「最近、サイトのコンバージョン率が下がっているなぁ…」「対策をしているのに、なかなか改善ができない!」
このような悩みはマーケティング担当者の付き物ではないでしょうか。

本記事ではCVR低下の主な原因と、改善アクションを紹介します。CVRにお悩みの方は是非参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • CVR低下を感じた時にまずやるべき3つの初動ステップ
  • CVRが低い主な原因5つ(導線設計・CTA・広告乖離・フォーム・市場環境)
  • データ分析に活用できる指標とツール
  • CVR向上に向けた具体的な改善アクション6選
  • チャットボット(EFO)を活用したCVR改善の成功事例

CVRとは

CVRとは?

訪問者が商品購入や資料請求などの目標行動を達成した割合を示す指標です。

計算式

CVR(コンバージョン率)=CV(コンバージョン数)÷サイトセッション数×100

CVRが高いということは、サイトの訪問者が興味を持ち、実際に行動を起こしていることを意味します。マーケティング効果を評価する際の重要な基準となります。

▼関連記事:コンバージョンレート(CVR)とは?計算方法やCTRとの定義・重要性の違いを解説

CVRの平均値

一般的に約1~2%程度が目安とされることが多いです。
ただし、商材の種類や販売チャネル、コンバージョンポイントによって大きく異なります。

例えば、消耗品のように購入のハードルが低い商材では比較的高いCVRが期待できます。一方で、車や不動産のような高額商品などは、購入に慎重になります。そのため、CVRが低くなる傾向があります。

また、無料トライアルや会員登録などは、ユーザーの心理的負担が少ない。そのため、商品購入に比べて高いCVRを示すことが一般的です。

CVRは広告の種類や流入経路、サイトの使いやすさなど、多くの要因によって左右されます。そのため、自社の状況に合わせて多角的に分析し、最適な改善施策を講じることが重要です。

CVRの低下を感じた時にやるべきこと

CVRの低下を感じた時にまずやるべきことは?
  • 業界平均よりCVRが低い
  • 目標数値に届かない
  • 数カ月前と比べて明らかに落ちている

このような違和感を覚えたとき、最初に取るべき行動は「データで現状を正しく把握すること」です。感覚だけで判断すると、的外れな施策に時間とコストを費やしかねません。

現状のCVRを正しく把握する

CVR低下を感じたら、まず数値で現状を確認しましょう。「なんとなく下がっている気がする」という感覚だけでは、正確な判断ができません。

なぜなら、CVRの低下は一様ではないからです。全体の数値が下がっていても、原因はデバイスや流入元など特定のセグメントに偏っていることが大半を占めます。全体平均だけを見ていると、本当の問題箇所を見落としてしまうでしょう。

たとえば、GA4でCVRをセグメント別に分解してみてください。「デバイス別」「流入チャネル別」「ランディングページ別」の3軸で確認するのが基本です。全体では微減に見えても、スマホ経由だけが30%低下していた、というケースは珍しくありません。この場合、PCサイトを改修しても効果は限定的です。スマホ側の問題に集中すべきだとわかります。

このように、CVRは必ずセグメント別に分解して確認しましょう。「どこで・どのくらい下がっているか」を数値で特定することが、改善の第一歩となります。

安易な対策に飛びつかない

データを確認する前に、場当たり的な対策を打つのは危険です。根拠のない施策は、状況をさらに悪化させるリスクがあります。

CVR低下の原因は、複数の要素が絡み合っているケースがほとんどです。単一の変更で劇的に改善することは稀であり、表面的な対応では根本解決につながりません。

よくある失敗例を挙げてみましょう。「CTAボタンの色を変えれば改善するはず」と思い込み、デザインだけを変更するパターンです。あるいは「競合が安いから価格を下げよう」と、利益率を犠牲にしてしまうケースもあります。いずれもデータに基づかない判断であり、ブランド毀損や収益悪化を招く恐れがあるでしょう。

だからこそ、まず原因を特定し、その上で対策を検討する順序を守ることが重要です。焦って動く前に、一度立ち止まってデータと向き合いましょう。

原因特定→分析→改善の正しい手順を知る

CVR改善には、正しい手順が存在します。それは「原因の把握→データ分析→改善アクション」という3ステップです。

この順序が大切な理由は明確です。原因を知らなければ、何を分析すべきかわかりません。分析をしなければ、施策の効果を検証する基準も持てないでしょう。順序を飛ばすと、すべてが手探りになってしまいます。

CVRが低い主な原因

ここではCVR低下を引き起こす代表的な原因を5つに分類して解説します。

サイト構造・導線設計に問題がある

CVまでの導線が複雑だと、ユーザーは目的に辿り着く前に離脱します。これはCVR低下の最も基本的な原因の一つです。

理由はシンプルで、ステップ数が増えるほど、各段階で一定割合のユーザーが離脱するからです。1ステップごとの離脱率がわずか20%でも、7ステップあれば最終到達率は約21%まで下がります。つまり、約8割のユーザーがゴール前に離れてしまう計算です。

具体的に考えてみましょう。ECサイトで「商品一覧→商品詳細→カート→会員登録→情報入力→確認画面→完了」と7段階ある場合を想像してください。各ページで5人に1人が離脱するだけで、100人中21人しか購入に至りません。一方、会員登録をスキップして5ステップに短縮すれば、到達率は約33%に改善します。

このように、導線のステップ数を最小限に抑えることが、CVR改善の第一歩です。まずは自社サイトのCV導線を書き出し、不要なステップがないか点検してみてください。

ファーストビューやCTAが最適化されていない

CTAの配置や文言が不適切だと、ユーザーの行動を促せません。結果として、離脱率が上がりCVRは低下します。

その背景には、ユーザーの閲覧行動の特性があります。多くのユーザーは、ファーストビュー(最初に表示される画面)で「このページに求める情報があるか」を瞬時に判断するからです。ここで価値を伝えられなければ、スクロールすらしてもらえないでしょう。

わかりやすい例を紹介しましょう。あるBtoB企業では、CTAボタンの文言を「送信」から「無料で資料をもらう」に変更しました。たったこれだけの変更で、CVRが1.5倍に向上したのです。「送信」では何が起こるかわかりませんが、「無料で資料をもらう」なら行動後のメリットが明確に伝わります。

ファーストビューとCTAの最適化は、低コストかつ即効性のある施策です。現在のCTAが「送信」「申し込み」など曖昧な表現になっていないか、今すぐ確認してみましょう。

広告とランディングページの内容に乖離がある

広告で訴求した内容とLPの情報が一致しないと、ユーザーは期待を裏切られたと感じます。このギャップが、直帰率の上昇とCVR低下を招く大きな要因です。

ユーザーは広告の訴求内容に興味を持ち、クリックしてLPに訪れます。しかし到達先で異なる情報が表示されると、信頼感が一気に失われるでしょう。「思っていたのと違う」と感じた瞬間、ユーザーはページを閉じてしまいます。

典型的なケースを見てみましょう。「初回50%OFF」と訴求する広告をクリックしたユーザーがLPに遷移したとします。ところがLP上では、割引の適用条件が「定期購入限定」と小さく記載されていました。この場合、直帰率が80%を超えることも珍しくありません。ユーザーの期待と現実のギャップが大きすぎるためです。

広告文・バナーとLPの訴求内容やトーンは、必ず一致させましょう。広告を出稿する際は、LP側の内容と整合性が取れているかセットで確認する習慣が欠かせません。

入力フォームが複雑・項目が多すぎる

フォームの項目数や複雑さは、CVR低下の最大要因の一つです。CVの最終関門であるフォームで離脱されると、それまでの集客努力がすべて無駄になります。

入力の手間が増えるほど、ユーザーの心理的負担は高まります。「あと何項目あるのか」「本当にこの情報は必要なのか」という不満が蓄積し、完了直前での離脱、いわゆる「カゴ落ち」が発生するのです。特にスマホでは、小さな画面での入力がストレスになりやすいでしょう。

実際の改善事例を紹介します。ある企業では、入力項目を15項目から7項目に削減しました。さらに郵便番号による住所自動入力を導入した結果、フォーム完了率が約1.6倍に向上しています。項目を減らすだけで、これほどの効果が出るのです。

フォーム最適化(EFO)は、CVR改善において最も費用対効果が高い施策の一つといえます。自社のフォームに不要な項目がないか、ユーザー目線で見直してみてください。

市場環境・競合の変化に対応できていない

自社サイトに問題がなくても、外部環境の変化によってCVRは低下し得ます。内部要因だけに目を向けていると、本当の原因を見逃してしまうこともあります。

競合の価格改定やキャンペーン強化は、ユーザーの比較検討行動に直接影響を与えます。加えて、季節要因による需要変動も無視できません。こうした外部要因は自社の努力だけではコントロールできないため、見落としがちです。

身近な例で考えてみましょう。ダイエット関連商品は、夏前にCVRが上昇し冬季に低下する傾向があります。また、競合が突然「送料無料キャンペーン」を開始した直後に、自社のCVRが急落するケースも少なくありません。サイト側に変更を加えていないのにCVRが下がった場合、外部要因を疑うべきです。

定期的な競合分析と市場モニタリングを習慣化しましょう。月次で競合サイトの価格・キャンペーン・訴求内容をチェックすることで、外部要因への対応力が格段に高まります。

データ分析における指標

データ分析における指標

ここでは、代表的な分析指標とその活用方法について解説します。

セッション数

セッションは、サイトの集客力を直接的に示す重要な指標です。

特に注目すべきは、前年同月比での推移や施策実施前後の変化です。セッション数が急激に減少している場合は、検索エンジンのアルゴリズム変更や技術的な問題が発生している可能性があります。

また、セッション数が増加していても、それが質の良いトラフィックかを確認することが重要です。特定の流入元からの急激な増加はスパムの可能性もあります。そのため、他の指標と併せてチェックしましょう。

ユーザー数

ユーザー数は、実際のサイト訪問者数を把握する基本的な指標です。

新規ユーザーとリピートユーザーの割合は、サイトの健全性を示す重要な要素となります。一般的に、新規ユーザーが40〜60%の範囲にあることが望ましいとされています。

新規ユーザーをきちんと集客できているかどうかも重要なポイントです。

直帰率

直帰率の上昇は、ユーザーの期待とコンテンツにミスマッチが生じている危険信号です。

特に広告経由での流入時には注意が必要です。広告内容とランディングページの整合性が取れないと、ユーザーは「求めていた情報と違う」と感じて離脱してしまいます。

クリエイティブやメタディスクリプションが適切に訴求できているかを確認しましょう。
目安として、直帰率が60%を超えている場合は、見直しを検討することをおすすめします。

▼関連記事:意外と知らない直帰率とは?その意味と対策法を解説

サイトの滞在時間

サイト全体や各ページごとの滞在時間は、ユーザーの興味や関心度を測る指標となります。

滞在時間が長いほど、そのコンテンツがユーザーのニーズに合致している可能性が高いと考えられます。逆に、滞在時間が短い場合は、ユーザーが求めている情報にたどり着けていない、またはコンテンツの質や分かりやすさに問題がある可能性があります。

特に商品やサービス詳細ページにおける滞在時間は、CVRに関わる重要なサインです。商品説明不足や、画像やスペック情報が不十分だと、ユーザーが離脱する可能性も上がります。

直近1ヶ月の滞在時間データを前月や前年同月と比較し、異常値がないか、確認しましょう。トレンドにあっているかなどを定期的にモニタリングを実施する仕組みが重要です。

ページビュー数

ページビュー数を分析することで、コンテンツの閲覧状況を把握することが出来ます。

1セッションあたりのページビュー数が2ページ以下の場合、サイトの回遊性に課題がある可能性があります。関連コンテンツの提案やナビゲーションの改善を検討しましょう。

人気コンテンツの特徴を分析し、他のページに活かすことで、サイト改善につながります。定期的なコンテンツ評価と更新が重要です。

クリック率(CTR)

クリック率は、ユーザーの興味関心度を可視化することが可能です。

CTRの目安として検索結果が、1位表示で20%以上、広告では1〜2%が一般的です。(業界やコンテンツの内容によって数字は異なります。)CTRが低い場合は、タイトルやメタディスクリプションの改善が効果的です。

サイト内のボタンやリンクのCTRが低い場合は、配置位置やデザイン、文言の見直しを検討しましょう。定期的なABテストによる改善が推奨されます。

▼関連記事:CTRとは?クリック率の基本を徹底解説

デバイス別のアクセス率

デバイス別データは、ユーザーの利用環境を把握する重要な指標です。
現在では、スマートフォンからのアクセスが70%以上を占めるケースが一般的です。デバイス別でコンバージョン率に大きな差がある場合は、特定のデバイスでの使いづらさが示唆されます。
レスポンシブ対応の評価では、各デバイスでの表示崩れやボタンの操作性などを定期的にチェックすることが重要です。

データ分析に活用できるツール

データ分析に活用できるツール

効果的なデータ分析を実施するためには、目的に応じた適切なツールの選択が重要です。ここでは、代表的なデータ分析ツールとその特徴、活用方法についてご紹介します。

Google Analytics

Google Analyticsは、単なるアクセス解析ツールを超え、ユーザーの行動やコンバージョンプロセスを多角的に分析できる強力なプラットフォームです。

基本的なページビューやセッション数の把握に加え、「探索」機能を使えば、ユーザーがどのページからどのページへ遷移し、どの段階で離脱しているかを視覚的に把握できます。これにより、ユーザージャーニーのボトルネックを特定しやすくなります。

また、ユーザーセグメント別の分析では、新規ユーザーとリピーター、地域別、デバイス別など多様な切り口で行動を比較できます。さらに、カスタムイベントを設定すれば、動画の再生やフォーム送信など、特定のユーザーアクションを詳細に追跡し、より深いインサイトを得られます。リアルタイムレポートを活用すれば、キャンペーン開始直後の反応を即座に確認でき、迅速な対応が可能です。

さらに、機械学習を用いた予測指標やユーザーライフサイクル分析も強化されており、将来のユーザー行動を予測し、先手を打った施策立案が可能です。これらの機能を駆使することで、単なる数値の羅列ではなく、ユーザーの心理や行動背景を理解し、具体的な改善策を導き出せます。

導入時には、トラッキングコードの正確な設置、目標設定の適切さ、フィルタリング設定など、基本設定の精度が重要です。これにより、信頼性の高いデータ収集が実現し、分析の質が向上します。

ヒートマップツール

ヒートマップツールは、ユーザーのウェブサイト上での具体的な行動を視覚的に把握できるツールで、クリックの集中箇所やスクロールの到達度、マウスの動きなどを色の濃淡で示します。これにより、ユーザーがどのコンテンツに注目し、どこで興味を失っているかを直感的に理解できます。

例えば、重要なCTAボタンがユーザーの視線やクリックから外れている場合、配置やデザインの見直しが必要と判断できます。さらに、セッションリプレイ機能を備えたツールでは、実際のユーザー操作を動画で再生でき、ユーザーがどのようにページを閲覧し、どのタイミングで迷ったり離脱したりしたかを詳細に分析可能です。こうした行動データは、定量的なアクセス解析だけでは見えにくいユーザー体験の質を改善するための重要な手がかりとなります。

▼関連記事:ヒートマップ分析で丸裸!仕組み・活用方法から導入時のポイントまで徹底解説

A/Bテストツール

A/Bテストツールとは、ウェブサイトの2つのパターンを同時に公開し、どちらがより効果的なのか検証を可能にするツールです。

多くのツールではノーコードで編集が可能なため、エンジニア知識が乏しい場合でも、容易にテストを実施することが出来ます。また、レポート機能や分析機能を活用することで、スムーズにデータに基づいた判断を実現します。

ページのレイアウト、見出しの文言、CTAボタンの色や配置、画像の有無など、多様な要素を対象に、多変量テスト(MVT)を活用すれば、複数の要素を同時に検証し、より複雑な最適化ができるようになるでしょう。

▼関連記事:ABテストとは?実施手順や注意点を解説!

CVR向上に向けた具体的なアクション

ここでは原因に対応する6つの改善施策を紹介します。

サイト導線・ページ構成を見直す

CVR改善の最優先事項は、CVまでのステップを最小化することです。迷わない導線を設計するだけで、大幅な改善が期待できます。

前章で解説した通り、ステップ数と離脱率は比例関係にあります。不要なページや重複する入力を省くだけで、ゴールに到達するユーザーの割合は確実に増えるでしょう。

あるECサイトでは、購入フローを大幅に簡略化しました。従来の6ステップを「カートに入れる→購入手続き→完了」の3ステップに短縮した結果、CVRが30%改善しています。会員登録を購入後に移動させたことが、最大のポイントでした。

まずは現状の導線をフロー図に書き出してみてください。各ステップの離脱率をGA4で確認し、削減可能な工程を特定することが改善の出発点です。

▼関連記事:サイト改善で成果を出す5つの手順と実践ポイント

ファーストビュー・CTAを改善する

ファーストビューで価値を伝え、CTAで迷わず行動できる設計を目指しましょう。この2つの最適化が、CVRに最も直接的な影響を与えます。

ユーザーの約50%は、ファーストビューだけで離脱を判断するといわれています。最初の画面で「自分に関係がある」と感じてもらえなければ、どれだけ優れたコンテンツを用意しても読まれません。

効果的な改善手法の一つがABテストです。ある企業では、CTAの色・サイズ・文言の組み合わせを複数パターン検証しました。最適な組み合わせを採用した結果、CVRが20%向上しています。重要なのは、一度の変更で終わらせないことです。

CTAの改善は、定期的なABテストの繰り返しで精度が上がります。月に1回はテストを実施し、データに基づいた改善サイクルを回していきましょう。

▼関連記事:CTAボタンのデザインで成果を変える!成功の秘密と実践ノウハウ

広告とLPの一貫性を確保する

広告クリエイティブとLPの訴求内容は、デザインのトーンも含めて統一しましょう。一貫性の欠如は、ユーザーの信頼低下と離脱に直結します。

広告で期待を持たせたにもかかわらず、LPで異なるメッセージを伝えてしまうと、ユーザーは混乱するでしょう。「このページで合っているのか」という不安が生まれ、コンバージョンには至りません。

実践的な改善方法を紹介します。ある企業では、広告のキャッチコピーをLPのH1見出しにそのまま反映しました。さらにファーストビューに広告と同じビジュアルを配置した結果、直帰率が15%低下しています。ユーザーが「広告の続き」と感じられる体験を作ることがポイントです。

広告を出稿する際は、LP側の訴求内容と必ずセットで確認するフローを構築してください。チェックリストを作成し、運用ルールとして定着させることを推奨します。

入力フォームを最適化する(EFO)

フォームの項目削減と入力補助の導入で、完了率を大幅に改善できます。CVの最終関門であるフォームの最適化は、投資対効果が非常に高い施策です。

ユーザーがフォーム入力に2〜3分以上かかると、離脱率は急上昇します。特にスマホでは、小さなキーボードでの入力自体がストレスになるため、いかに負担を減らすかが勝負の分かれ目です。

注目すべき手法の一つが、チャット型フォームの導入でしょう。従来の一覧形式ではなく、会話形式で1問ずつ回答する方式に変更することで、心理的なハードルが大きく下がります。実際にチャット型フォームを導入した企業では、フォーム完了率が1.5〜2倍に向上した事例が報告されています。

特にスマホユーザーの比率が高いサイトでは、チャット型EFOの導入を積極的に検討してみてください。次章で紹介するGENIEE CHATの事例も、ぜひ参考にしてみましょう。

▼関連記事:EFOチャットボットでユーザー体験を最適化する方法

サイト表示速度・モバイル対応を改善する

表示速度の遅延とモバイル非対応は、それだけでCVRを大きく押し下げる要因です。ユーザーは「待てない」し「使いにくいサイトには戻らない」と心得ましょう。

Googleの調査によると、表示に3秒以上かかるとモバイルユーザーの53%が離脱します。どれだけ優れたコンテンツやオファーを用意しても、ページが表示される前に離脱されては意味がありません。

ある企業の改善事例を見てみましょう。画像の圧縮、不要なJavaScriptの削除、CDNの導入を実施した結果、表示速度が4.2秒から1.8秒に短縮されました。この改善により、CVRは12%向上しています。技術的な対応が中心ですが、効果は確実に数字に表れます。

PageSpeed Insightsで定期的にスコアを計測し、90以上を維持することを目標にしてください。表示速度の改善は、SEO評価の向上にもつながる一石二鳥の施策です。

コンテンツの質と信頼性を高める

ユーザーの不安を解消し、信頼を獲得するコンテンツは、CVRを底上げする土台となります。

購入や問い合わせといったコンバージョンには、「この会社・商品なら大丈夫」という信頼感が不可欠です。機能やスペックの説明だけでは、ユーザーの意思決定を後押しできません。第三者の声や客観的な実績が、背中を押す材料になります。

口コミ・導入事例・数値実績など、第三者視点の情報を積極的に掲載しましょう。自社の主張ではなく「他者からの評価」が、最も強力な信頼構築の手段です。

チャットボットでCVR改善した事例

チャットボットでCVR改善した事例

ここでは、チャットボットを活用してCVRを改善した事例を紹介します。

スキンケア業界:株式会社バルクオムの事例

株式会社バルクオムは、メンズスキンケアを中心にヘアケアやボディケア、インナーケアまで幅広く展開するブランドです。オンラインストアやECモール、全国のドラッグストアなどで商品を提供しています。

同社では入力フォームの手間や項目の多さによる離脱に課題を感じていました。そこで、チャットボット型EFOツール「GENIEE CHAT」を導入。

導入後は、チャットボットの設定変更やクリエイティブ差し替えの工数が大幅に削減され、作業時間を大幅に短縮。これにより、マーケティング施策の立案やクリエイティブ制作に注力できるようになりました。UX面でも改善が進み、特に入力項目の整理とCTAボタンのデザイン変更が効果的でした。結果的に、CVRは約1.5倍に向上しました。

株式会社バルクオム様導入事例サムネイル画像

導入事例

株式会社バルクオム様

PDCAを回してCVR約1.5倍向上!バルクオムが取り組む”ユーザー視点に立った”購入導線設計とは?

CVR低下・改善に関するよくある質問(FAQ)

Q1: CVRの平均・目安はどのくらいですか?

業界や商材によって異なりますが、一般的なWebサイトのCVRは2〜3%が一つの目安です。

ただし、この数値はあくまで全体平均にすぎません。業界特性、商材の単価、CVポイントの種類によって大きく変動するため、一律の基準値は存在しないと考えると良いでしょう。

Q2: CVRが急に下がった場合、最初に確認すべきことは?

まずGA4でデバイス別・流入元別にCVRを分解し、低下している箇所を特定しましょう。

全体のCVR低下は、複数の要因が重なった結果であることがほとんどです。セグメントに分解しないと、真の原因を見誤る可能性があります。

実際にあったケースを紹介しましょう。全体CVRが低下したため調査を開始したところ、PC経由のCVRは横ばいでした。スマホ経由のみが急落しており、原因を調べるとフォームのレイアウト崩れが判明したのです。全体数値だけを見ていたら、この原因には辿り着けなかったでしょう。

「全体」ではなく「セグメント別」で確認することが、原因特定の最短ルートです。デバイス・流入元・ページの3軸で分解する習慣をつけてください。

Q3: CVR改善にはどのくらいの期間がかかりますか?

施策の種類によって異なりますが、即効性のあるもので1〜2週間、構造的な改善は1〜3ヶ月が目安です。

CTA変更やフォーム項目の削減は、実施後すぐに効果が表れやすい施策です。一方、サイト構造の見直しやコンテンツの拡充は、効果測定に十分なデータ蓄積期間を要します。

たとえばCTAの文言変更であれば、1〜2週間で効果検証が可能です。サイト全体のリニューアルの場合は、3ヶ月程度で安定的な効果が確認できるケースが多いでしょう。

即効性のある施策から着手し、中長期の施策と並行して進めるのが最も効率的な進め方です。小さな成功体験を積み重ねることで、社内の理解も得やすくなります。

Q4: 入力フォームの最適化(EFO)で効果はどのくらい出ますか?

EFO施策により、フォーム完了率が1.2〜2倍に改善するケースが多く存在します。
フォームはCVの最終関門です。ここでの離脱を減らすことは、CVR全体へのインパクトが最も大きい改善ポイントといえるでしょう。

Q5: CVR改善に役立つツールにはどんな種類がありますか?

大きく3種類あります。

  • アクセス分析ツール
  • ABテストツール
  • EFOツール

原因特定・仮説検証・施策実行の各フェーズで、最適なツールは異なります。すべてを一度に導入する必要はなく、自社の課題フェーズに合わせて選定することが重要です。

まとめ

CVR低下を感じたら、まずはデータ分析による原因究明が重要です。

セッション数や直帰率、滞在時間、クリック率などの指標を多角的に確認しましょう。特に、デバイス別やセグメント分析を活用すると良いです。問題のある部分を特定しやすくなります。

データ分析には、Google Analyticsやヒートマップ、A/Bテストツールなどが有効です。これらを有効的に活用することで、ユーザーの動きを詳細に分析することが可能になります。仮説検証を繰り返し、データに基づいた施策を継続的に実施しましょう。

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    GENIEE CX NAV1 編集部

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