フォーム離脱率とは、入力フォームに到達したユーザーが送信完了せず離脱した割合です。
平均は60〜70%と高く、改善すればCVRを大きく伸ばすことが可能です。
フォーム離脱率の計算式:フォーム離脱率(%)= 離脱数 ÷ フォーム訪問数 × 100
改善策の例
- 入力項目を最小限に絞る
- 住所などの自動入力を導入
- リアルタイムでエラーを表示
- 入力例・プレースホルダーを設置
- 進捗(ステップ)を可視化
- スマホ最適化(モバイルフレンドリー)
- CTAボタンの文言を具体化
- 離脱防止ポップアップを表示
- 不要なリンク・バナーを削除
- 信頼性(SSL・プライバシーポリシー)
本記事では、フォーム離脱が起きる原因と、上記10施策を含むEFO(入力フォーム最適化)の具体的な進め方を解説します。
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目次
なぜ「フォーム離脱率」対策が重要なのか?

「広告やSEOでしっかりと流入が取れているのに、思ったような成果につながらない。」そのような課題に直面しているなら、原因は「入力フォームでの離脱」にあるかもしれません。
せっかく広告など、コストをかけて集めた見込み客を、最後の最後で取りこぼしている可能性があるのです。しかもこの取りこぼしは、アクセス解析ツールでは気づきにくいです。つまり、マーケティングの盲点になりがちです。放置すればCVRの改善は頭打ちになり、広告投資の回収効率も悪化していきます。
どんなに優れた集客施策も、フォームでの離脱が多ければ成果につながりません。だからこそ、フォーム離脱率の改善は、CVR向上と費用対効果の最大化に直結する「最も効果的な一手」なのです。
フォーム離脱率が高いと、どれほどの損失が出るのか?

フォーム改善は「後回しにされがち」な領域です。しかし、実は最も大きなインパクトを持つ改善ポイントの一つです。
ここでは、フォーム離脱によって生じている見えにくい損失について、整理してみましょう。
見込み客の約7割が離脱している現実
Webフォームの離脱率は、一般的に60〜70%程度と言われています。
(引用:50 Cart Abandonment Rate Statistics 2026)
つまり、100人が入力を開始しても、最終的にコンバージョンするのはわずか30〜40人ほどです。裏を返せば、60人以上が途中で離脱してしまっているのです。
この数字は、業界やフォームの長さによっても変動します。しかし、どの業界でも一定の離脱は避けられないのが現実です。だからこそ、少しでも離脱を減らす工夫が求められます。
広告費や集客コストがムダになっている可能性
仮に月100万円の広告費をかけて1,000件の流入を得たとしましょう。そのうち500人がフォームに到達し、70%が離脱した場合、350人の見込み客を取りこぼしていることになります。
つまり、広告費のうち35万円分に相当する流入がコンバージョンせずに離脱していると考えると、その損失の大きさが想像できます。
さらに、離脱の要因が「フォームの使いづらさ」だったとすれば、それは改善可能な機会損失です。
原因を誤認しやすく、対策を誤るリスクも
CVが上がらない場合、多くの企業は「集客数が足りない」「広告が悪い」と考えがちです。
しかし、実際にはフォームでの離脱がボトルネックになっているケースも少なくありません。
この誤認が続くと、間違った打ち手(広告費の増額、サイト全体の改修など)にリソースを割き、非効率なマーケティングに陥ってしまうリスクがあります。
だからこそ、今一度「フォーム離脱率」を可視化し、改善に向けたアクションを取ることが、マーケティング全体の成果に直結するのです。
フォーム離脱が起きる主な原因

入力フォームは、ユーザーにとって「あと一歩で完了」の場面でありながら、離脱が発生しやすいポイントでもあります。
ここでは、フォーム離脱を引き起こす主な要因を整理してみましょう。
①入力項目が多すぎる
フォームに必要以上の項目があると、入力負荷が高くなり、離脱を招く大きな要因になります。
特にスマートフォンからアクセスするユーザーにとっては、10項目を超えるフォームは心理的ハードルが高く、「時間がかかりそう」「面倒」と感じて離脱してしまうケースが多くあります。
②エラー表示がわかりづらい
入力ミスがあった場合に、どこをどう直せばよいかがわかりにくいフォームは、ユーザーに強いストレスを与えます。
「なぜ送信できないのか分からない」「もう一度最初から入力する必要がある」といった状況では、離脱の確率が一気に高まります。
③スマホでの操作性が良くない
フォームはPCだけでなく、スマホユーザーの体験も重視する必要があります。
項目が詰まっていて見にくい、キーボードの切り替えが多い、誤タップが起きやすいといったフォームは、途中で面倒になって離脱されやすいです。
④「どれだけ時間がかかるか分からない」不安
見やすさ、わかりやすさ、入力のしやすさによって離脱率は大きく変わります。
フォームの記入欄が小さくてスマホからだとクリックがしづらい、文字が見づらいなど、ユーザーがストレスを感じやすいフォームデザインは離脱率が高くなります。
また、「送信」や「次へ進む」のような次のステップへの誘導をするボタンも、他のボタンとあまり違いがないデザインだと、ユーザーが見落とす、もしくは記入の途中で誤って押してしまうなどのエラーを起こしやすく、ユーザーの離脱要因です。
そして、これらの問題を解決するために行われる対策をEFO(EFO対策)といいます。
⑤フォームの存在に気づかない・動線が良くない
そもそも、ユーザーがフォームにたどり着けていない場合もあります。
「CTAやリンクが目立たない」「ページの下部に隠れている」「別ページへの遷移に違和感がある」といった、動線の悪さも、フォーム離脱以前の課題として見落とされがちです。
フォーム離脱率を下げるEFO
EFOとは、ユーザーがフォームに入力しやすくなるように最適化する取り組みのことです。
単なるデザイン変更ではなく、UX(ユーザー体験)を向上させ、入力のストレスを減らすための改善手法です。
たとえば以下のような施策がEFOに含まれます。
- 入力項目の見直し(不要な質問の削減)
- リアルタイムエラー表示
- 住所・フリガナなどの自動補完
- 入力途中の離脱防止ポップアップ
- スマホ最適化(タップしやすいUI、文字サイズ調整)
これらの改善により、フォームの完了率(CVR)が大幅に向上するケースも多く報告されています。
▼関連記事:CVR改善で売上を上げる7つの実践施策|BtoCサイト担当者必見
フォーム離脱の改善策

フォームでの離脱は「最後の取りこぼし」ともいえる重要なポイントです。
ここでは、具体的な改善策をご紹介します。
1. 入力項目を最小限に絞る
フォームの項目数が多いほど、ユーザーは「面倒だ」と感じて離脱しやすくなります。まずは現在の項目を見直し、本当に必要な情報だけに絞りましょう。

2. 住所などの自動入力を導入する
郵便番号を入力するだけで住所が自動補完される機能は、ユーザーの入力負担を大幅に軽減します。同様に、氏名からフリガナを自動生成する機能も効果的です。
手入力の手間が減ることで、特にスマートフォンユーザーの離脱を防げます。EFOツールを使えばノーコードで実装できるため、開発リソースがなくても導入可能です。
「入力が楽だった」という体験は、フォーム完了率だけでなく企業への好印象にもつながります。

3. リアルタイムでエラーを表示する
送信ボタンを押した後にまとめてエラーが表示されると、ユーザーは「どこを直せばいいかわからない」とストレスを感じ、離脱につながります。
入力中にリアルタイムでエラーを表示し、該当箇所をハイライトすることで、ユーザーはその場で修正できます。エラーメッセージは「入力形式が正しくありません」ではなく、「半角数字で入力してください」のように具体的な修正方法を示しましょう。
正しく入力できた項目には✓マークを表示すると、ユーザーの安心感がさらに高まります。

4. 入力例・プレースホルダーを設置する
「電話番号」と書かれていても、ハイフンを入れるべきか、半角か全角か、迷うユーザーは少なくありません。
入力欄に「例:03-1234-5678」のようなプレースホルダー(薄いグレーの入力例)を表示することで、迷いを解消できます。
「何を書けばいいかわからない」という不安をなくすことが、離脱防止の第一歩です。

5. 進捗(ステップ)を可視化する
入力項目が多い場合、ユーザーは「あとどれくらいかかるのか」がわからず、途中で諦めてしまいます。
「STEP 1/3」「入力 → 確認 → 完了」のように進捗を表示することで、ゴールまでの見通しが立ち、完了へのモチベーションを維持できます。
特に複数ページに分かれるフォームでは必須の施策です。進捗バーやステップ表示を追加するだけで、完了率が10%以上改善した事例もあります。
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6. スマホ最適化(モバイルフレンドリー)を行う
PCでは問題なく入力できても、スマホでは「ボタンが小さくて押しにくい」「文字が見づらい」といった問題が発生しがちです。
具体的には、以下の点をチェックしましょう。
- タップしやすいボタンサイズ
- 入力欄に応じたキーボード切替(電話番号なら数字キーボード)
- 横スクロールが発生しないレイアウト
スマホでの入力体験を改善するだけで、離脱率は大きく下がります。
7. CTAボタンの文言を具体化する
「送信」「Submit」といった汎用的なボタン文言は、ユーザーに「押したら何が起こるのか」が伝わりにくく、クリックをためらわせる原因になります。
「予約する」「申し込む」「見積もりを受け取る」のように、ボタンを押すことで得られるメリットを明示しましょう。
また、ボタンの色やサイズも重要です。背景色とのコントラストを高め、視認性を確保することで、クリック率が向上します。A/Bテストで最適な文言・デザインを検証するのも効果的です。
8. 離脱防止ポップアップを表示する
ユーザーがページを閉じようとしたり、ブラウザバックしようとした瞬間に、「入力内容が保存されていません。このまま離脱しますか?」といったポップアップを表示することで、離脱を思いとどまらせることができます。
ポップアップには「入力を続ける」ボタンを目立たせ、離脱を防ぎましょう。また、「今なら〇〇特典あり」のようなインセンティブを提示する方法も有効です。
ただし、過度なポップアップはユーザー体験を損なうため、表示タイミングや頻度には注意が必要です。
9. 不要なリンク・バナーを削除する
フォームページにグローバルナビゲーションや関連記事へのリンク、バナー広告が多いと、ユーザーの注意が分散し、フォーム完了前に離脱してしまいます。
フォームページでは「出口は送信ボタンだけ」にするのが理想です。ヘッダー・フッターのナビゲーションを非表示にする、または最小限にすることで、ユーザーをフォーム完了に集中させましょう。
プライバシーポリシーや利用規約へのリンクは、別タブで開く設定にすると、フォームページからの離脱を防げます。
10. 信頼性を示す(SSL・プライバシーポリシー)
個人情報を入力するフォームでは、ユーザーは「この会社に情報を渡して大丈夫か?」と不安を感じています。
以下の要素を表示することで、信頼性を高め、入力完了を後押しできます。
- SSL証明書(鍵マーク):通信が暗号化されていることを示す
- プライバシーポリシーへのリンク:情報の取り扱い方針を明示
- Pマーク・ISMS認証:第三者認証による信頼性の担保
- 「営業電話はしません」等の明記:問い合わせ後の不安を解消
特にBtoBでは、会社概要や導入実績へのリンクを添えることで、さらに安心感を与えられます。

EFOツールを使うメリットと選び方のポイント

フォーム離脱対策にはEFOが有効ですが、自社開発や手作業での対応には限界があります。
そこで、EFOツールの導入が多くの企業で進んでいます。まずは、ツールを使うメリットと、選び方のポイントを押さえましょう。
導入で得られる即効性と効率化
EFOツールを使えば、ノーコードでスピーディにフォーム改善施策を実装可能です。
これにより、改善策を素早く試せるため、成果が早く実感できるのが大きなメリットです。
また、ツールによってはABテスト機能が標準搭載されており、複数の改善案を比較検証しながら効果を最大化できます。
▼関連記事:EFO × チャットボットの力でユーザー体験を最適化する方法
自社開発との違いと選び方のポイント
自社でフォームを開発・改修する場合、時間やコスト、エンジニアリソースの確保が課題です。一方、EFOツールはパッケージ化されているため、運用負担を大幅に軽減しつつ継続的な改善が可能になります。
選ぶ際は以下をチェックしましょう。
①使いやすさ
EFO対策は、中長期的にフォームのデザインや項目の修正をしていく必要があります。
そのため、自社の担当者が使いこなせるのか?という点がとても大切です。これは、単にシステムとしての機能やUIデザインの問題だけではなく、困った時にすぐサポートしてもらえるのか?問い合わせにすぐ回答してもらえるのか?などのカスタマーサポートの面も考慮しておくと良いでしょう。
②ABテスト機能の有無
ABテスト機能とは、デザインや細かな設定を微妙に変えた複数種類のフォームを出し分けることにより、自社のお客様に本当に最適なフォームがどういうものなのか?を検証ができる機能です。この機能がついていないと、お問い合わせ数が減少したり、頭打ちになった時の改善点がわからなくなったりしてしまうので、必ず確認しましょう。
③汎用性
EFOツールの中には、 チャットボット機能による顧客満足の向上も狙えるものや、ショッピングカートとの連動などができるものなど、EFO対策だけでなく各段階のユーザーへのアプローチが同時に行えるものもあります。1つのツールで自社サイトの様々なウィークポイントも補えるのであれば、汎用性があったほうがより効果的と言えるでしょう。
④料金体制
EFOツールの料金体制には、月額固定のものやお問い合わせ数に応じて成果報酬型で費用が発生するものなど様々です。また、設置時の初期費や、サポートを受けるなら別途見積もりが必要なったりすることもあるので、Webサイトに掲載されている情報だけで判断せず、資料請求やお問い合わせをして比較してみましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. フォーム離脱率の平均はどのくらいですか?
フォーム離脱率の平均は国内での調査によると60〜70%程度と言われています。
ただし、業種やフォームの種類(購入・問い合わせ・資料請求・会員登録など)によって大きく異なるため、まずは自社フォームの現状値を計測し、改善前後の変化を追うことが重要です。
Q2. フォーム離脱率はどうやって計算しますか?
フォーム離脱率は以下の計算式で算出できます。
フォーム離脱率(%)= 離脱数 ÷ フォーム訪問数 × 100
たとえば、フォームページに100人が訪問し、そのうち70人が送信完了せずに離脱した場合、離脱率は70%です。Googleアナリティクス(GA4)やヒートマップツールを使えば、フォームページの離脱数・完了数を計測できます。定期的にモニタリングし、施策の効果を検証しましょう。
Q3. フォーム離脱率と直帰率の違いは何ですか?
直帰率は、サイトに訪問して1ページだけ見て離脱した割合を指します。一方、フォーム離脱率は、フォームページに到達したユーザーが送信完了せずに離脱した割合です。
たとえば、広告からLPに流入し、そのまま離脱した場合は「直帰」としてカウントされます。一方、LPからフォームページに遷移したものの、入力途中で離脱した場合は「フォーム離脱」です。両者は別の指標であり、改善施策も異なります。フォーム離脱率が高い場合はEFO(入力フォーム最適化)、直帰率が高い場合はLPの訴求内容やファーストビューの改善が有効です。
Q4. フォーム離脱率が高くなる主な原因は何ですか?
フォーム離脱率が高くなる主な原因は以下の5つです。
- 入力項目が多すぎる:項目数が多いほど、ユーザーは面倒に感じて離脱します
- エラー表示がわかりにくい:どこを修正すればいいかわからず、諦めてしまいます
- スマホで操作しづらい:ボタンが小さい、文字が見づらいなどのUI問題
- 入力に時間がかかりそうに見える:進捗表示がなく、ゴールが見えない
- 導線が良くない:CTAボタンがわかりづらいなど
これらの原因を特定し、優先度の高いものから改善することで、離脱率を効果的に下げられます。
Q5. フォーム離脱率を改善するには何から始めればいいですか?
まずは現状の離脱率を計測することから始めましょう。Googleアナリティクス(GA4)でフォームページの離脱数・完了数を確認し、現在の離脱率を把握します。
次に、インパクトが大きく、実装が容易な施策から着手するのがおすすめです。具体的には以下の3つが即効性があります。
- 入力項目の削減(不要な項目を削除)
- 入力補助の追加(住所自動入力、リアルタイムエラー表示)
- スマホ最適化(タップしやすいボタン、適切なキーボード表示)
EFOツールを導入すれば、ノーコードでこれらの施策を実装でき、A/Bテストで効果検証も可能です。改善は一度で終わりではなく、継続的にPDCAを回すことが重要です。
まとめ
フォーム離脱率は、見えづらく、見過ごされがちな課題ですが、実はCVR向上・CPA改善に直結する「最後の打ち手」です。
広告やSEOで集客を強化しても、フォームでの離脱が多ければ成果は最大化されません。だからこそ、「フォーム改善=利益改善」につながる重要なアクションとして捉えるべきです。
フォーム改善には多くの方法がありますが、最も手軽に、かつ効果的に着手できるのがEFOツールの活用です。
もし「自社での開発は難しそう」「スピード感をもって改善したい」と思ったら、ツールの導入も検討すると良いでしょう。
フォームの離脱を下げる「GENIEE CHAT」
株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、離脱率を改善するための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。

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