【最新】AIエージェント連携・搭載型SFA/CRM・セールステック比較3選

Summary
- 営業組織の属人化を排除し、生産性向上が急務となっている。
- AIエージェント連携型SFAは営業活動の効率化と意思決定の質向上を実現。
- 現状のSFA運用には入力負担や情報の属人化、更新遅延などの課題がある。
- AI搭載SFAは営業活動の自動化、提案力強化、見込み顧客の成約率向上に貢献。
- ツール選定や導入後の運用が成功の鍵であり、継続的な改善が重要。
属人化を排除し、営業効率を劇的に向上させるために

世界のGDP順位の変遷と今後の将来予測を鑑みるに、日本国内の全産業において生産性向上は喫緊の課題です。その中でも特にDX化が求められているのが属人化課題を抱える「営業組織」です。
営業の属人化をなくし、生産性を大幅に向上させたいと考えている経営者は多いのではないでしょうか。
そんな中、救世主として注目されるのが、「SFA/CRM」や「セールステック」であり「AIエージェント」です。
これらが組み合わさることでその効果は最大化されるとして多くの業界から注目されています。
AIエージェントと連携可能なSFAシステムやセールステックは、営業活動を次のレベルへ引き上げる重要なツールです。
しかし、多くの選択肢の中から自社に最適なシステムを選ぶのは簡単ではありません。
本記事では、最適なシステム選びに役立つ情報を提供します。
貴社の営業組織の生産性向上と競争力強化に役立つ解決策のヒントとなるよう、ぜひ最後までお読みください。
AIエージェント連携搭載型SFA(Sales Force Automation)とは
AIエージェント連携・搭載型SFA(Sales Force Automation)、セールステックとは、AI技術を組み込むことで営業活動をより効率的に管理・運営できる営業支援ツール、営業管理システム全般のことを差します。
特に、AIエージェントと連携した進化系SFAやセールステックは、営業組織のパフォーマンス向上に大きく貢献します。
AIとSFAが連携することで、入力作業の負担軽減やデータ分析、顧客行動の予測、営業プロセスの自動化など、多彩な機能が実現可能です。
これにより、営業活動の効率化だけでなく、意思決定の質も向上し、市場の変化に迅速に対応できる未来が近づいています。
SFA運用における現状の課題
今や多くの日本企業がSFAやセールステックを導入していますが、以下のような課題が依然として存在します。
- 営業組織でのSFAやCRMへの入力作業に時間がかかっている
- 営業担当者やスキルによって入力内容が属人的で、一貫性がない
- 商談の最新情報や活動履歴がリアルタイムで更新されず、情報が古くなっている
- 営業担当者ごとの商談状況や活動がブラックボックス化し、レポートや分析が難しい
これらの課題が、AIエージェントとの連携により解決に向かうとされているのです。
AI搭載型SFAを導入するメリット
AIエージェント連携・搭載型SFAを導入すると、主に以下の3つのメリットが得られます。
- 営業活動の効率化
- 提案力の向上
- 見込み顧客の成約率アップ
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
>>SFAを導入するメリット・デメリット|得られる効果や導入事例を紹介

営業活動の効率化
AI搭載型SFAは、メール作成や売上予測、顧客分析など多くの業務を自動化し、営業活動を大幅に効率化します。
例えば、文字認識機能を備えたSFAは、スマホで撮影した画像から文字情報を自動抽出。名刺データの登録もAIが代行するため、営業担当者の手入力が不要になり、入力ミスや登録漏れを減らせます。
さらに、音声データから商談の議事録や要約を自動作成する機能もあり、営業担当者の負担を大幅に軽減します。
提案力の向上
AIは過去の案件データを分析し、商談内容や販売実績、採用商品などから顧客の関心や行動パターンを可視化します。
類似案件の比較により、成約を妨げるリスクや対応策も提示可能です。これにより、どの商品をいつ提案すべきか、どのような工夫が成約につながったかを把握でき、部署全体の提案力向上につながります。
また、顧客のニーズに合った提案が可能になるため、顧客ロイヤルティ(自社ブランドへの愛着や信頼)も高まります。ロイヤルティの高い顧客は他社に乗り換えにくく、継続的な購入や単価アップなどのメリットがあります。
見込み顧客の成約率向上
AI搭載型SFAは、過去の売上実績や購買頻度、商談履歴など多様なデータを分析し、顧客の行動傾向やニーズを可視化します。これは既存顧客だけでなく、見込み顧客にも活用可能です。
さらに、メール送信の最適なタイミングや提案商品の提示機能を備えたSFAもあり、スムーズなアポイント獲得を支援します。
多くのAI搭載型SFAにはスコアリング機能があり、見込み顧客の購買意欲を分析。購買意欲の高い顧客に集中できるため、無駄な営業活動を減らしつつ収益拡大が期待できます。
営業現場におけるAIエージェントの役割
AIエージェントを活用することで、営業担当者の以下の作業を大幅に削減できます。
- 商談会議の議事録作成
- 要約の自動生成
- BANT(Budget:予算、Authority:決裁権者、Need:ニーズ、Timing:導入時期)抽出
- 次のアクションの提案
- カスタム項目の対応
対面営業、オンライン営業、混合会議に対応し、商談中の音声や動画を録音するだけで、会議内容をSFAの活動履歴に自動で反映します。
話者分離機能により複数名の会議にも対応可能で、通常の文字起こしツールにはない独自のAI機能です。
これにより、営業担当者は商談後移動中や会社に戻り、録音を聞きながら議事録作成や要約作業を行う手間が必要がなくなります。
また、商談に関連するメールのやり取りもAIエージェントが自動でSFA・CRMに更新します。

AIエージェントはリアルタイムでのフィードバックを提供し、営業プロセスの改善ポイントを明確にします。これにより、営業組織は商談を積み重ねた分だけ持続的に業績を向上させることができ、組織全体の競争力を強化することが可能となるのです。

このようにAIエージェント連携・搭載型SFAの活用は、もはや選択肢ではなく、営業の未来を築くための必須要素となって来ているのです。
SFAシステムにおけるAIの重要性
AIエージェント連携搭載型SFAは、営業戦略を根本から変革する可能性を秘めています。
営業チームは単なる業務効率化にとどまらず、より戦略的なアプローチを実現可能です。AIの力で市場動向や顧客ニーズの変化を先取りし、競争優位性を確保できます。
さらに、AIは学習機能を持ち、使うほどに効果が高まります。最新情報に基づく迅速かつ正確な意思決定を支援し、新たなビジネスチャンスの発見にもつながります。
企業にとって、AIエージェント連携搭載型SFAの導入は単なる技術投資を超え、未来の営業活動をリードする戦略的ステップです。
AIエージェント連携SFAツールの選び方
ツール選定のポイントは以下の通りです。
- AIエージェントとの連携度合いと実際の営業プロセスへの適合性
- 柔軟性と拡張性(将来的な機能追加や他システム連携の容易さ)
- レポートやダッシュボードのカスタマイズ性
- 使いやすさと直感的なインターフェース
- セキュリティとプライバシー保護の強化
- 導入後のサポート体制やトレーニングプログラムの充実
これらを踏まえ、自社に最適なツールを選ぶことが成功の鍵です。
導入のメリットと注意点
AIエージェント連携SFAの導入により、営業プロセスの自動化と手作業削減が進み、営業チームは戦略的な活動に集中できます。
また、AIによる精度の高い顧客インサイトが営業戦略の立案を支援します。
一方で、導入前に自社のニーズを明確にし、ツールが業務に適合するか確認することが重要です。
データの質が低いとAIの効果が発揮されにくいため、データ整備も並行して行う必要があります。
さらに、初期費用や運用コストを含めた総費用を把握し、投資対効果を見極めましょう。
おすすめAI連携・搭載型SFAツールの比較
自社の営業プロセスを分析し、自動化が効果的な部分を特定した上で、必要な機能をリストアップしツールを選定しましょう。
柔軟性やユーザーエクスペリエンス、ベンダーの信頼性やサポート体制も重要な選定基準です。
価格帯や導入事例も参考にしながら、最適なツールを選びましょう。
AI搭載型SFAのおすすめ3選
ここでは国内でも特にSFA×AI開発が先行しているAI搭載型SFAを3つを紹介します。
CRM名 | 月額料金(税抜) |
GENIEE SFA/CRM | スタンダード:3,480円/ユーザー プロ:5,480円/ユーザー エンタープライズ:9,800円/ユーザー |
Mazrica Sales | Starter:5,500円/ユーザー Growth:11,000円/ユーザー Enterprise:16,500円/ユーザー |
Sales Cloud | Starter:3,000円/ユーザー Pro Suite:12,000円/ユーザー Enterprise:19,800円/ユーザー Unlimited:39,600円/ユーザー Einstein 1 Sales:60,000円/ユーザー |
※AI関連対応範囲やオプション費用詳細については各社へお問い合わせ下さい。
1,GENIEE SFA/CRM

月額料金(税抜) | スタンダード:3,480円/ユーザー プロ:5,480円/ユーザー エンタープライズ:9,800円/ユーザー |
機能 | 対面商談での議事録作成 オンライン商談の議事録作成 商談内容の文字起こし 商談内容の要約など |
運営会社 | 株式会社ジーニー |
公式サイト | https://chikyu.net/ |
『GENIEE SFA/CRM』は、株式会社ジーニーが提供するAI搭載型のSFAです。高性能AIを標準搭載しており、商談の議事録を自動で作成できます。GPT-4がスマートフォンで録音した音声データを解析し、音声の文字起こしや要約まで自動で行う仕組みです。
解析した音声データは、SFAに登録すべき文字入力の抽出・登録にも対応しているため、営業担当者が商談の内容を手入力する必要はありません。
また、『GENIEE SFA/CRM』は、オンライン商談を行った際も商談の議事録を自動で作成可能です。グループ会社であるJAPAN AI株式会社との連携によって、ZoomやGoogle meetを利用した際も、商談内容を自動でSFA上に記録できます。
JAPAN AIでは独自の生成AIサービスの開発組織を保有し優れたAIエージェントの提供も行っています。そういったAIの開発連携体制がGENIEE SFA/ CRMの他社にない強みの1つです。
詳細や操作感は資料請求や無料トライアルで確認できます。ぜひ以下よりお気軽にご活用ください。
2,Mazrica Sales
月額料金(税抜) | Starter:5,500円/ユーザー Growth:11,000円/ユーザー Enterprise:16,500円/ユーザー |
機能 | 過去のデータからリスク要因を可視化 類似案件を分析したうえでのアドバイス 画像や手書きメモから文字情報を抽出 名寄せ候補の自動抽出など |
運営会社 | 株式会社マツリカ |
公式サイト | https://product-senses.mazrica.com/ |
『Mazrica Sales』は、株式会社マツリカが提供するAI搭載型のSFAです。AIが過去の案件から案件の受注確率や契約金額など、さまざまなデータを分析し、該当案件のリスク要因を提示します。
営業担当者は成約の障壁となる要因を事前に把握できるため、提案内容の向上や失注件数の削減につなげられます。
また、取引先の担当者と名刺交換をした際、AIが画像から文字情報を自動で抽出するため、営業担当者が名刺データを入力する必要はありません。手書きメモや名刺スキャンからもデータ登録ができるため、データ登録の手間が省けます。
Mazrica AIは、Mazricaプラットフォームに蓄積されたデータを活用し、営業・マーケティングの生産性向上を支援するAIソリューションです。主な機能には、AIによる予実管理(AIフォーキャスト)、案件の進展やリスク予測(インサイト)、営業パーソンの強み・弱みを可視化するセールスメトリクス、ファイル検索、重複データの統合提案(名寄せ)、および目的に応じた自動メール作成(AIキャンペーンメール)があります。これらにより、業務効率化と成果創出を実現します。
3,Sales cloud
月額料金(税抜) | Starter:3,000円/ユーザー Pro Suite:12,000円/ユーザー Enterprise:19,800円/ユーザー Unlimited:39,600円/ユーザー Einstein 1 Sales:60,000円/ユーザー |
機能 | 会話内容の自動分析 顧客の行動心理(インサイト)を可視化 案件の優先順位を提示 通話履歴の自動録音と要約など |
運営会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/sales/artificial-intelligence/ |
『Sales Cloud』は、AIが顧客との会話内容から競合他社の有無や希望価格などを分析し、顧客の行動心理や関心を可視化します。営業担当者は客観的なデータにもとづく提案ができるようになり、成約率の向上が望めるでしょう。
加えて、受注確率や受注金額、商談の進捗状況など、SFA上に登録した内容から案件の優先度をAIが見極めるため、営業活動の効率化も図れます。
>>【2025年版】SFA(営業支援システム・ツール)おすすめ比較17選
AIエージェント連携SFAの導入プロセス
各社から話を聞き比較検討が終わり自社にとって最適なツールがある程度固まってきたら導入までは以下のステップで進めます。
- 現状業務の詳細分析と改善領域の特定
- 導入計画の策定(データ移行、カスタマイズ、トレーニング含む)
- 初期設定と運用開始
- AI機能の動作確認と微調整
- 定期的なアップデートと機能追加の検討
効果的な運用のポイント
運用が開始されたあとは以下のポイントに沿って進めていきましょう。
- 継続的なユーザーフィードバックの収集とシステム改善
- AIアルゴリズムの学習に必要な最新データの体系的収集と分析
- 導入チームと現場の密なコミュニケーションと専任サポート体制の確立
- 柔軟なシステム運用による長期的な競争優位性の確保
AIエージェント連携搭載型SFAの未来
AIエージェントは今後も進化が加速していく分野となり、今後も様々な営業活動の効率化が図られていくことでしょう。
既に現時点でも進化系ツールでは、過去データを分析し次にアプローチすべき顧客や最適な提案内容・タイミングを自動で提案するといった機能も搭載しています。また、営業パイプライン管理やリード優先順位付け、キャンペーン効果測定など幅広い営業プロセスを支援し、高いROIを実現可能です。
AIエージェント連携搭載型SFAは、今後更に企業のデジタルトランスフォーメーションを促進し、リアルタイムな営業活動の把握と迅速な意思決定を支援していくこととなります。
将来的には新たな市場トレンドや顧客行動を察知し、戦略提案を行うことで競争優位性を維持していくといったことも考えられます。
AIの進化により、より多くの業務が自動化され、営業担当者は戦略的な業務に集中できる環境が整います。
また、パーソナライズされた顧客対応により顧客満足度が向上し、リピートビジネスの促進にもつながります。
同時にデータセキュリティやプライバシー保護の重要性も高まっており、信頼性の高い環境構築が求められます。
まとめ
AIエージェント連携搭載型SFAは、営業活動の効率化と質の向上を実現し、企業の成長を加速させる重要なツールです。
自社のニーズに合ったシステムを選び、効果的に運用することで、競争が激化する市場で優位に立つことが可能です。
まずは現在の営業プロセスを見直し、AIエージェントの活用ポイントを検討しましょう。
そして、導入準備を進め、営業活動を次のステージへと進化させるチャンスを掴んでください。
詳しくはAIエージェントの開発における先進的な企業をグループ会社に抱えつつ、SFAの開発提供を自社で行っている株式会社ジーニーまでご相談下さい。