【2024年最新】無料で使えるBIツールおすすめ9選をご紹介
データに基づく経営を実現してビジネスの成長を加速させるには、BIツールの活用が欠かせません。多様な機能と価格帯のBIツールが存在する中、近年では無料で提供されるBIツールも登場しています。
予算に制約がある場合は、無料のBIツールを比較検討して導入してみるのもポイントです。
この記事では、無料版BIツールではどのような機能が使えるのか、有料ツールとの違いについて解説します。無料で使えるおすすめのBIツール9選や、自社にあったツールの選び方についても解説しますので、あわせてご参照ください。
この記事を読んでわかること |
✔︎ BIツールを活用して得られること ✔︎ 有料版と無料版で何が違うのか ✔︎ 【厳選】無料版BIツールのおすすめ9選 |
無料で使えるBIツールの機能
BIツールとは、蓄積されたデータを利活用して、ビジネスにおける意思決定をサポートしてくれるシステムです。
無料で使えるBIツールの機能としては、「データの分析」「レポートの作成」「ダッシュボードで経営状況を可視化」などがあげられます。具体的には、以下のとおりです。
無料で使えるBIツールの機能 |
・ データ分析:社内のデータベースからデータを抽出・加工し、分析や集計を行える ・レポート作成:手入力の手間を抑え、ツール上で分析結果をわかりやすくまとめる ・ダッシュボード:データをリアルタイムで集約し、現在の状況を図表で可視化できる |
BIツールを活用すれば、散乱していたデータソースを集約して、ダッシュボード化により常に最新の情報を一目でチェックできます。また、関連するデータの情報を分析したり、加工したりする仕組みが搭載された無料BIツールも多く、分析業務や情報共有をスムーズに行えるのがメリットです。
無料で使えるBIツールと有料BIツールとの3つの違い
BIツールには無料版から有料版まで多種多様なソフトウェアが登場しています。大きく分けて、無料で使えるBIツールと有料BIツールの違いは以下のとおりです。結論から述べると、本格的にツールを活用してデータドリブンな経営を行いたい場合は、有料版のBIツールがおすすめです。
ここでは、無料版と有料版でBIツールがどのように違うのか、それぞれのポイントを解説します。
1. データ量や使用ユーザー数 2. 運用工数の違い 3. BIツールの共有範囲や機能面の違い |
データ量や使用ユーザー数
BIツールは、無料と有料で活用できるユーザー数やデータ量が大きく異なります。一般的なBIツールの無料プラン等では一度に操作できるユーザー数が1~5人だったり、データ更新頻度が限られていたりします。また、一度に扱えるストレージ容量も異なるのが一般的です。
たとえば、Microsoftが提供するPower BIは、無料版ライセンスだと「ストレージ10GB」「1日8回のデータ更新」などの制限があります。プレミアムプランなら、「ストレージ100TB」「1日48回のデータ更新」と、無料版に比べて大幅にデータ量や使用ユーザー数が
向上しているのも事実です。
無料のBIツールは、有料のBIツールに比べて一度に扱えるデータ量やユーザー数が少ない傾向にあるため、使用人数によっては適さない可能性があります。
運用工数の違い
BIツールの無料版と有料版には、運用工数の違いも発生します。有料版に比べると、無料版のBIツールはサポート体制が充実していないため、BIツールの導入・活用などカスタマイズに多くの時間と専門知識を要します。
実際に運用をスタートするまで、また活用し始めてからも工数の最適化に手間がかかるなど、運用工数に大きな違いが起きる事例も少なくありません。サポートや機能が充実した有料版BIツールなら、社内で解決しなければならない問題を減らせます。社内の人がほかの重要な仕事に集中できるようになり、結果として内部コストを減らせます。
有償ツールには初期費用や維持費がかかるものの、効率や生産性の向上を考えれば、長期的にはそのコストを補えると言えるでしょう。
BIツールの共有範囲や機能面の違い
無料のBIツールの中には、個人利用のみ許諾されており、他者とデータを共有する仕組みがない製品も少なくありません。ダッシュボードやレポートで可視化されたデータを共有できないため、企業には適さないのも事実です。
有料版BIツールの中にもライセンスで制限が掛けられた製品があるものの、基本的には複数人へレポートなどのデータを共有する仕組みがあります。ほかにも、レポーティング機能がより詳細に出力できたり、分析作業の自動化で業務zを効率化できたりと、有料版BIツールのほうが機能に優れています。
こんな方には有料のBIツールがおすすめです
有料のBIツールは、事業の成長を見越してデータを利活用したい人におすすめです。無料のBIツールは、ビジネスが大きくなるにつれて、次第にユーザー数やデータ量の限界に頭を悩ませるシーンも少なくありません。
そのため、将来的にはデータや設定を有料BIツールに移行する手間やコストが掛かります。その点で、初めから拡張性の高い有料BIツールを活用すれば、ビジネスの成長にあわせて機能を広げられます。
データの移行に伴うリスクやコストも削減できるほか、有料のBIツールは「高度な分析」「データを取り扱う自由度が高い」などもメリットです。
「データをフル活用してビジネスを成長させたい」「分析でより良い判断を下したい」「将来的に取り扱うデータ量が増える」といった場合は、初めから有料のBIツールを利用するのがおすすめです。
【2024年最新】無料のBIツールおすすめ9選
ここからは、無料で使えるBIツールから、2024年時点で特におすすめの製品9選をご紹介します。
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Microsoft Power BI | Microsoft製品との連携力が魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料プラン ・1,250円/月 ・2,500円/月 ・624,375円/月 |
Oracle BI | 自動で作成される推奨チャートなど手軽さが魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 ・アラート |
・無料デモ版あり ・要問い合わせ |
Looker Studio(旧Googleデータポータル) | Google製品との連携力が魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 ・APIでGoogle Workspace や Cloud Identityと連携 |
・基本無料 |
Qlick Sense Business | 大量のデータでもスピーディな検索・集計が魅力 | ・データの集計 ・AIによるデータ分析 ・ダッシュボード機能 |
・無料デモ版あり ・$20/月 ・$2,700/月 |
Zoho Analytics | ドラッグ&ドロップによる簡易操作が魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料デモ版あり ・クラウド版は2,880円/月から~ ・要問い合わせ |
Apache Superset | ビジュアル処理が豊富で直接データの追加・更新処理もできる | ・データの集計 ・レポート作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料 |
Grafana | ビッグデータ系データベースなどと連携して統計表示ができる | ・データの集計 ・ダッシュボード機能 |
・無料プラン ・$299/月 |
Metabase | 1テーブルのデータならSQLを使わずダッシュボード化できる | ・データの集計 ・ダッシュボード機能 ・アラート |
セルフホスト版に無料プランあり クラウド版は$85/月~から要問い合わせ |
Graylog | データの解析結果をグラフィカルに表示して見やすいレポートを作成できる | ・データの集計 ・レポート作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料 |
1. Microsoft Power BI
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Microsoft Power BI | Microsoft製品との連携力が魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料プラン ・1,250円/月 ・2,500円/月 ・624,375円/月 |
「Microsoft Power BI」は、Microsoftが提供する無料プランありBIツールです。Microsoft製品との連携力が魅力で、エクセルを初めとしたさまざまなツールやデータを連携し、細かいデータの集計を行えます。
また、ノンプログラミングで活用できる魅力もあり、最低限のITリテラシーでデータ分析を行いやすくなっています。一方で、AI連携によるデータ分析などの機能を開放するには、有料プランの活用が必要です。
2. Oracle BI
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Oracle BI | 自動で作成される推奨チャートなど手軽さが魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 ・アラート |
・無料デモ版あり ・要問い合わせ |
「Oracle BI」は、データの集計やレポート作成、ダッシュボードからアラート機能まで搭載された無料デモ版ありのBIツールです。本格的な活用には有料プランにおける導入が欠かせないものの、プランは問い合わせのみとなっているため、デモ版で使用感を試すのをおすすめします。
ただし、無料デモ版は30日間の無料トライアルです。本格的に無料で使えるBIツールをお探しの場合は、別の製品も選択肢に上がると言えます。
3. Looker Studio(旧Googleデータポータル)
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Looker Studio(旧Googleデータポータル) | Google製品との連携力が魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 ・APIでGoogle Workspace やCloud Identityと連携 |
・基本無料 |
「Looker Studio」は、Googleが提供するBIツールで、GoogleアナリティクスやGoogle広告など多彩な連携力が魅力の製品です。APIを通してGoogle Workspaceとも連携できるなど、Google製のサービスを活用中であれば利活用しやすいメリットがあります。
セルフサービス内であれば基本的には無料で、「無料で使えるBIツール」をお探しの場合は特におすすめです。一方で、導入前後のサポートなどがないため、運用方法が身につくまで時間が掛かる可能性もあります。
Looker Studio(旧Googleデータポータル)の詳細はこちら
4. Qlick Sense Business
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Qlick Sense Business | 大量のデータでもスピーディな検索・集計が魅力 | ・データの集計 ・AIによるデータ分析 ・ダッシュボード機能 |
・無料デモ版あり ・$20/月 ・$2,700/月 |
「Qlick Sense Business」は、個人からチーム、企業全体まで幅広く対応できる拡張性に長けたBIツールです。大量のデータもスピーディに検索・集計できるほか、AIによるデータ分析機能も搭載されています。
ただし、分析には別プランの導入が必要で、無料トライアルで利用できるのはあくまで「データ統合ツール」のみです。デモ版は14日間の期間制限つきのため、注意が必要です。
5. Zoho Analytics
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Zoho Analytics | ドラッグ&ドロップによる簡易操作が魅力 | ・データの集計 ・レポートの作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料デモ版あり ・クラウド版は2,880円/月から~ ・要問い合わせ |
「Zoho Analytics」は、リーズナブルな価格設定で多機能さにあふれているBIツールです。ドラッグ&ドロップで簡単に操作できる使用感も特徴的で、ITスキルに自信がないユーザーでもデータドリブンな経営を実現しやすくなっています。
オンプレミス・クラウドの2種類が用意されているものの、いずれの無料トライアルにも15~30日の使用制限があります。
6. Apache Superset
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Apache Superset | ビジュアル処理が豊富で直接データの追加・更新処理もできる | ・データの集計 ・レポート作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料 |
「Apache Superset」は、ビジュアル処理で見やすく可視化できる機能性が特徴の無料BIツールです。グラデーションで列の背景を見やすくしたり、データのグラフ化で色分けをしたりできます。
オープンソースで提供されており、すべての機能を無料で活用できます。そのため、無料で使えるBIツールをお探しの方にもおすすめです。
7. Grafana
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Grafana | ビッグデータ系データベースなどと連携して統計表示ができる | ・データの集計 ・ダッシュボード機能 |
・無料プラン ・$299/月 |
「Grafana」は、ビッグデータ系データベースなど幅広いソース元と連携して、データを統計表示できるBIツールです。機能が制限されているものの、無料プランが提供されているため、必要になるまで無料のままソフトウェアを活用できます。
ほかのBIツールに比べると、時系列グラフの可視化自由度が高く、表やテキストなどさまざまな要素をマウス1つでビジュアル化できるメリットがあります。
8. Metabase
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Metabase | 1テーブルのデータならSQLを使わずダッシュボード化できる | ・データの集計 ・ダッシュボード機能 ・アラート |
セルフホスト版に無料プランあり クラウド版は$85/月~から要問い合わせ |
「Metabase」は、SQLが書けないユーザーでも、単一テーブルなら簡単に活用できるクエリビルダーが用意されているBIツールです。MySQL・PostgreSQL・GoogleAnalytics・BigQueryなどのデータソースに対応しており、直感的なダッシュボードとあわせて、わかりやすいデータ可視化を実現できます。
ユーザーごとにアクセス権を微調整できるほか、退職者アカウントなどが残っているとアラートで通知してくれる機能も搭載されています。
9. Graylog
製品名 | 特徴 | 機能 | 料金 |
Graylog | データの解析結果をグラフィカルに表示して見やすいレポートを作成できる | ・データの集計 ・レポート作成 ・ダッシュボード機能 |
・無料 |
「Graylog」はGUIからログデータを集計・チェックできるBIツールです。オープンソースで提供されており、完全無料で利用できるBIツールとして知られています。データの入力や抽出で解析できるほか、グラフィカルに見やすいレポートを作成できるのも魅力です。
また、数テラバイトレベルのワークロードにも対応できる性能で、地域やデータソースなどにまたがったスケーラビリティに優れている特徴もあります。
自社に合ったBIツールの選び方
自社に合ったBIツールを選ぶときは、「十分なユーザー数・データ量を扱えるか」「ツールやシステムの学習に時間を割けるか」「専門的なサポートは必要ないか」などのポイントをチェックしましょう。
BIツールで取り扱えるデータ量や操作できるユーザー数が不十分だと、チーム体制で業務を効率化することが難しいのも事実です。一般的に、多くのユーザー数やデータ量を取り扱えるのは有料版BIツールが多くなっています。
一方で、データ量が少なく簡単なツールを求めている場合は無料版BIツールもおすすめです。その際は、SQLの知識が求められるかなど、自社のITスキルに応じたツール選びをおすすめします。
操作難度を下げて、導入前後のトラブルを減らしたい場合は、専門的なサポートを受けられる有料BIツールがおすすめです。サポートの充実したBIツールなら導入前後のサポートをしてもらえるため、カスタマイズなどの手間を抑えてシステムを利活用しやすくなります。
コストを抑えるなら無料のBIツールもおすすめですが、スムーズなシステム導入や柔軟な拡張性を求める場合は、有料のBIツールを選ぶのもポイントだと言えます。
しかし、BIツールはあくまで複数のデータソースを繋げて分析するシステムです。元となるデータを集約して管理する仕組みがなければ、有効活用するのは難しくなっています。もし効率的にデータを管理するプラットフォームがない場合は、SFAツールの導入も大切です。
SFAツールを導入すれば、営業組織全体が効率よくデータを収集・管理できるようになり、営業成績の向上も期待できます。また、BIツールで活用する情報の蓄積もできるため、より多角的な視点からデータ分析を行えるようになります。
「コストを抑えるなら無料BIツール」「手間を抑えるなら有料BIツール」「データの利活用を促進するなら+SFAツール」の導入がおすすめです。
【2024年4月】SFA(営業支援ツール)のおすすめ人気ランキング15選
まとめ:SFA/CRM完全連携型のGENIEEがおすすめ!
この記事ではオープンソースや無料デモ版、トライアルなど無料で使えるBIツールについて紹介しました。BIツールを有効活用すればデータに基づく判断を下せるため、確実性の高い経営判断を取りやすいメリットがあります。
とはいえ、MAツールを活用するには、分析するためのデータを集める土壌が必要です。もしデータを蓄積するSFAツールなどを導入していない場合は、先にSFAツールを導入してみるのも大切だと言えます。
その時は、SFAツールとBIツールのどちらも提供しているGENIEEをご利用ください。「GENIEE SFA/CRM」「GENIEE BI」なら、優れた連携力でデータを紐づけ、効率的なデータ集計・分析を実現できます。
また、「GENIEE SFA/CRM」は営業活動の効率化にも貢献するため、データの利活用にあわせて営業組織のレベルアップを図ることもできます。興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。