インターネットで商品を買ったりサービスに申し込んだりするとき、オペレーターから問われる質問に一つずつ答えていく「チャットボット式」の入力フォームを使ったことはありませんか?
実は、入力フォーム最適化(EFO:Entry Form Optimization)の観点から、こうしたチャットボット式のフォームを導入する企業が増えています。
本記事では、チャットボット式の入力フォームのメリットを6つ、わかりやすく紹介します。

チャットボットとは?

チャットボットとは「チャット(対話)」と「ボット(ロボット)」を組み合わせた言葉で、テキストや音声を介して「自動応答するプログラム」のことです。昨今、DX化が加速しオンラインでのコミュニケーションを重視する傾向が強まったため、その手段としてチャットボットを導入する企業が増えています。
チャットボットには大きく分けてシナリオ型とAI型の二種類があります。
シナリオ型はあらかじめ用意した選択肢に沿って会話を進めるため、FAQ対応や予約受付など業務フローが明確な場面に向いており、導入・運用のコストや負荷が比較的低いのが特徴です。
一方でAI型は自然言語処理に対応し、ユーザーの自由入力に柔軟に応答できるため、複雑な問い合わせや接客品質の向上を目指す場合に有効ですが、学習データの整備や継続的なチューニングなど運用の手間がかかる点に注意が必要です。
チャットボットといっても、ユーザーからのお問い合わせ数を減らすものや、社内のFAQに活用できるものなど活用方法によって選ぶべき種類は異なります。
どちらを選ぶかは「何を達成したいか」という導入目的によって判断することが重要です。

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チャットボット式のフォームとは?

チャットボット式フォームは、画面上の「チャット」に一問ずつ答えていくだけで申し込みや購入が完了する入力方式です。
会話形式で入力項目を順に提示するため、ユーザーの心理的負担が削減し、入力開始率・入力完了率を向上させます。
活用することで、CVRと売上を改善させる実用的なツールとして導入をする企業が増えてきています。
チャットボット導入によって得られる6つのメリット

上述の通り、チャットボット式のフォームはEFO手法として効果的な要素がたくさんあります。
ここではメリットを6つ紹介します。
- CVR(コンバージョン率)の向上
- フォーム離脱率の低減
- ユーザー体験(UX)の改善
- 最低限の運用工数
- A/Bテストや最適化が容易で改善スピードの改善
- アップセル/クロスセル機会の創出
CVR(コンバージョン率)が向上する
会話形式で一問ずつ入力を促すため、ユーザーの心理的ハードルが下がり途中離脱を減らすことが可能です。
特に入力項目が多いフォームの場合では、上記の離脱要因を排除できるため、申込み・購入につながりやすくなり、結果としてCVRが改善します。
フォーム離脱率を大幅に低減できる
CTAボタンを押下してから、入力フォームが立ち上がるまでのページ遷移を無くすことができるため、離脱率を低減することが出来ます。(同一ページ内に入力用のチャットボットが立ち上がるイメージです。)
また、入力内容が途中保存され再訪時に続きから再開できるほか、離脱者に対するリマインドやチャットバナーによる再誘導を通してCVへと繋げます。
ユーザー体験(UX)が改善される
スマホ操作でも見やすく直感的に操作できるため、特にモバイル流入が多いサイトで効果が出やすいです。
氏名のフリガナ自動補完や、住所の自動入力、生年月日のドラムロール表示など、ユーザーの入力工数を削減するように設計されており、UX改善施策としても有効です。
最低限の運用工数
チャットボットの仕様によっては、RPA連携による基幹システムへのデータ連携が可能なため従来の業務フローを変更することなく導入が可能です。また、既存のフォームの仕様を変更することなく、フォームの項目の削除や入れ替えが可能なため、既存のフォームを改修する工数がない場合でも活用することができます。
A/Bテストや最適化が容易で改善スピードが速い
文言や質問順、クリエイティブを簡単に差し替えられる管理画面があり、タグ変更なしでABテストが実施できるため、仮説検証→改善のサイクルを短く回すことが可能です。導入支援やカスタマーサクセスのサポートがあるサービスが多いため、専任担当がいなくても運用を回すことが可能です。
アップセル/クロスセルの機会を増やせる
チャット内でユーザーの回答状況や属性に応じた提案を行えるため、購入直前や申込み直前に最適な商品・サービスを表示して追加購入を促進できます。
チャットボットの導入メリットを事例でご紹介

チャットボットの導入には多くのメリットがあることを理解いただけたかと思います。
ここでは企業の成功事例をご紹介します。具体的なチャットボットの活用イメージを掴むための参考にしていただけれ幸いです。
某保険会社での事例
資料請求をCVポイントに置く某保険会社では、サービス特性上どうしても入力項目が多くなり途中離脱が発生、CVR低下が課題でした。そこでチャットボット式の入力フォーム「GENIEE CHAT」を導入。不要設問を削減し、プログレスバーの追加やエフェクトを挿入し、UXを改善した結果、CVRは30%以上改善、CPAも大幅に押し下げることに成功しています。
株式会社バルクオム様
メンズ向けスキンケアを中心にヘア/ボディ/インナーケアまで手掛け、オンラインやECモール、全国のドラッグストアで販売している株式会社バルクオムは、入力フォームの煩雑さによる離脱を課題に抱えていました。そこでチャットボット式の入力フォームツール「GENIEE CHAT」を導入いただきました・
その結果、チャットボットの設定やクリエイティブ差し替えの工数が大幅に削減され、作業時間は1時間から15分へ短縮。これによりマーケティングやクリエイティブ作業に注力できるようになりました。さらに入力項目の見直しとCTAボタンのデザイン変更により、UXが改善しCVRは約1.5倍に向上しました。

まとめ
チャットボット式フォームは、会話形式で入力負担を大幅に減らし、途中保存や自動リマインド、RPA連携によるデータ連携などでCVR改善と業務効率化を同時に実現するツールです。ECの購入導線、資料請求、問い合わせ対応など用途は幅広く、非エンジニアでも直感的に運用可能です。
「ユーザー接点を増やしたい」「コストを削減したい」「売上を伸ばしたい」といった課題があるなら、まずは小規模なテスト導入で効果を検証してみることをおすすめします。
チャット型EFOツール「GENIEE CHAT」
株式会社ジーニーでは、入力フォームを改善し、コンバージョン率を向上させるための「GENIEE CHAT」を提供しています。
Webサイト上に設置している入力フォームをチャット型に置き換えることで、スムーズなフォーム入力が可能になり、その結果、フォーム離脱率を低減し、入力完了率の向上が期待できます。

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