですが、単に業界平均を上回るか下回るかを確認するだけでは意味がありません。その広告やページがどの程度目的を達成しているかを示す指標の一つの為、他の指標(例えば、コンバージョン率やリード獲得率)と組み合わせて総合的に評価することが必要です。

例えば、CTRが高くても、コンバージョン率が低い場合は、広告の内容と遷移先のサイトの情報に一貫性がない可能性があります。ユーザーが広告で興味を持ったとしても、その後サイトに遷移した際に、「思っていた内容と違った…」「求めいていた内容ではなかった…」とコンバージョンに至らないケースがあります。

その為、クリックの質も合わせて評価し、ユーザーが次のアクションに進むような工夫をすることが大切です。

CTRを改善する方法

コルクボードにランプが光っている絵が描かれた付箋が貼ってある図

CTRの改善は、広告の媒体を問わず「原因を特定してから施策を選ぶ」ことが基本です。
ここでは媒体別の改善策を一覧で整理したうえで、リスティング広告・ディスプレイ広告のどちらにも共通する進め方を解説します。

原因別・CTR改善方法の一覧

自社の症状に近い行を確認し、該当する改善方法から着手しましょう。

媒体 CTRが低い主な原因 改善方法
リスティング広告 キーワードと広告文が噛み合っていない 検索語句レポートを確認し、実際の検索語を広告見出しに反映する。関連性の低い語は除外キーワードに設定する
リスティング広告 広告文の訴求が弱く、競合と差がない 価格・実績・特典などの具体的な数字を入れ、競合広告と並べて見劣りしないか確認する
リスティング広告 ビッグキーワードに配信が偏っている 2〜3語の複合キーワードへ配分を移し、マッチタイプを見直す
リスティング広告 掲載順位・掲載枠が低い 入札単価に加えて、広告の関連性とランディングページの品質を改善し、広告ランクを高める
リスティング広告 広告の表示面積が小さい 広告表示アセット(クイックリンク、テキスト補足、画像など)を追加する
ディスプレイ広告 配信対象が広すぎる 年齢・性別・地域別に実績を分解し、成果の悪いセグメントを除外する
ディスプレイ広告 商材と関係のない面に配信されている プレースメントレポートを確認し、成果の出ない掲載面を除外する
ディスプレイ広告 クリエイティブの訴求が弱い 訴求軸を変えた複数パターンを用意し、A/Bテストで比較する
ディスプレイ広告 同じユーザーへの接触が多すぎる フリークエンシーキャップを設定し、クリエイティブを定期的に差し替える
ディスプレイ広告 スマートフォンでの視認性が低い 文字を大きく、情報量を絞り、CTAをタップしやすい位置に配置する
共通 改善しても効果が判断できない 変更は1要素ずつにとどめ、検証期間と判断に使う指標を事前に決める

A/Bテストは「1要素ずつ」「期間を決めて」行う

CTR改善の施策は、実施したかどうかよりも、効果を正しく判断できたかどうかで成果が分かれます。テストの設計を先に決めてから配信を始めてください。

変更するのは一度に1要素だけ

広告文とクリエイティブを同時に変更すると、CTRが動いた理由を特定できません。見出し、画像、CTAの文言など、比較したい要素を1つに絞り、それ以外の条件は揃えます。改善が確認できたら、その結果を固定して次の要素を検証する、という順序で進めます。

検証期間はあらかじめ決めておく

配信初日や2日目の数値は変動が大きく、判断材料になりません。一般的には1〜2週間程度を1つの目安としつつ、配信量の少ない商材ではさらに期間を確保します。重要なのは「良さそうな数値が出た時点で止める」のではなく、決めた期間まで配信し切ることです。途中で打ち切ると、たまたま良かったパターンを勝ちと誤認します。

判断に必要なデータ量を確保する

CTRは表示回数が少ないほど数値が振れます。たとえば表示回数が数百回の段階では、クリック数が数回違うだけでCTRが大きく変動し、優劣の判断はできません。判断の前に、次の点を確認してください。

  • 比較する各パターンで、一定以上の表示回数とクリック数が蓄積しているか
  • 配信期間が平日・休日の両方を含んでいるか(曜日によって行動が変わるため)
  • セール期間や季節要因など、外部条件が偏っていないか

データ量が足りない場合は、期間を延ばすか、テストするパターン数を減らして1パターンあたりの配信量を確保します。

確認項目 判断の目安
変更点 比較対象の違いが1要素に絞られているか
検証期間 開始前に期間を決め、途中で打ち切っていないか
データ量 各パターンで判断に足る表示回数・クリック数が溜まっているか
外部条件 セール・季節要因・曜日の偏りがないか
評価指標 CTRだけでなく、CVR・CPAも併せて確認しているか

広告以外でもCTRは改善できる

CTRは広告だけの指標ではありません。検索結果に表示されるページのタイトルや、メールの件名、サイト内のCTAボタンなど、「表示された情報がクリックされるかどうか」を測る場面すべてに当てはまります。

考え方はリスティング広告とディスプレイ広告のどちらも共通しています。

1. 自分に関係があると一目で伝える

ユーザーは一覧の中から瞬時に取捨選択します。対象者、扱っているテーマ、得られる結果のいずれかが冒頭で伝わるようにしてください。前置きや修飾が長い表現は、重要な情報が視界に入る前に読み飛ばされます。

2. 具体的な数字を入れる

「多くの方に選ばれています」より「累計10万件の導入実績」の方がクリックされやすくなります。金額、件数、期間、割合など、検証可能な数字は説得力とクリック率の両方に効きます。

場面 CTRに効く要素 改善の着眼点
検索結果(自然検索) タイトル・ディスクリプション 検索語句を含めつつ、読むと何が分かるかを一文で示す
サイト内のバナー・CTA 文言・配置・デザイン ユーザーが必要性を感じた直後の位置に置く。ボタン文言は行動が分かる表現にする
SNS投稿 冒頭文・サムネイル タイムライン上で流し見されることを前提に、冒頭で内容を判別できるようにする

なお、クリックを集めることだけを目的に、実際の内容とかけ離れた表現を使うのは逆効果です。一時的にCTRは上がっても、直帰率の上昇や離脱につながり、コンバージョンには結びつきません。

改善は「影響範囲の大きい順」に着手する

CTR改善の施策は数多くありますが、すべてを同時に実行しても効果を判断できず、工数だけがかさみます。着手順は、影響範囲の大きさで決めるのが効率的です。

改善策は、大きく次の3階層に分けられます。上の階層ほど数値への影響が大きく、下の階層の効果は上の階層が整っていて初めて現れます。

優先度 対象 具体例 判断の目安
1. 届ける相手・場所 ターゲティング、キーワード、配信面 除外キーワードの設定、成果の出ない掲載面の除外、配信セグメントの絞り込み そもそも見込み顧客に広告が届いているか
2. 見せる内容 広告文、クリエイティブ 訴求軸の変更、具体的な数字の追加、画像やデザインの差し替え 届いている相手に、内容が刺さっているか
3. 表示の条件・体裁 広告表示アセット、入札、フリークエンシー アセットの追加、入札単価調整、表示回数の上限設定 同じ内容をより良い条件で見せられているか

たとえば、配信対象が購買層とずれたまま広告文だけを作り直しても、CTRはほとんど動きません。反対に、ターゲティングを整えるだけでCTRが改善し、クリエイティブの作り直しが不要になるケースもあります。

改善サイクルの進め方

  1. CTRが目安を下回っている箇所を、媒体・キャンペーン単位で特定する
  2. 前述の一覧表で原因の当たりをつけ、影響範囲の大きい階層から施策を選ぶ
  3. 変更は1要素にとどめ、検証期間と判断指標を決めて配信する
  4. 期間終了後にCTR・CVR・CPAを確認し、次の施策に進む

この順序を守ることで、どの施策がCTRを動かしたのかが蓄積され、次回以降の改善精度が上がります。

モバイルデバイスとデスクトップでのクリック率の違い

モバイルデバイスとデスクトップでのクリック率の違い

近年、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからのアクセスが増加しています。これに伴い、モバイルデバイスとデスクトップでのCTRには顕著な差異が見られます。

一般的に、モバイルユーザーは短時間で情報を得ようとする傾向が強く、直感的な操作を好むため、モバイル向けに最適化された広告やコンテンツは高いCTRを獲得しやすいです。一方、デスクトップユーザーはじっくりと情報を閲覧する傾向があり、詳細なコンテンツや複雑な操作にも対応できます。

このようなユーザー行動の違いを理解し、デバイスごとに最適なコンテンツや広告を提供することが、CTR向上の鍵となります。

ソーシャルメディアにおけるクリック率の特徴と最適化

ソーシャルメディアにおけるクリック率の特徴と最適化

ソーシャルメディアプラットフォームでは、ユーザーの興味関心に基づく広告配信が行われており、他の媒体とは異なるCTRの傾向が見られます。

例えば、FacebookやInstagramでは、視覚的なコンテンツがユーザーの注意を引きやすく、画像や動画を活用した広告が高いCTRを獲得する傾向があります。また、ユーザーのフィードに自然に溶け込むネイティブ広告形式も効果的です。

各プラットフォームの特性やユーザー行動を分析し、それに合わせたクリエイティブやメッセージを設計することで、ソーシャルメディアにおけるCTRを最適化することが可能です。

成功事例から学ぶクリック率向上のヒント

成功事例から学ぶクリック率向上のヒント

CTRを高めるには、単に広告を出すだけでは不十分です。実際に成果を上げている企業の取り組みを見てみると、「ターゲティング」と「クリエイティブ」の最適化が共通の鍵となっています。ここからは、成功事例をもとに、クリック率を向上させるための具体的なヒントを解説します。

ターゲティング最適化による効果

ある大手ECサイトでの実践例では、ユーザーの行動データを詳細に分析し、配信時間とターゲット層の最適化を行いました。
その結果、特定の時間帯での広告配信効率が大幅に向上。業界平均と比較して、CTRが約40%改善したことが報告されています。特に、深夜帯での配信最適化により、費用対効果を維持したままCTRを向上させることに成功しています。

クリエイティブ改善による持続的な成長


あるアパレル企業では、具体的な数値やベネフィットを明記したクリエイティブは、抽象的な表現を用いたものと比較して、平均で25〜35%高いCTRを記録しています。

改善前改善後
「着心地の良い春アイテムが続々入荷中」「【春の新作】接触冷感素材のワンピース24色展開」
「トレンド商品をお求めやすい価格で」「トレンド商品が最大50%OFF|3,990円~」
「人気商品をチェック」「週間売上TOP10のアイテムをチェック」


他にも、「効果が実感できる」という抽象的な表現から、「1週間で具体的な成果を実現」という明確な表現に変更することで、有意なCTR改善が確認されています。

CTRの改善とマーケティング戦略の全体最適化

CTRの改善とマーケティング戦略の全体最適化

CTRを改善することは重要ですが、それ自体が最終的な目標ではありません。あくまで途中経過の指標であり、最終的にはコンバージョン率や売上の向上に繋げることが目標です。

そのため、CTRを他のKPIと組み合わせて考え、全体的なマーケティング戦略を最適化することが求められます。

例えば、CTRが向上してもコンバージョンに至らない場合、ランディングページの内容を見直す必要があります。広告とランディングページのメッセージが一致しているか、ユーザーにとって価値のある情報が提供されているかを検討し、最適化することが大切です。

もし、広告予算が限られている場合であれば、特に優先順位をつけた改善が必要になります。CTRが低い要素に焦点を当て、改善を積み重ねることで効果的なパフォーマンス向上が期待できます。
ボトルネックを捉え、必要な施策を行うようにしましょう。

CTR改善後に期待できる効果

CTR改善後に期待できる効果

CTRを改善することで期待できる効果として、トラフィックの質と量が向上します。それにより、以下のような効果も見込めます。

  • コンバージョン率の向上:クリック率が高まることで、サイト訪問者の数が増加し、その中からコンバージョンするユーザーの数も増加します。
  • コストパフォーマンスの向上:クリック単価(CPC)が変わらない場合、CTRが上がることで、より少ない広告費で同じ結果を得られる可能性が高まります。
  • ブランド認知度の向上:より多くのユーザーに広告がクリックされることで、ブランドの露出が増え、認知度の向上にも繋がります。

よくある質問

Q1. リスティング広告のクリック率の平均はどのくらいですか?

A. 一般に3〜5%程度が目安です。指名キーワードは5〜10%、一般キーワードは2〜5%と幅があります。調査によっては全業種平均を6%台とするデータもあり、時期やデータソースで差が出ます。

Q2. ディスプレイ広告のクリック率の平均はどのくらいですか?

A. 0.5%前後が目安で、多くの広告は0.1〜0.5%に収まります。不動産のようにCTRが1%を超える業種もあります。

Q3. リスティング広告とディスプレイ広告で、なぜCTRがこれほど違うのですか?

A. リスティング広告は自ら検索した顕在層に表示されるのに対し、ディスプレイ広告は閲覧中のコンテンツに関連して潜在層に表示されるためです。役割が異なるため、同じ基準で比較する必要はありません。

Q4. クリック率が業界平均より低いと問題ですか?

A. 必ずしも問題ではありません。CVRが高くCPAが目標内に収まっていれば、CTRが低くても成果は出ています。まずはCV数・CPAと合わせて確認してください。

Q5. クリック率が高いのにコンバージョンが増えません。

A. 広告文とLPの内容にズレがある可能性が高いです。広告で訴求した内容がLPのファーストビューで確認できるかを見直してください。ターゲティングや配信面が意図とずれているケースもあります。

Q6. 掲載順位を上げればクリック率は改善しますか?

A. 検索結果の上部に表示されるほどクリックされやすくなるため、改善は見込めます。ただし掲載順位は入札単価だけでなく広告の品質やLPの評価も影響するため、両面の改善が必要です。

Q7. ディスプレイ広告のクリック率を上げるには何から着手すべきですか?

A. 配信面とターゲティングの分解分析からです。成果の出ていない面を除外したうえで、クリエイティブのA/Bテストとリマーケティングの設計に進むのが効率的です。

Q8. CTRはどのくらいの期間で判断すればよいですか?

A. 表示回数が十分に溜まってから判断します。数日で傾向を確認しつつ、意思決定は一定の表示回数・クリック数が蓄積した時点で行うのが安全です。

まとめ

まとめ

CTRは、広告やページのパフォーマンスを評価する上で欠かせない指標です。適切にターゲティングを行い、効果的なコピーやクリエイティブを活用することでCTRを向上させることができます。

ただ、CTRだけでなく他のKPIも合わせて捉え、マーケティングの全体的なパフォーマンスの最適化を目指すことが大切です。

広告で成果をだすなら「GENIEE CHAT」

株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。

詳しくはこちらから資料をダウンロード


    個人情報保護方針の内容をご確認いただき、ご同意の上、お申込みください。
    確認画面は表示されません。入力内容をご確認ください。

    このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Googleのプライバシー ポリシー と Googleの利用規約 が適用されます。

    GENIEE CX NAV1 編集部

    株式会社ジーニーのCVG事業部が運営しています。
    最新のWebマーケティングのノウハウや、EFO・CVR改善に関する情報を発信しています。

    【株式会社ジーニー】
    チャット型EFOツール 「GENIEE CHAT」 を提供し、入力完了率の向上や離脱防止、CVR改善に貢献しています。

    関連記事

    当ブログがおすすめしている記事