EFO(Entry Form Optimization) とは、入力フォームを最適化してコンバージョン率を高める施策です。購入・問い合わせ・資料請求などのフォームで、ユーザーの離脱を防ぎます。

この記事でわかること

  • EFOの定義と、なぜ今フォーム改善が重要なのか
  • 離脱率を下げる具体的な11の改善ポイント
  • 成果を出した企業の成功事例

本記事では、フォーム離脱の原因を整理したうえで、すぐに実践できる改善策を解説します。

EFOの考え方とTips

EFOとは

efoとは

EFOとは、Webサイト上の入力フォームにおけるユーザー体験を向上させ、途中離脱を防ぐための重要な施策です。Entry Form Optimizationの頭文字を取った用語で、入力フォーム最適化を意味するWebマーケティング手法として広く活用されています。

具体的には、住所の自動入力機能や入力エラーのリアルタイム表示など補助機能の追加、フォーム項目の整理や視覚的にわかりやすいレイアウトへの変更など、ユーザーがストレスなく情報を入力できる環境を整える取り組み全般を指します。EFO改善により、問い合わせや会員登録、商品購入などコンバージョン率の向上が期待できるため、多くの企業がEFO施策に注力しているのが現状です。

入力フォームは顧客との重要な接点であり、使いやすさが成果に直結するため、継続的な最適化が必要です。

EFOの目的と重要性

EFOの主な目的は、ユーザーがストレスなく入力を完了できる環境を整え、「購入」「問い合わせ」「資料請求」といった、コンバージョンへつなげることです。

例えば、エラーメッセージがわかりにくいフォームでは、ユーザーが途中でフォーム入力を諦めてしまうケースも少なくありません。EFOでは、このような離脱要因を排除し、入力しやすいフォーム設計を行うことで、コンバージョンの向上を実現します。

適切な設計を行うことで、ユーザー体験の向上だけでなく、企業の収益拡大にも貢献することが期待できます。

▼関連記事:EFOとは?入力フォーム最適化でCVを最大化する方法

EFOを実施するメリット

EFOを導入

EFOを導入することで、ユーザー体験の向上やコンバージョン率の改善など、さまざまなメリットが得られます。

まず、フォーム操作の煩わしさが減ることで、ユーザー満足度が高まります。例えば、エラー発生時に適切なメッセージを表示することで、ユーザーが修正すべき箇所をすぐに認識し、スムーズに入力を完了できることもメリットの一つです。

EFO改善により、フォーム離脱率が大幅に低下し、購入手続きや問い合わせの完了率が向上します。結果として、ビジネスの成果にも好影響を与えることが期待できるのです。

ここからは、CVRの向上や離脱率の低下、分析とフィードバックの活用など、EFO実施のメリットについて解説します。

▼関連記事:UXフォーム最適化~7つの実践テクニック~

CVRの向上につながる

EFOを実施する最大のメリットは、効率的にコンバージョン率を改善できる点にあります。入力フォームの完了率が低い状態は、せっかく獲得した見込み顧客を取りこぼしている状況であり、フォームの使いやすさを高めるだけで成果の向上が見込めます。

LP(ランディングページ)全体のリニューアルや広告予算の追加投入と比較すると、EFO施策ははるかに少ない工数とコストで実施可能です。フォームの項目数調整や入力補助機能の追加といった比較的シンプルな改善であっても、ユーザーの離脱を防ぎコンバージョン率の向上につながります。

特に、既に一定のアクセス数がある自社サイトにおいては、新規顧客獲得のための広告費を増やすよりも、既存の流入を確実に成果へ結びつけるEFOの方が費用対効果に優れているケースも少なくありません。

離脱率が下がる

EFOの導入により、入力フォームにおけるユーザーの離脱率を大幅に低減できる効果があります。多くのWebサイトでは、フォーム入力の途中で操作に戸惑ったり、必要項目の多さに煩わしさを感じたりしたユーザーが離脱してしまう課題を抱えています。

EFO対策を実施することで、入力フォーム全体の利便性が向上し、ユーザーがストレスなく情報を入力できる環境が整います。入力補助機能の追加やわかりやすいエラー表示、必要最小限の項目設計などにより、スムーズな導線が実現できることが特徴です。

結果、途中で諦めてしまうユーザーが減少し、入力完遂率の向上につながるのです。特に、スマートフォンからのアクセスが増加している現在では、小さな画面でも快適に入力できるフォーム設計が重要であり、EFOによる離脱率改善の効果は一層求められています。

分析とフィードバックの活用

EFOの実施過程では、コンバージョン率向上だけでなく、ユーザー理解を深めるための貴重なデータが蓄積されます。入力フォームにおけるユーザーの行動を分析することで、どの項目で躊躇しているのか、どの段階で離脱が多いのかなど具体的な傾向を明らかにできます。

EFOの実施過程で得られたデータは、ユーザーの行動パターンや心理的な障壁を把握する重要な情報源となり、フォーム改善だけでなく、サイト全体のユーザー体験向上にも活用できることが特徴です。

例えば、特定の入力項目で離脱が集中している場合、その項目が本当に必要か見直すきっかけになり、入力にかかる時間のデータから、ユーザーがどの程度の手間なら許容できるかも推測可能です。

EFOツールによって収集される分析結果をフィードバックとして活かすことで、継続的な改善サイクルが実現し、より精度の高いマーケティング戦略の立案にもつながります。

ユーザーが入力フォームから離脱する主な原因

人が考えていることを表している図

EFOを効果的に実施するためには、まずユーザーが入力フォームから離脱する原因を把握することが重要です。フォームの設計に問題があると、入力の途中で離脱してしまい、結果としてコンバージョンの低下につながります。

ここでは、代表的な離脱要因を3つ紹介し、それぞれの改善策について解説します。

入力事項が多い

EFOにおいては、入力項目の精査も重要です。入力項目が多すぎると、ユーザーにとって大きな負担となり、途中離脱する原因になりかねません。特に必須ではない情報まで求めてしまうと、操作を放棄される可能性が高まります。

改善策

  • 入力項目の最適化:本当に必要な情報だけに絞り、不要な入力を求めない
  • ステップ形式の入力:入力を段階的に進められる設計にすることで、負担を軽減
  • 進捗バーの設置:どのくらい完了したか可視化し、入力完了までのモチベーションを高める
  • スキップ機能:重要度の低い情報を後回しにできる仕組みの導入
入力事項が多い

入力の手間が多い

入力形式が複雑だったり、選択肢が多すぎたりすると、ユーザーは入力作業を煩わしく感じるものです。特に長文入力や細かい選択肢の指定が求められると、フォームの途中で離脱してしまうケースが増えてしまいます。EFOにおいては、ユーザーの目線で負担を感じることがないかどうかの検証が必要です。

改善策

  • 直感的なUI設計:プルダウンメニューやチェックボックスを最適化し、素早く選択できる環境を整備
  • 自動入力や予測変換の導入:郵便番号から住所を自動補完するなど、入力負担を軽減
  • リアルタイムの入力ガイドの提供:入力中にツールチップやエラーメッセージを表示し、迷いを減らす
  • 視覚的な負担を軽減:適切な余白や色分けで、見やすく分かりやすいデザインを採用
入力の手間が多い

入力データが消されてしまう

入力途中でエラーが発生し内容が消えてしまうと、ユーザーは大きなストレスを感じます。特に、時間をかけて入力した情報が消えると、再入力をためらってしまい、そのまま離脱してしまう可能性が高まります。EFOにおいて、エラー発生時の適切な対処もポイントの一つです。

改善策

  • 自動保存機能の導入:一定間隔で入力内容を保存し、万が一のエラー時にも復元可能にする
  • 入力データの一時保存:セッションが切れても、再訪問時に情報を復元できるようにする
  • 確認画面の設置:送信前に入力内容を確認できる仕組みを用意し、ミスを未然に防ぐ
  • わかりやすいエラーメッセージ:発生したエラーの原因と修正方法を明確に提示
入力データが消されてしまう

EFO改善するための11のポイント

EFO改善するための11のポイント

EFOを効果的に進めるには、具体的なポイントを押さえることが重要です。
ここでは、ユーザーの離脱を防ぐための改善ポイントを11つご紹介します。

入力項目を最小限にする

フォームの入力欄が多いと、ユーザーの負担が増し、途中離脱の原因になります。そのため、EFOでは収集する情報の目的を明確にし、不要な項目を削減しましょう。

例えば、購買履歴の把握が目的であれば、生年月日や住所の入力を必須にする必要はないケースもあります。

フォームの視認性を高め、直感的に入力しやすくするためにも、必要最低限の項目だけを設定しましょう。

必須項目と任意項目を明確に区別する

ユーザーが混乱しないように、必須項目には、アスタリスク「*」マークや太字を用いるなど、視覚的に強調することもEFOにおいて必要なポイントです。

一方で、任意項目には「任意」や「入力は任意です」といった注釈をつけることで、不要な負担を減らします。

さらに、リアルタイムバリデーションを導入すると、入力ミスが発生したときに、すぐに修正でき、スムーズにフォーム入力を進められます。

▼関連記事:リアルタイムバリデーションとは?基礎から実装方法を解説

入力例を表示する

ユーザーが正確に情報を入力できるように、各項目に具体的な入力例を示しましょう。

例:

  • 名前欄:「 山田 太郎」
  • 電話番号:「090-1234-5678」
  • 日付:「2025/01/09」

EFOにおいては、プレースホルダーを活用することで入力フォーマットを直感的に理解しやすくなります。

離脱要因になるリンクの設置を避ける

フォーム内でユーザーを混乱させないためにも、入力作業から離脱させる要因となるリンクを設置するのは避けましょう。

例えば、外部サイトへのリンクや、無関係な情報への誘導リンクがあると、ユーザーはそのリンクをクリックしてフォーム記入を中断する可能性が高まります。

もしリンクを設置する必要がある場合は、そのリンクが新しいタブで開く設定をする、または、リンクに対する説明や警告を事前に加えるなど、ユーザーの混乱を防ぎつつ、フォームから離れないEFOにおける工夫が必要です。

確認画面と完了画面の設置

EFOにおいて、フォーム入力後に確認画面を設けることは、ユーザーが入力内容を再確認する重要なステップです。この機能によって、入力ミスや情報の抜け漏れを未然に防げるほか、結果として正確なデータ収集につながります。

さらに、送信完了後に完了画面を提示することで、操作が正常に完了したことを明確に伝えられます。完了画面では、「次のステップに進む」や「ホームに戻る」などのボタンを設置し、スムーズな誘導を行いましょう。また、サンクスメッセージを添えることで、ユーザーへの感謝の気持ちを伝えるとともに、好印象を与えられます。

住所やフリガナを自動入力にする

郵便番号を入力すると、住所が自動的に補完される仕組みを導入することで、ユーザーは詳細な住所を一から入力する手間が省けます。

また、名前を入力すると同時にフリガナが自動入力される機能も、入力の手間を減らせるため、入力完了率の向上が期待できます。特に、初めて利用するフォームにおいて、これらの機能があることでユーザーの入力負担が大幅に軽減され、スムーズな登録・送信が可能です。

これに加えて、入力項目にリアルタイムでのバリデーションを組み込むことで、エラーや不正確なデータの入力を防げます。例えば、誤った郵便番号を入力した際にはエラーメッセージをすぐに表示し、正しい情報を再入力してもらうように促すことで、ユーザーの満足度とフォーム完了率の向上が期待できます。

EFOにおける自動入力機能を導入する際には、ユーザーが安心して利用できるようにプライバシー保護についても明確に説明を加えることが重要です。この説明によって、個人情報が適切に管理される安心感を与えられます。

フォームの先頭項目に自動でカーソルを当てる

フォームを開いた際に、最初の入力項目に自動的にカーソルが移動するように設定することで、ユーザーは迷うことなくすぐに入力を開始できます。EFOにおけるこの機能は、ユーザーが初めてフォームにアクセスした際、どこから作業を始めればよいのかが瞬時に把握できるため、全体の操作性が大幅に向上します。

さらに、カーソルの自動配置は、フォーム完了までの時間を短縮し、ユーザー体験をより快適なものにします。例えば、ショッピングサイトや会員登録ページなどでは、このような細やかな配慮がユーザー満足度を高める大きな要因の一つです。

導入時には、アクセシビリティにも注意を払い、スクリーンリーダーを使用しているユーザーにも対応できるよう設計することが重要です。また、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでもスムーズに動作することを確認し、ユーザーがどのデバイスでも快適に入力を開始できる環境を提供しましょう。

入力形式を分かりやすく記載する

日付や電話番号など、フォーマットが決まっている項目には、入力例や説明文を添えることでユーザーが迷わず、正しい形式で入力できるようにしましょう。

例:

  • 電話番号:「例: 090-1234-5678」
  • 日付:「例: 2025/01/09」
  • パスワードの設定:「パスワードは8文字以上、大文字・小文字・数字を含む必要があります」

EFOにおけるこのような工夫をすることで、入力の正確性が向上し、結果としてフォーム完了率やユーザー体験の向上につながります。

メールアドレスのドメイン候補を表示する

メールアドレス入力時には、ユーザーがスムーズに正確な情報を入力できるよう、よく使用されるドメイン(例: @gmail.com、@yahoo.co.jp、@hotmail.comなど)の候補を自動的に表示する機能を追加することがEFOにおいても効果的です。

特に、スマートフォンなどの小さな画面での操作では、このような候補表示が入力のスピードアップに役立ちます。ユーザーが「@」まで入力した時点で、適切な候補が表示されるように設定することで、手動入力の必要がなくなり、効率的にフォームを完了できます。

さらに、この機能を導入する際には、表示されるドメイン候補をカスタマイズ可能にすることも検討すると良いでしょう。例えば、ユーザーが企業の内部メールアドレスを使用するケースでは、特定のドメイン(例: @companyname.com)を優先的に表示するよう設定することで、さらなる利便性を提供できます。

こうした自動候補表示機能を活用することで、入力の正確性を高めるだけでなく、全体的なユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。

▼関連記事:ユーザー離脱を防ぐWebフォームデザインの最適化手法

ステップナビゲーションを表示する

フォームが複数ページに分かれている場合は、現在の進捗状況を示す、ステップナビゲーションを設置することもEFOにおけるポイントの一つです。

「ステップ1/3」や「残り2ステップ」といった具体的な進捗を表示することで、フォーム完了までの見通しが立ち、途中での離脱を大幅に減少させることが期待できます。

デザイン面では、ステップごとの進捗を視覚的に強調するため、ステップ間を線や矢印でつなぎ、現在のステップを目立たせる工夫をすると効果的です。これにより、ユーザーは直感的にフォーム操作を進められます。

チャット型フォームにして入力体験をスムーズにする

入力フォームを「チャット型」に変えることで、ユーザーの入力体験を大きく改善できます。

従来のフォームでは、長い入力項目を一気に見せてしまうため、「大変そう」「面倒だな」と感じて離脱されるケースが少なくありません。

一方で、EFOにおけるチャット型フォームは、まるで会話しているように一問一答で質問が進むため、心理的負担を軽減できます。また、入力途中でユーザーの状況に合わせたガイドや補足メッセージを表示できるため、入力ミスや迷いを防ぐ効果もあります。

スマートフォンでの入力体験との相性もよく、EFO(入力フォーム最適化)施策の中でも「完了率を上げながら離脱を減らす」効果が高いアプローチです。フォームの改善が頭打ちになっている場合は、チャット型への切り替えを検討してみるとよいでしょう。

▼関連記事:EFO × チャットボットの力でユーザー体験を最適化する方法

EFOの費用相場

EFOにかかる費用は、実施方法によって大きく異なります。自社の予算やリソースに合わせて、最適な手段を選びましょう。

内製で対応する場合

自社のエンジニアやマーケターが改善を行う場合、外部への支払いは発生しません。ただし、人件費や工数は必要です。

具体的には、以下のような作業が発生します。

  • フォームのHTML/CSS修正
  • JavaScriptによる入力補助機能の実装
  • Google Analyticsでの効果測定設定

技術的なスキルがあれば、低コストで始められる点がメリットです。一方で、実装に時間がかかるケースもあるでしょう。まずは「項目数の削減」「入力例の表示」など、コード修正が少ない施策から着手するのがおすすめです。

EFOツールを導入する場合

専用ツールを使えば、コーディング不要で入力補助機能を追加できます。費用相場は以下のとおりです。

費用項目相場
初期費用0円〜3万円
月額費用1万円〜5万円
最低契約期間6ヶ月が一般的
対応フォーム数2〜5フォーム(プランにより変動)

月額1万円台のツールでも、19種類以上の入力支援機能を備えている製品があります。フォームへの到達ユーザー数が少ない場合は、費用対効果が見合わない可能性もあるため注意が必要です。

導入前に「月間フォーム到達数」と「現在のCV率」を確認しておきましょう。

外部支援を依頼する場合

コンサルティングや制作会社に依頼する場合、費用は高くなります。目安は以下のとおりです。

支援内容費用目安
フォーム改善コンサル10万〜30万円/月
フォーム新規制作30万〜100万円(一括)
ABテスト運用代行5万〜15万円/月

専門家の知見を活かせる反面、コストは高めになります。「自社にノウハウがない」「短期間で成果を出したい」場合に検討するとよいでしょう。

EFOツールの主な機能

EFOツールには、ユーザーの入力負担を減らすための機能が豊富に搭載されています。代表的な機能を4つのカテゴリに分けて紹介します。

入力支援機能

入力の手間を減らし、完了率を高める機能です。

機能名内容
住所自動入力郵便番号から都道府県・市区町村を自動挿入
メールドメイン候補表示「@」以降のドメインを予測して候補表示
全角・半角自動変換入力形式を自動で統一
フリガナ自動入力名前入力と同時にフリガナを自動生成
入力内容の復元離脱後に再訪しても前回の入力を保持

これらの機能により、ユーザーの入力時間を大幅に短縮できます。

エラー対策機能

入力ミスによるストレスを軽減し、離脱を防ぐ機能です。

機能名内容
リアルタイムエラー表示入力中に即座にエラーを通知
エラー項目の色分け修正が必要な箇所を視覚的に強調
未入力時の送信ブロック必須項目が空欄のまま送信を防止
入力不一致の警告メールアドレス確認欄などの不一致を検知

送信後にまとめてエラーが出ると、ユーザーは離脱しやすくなります。リアルタイムで通知することで、修正の負担を最小限に抑えられるでしょう。

離脱防止機能

フォームからの離脱を防ぐための機能です。

機能名内容
離脱防止ポップアップブラウザを閉じる際に確認メッセージを表示
サブミットブロック送信ボタンの多重クリックを防止
ステップ表示入力の進捗状況をバーで可視化
他ページリンクの非表示フォーム内から外部への導線を排除

特にステップ表示は「あと何項目か」が分かるため、完了への心理的ハードルを下げる効果があります。

分析・検証機能

改善効果を測定し、PDCAを回すための機能です。

機能名内容
項目別離脱分析どの入力欄で離脱が多いかを可視化
ABテスト複数パターンを比較して最適解を検証
エラー発生率レポートどの項目でエラーが多いかを集計
入力時間計測フォーム完了までの所要時間を測定

これらのデータを活用すれば、次に改善すべきポイントが明確になります。

EFOの効果検証方法

EFOは「やって終わり」ではありません。施策の効果を正しく測定し、継続的に改善することが重要です。

効果検証に使う4つのKPI

EFOの成果を測るには、以下の指標を定期的にモニタリングしましょう。

KPI定義目安・ポイント
フォーム完了率フォーム表示数に対する送信完了数の割合改善前後で比較。10〜20%向上を目標に
離脱率入力を開始したが完了しなかった割合60〜70%が一般的。50%以下を目指す
エラー発生率バリデーションエラーが出た入力の割合高い項目は入力形式や説明文を見直す
平均入力時間フォーム表示から送信完了までの所要時間長すぎる場合は項目数や入力方式を検討

これらの数値を「改善前」と「改善後」で比較することで、施策の効果を定量的に把握できます。

Google Analyticsでの測定方法

無料で使えるGA4を活用すれば、フォームの離脱状況を可視化できます。

設定手順

  1. GA4の「探索」メニューを開く
  2. 「目標到達プロセス」を選択
  3. ステップに「フォーム表示」「確認画面」「完了画面」を設定
  4. 各ステップ間の離脱率を確認

この方法で「どの画面で離脱が多いか」が一目で分かります。まずはGA4で現状を把握し、改善の優先順位を決めましょう。

効果検証の3つのルール

正確に効果を測定するために、以下のルールを守りましょう。

① 施策は1つずつ実施する 複数の施策を同時に行うと、どれが効いたか分かりません。1つ実施→効果測定→次の施策、という流れを徹底してください。

② 比較期間を揃える 改善前後で同じ期間(例:2週間ずつ)を比較します。キャンペーン期間など、外部要因でCVが変動する時期は避けましょう。

③ 統計的に有意なサンプル数を確保する フォーム到達数が少ないと、偶然の変動と区別がつきません。最低でも100〜200件のサンプルを集めてから判断するのが望ましいでしょう。

EFOの実施手順【3ステップ】

EFOは「分析→改善→検証」のサイクルで進めます。以下の3ステップに沿って実施しましょう。

ステップ1|現状分析で課題を特定する

まずは、現在のフォームの問題点を把握します。

確認すべきポイント

  • フォーム完了率・離脱率の現状値
  • どの入力項目で離脱が多いか
  • エラーが頻発している項目はどれか
  • ユーザーからの問い合わせ内容(入力に関する不満)

GA4やヒートマップツールを使えば、離脱箇所を可視化できます。また、カスタマーサポートへの問い合わせ内容も貴重なヒントになるでしょう。

この段階で「どこを改善すれば効果が大きいか」の仮説を立てておくことが重要です。

ステップ2|優先度の高い施策から実行する

分析結果をもとに、改善施策を実行します。

おすすめの優先順位

優先度施策例理由
不要な入力項目の削減工数が少なく、効果が出やすい
必須・任意の明確化ユーザーの迷いを減らせる
入力例の表示エラー率の低下に直結
リアルタイムエラー表示実装にやや工数がかかる
住所自動入力ツール導入で対応可能
外部ID連携開発コストが高い

まずは「無料でできる基本施策」から着手しましょう。項目削減や入力例の追加は、コード修正が少なく、すぐに効果を実感しやすい施策です。

ステップ3|効果を検証し、改善を繰り返す

施策を実行したら、必ず効果を検証します。

検証の流れ

  1. 施策実施後、2〜4週間のデータを収集
  2. 改善前と同期間のデータと比較
  3. KPI(完了率・離脱率・エラー率)の変化を確認
  4. 効果があれば次の施策へ、なければ原因を分析

期待どおりの効果が出ない場合は、UI・文言・構成を見直しましょう。ABテストを活用すれば、どちらのパターンが優れているかを客観的に判断できます。

EFOは一度で完了するものではありません。継続的にPDCAを回し、フォームを最適化し続けることが成果への近道です。

EFO効果の成功事例

実際にEFOを導入することで改善に成功した、企業様の具体的な事例をご紹介します。

GENIEE CHAT 活用事例集ホワイトペーパー

株式会社Sparty

株式会社Spartyは、パーソナライズを軸としたD2Cブランドを展開する企業として、EFO施策に積極的に取り組んでいます。ヘアケアやスキンケアといった美容分野で診断型のパーソナライズサービスを提供しているため、通常のECサイトと比べて購入までのページ遷移が多くなる課題を抱えていました。

課題に対して同社は、ブランドリニューアルのタイミングでEFOツールの「GENIEE CHAT」「GENIEE ENGAGE」の導入を決定しています。選定基準となったのは「手離れの良さ」と「コスト削減」の2点でした。

単なる入力フォームでは無機質な印象になりがちな診断プロセスを、ユーザー体験を損なわない形で最適化する必要があったのです。導入したツールは、実績やトレンドに基づいた数値分析から提案、実装までを一貫して対応できる点が評価されました。

さらに、デザインやクリエイティブ制作も含めて任せられることで、社内リソースの効率化も実現しています。

株式会社Sparty様導入事例

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株式会社Sparty様導入事例

CVR改善とユーザーコミュニケーションの促進を同時に実現

株式会社バルクオム

株式会社バルクオムは、メンズビューティ市場で幅広い製品ラインナップを展開する企業として、EFOを含む包括的なコンバージョン改善に取り組んでいます。スキンケアを中心にヘアケアやボディケア製品を扱う同社は、定期コースの新規獲得最大化とCPA(顧客獲得単価)の最小化を重要な経営課題として位置づけていました。

特に課題となっていたのが、チャットボットにおけるユーザー体験の質と改修スピードの遅さです。同社は、部署を横断したプロジェクト体制を構築し、スピード感のあるPDCAサイクルを実現しました。

結果、CVRの大幅な改善につながっています。注目すべきは、見落とされがちなCTAボタンのデザインや配置にまでこだわりを持って最適化を進めた点です。また、EFOツール導入によって全体の数値を普遍的に把握できる環境が整ったことで、データに基づいた継続的な改善施策の立案が可能になりました。

株式会社バルクオム様導入事例サムネイル画像

導入事例

株式会社バルクオム様

PDCAを回してCVR約1.5倍向上!バルクオムが取り組む”ユーザー視点に立った”購入導線設計とは?

EFOに関するよくある質問(FAQ)

FAQ

以下では、EFOに関してよく寄せられる質問に回答します。

Q1. EFOの費用はどれくらいかかりますか?

EFOの費用は、実施方法によって大きく異なります。

内製で対応する場合は、外部への支払いは発生しません。ただし、エンジニアやマーケターの工数は必要です。

EFOツールを導入する場合は、月額1万〜5万円が相場となります。初期費用は0〜3万円程度で、最低契約期間は6ヶ月が一般的でしょう。

外部のコンサルや制作会社に依頼する場合は、月額10万〜30万円程度が目安です。フォームの新規制作を依頼すると、30万〜100万円かかるケースもあります。

まずは自社のリソースと予算を確認し、最適な方法を選びましょう。

Q2. EFOツールを導入すべきかどうか、どう判断すればよいですか?

EFOツールの導入判断は、以下の3つの観点で検討するとよいでしょう。

① フォームへの月間到達数 月間500件以上のフォーム到達がある場合、ツール導入の費用対効果が出やすくなります。到達数が少ない場合は、まず集客施策を優先すべきかもしれません。

② 現在のフォーム完了率 完了率が30%以下であれば、改善余地が大きいと判断できます。ツール導入で10〜20%の改善が見込めるケースも少なくありません。

③ 社内の開発リソース エンジニアの工数が確保できない場合、ノーコードで導入できるツールが有効です。タグを設置するだけで入力支援機能を追加できる製品もあります。

これらを総合的に判断し、投資対効果を試算してから導入を決めましょう。

Q3. フォームの確認画面は必要ですか?

結論から言うと、確認画面は必須ではありません。ただし、用途によって判断が分かれます。

有効なケース

  • 金融・保険など、入力ミスが重大な影響を及ぼす業種
  • 高額商品の購入や契約を伴うフォーム
  • ユーザーが「送信前に見直したい」と感じやすい内容

省略してよいケース

  • 資料請求や問い合わせなど、気軽なアクション
  • 入力項目が少なく、ミスのリスクが低いフォーム
  • リアルタイムエラー表示で入力精度を担保できる場合

確認画面を挟むと、1ステップ増えるため離脱リスクが高まります。一方で、送信前の安心感を与える効果もあるでしょう。自社のフォーム特性に合わせて判断してください。

Q4. EFOとLPOの違いは何ですか?

EFOとLPOは、対象範囲が異なる施策です。

項目EFOLPO
正式名称Entry Form OptimizationLanding Page Optimization
日本語訳入力フォーム最適化ランディングページ最適化
対象範囲入力フォーム部分のみランディングページ全体
主な施策項目削減、入力補助、エラー表示改善ファーストビュー改善、CTA配置、コピー変更
目的フォーム離脱率の低減ページ全体のCV率向上

LPOはページ全体のデザインや構成を改善する施策です。一方、EFOはフォーム部分に特化した最適化を指します。

フォームがLP内に設置されている場合、LPOの一環としてEFOを実施することも多いでしょう。両者を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

Q5. EFOとCROの違いは何ですか?

CROは「Conversion Rate Optimization(コンバージョン率最適化)」の略称です。EFOよりも広い概念を指します。

CROに含まれる施策例

  • LPO(ランディングページ最適化)
  • EFO(入力フォーム最適化)
  • ABテストによるUI改善
  • CTAボタンの配置・文言変更
  • ユーザー導線の見直し

つまり、EFOはCROの一部という位置づけになります。CROはサイト全体のCV率を高める包括的な取り組みです。EFOはその中でも、フォーム部分に焦点を当てた施策と理解しておきましょう。

Q6. フォーム離脱率の目安はどれくらいですか?

一般的に、フォーム離脱率は「60〜70%」と言われています。つまり、フォームに到達した10人のうち6〜7人が離脱している計算です。

業種別の目安

業種・フォーム種別離脱率の目安
ECサイト(購入フォーム)70〜80%
BtoB(資料請求・問い合わせ)50〜60%
会員登録60〜70%
保険・金融(見積もり・申込)70〜85%

離脱率が高い場合は、EFO施策による改善余地が大きいと判断できます。まずは自社フォームの現状値を把握し、目標を設定しましょう。

Q7. EFOは広告手法の一種ですか?

いいえ、EFOは広告手法ではありません。Webマーケティングにおけるフォーム最適化の手法として位置づけられます。

広告は「集客」を目的とした施策です。一方、EFOは「集客後のCV率向上」を目的としています。

広告とEFOの関係

  • 広告:フォームへの流入数を増やす
  • EFO:フォームの完了率を高める

両者を組み合わせることで、広告投資の費用対効果を最大化できます。せっかく広告で集客しても、フォームで離脱されては成果につながりません。広告施策と並行してEFOに取り組むことをおすすめします。

まとめ

EFO(Entry Form Optimization)は、入力フォームを最適化することでユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率を向上させる重要な施策です。適切に実施することで、ユーザーに快適な体験を提供すると同時に、ビジネスの成果を大幅に改善できます。

EFOは、一つひとつの小さな改善の積み重ねが成果につながる施策です。まずは取り組みやすいポイントから実践し、離脱率の低減とコンバージョン率の向上を目指していきましょう。

チャット型EFOツール
「GENIEE CHAT」

株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。

GENIEE CX NAV1 編集部

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