Web上での購入やお申込み、資料請求など、ユーザーが最後のひと押しをためらう原因のひとつが、入力フォームの「面倒さ」です。
せっかく広告やコンテンツで集客できていても、フォームの使いづらさがネックとなり、コンバージョンが大きく損なわれることは珍しくありません。そんなときに有効なのが、EFOです。
本記事では、EFOの基本を再確認し、特に効果が出やすい具体的な施策をわかりやすく整理しています。是非参考にしてみてください。

目次
EFOの基礎知識

ここではEFOの定義と基本的な仕組みについて解説します。
EFOとは何か
EFOとは「Entry Form Optimization」の略称です。日本語では「入力フォーム最適化」と訳されます。具体的には、Webサイト上の問い合わせフォームや会員登録フォーム、購入フォームなどの入力画面を改善する取り組みを指します。
ユーザーがフォームに情報を入力する際、さまざまなストレスが発生します。入力項目が多すぎる、エラーメッセージがわかりにくい、スマートフォンで操作しづらいなどが代表的な例です。こうした障壁を取り除き、フォーム完了率を高めることがEFOの目的となります。
BtoC企業においては、ECサイトの購入フォームや会員登録画面が主な対象です。また、資料請求やキャンペーン応募のフォームも改善対象に含まれます。
EFOが注目される背景
近年、デジタルマーケティングの競争が激化しています。広告費をかけてユーザーを集客しても、フォームで離脱されては投資が無駄になります。そのため、コンバージョン直前の「最後の関門」であるフォームの最適化に注目が集まっています。
特にBtoC領域では、スマートフォン経由のアクセスが大半を占めます。小さな画面での入力は、PCと比べてストレスを感じやすい傾向があります。したがって、モバイルファーストの視点でフォームを設計する必要性が高まっているのです。
EFOの重要性

ここではEFO施策がビジネスに与えるインパクトについて解説します。
フォーム離脱率の実態
Baymard Instituteの調査によると、ECサイトのカート離脱率は平均70.19%に達します。つまり、購入意思を持ってカートに商品を入れたユーザーの約7割が、最終的に購入を完了しないまま離脱しているのです。
この数値はECサイトのチェックアウト段階に限定したデータです。一般的な問い合わせフォームや会員登録フォームでも、60〜70%程度のユーザーが途中で離脱するといわれています。フォームの改善余地は非常に大きいといえるでしょう。
CVR向上への直接的な効果
EFO施策の最大のメリットは、CVR(コンバージョン率)への直接的な効果です。広告やSEOで集客を増やすには時間とコストがかかります。一方、フォームの改善は比較的短期間で成果を出せる施策です。
たとえば、入力項目を1つ減らすだけでフォーム通過率が約2ポイント向上するというデータもあります。月間1,000件のフォーム到達があるサイトなら、20件のコンバージョン増加が見込めます。広告費を追加せずに成果を伸ばせる点が、EFO施策の大きな魅力です。
EFOを実践する上での効果的な考え方
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EFOを効果的に行うためには、ユーザーの行動を「入力前」「入力中」「再入力」という3つのフェーズに分けて考えることが重要です。
各フェーズでユーザーが直面する課題に適切に対応することで、全体的な入力体験を向上させることができます。
1. 入力前:戦意喪失を防ぐ
ユーザーがフォーム画面を開いた瞬間、最初の判断が下されます。入力項目が多すぎると感じた時点で、離脱を決意するケースは少なくありません。そのため、フォームの第一印象を最適化することが重要です。
具体的には、入力項目数の明示や所要時間の表示が効果的です。「3分で完了」「必須項目は5つだけ」といった情報を冒頭に示すことで、ユーザーの心理的ハードルを下げられます。また、フォームのデザインをシンプルに保ち、視覚的な圧迫感を軽減することも大切です。
2. 入力中:モチベーションの維持
フォームへ入力を開始したユーザーのモチベーションを維持することも重要な観点です。入力途中で「面倒だ」と感じさせないための工夫が求められます。
進捗バーの表示は、ユーザーに達成感を与える効果があります。「あと2ステップで完了」といった表示があれば、最後まで入力を続ける意欲が高まります。さらに、リアルタイムでのエラー表示も有効です。送信ボタンを押した後にまとめてエラーが表示されると、ユーザーは強いストレスを感じます。入力中にエラーを指摘し、即座に修正できる仕組みを整えましょう。
3. 再入力:ユーザーストレスの軽減
エラーが発生した際の再入力体験も、離脱率に大きく影響します。せっかく入力した内容が消えてしまうと、ユーザーは再入力を諦めてしまいます。
入力内容の自動保存機能を実装すれば、ブラウザを閉じても情報が保持されます。また、エラー箇所だけをハイライト表示し、正しく入力された項目はそのまま残す設計も重要です。ユーザーの手間を最小限に抑えることで、再入力時の離脱を防げます。

効果が出やすいEFO施策
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入力フォームで離脱を防ぎ、CVRを改善するには、ユーザーがストレスなく完了まで進める体験を設計することが重要です。ここでは、EFO施策の中でも特に効果が出やすい改善ポイントを「入力前」「入力中」「再入力」に分けて解説します。
入力前のEFO施策:離脱を防ぐための情報設計
入力項目の最適化

EFO施策の中で最も効果が高いのは、入力項目の削減です。項目が1つ増えるごとに、フォーム通過率は低下します。本当に必要な情報だけを収集する設計を心がけましょう。
まず、各項目の必要性を精査します。「あれば便利」程度の項目は思い切って削除しましょう。たとえば、BtoCの会員登録フォームで会社名を求める必要はありません。また、必須項目と任意項目を明確に区別することも大切です。任意項目が多いと、ユーザーは「全部入力しなければならない」と誤解しがちです。
氏名の入力欄を姓・名で分けるかどうかも検討ポイントです。分割すると入力の手間が増えるため、1つの欄にまとめる方がユーザーフレンドリーといえます。
所要時間の明示

入力のメリットを提示
例えば、会員登録の特典や割引情報など、入力することで得られるメリットを強調し、モチベーションを向上させましょう。
安心感を与えるセキュリティ表示
プライバシーポリシーなどの表示で、不安を解消し、情報入力リスクを低減させましょう。
直感的なレイアウト

入力中のEFO施策:ストレスのない操作性を提供
ユーザーの入力負担を軽減する支援機能も効果的です。代表的な機能を以下の表にまとめました。
| 機能 | 概要 | 期待効果 |
| 郵便番号からの住所自動入力 | 郵便番号を入力すると都道府県・市区町村が自動補完される | 住所入力の手間を大幅に削減 |
| フリガナ自動入力 | 氏名を入力すると読み仮名が自動で入る | 入力項目の実質的な削減 |
| 入力形式の自動変換 | 全角・半角を自動で統一する | エラー発生率の低下 |
| 入力候補の表示 | 過去の入力履歴やサジェストを表示 | 入力スピードの向上 |
これらの機能を組み合わせることで、ユーザーの体感入力量を減らせます。特に住所入力は項目数が多くなりがちなため、郵便番号連携の効果は大きいでしょう。
入力状況の可視化

スマートフォン最適化
BtoC領域では、スマートフォンからのアクセスが過半数を占めます。モバイル環境に最適化したフォーム設計は必須といえるでしょう。
まず、入力欄のサイズを十分に確保します。指でタップしやすい大きさ(44px以上が目安)を意識しましょう。また、入力タイプに応じたキーボードの自動切り替えも効果的です。電話番号欄では数字キーボード、メールアドレス欄では「@」が表示されるキーボードを呼び出す設定にします。
縦スクロールの長さも確認ポイントです。スマートフォンでは画面が小さいため、項目数が多いと延々とスクロールが必要になります。ステップ形式で画面を分割し、1画面あたりの項目数を抑える工夫も有効です。
再入力時のEFO施策:エラー表示の最適化
エラーメッセージの出し方も、離脱率に直結する要素です。ユーザーがストレスを感じにくいエラー表示を設計しましょう。
リアルタイムバリデーションは、入力中にエラーを即座に表示する仕組みです。たとえば、メールアドレス欄に「@」が含まれていなければ、その場で「正しい形式で入力してください」と表示します。送信後にまとめてエラーが出るよりも、ユーザーのストレスは軽減されます。
エラーメッセージの文言も重要です。「入力エラー」だけでは、何をどう直せばよいかわかりません。「半角数字で入力してください」「ハイフンなしで入力してください」など、具体的な修正方法を示しましょう。
確認画面・遷移の見直し
フォーム送信前の確認画面も、離脱が発生しやすいポイントです。確認画面の必要性を再検討しましょう。
確認画面を挟むと、ユーザーは「戻る」ボタンを押して修正しようとすることがあります。その際に入力内容が消えてしまうと、離脱につながります。確認画面を省略し、入力画面で内容を確認できる設計も選択肢の一つです。
確認画面を残す場合は、修正のしやすさを重視します。各項目の横に「編集」リンクを設置し、該当箇所だけを修正できる仕組みを整えましょう。
EFOの実施手順と検証方法

ここではEFO施策を進める具体的なステップと効果測定の方法について解説します。
現状分析と課題の特定
EFO施策を始める前に、現状のフォームパフォーマンスを把握します。まず、フォーム到達数と完了数を確認しましょう。この2つの数値から、フォーム通過率(完了数÷到達数)を算出できます。
次に、離脱が発生しているポイントを特定します。GA4のイベントトラッキングを活用すれば、どの入力項目で離脱が多いかを可視化できます。また、ヒートマップツールを使えば、ユーザーがどこで迷っているかを視覚的に確認できます。
課題を特定したら、優先順位をつけます。離脱率が高い項目から改善に着手するのが基本です。
改善施策の実装
課題が明確になったら、具体的な改善施策を実装します。一度に複数の変更を加えると、どの施策が効果を発揮したかわからなくなります。できるだけ1つずつ変更を加え、効果を検証しましょう。
実装の優先度は、効果の大きさと実装コストのバランスで決めます。入力項目の削減は効果が大きく、実装も比較的容易です。一方、住所自動入力などの機能追加は開発工数がかかります。まずは低コストで効果が見込める施策から着手するのがおすすめです。
ABテストによる効果検証
EFO施策の効果は、ABテストで検証します。現行のフォーム(Aパターン)と改善版(Bパターン)を同時に公開し、どちらの通過率が高いかを比較します。
ABテストを実施する際は、十分なサンプル数を確保しましょう。統計的に有意な差を検出するには、各パターンで最低100件以上のフォーム到達が必要です。サンプル数が少ないと、偶然の差を効果と誤認するリスクがあります。
テスト期間は最低2週間を目安にします。曜日や時間帯によってユーザー行動が異なるため、短期間のテストでは正確な結果が得られません。
PDCAサイクルの継続
EFOは一度実施して終わりではありません。継続的な改善が成果を最大化します。
ABテストの結果を分析し、効果があった施策は本番環境に反映します。効果がなかった施策は原因を分析し、別のアプローチを検討しましょう。このPDCAサイクルを回し続けることで、フォーム通過率は着実に向上します。
また、定期的にフォームのパフォーマンスをモニタリングする体制も重要です。月次でフォーム通過率をレポートし、異常値があれば即座に対応できるようにしておきましょう。
ツールを活用したEFO施策
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ここではEFOツールの種類と選び方について解説します。
EFOツールの主な機能
EFOツールを導入すると、専門知識がなくてもフォーム改善を実施できます。主な機能を以下の表にまとめました。
| 機能カテゴリ | 具体的な機能 | メリット |
| 入力支援 | 住所自動入力、フリガナ自動入力、入力形式変換 | ユーザーの入力負担を軽減 |
| エラー制御 | リアルタイムバリデーション、エラーメッセージのカスタマイズ | 離脱率の低下 |
| 分析 | 離脱箇所の可視化、項目別の入力時間計測 | 課題の特定が容易に |
| テスト | ABテスト機能、パターン別の効果比較 | データに基づく意思決定 |
多くのEFOツールはノーコードで実装できます。開発リソースが限られている企業でも、手軽にEFO施策を始められる点が魅力です。
チャットボット型EFOのメリット
近年注目を集めているのが、チャットボット型のEFOツールです。従来のフォーム形式ではなく、チャット形式で1問ずつ質問を表示します。
チャットボット メリットとして、まずユーザーの心理的負担が軽減される点が挙げられます。一度に多くの項目が表示されないため、「入力が大変そう」という印象を与えません。また、会話形式で進むため、ユーザーは自然な流れで情報を入力できます。
さらに、条件分岐を柔軟に設定できる点も強みです。ユーザーの回答に応じて次の質問を変えることで、不要な項目をスキップできます。結果として、ユーザーごとに最適化された入力体験を提供できるのです。
よくある質問(FAQ)
Q1. EFO施策の効果はどのくらいで現れますか?
EFO施策の効果は、比較的短期間で現れます。入力項目の削減やエラー表示の改善など、シンプルな施策であれば1〜2週間で効果を確認できるでしょう。ただし、統計的に有意な結果を得るには、十分なサンプル数が必要です。フォーム到達数が少ないサイトでは、効果測定に1ヶ月以上かかる場合もあります。
Q2. EFOツールの導入費用はどのくらいですか?
EFOツールの費用は、機能や規模によって大きく異なります。月額数万円から利用できるツールもあれば、大規模サイト向けに月額数十万円のプランもあります。まずは無料トライアルを活用し、自社のフォームに合うかどうかを確認することをおすすめします。導入前にROI(投資対効果)を試算し、費用対効果を見極めましょう。
Q3. 入力項目を減らすと、必要な情報が集まらなくなりませんか?
入力項目を減らしても、本当に必要な情報は確保できます。重要なのは、フォームで収集すべき情報と、後から取得できる情報を区別することです。たとえば、初回の会員登録では最低限の情報だけを求め、詳細なプロフィールはログイン後に入力してもらう設計が有効です。フォーム通過率が上がれば、結果的に収集できる情報の総量は増加します。
Q4. BtoC企業に特に効果的なEFO施策は何ですか?
BtoC企業では、スマートフォン最適化が最も効果的です。BtoCサイトはスマートフォン経由のアクセスが多いため、モバイルでの入力体験が成果を左右します。具体的には、タップしやすいボタンサイズ、入力タイプに応じたキーボード切り替え、縦スクロールの短縮などが有効です。また、チャットボット型フォームもBtoCとの相性が良く、導入を検討する価値があります。
Q5. EFO施策とサイト全体のCVR改善はどう違いますか?
EFO施策は、フォーム画面に特化した改善です。一方、サイト全体のCVR改善には、ランディングページの最適化やCTAの配置改善なども含まれます。EFOはコンバージョン直前の「最後の関門」を改善するため、即効性が高い傾向にあります。サイト全体のCVR改善と並行してEFO施策を実施することで、相乗効果が期待できます。
まとめ
EFO施策は、BtoC企業のCVR向上に直結する重要な取り組みです。フォーム離脱率は平均60〜70%に達するため、改善余地は非常に大きいといえます。
効果的なEFO施策のポイントは、入力項目の最適化、入力支援機能の実装、エラー表示の改善、スマートフォン対応の4つです。これらを組み合わせることで、フォーム通過率を大幅に向上させられます。
施策の実施にあたっては、現状分析から始め、ABテストで効果を検証しながら進めましょう。PDCAサイクルを継続的に回すことで、成果は着実に積み上がります。
EFOツールを活用すれば、専門知識がなくても効率的に改善を進められます。特にチャットボット型のツールは、ユーザー体験の向上とCVR改善を両立できる選択肢として注目されています。自社のフォームに課題を感じている方は、まず現状の離脱率を確認し、改善の第一歩を踏み出してみてください。
チャットボット型のEFOツールなら
「GENIEE CHAT」
株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。


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