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市場動向から見るマーケティングオートメーション(MA)の重要性

更新日:2024.02.09 / マーケティング
市場動向から見るマーケティングオートメーション(MA)の重要性

業務効率の改善について必要性が叫ばれるなか、ITツールの活用が注目されています。
マーケティングオートメーション(MA)ツールは
近年注目を集めているITツールの1つです。

情報収集が容易となり、情報収集活動の大半をWeb上で行うようになった現在、
顧客の属性やWeb上での行動を把握して一人一人に
的確なコンテンツを送る必要性が高まっています。

ただ、その必要性をわかっていても、業務工数の観点から個別対応を断念したり、
個別対応に取り組んだ結果、業務時間が増加してしまったという企業は
多かったのではないでしょうか。

そうした状況もあり、MAツールを導入する企業や
検討を開始する企業が年々増えてきています。

では実際にMAツールの市場状況は現在どのようになっているのでしょうか。
調査データも参考にしながら、マーケティングオートメーション市場の
近年の状況を見ていきましょう。

1.マーケティングオートメーションの認知度

日本では、マーケティングオートメーション元年と呼ばれる
2014年にマーケティングオートメーションが
アメリカから渡ってきて以来、市場の拡大が続いています。

市場拡大の前提となるであろう、マーケットでの認知度はどうだったのでしょうか。
2014年末にNTTコム リサーチが認知調査を行っています。

この調査では、マーケティングオートメーションの定義を
「最適なタイミングで最適なメッセージを個々の顧客に届ける自動化ツール」としていて、
99人未満の企業では3人に1人(34%)、100人以上の企業では3人に2人(62.7%)が
マーケティングオートメーションを知っていると答えています。

MAツールが日本に上陸して間もないタイミングで、
すでに高い認知度をもっていたことがわかります。

また、認知している層の約半分以上がMAツール導入に興味を示し、
全く認知していなかった層でも、MAの説明を受けた後
30パーセント近くの人が興味関心を示しました。

日本上陸間もないタイミングから認知度や期待値の高かったMAツールですが、
肌でも感じるマーケティングオートメーション市場の拡大をみると、
それらは今も高まり続けているのではないでしょうか。

2.マーケティングオートメーション市場の拡大

米国MarketsandMarketsの調査では、世界のマーケティングオートメーション市場予測において、
2014年から2019年までの市場成長が年率8.55%ほどになると推測されています。

また、同調査では2014年の36.5億ドルから2019年には
55億ドルにまで拡大すると予測しています。
現在のレート(1ドル=112円換算)で換算すると、
約4,088億円 から約2,072億円増の約6,160億円になるということです。

5年程で1.5倍まで市場が拡大するという予測になります。

同様に、日本国内市場も拡大を続ける予測です。
2014年には約168億円と計測されていたマーケティングオートメーション市場ですが、
5年後の2019年には約420億円になると予測されています。
約5年で2.5倍まで市場が拡大するという予測です。

世界市場の拡大が5年で1.5倍であることと比較すると
日本市場は急速に拡大していくと捉えることができます。

市場の拡大スピードを考えると、
MAというツールの存在は今後も無視できないといえます。

それでは、MAツールを提供しているベンダーはどのような企業があるのでしょうか。
ここで、日本で事業展開している主要MAベンダーを見ていきましょう。

Marketo

アメリカの大手MAツールベンダーの中では数少ない独立系MAベンダーであるMarketo社が提供している代表的なMAです。
世界各国で導入が進んでいるツールです。
多機能のため高価格ですが、専門のコンサルタントがつき導入をサポートしてくれる点が特徴的です。
日本市場へは2014年に参入しています。
https://jp.marketo.com/

Pardot

Salesforce社が提供しているBtoB向けのMAです。
同社が提供するSFAツールとの連携の強さが利点であり、
購買プロセスが長期にわたる商材に向いています。
連携すると、営業担当はSalesforce画面で通常の顧客情報に加え
スコアや顧客のWeb行動履歴を確認することができます。
https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/

SATORI

日本のSATORI社が提供しているMAです。
DMP内蔵で集客に強いマーケティングオートメーションであることを売りとしています。
社員数は20名程と少ないながらも、セミナーでのサポートに力を入れています。
ポップアップが使えることが顧客から好評を得ているそうです。
https://satori.marketing/

b→dash

フロムスクラッチ社が提供しているMAです。
データの取得/管理から活用をOne Platformで提供していて、
AIによるマーケティングを進めているところです。
Marketo社同様、専門コンサルタントのサポートを受けることができます。
https://bdash-marketing.com/

Kairos3

カイロスマーケティング社が提供しているBtoB企業向けMAです。
専門コンサルタントのサポートが受けられる高機能MAのと比べ、
最低限の機能を低価格で提供しているため、導入ハードルが低いことが特徴です。
https://www.kairosmarketing.net/

Hubspot

米国ハブスポット社が提供しているBtoB企業向けMAです。
ブログの構築機能やGoogle AdWords、Google Analyticsの機能も
統一して扱っている点が特徴的です。
プランごとに機能が増え、企業の状況に合った施策が打てるようになっています。
https://www.hubspot.jp/

GENIEE MA

SSP・DSP・DMPすべてを自社開発したジーニー社が提供しているMAです。
事業拡大を続けてきたアドテク領域のプラットフォーム連携をしているため、
広告によるリードジェネレーションから顧客管理、販売促進まで
ワンプラットフォームでカバーできるMAとなっています。
低価格でシンプルなUIが特徴であり、スモールスタートが可能です。
https://ma-jin.jp/

まとめ

日本におけるマーケティングオートメーションの歴史はまだまだ浅いですが、
認知度の高さや市場の拡大スピードから、
マーケティングオートメーションに対する期待の高さが垣間見えます。

まだまだ自社での導入は先だと考えている方も多いかもしれませんが、
マーケティングオートメーションを使ったマーケティング活動が
一般化する時期は近いかもしれません。

この機会に、マーケティングオートメーションについて調べ、
自社のマーケティング部門での活用方法やを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
ツールや機能が増えてきているので、自社にあったMAツールが見つかるかもしれません。

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