EFOとは?

人がチャットボットを利用している図

EFO(Entry Form Optimization)とは、エントリーフォームの最適化を指します。
具体的には、ユーザーがフォームを簡単に入力できる設計を工夫し、離脱率を低下させることが目的です。例えば、住所や電話番号などの入力フィールドが多すぎたり、エラーメッセージが不明瞭である場合、ユーザーはストレスを感じ、ユーザーの離脱率が高まる原因となります。
これを防ぐために、EFOでは入力フィールドの簡略化、補助機能の導入、デザインの改善を施すことで解消します。

近年では、スマートフォンやタブレットからのアクセスが増加しており、これらのデバイスに最適なフォーム設計も重要視されています。また、フォームの最適化は単なるコンバージョン率向上だけでなく、ユーザー体験全体の向上にも寄与します。
そのため、EFOは現代のWebマーケティングやユーザーインターフェース設計において欠かせない取り組みの一つとされています。

EFOについてはこちら:EFO(入力フォーム最適化)とは? WebマーケティングのプロがEFOに力を入れる理由 | GENIEE CX NAV1

EFO対策の具体例

水色と黄色の壁に置いてある電球

EFOを実現するためには、以下のような具体的な対策を行うことで効果が期待できます。

  1. フォームの入力フィールド数を最小限にする
  2. 入力補助機能(例: ドロップダウンメニュー、自動補完)を追加する
  3. 必須項目を明確にする
  4. エラーメッセージを分かりやすく表示する
  5. レスポンシブデザインを採用して、スマホやタブレットでも使いやすいフォームにする
  6. プログレスバーを設置し、ユーザー自身がフォームの進行状況を視覚的に把握できるようにします。

EFOの成功事例2選

ユーザー体験を向上させる施策を積極的に導入することで、離脱率を減らし、コンバージョンを大幅に向上させることが可能です。
ここでは、業界やフォームの目的に応じて、EFOがどのように効果を発揮するのか事例を紹介します。

成功事例①

健康食品系企業の事例です。

チャットボットの画像デザインの変更や項目数のABテストを行ったことで、CVRが約150%改善しました。

成功事例②

単品通販の企業事例です。

チャットボット内でのアップセルやクロスセルを実施したことで、CVRが約160%改善しました。

EFOで失敗しないためのポイント

5個積まれた顔の書かれた積木

EFOで失敗しないためには、以下のような工夫や取り組みが必要です。
これにより、ユーザー体験を向上させるだけでなく、フォームの効果を最大化することができます。
特に、最新の技術やデザインのトレンドを活用しながら、常に改善を繰り返すことが成功の鍵となります。

1.過度な情報収集を避ける

フォームに入力させる情報が多すぎると、ユーザーが離脱する原因となります。
特に、初回の入力段階で詳細な情報を求めすぎることは避けたほうが良いでしょう。必要最低限の情報のみを求め、後から追加で収集できる情報は別途設けるなど、段階的な情報収集を心がけましょう。
また、入力項目の優先順位を明確にし、ユーザーが最も重要な項目から簡単に入力を始められるようにすると効果的です。

さらに、ユーザーにとっての利便性を向上させるため、フォーム全体のレイアウトやデザインにも配慮が必要です。
例えば、フォームのセクションを分けて項目ごとにグループ化し、情報を小分けに提示することで、心理的負担を軽減できます。併せて、入力例やツールチップを活用して、入力内容に迷いが生じないようにする工夫も効果的です。

加えて、各フィールドに対する説明文や補助情報を適切に配置することも重要です。
例えば、「電話番号(ハイフンなしで入力)」や「郵便番号(7桁)」のように、具体的な例を提示することでエラーの発生を防ぎ、ユーザーのストレスを減らすことができます。

2.モバイルファーストでデザインを検討する

近年、スマートフォンやタブレットからのアクセスが急増しており、モバイルデバイスに最適化されたフォームデザインが求められています。その為、フォームはまずモバイル環境での操作性を優先して設計する必要があります。特に、指でタップしやすいボタンの大きさや、視認性の高い入力フィールドの配置が重要です。

さらに、レスポンシブデザインを採用し、デバイスの画面サイズに応じてフォームのレイアウトが自動的に調整されるようにすることも大切です。ユーザーが小さな画面でもスムーズに入力を進められるよう、余白の活用や視覚的なガイドラインを設けることが効果的です。
例えば、入力フィールドを一つずつ順番に表示するシングルページ形式にすることで、ユーザーの注意が分散するのを防ぎます。

また、オートフォーカス機能を活用して、次に入力すべき項目を自動的に選択状態にすることで、入力の手間を軽減できます。
モバイル環境では、通信速度が遅い場合も考慮し、フォームの読み込み速度を最適化することも不可欠です。画像やスクリプトを軽量化し、ユーザーが素早くアクセスできる環境を提供しましょう。

こうしたモバイルファーストのアプローチは、ユーザー体験の向上だけでなく、コンバージョン率の向上にも大きく寄与します。

3.ユーザー目線でのテストを繰り返す

実際のユーザーにテストを実施し、フォームの使いやすさや分かりにくい点をフィードバックとして収集しましょう。ユーザーテストの際には、ターゲット層に近い人物を選定することが重要です。
また、テスト結果を具体的に記録し、どの部分で改善が必要かを明確にするプロセスを取り入れると効果的です。

例えば、A/Bテストを実施して異なるフォームデザインや構成を比較し、どちらが高いコンバージョン率を達成できるかを測定することができます。

また、ヒートマップツールを使用すれば、ユーザーがどの部分でつまずいているのかを視覚的に確認することが可能です。
さらに、ユーザーがテストにおいて感じた不便さやストレスポイントを洗い出し、それをもとに小規模な改良を段階的に行うことが、最終的な成功につながります。

このプロセスを何度も繰り返すことで、ユーザー体験を最大限に向上させることができるでしょう。

4.直感的なUIを心がける

直感的なUI(ユーザーインターフェース)は、ユーザーが初めて使用する場合でもすぐに理解できることが求められます。この為、各要素の配置やデザインには細心の注意が必要です。
例えば、入力フィールドには明確なラベルを付け、ユーザーが何を入力すればよいのかを一目で理解できるようにします。また、ツールチップやプレースホルダーなどを活用して、補足情報を適切に提供することで、ユーザーが迷わないようにすることが重要です。

さらに、操作のフィードバックを即座に表示することで、ユーザーの不安を軽減できます。例えば、入力が正しい場合は緑色のチェックマークを表示し、不正な場合は赤色でエラーメッセージを表示するなど、視覚的なフィードバックを活用するのが効果的です。

また、ボタンやリンクには直感的なアイコンを添えることで、アクションの内容が明確になります。
モバイルデバイスでの操作性も考慮し、タッチ操作を前提としたボタンサイズや配置に注意を払う必要があります。例えば、タッチスクリーン用にボタンを十分大きくし、指での操作がスムーズに行えるようにすると、使い勝手が向上します。

このような工夫を通じて、ユーザーがより快適にフォームを操作できる環境を提供しましょう。

5.効果測定を行い、継続的に改善する

EFO施策を実行した後は、ツールを活用して効果を測定しましょう。例えば、Google AnalyticsやMixpanelなどのデータ分析ツールを使用して、どの部分でユーザーが離脱しているのかを詳細に把握することができます。
また、ヒートマップツールを利用すれば、ユーザーがフォーム内でどのように操作しているかを視覚的に確認でき、改良のヒントを得ることができます。

コンバージョン率の変化や離脱率の低下などを定量的に評価する際には、A/Bテストを積極的に活用することもおすすめです。例えば、異なるデザインや構成のフォームを用意し、どちらがより高い成果を上げるかを比較検証することで、より効果的なフォームを選択できます。

さらに、改善後の施策が実際に成果を上げているかを定期的に確認し、必要に応じて継続的な改良を行うことが重要です。このプロセスを怠ると、一度改善したフォームが時間の経過とともに効果を失う可能性があります。
例えば、ユーザーのデバイス利用傾向が変化する場合や、競合他社が新しいEFO手法を採用する場合などです。

最終的に、効果測定と改善のサイクルを継続的に回すことで、フォームのパフォーマンスを最大限に引き出し、ビジネス成果の向上につなげることが可能になります。

ABテストについてはこちら:ABテストとは?ABテストの手順や注意点を解説! | GENIEE CX NAV1

まとめ

黄色い四角に1文字ずつ書かれたconclusionの画像

EFOは、ウェブサイトやアプリケーションにおいて、ユーザー体験を向上させるための極めて重要な施策です。入力フォームは、ユーザーとの直接的な接点となるため、その使いやすさがコンバージョン率やユーザー満足度に直結します。適切なEFO対策を講じることで、フォームの入力率やコンバージョン率を大幅に向上させることが可能です。

EFOを実現するためには、具体的な成功事例や効果的なツールを活用することが鍵となります。例えば、スマートフォンに最適化したデザインや、自動補完機能の導入、プログレスバーを利用した心理的負担の軽減などが挙げられます。
また、ヒートマップやA/Bテストを活用して継続的な効果測定を行い、ユーザーが直面している課題を洗い出すことで、フォームの改善を繰り返すことが重要です。

さらに、EFOは単なる技術的な施策にとどまらず、ユーザーの心理や行動を深く理解することも求められます。例えば、入力補助機能やエラーメッセージの改善によって、ストレスを最小限に抑えることが可能です。

これにより、ユーザーがフォーム入力を快適に感じるだけでなく、ブランドへの信頼感を高める効果も期待できます。

EFOツールなら「GENIEE CHAT」

「GENIEE CHAT」は、通常の申込フォームをチャット形式に変換することで、ユーザー体験を劇的に向上させるツールです。訪問者が自然な会話形式でフォームを入力できるようになり、複雑なフォームでの離脱を大幅に防ぎます。

例えば、ユーザーが1問ずつ簡単に入力できるよう質問を分けたり、リアルタイムで進捗状況を表示することで、ストレスなく入力を完了させられます。

【特徴】

  • チャット形式で親しみやすく、入力負担を軽減
  • 離脱率を削減し、フォーム完了率を向上
  • CVRの向上をサポート

「フォームの離脱率を減らしたい」「コンバージョン数をもっと増やしたい」とお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。

GENIEE CX NAV1 編集部

「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」というパーパスを掲げる株式会社ジーニーの
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