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データクレンジングとは?ダーティデータの原因と3ステップの進め方

公開日: / 更新日: / データ活用/CDP
データクレンジングとは?ダーティデータの原因と3ステップの進め方

データクレンジングとは、データベースに保存されたデータの誤記・重複・表記ゆれ・欠損などを検出・修正し、データの品質を高める作業のことです。分析や施策の精度はデータの品質に直結するため、適切なデータ管理の起点となる工程です。

企業が保有するデータは、入力ミス・複数システムからの取り込み・担当者ごとの管理方法の違いなどにより、時間の経過とともに品質が低下します。こうした「ダーティデータ」を放置すると、分析精度の低下やマーケティング施策の空振りなど実務に直接的な悪影響が出ます。本記事では、ダーティデータが生まれる原因・放置するリスク・クレンジングを進める3ステップを順に解説します。

なお、本記事を公開している株式会社ジーニーでは、Cookie規制下で重要性が増すファーストパーティデータの統合・活用基盤としてCDP(カスタマーデータプラットフォーム)「GENIEE CDP」を提供しています。CDPは、Webサイト・店舗・各種ツールに散らばった顧客データを同一人物として名寄せし、分析から施策実行までを一貫させるためのデータ基盤です。クレンジングを含む顧客データ運用を継続的に仕組み化したい方は、ぜひご検討ください。

データクレンジングとは?定義と関連用語を整理

データクレンジングとは、データベースに蓄積されたデータの不備を検出・修正し、データの品質を向上させる作業の総称です。対象となる不備の種類は多岐にわたり、入力ミスによる誤記、同じ人物・企業が複数登録された重複レコード、「株式会社」と「(株)」のような表記ゆれ、必須項目が空欄になっている欠損値、電話番号や日付のフォーマット不統一などが代表的なものです。

実際の作業イメージとして、住所フィールドの「東京都」「東京」「TOK YO」を「東京都」に統一する作業や、電話番号を「03-1234-5678」の形式に揃える作業が挙げられます。こうした地味に見える修正の積み重ねが、その後の分析・施策の信頼性を左右します。

なお、「データスクラビング(data scrubbing)」という用語も同じ意味で使われることがあります。マーケティング・データ分析の文脈では、data cleansing と data scrubbing がほぼ同義で使われており、日本語でもデータクレンジングとデータスクラビングは区別なく使われるケースがほとんどです。 

データクリーニングとの違い

結論から言うと、データクリーニングとデータクレンジングは基本的に同義語です。英語圏では “data cleaning” と “data cleansing” が互換的に使われており、どちらも同じ作業を指しています。

日本語の場合も、データクリーニング・データクレンジング・データスクラビングはほぼ同じ文脈で登場します。文献や社内資料でどちらの表記が使われていても、同じ作業を想定して読み進めて問題ありません。

名寄せとの違い

名寄せとは、異なるデータソースに存在する同一人物・同一企業の複数レコードを一つに統合する作業です。例えば、ECサイトの会員データとCRMの顧客データに同じ人物が別々のIDで登録されている場合、それらを一つのレコードに紐づける処理が名寄せにあたります。

名寄せとは?その意味やデータ統合に向けた具体的な進め方を解説

データクレンジングとの関係で言えば、名寄せはクレンジングプロセスの一工程に位置づけられます。データクレンジングが誤記・表記ゆれ・欠損など幅広い品質問題を扱う広い概念であるのに対し、名寄せは「同一エンティティの統合」という特定の処理に特化しています。

CRMやMAを複数システムにわたって運用している企業では、名寄せの精度がそのままターゲティングの精度に影響するため、特に重要な工程です。名寄せの進め方4ステップで詳しく解説しています。

データクレンジングと名寄せの違いとは?実施手順やツールの選び方を解説

データクレンジングの必要性とダーティデータの原因

Anacondaの調査によると、データサイエンティストが最も多くの時間を費やす作業はデータの準備・クレンジングであり、分析や機械学習モデルの構築そのものより前段階のデータ整備に多くの時間が吸われている実態が示されています。 

日本企業でも状況は変わりません。総務省の情報通信白書では、データ活用における共通課題として「データの質(量・信頼度・品質)に関する不安」が挙げられており、品質への懸念が国内企業でも広く認識されていることが示されています。

データ品質の問題は特定の業種や規模に限った話ではなく、顧客データを持つあらゆる組織が直面する構造的な課題です。その根本には、ダーティデータが生まれやすい複数の原因があります。

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ダーティデータが生まれる主な原因

ダーティデータの原因は大きく4つに分けられます。

  1. 手入力による誤記・表記ゆれ。「田中太郎」「田中 太郎」「たなか たろう」のように、同じ情報でも入力者によって表記が異なるケースが典型例です。
  2. 複数システムからのデータ取り込み。ECサイト・実店舗POS・問い合わせフォームなど異なるシステムのデータを統合すると、項目定義やフォーマットの違いが衝突します。
  3. 部門・担当者ごとの管理ルールの違い。営業部が「都道府県+市区町村」で住所を管理し、カスタマーサポートが「都道府県なし」で管理している場合、同じフィールドに異なる粒度のデータが混在します。
  4. ツール変更・システム移行時のフォーマット変化。旧CRMのデータを新CRMへ移行する際、項目の対応付けが不完全だと欠損や文字化けが発生します。

これらの原因は単独ではなく複合的に作用することが多く、時間が経つほどデータ品質は複雑に劣化していきます。

データ品質の低下がもたらすリスク

IBMの推計では、低品質データが米国で年間3.1兆ドルの損失をもたらすとされています。出典:Harvard Business Review「Bad Data Costs the U.S. $3 Trillion Per Year」2016年9月、https://hbr.org/2016/09/bad-data-costs-the-u-s-3-trillion-per-year)。 これは2016年時点の推計ですが、データが経営判断に占める割合が高まった現在では、その影響はさらに大きくなっていると見るべきでしょう。

実務レベルで起きるリスクとして代表的なのは、分析結果の信頼性低下です。顧客セグメントに誤ったデータが混入していれば、施策のターゲットが歪み、キャンペーンの費用対効果が下がります。重複レコードが放置されていると、同じ顧客に複数の営業が別々にアプローチするバッティングや、同一人物への重複メール送信といった問題も起きます。

加えて、不要な重複データはストレージコストを押し上げ、データガバナンスの観点からも個人情報の過剰保持というリスクを生みます。品質の低いデータは「持ちすぎること」自体がコストになる点は見落とされがちです。

データクレンジングで得られる3つの効果とは

ダーティデータが引き起こすリスクを裏返すと、データクレンジングによって得られる恩恵が見えてきます。分析の信頼性・業務効率・意思決定の質という3つの軸で、それぞれの効果を取り上げます。

1. データ分析の精度向上

データ分析の世界では「Garbage In, Garbage Out」という原則が知られています。どれほど高度なアルゴリズムを使っても、入力データが誤っていれば出力結果も誤りになる、という意味です。

例えば、顧客セグメント分析で「東京」「東京都」「tokyo」が別々のカテゴリとして扱われていれば、地域別の顧客数は実態より分散して見えます。表記ゆれを統一するだけで、これまで見えていなかったセグメントのかたまりが浮かび上がることがあります。

2. 業務効率の改善とコスト削減

重複データが整理されると、営業活動の重複アプローチが解消されます。同じ見込み客に複数の担当者がコンタクトを試みる状況は、顧客体験の観点でも、営業リソースの観点でも損失です。クレンジングによって重複が排除されれば、限られた人員をより多くのユニーク顧客に振り向けられます。

データ検索・確認作業の時間短縮も見逃せない効果です。「このレコードとあのレコードは同じ会社か」という確認に費やしていた時間が減り、実質的な業務に集中できます。重複データの削減はストレージコストの圧縮にもつながります。

3. データドリブンな意思決定の促進

データの信頼性が高まると、現場の担当者がデータに基づいた判断をしやすくなります。「このデータは正しいのか」という疑念を持ちながら意思決定するのと、品質が担保されたデータを前提に動くのでは、判断の速度も精度も変わります。

IPAの「DX動向2024」によると、DXの成果が出ている企業では「全社で利活用している」「事業部門・部署ごとに利活用している」と回答した割合が合わせて70%を超えており、成果の出ていない企業と比べてデータ利活用が大きく進んでいることが示されています 。

データ品質の向上が、組織全体のデータ活用文化の定着を後押しする要因の一つになっています。MA・CRMでのターゲティング精度向上も、その延長線上にある具体的な成果です。

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データクレンジングはどう進める?実践3ステップを解説

データクレンジングは、一度実施して終わりの作業ではありません。データは日々更新されるため、品質管理は継続的な取り組みとして設計する必要があります。以下の3ステップで順を追って取り組むことで、場当たり的な対応を避け、組織として持続可能な運用につなげられます。

ステップ1. データの現状把握と対象の選定

まず手をつけるべきは、自社が保有するデータの全体像を把握することです。社内のどのシステムに、どのようなデータが、どれだけの件数で存在するかを洗い出します。CRM・MA・ECプラットフォーム・問い合わせフォームなど、顧客データが分散している経路をすべて棚卸しします。

棚卸しの視点は3つです。一つ目は「システムとデータの所在」で、どこに何が格納されているかのマップを作ります。二つ目は「利用頻度・重要度」で、実際に分析や施策に使われているデータを優先対象に絞ります。三つ目は「品質状態」で、重複率・欠損率・表記ゆれの多さなど、現状の問題を定量的に把握します。

全データを一度にクレンジングしようとすると、工数が膨大になって頓挫しやすいです。ビジネスインパクトが大きいデータ、例えばアクティブな顧客リストやコンバージョンに直結するリードデータから着手するのが現実的です。スコープを絞ることで、短期間で成果を出しながら社内の理解を得やすくなります。

ステップ2. クレンジングルールの策定と実行

対象データが決まったら、次はクレンジングのルールを文書化します。ルールを先に決めずに作業を始めると、担当者ごとに判断が異なり、修正後のデータも統一感を欠く結果になります。

ルール策定の具体例として、以下のような項目があります。

  • 住所の表記統一(「番地」「丁目」「−」の使い方を統一する)
  • 企業名の正規化(「株式会社〇〇」「〇〇株式会社」「(株)〇〇」のいずれかに統一する)
  • 重複レコードの判定基準(氏名と電話番号が一致したら同一人物とみなす、など)
  • 欠損値の扱い(空欄にするか「不明」を入力するか、削除するか)

ルールを文書化することには、属人化の防止という効果もあります。担当者が変わっても同じ基準でデータを扱えるようになります。

実行前には必ずデータのバックアップを取ります。修正が意図しない影響を及ぼした場合に元の状態に戻せる備えは、どの規模のプロジェクトでも欠かせません。実行ツールは、数百〜数千件程度のデータであればExcelやスプレッドシートで対応できます。データクレンジングをExcelで行う手順と関数の使い方で詳しく解説していますので、参考にしてください。件数が多い場合や複数システムをまたぐ場合は、専用のデータ品質管理ツールの活用を検討します。

ステップ3. 運用ルールの標準化と定期実行

一度クレンジングを完了しても、データは日々の業務の中で更新され続けます。新規顧客の登録、フォームからの流入、システム連携による自動取り込みなど、データの流入経路が複数ある限り、品質の劣化は避けられません。

品質を維持するための最初の防衛線は、入力時のバリデーションです。フォームや管理画面に入力規則を設け、そもそも誤ったデータが入り込まないように予防します。例えば、電話番号フィールドに数字以外の入力を受け付けない設定や、必須項目を空欄のまま送信できない制御がこれにあたります。

加えて、定期的なクレンジングサイクルを設定します。月次・四半期ごとなど、業務の実態に合わせた頻度でデータの品質チェックを実施します。この仕組みを社内マニュアルとして整備し、特定の担当者に依存しない体制にしておくことが、長期的なデータ品質の維持につながります。

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クレンジングルールの事前整備

データクレンジングで最もよくある失敗は、ルールを決めないまま作業を始めることです。ルールがなければ、担当者ごとに「どちらの表記が正しいか」の判断が異なり、修正後のデータにも一貫性がなくなります。

複数の部門が関わるプロジェクトでは特に注意が必要です。営業・マーケティング・カスタマーサポートが別々の基準でデータを管理していた場合、統合時にどの基準を優先するかで意見が割れます。作業を始める前に、関係部門が合意できるルールを策定する場を設けることが先決です。

クレンジング後のデータ形式も事前に決めておきます。「きれいにする」という目的だけでは具体性が足りません。最終的にどのフォーマットで、どの粒度のデータが必要かを出口から逆算してルールを設計することで、修正作業のやり直しを防げます。

ツール活用による自動化の検討

Excelやスプレッドシートは、数百〜数千件程度のデータクレンジングに対して十分な機能を持っています。VLOOKUP・条件付き書式・データ入力規則などを組み合わせることで、手作業の大半を補えます。

ただし、データ件数が増え、複数システムにまたがる統合が必要になると、Excelの手動管理では限界が来ます。専用ツールへの移行を検討する目安は、3つの状況です。

一つ目はデータ件数の急増でExcelの処理速度やファイル管理が追いつかなくなった時。二つ目はCRM・MA・ECなど複数システム間のデータ統合が必要になった時。三つ目は定期クレンジングを自動化して担当者の工数を削減したい時です。データ量が一定規模を超えたら、データクレンジングツールの導入を検討しましょう。

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まとめ:データクレンジングを始める上で、押さえておきたいポイント

データクレンジングは、データの誤記・重複・表記ゆれ・欠損を検出・修正してデータ品質を高める作業であり、分析・施策・意思決定の精度を左右する基盤となる工程です。その取り組みの出発点は、自社データの現状把握と優先対象の絞り込みです。

具体的には、①現状把握と対象の選定、②クレンジングルールの策定と実行、③運用ルールの標準化と定期実行という3ステップで取り組むことが、継続的な品質維持の基本です。

まずどのシステムにどのようなデータが蓄積されているかを棚卸しし、ビジネスへの影響が大きいデータからクレンジングルールを策定して取り組んでください。データ件数の増加や複数システム間の統合が課題になった段階では、ツールによる自動化が現実的な選択肢になります。

株式会社ジーニーのGENIEE CDPは、散在した顧客データをノーコードで統合し、ID名寄せによってオンライン・オフラインをまたいだ同一顧客の行動把握を実現します。AI・自然言語による分析サポートでデータアナリストがいない組織でも活用でき、分析結果はMAやENGAGE等のジーニーマーケティングクラウド製品にそのままセグメントとして連携できるため、「データは集めたが施策に繋がらない」状態を解消できます。導入支援・活用支援チームによる伴走もあり、CDPの導入が初めての企業でも無理なく立ち上げられます。

データクレンジングとデータ統合基盤をセットで整えたい方は、まずはGENIEE CDPの製品ページから詳細をご確認ください。

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執筆者

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株式会社ジーニー


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