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Salesforceのデータローダとは?インストール手順と使い方を解説

更新日:2025.03.17 / SFA
Salesforceのデータローダとは?インストール手順と使い方を解説

企業の成長を支える「データ管理」と「営業活動の効率化」は、現代のビジネスにおいて避けて通れない課題です。Salesforceのデータローダは、大量データの一括処理を可能にする強力なツールですが、その複雑さから使いこなせずにいる方も少なくありません。

この記事では、そもそもデータローダとはなにか、インポートウィザードとの違いやインストール・利用手順まで徹底解説します。実際にデータローダを活用するときの注意点や、より効率的にデータ連携をするコツについても触れていますので、あわせてご参照ください。

この記事で分かること

・Salesforceのデータローダとインポートウィザードの違い
・データローダの導入から基本的な使い方
・データローダを使う注意点や効率的に使うポイント

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データローダとは?

データローダとは?

データローダとは、Salesforceのデータを大量にインポート・エクスポート・更新・削除するためのクライアントアプリケーションです。標準機能のインポートウィザードでは処理できない大量データの一括操作や、複雑なデータ移行を可能にします。

例えば、数千件以上のリード情報をSalesforceに新規登録したり、特定の条件に合致する取引先情報をCSVファイルに出力したりする際にデータローダが役立ちます。レコードの挿入、更新、削除、または出力といった作業を行えるため、データ管理に掛かる負担を軽減できるのがポイントです。

データローダとは、Salesforceのデータ管理を効率化し、より柔軟なデータ操作を実現する強力なツールと言えます。

データローダのメリット
大規模なデータ移行や更新作業を効率化
他システムとのデータ連携が容易になる
定期的なデータ更新作業の自動化が可能
エクスポート機能によるデータバックアップの簡易化
複雑なデータ操作にも対応可能

データローダとインポートウィザードとの違いとは?

データローダとインポートウィザードとの違いとは?
データローダインポートウィザード
使用方法個人のPCに専用ソフトを設置して利用Salesforceのシステム内でブラウザを通じて利用
画面表示の言語基本は英語(項目のラベルは設定言語に準拠)ログインしている利用者の設定言語
処理可能なデータ数最大約500万件最大約5万件
必要な権限システム管理者の権限が必要システム管理者でなくても利用可能
取引先と取引先責任者の登録取引先を先に登録する必要がある同時登録が可能
対応データ種別ほぼ全てのデータ種別に対応取引先、取引先責任者、ソリューション、リード、キャンペーン、独自作成のデータ種別のみ
作業スケジュールの設定可能即時実行のみ
データ重複のチェックなし取引先の会社名、取引先責任者とリードの氏名およびメールアドレスを基にチェック
データ間の関連付けD番号を使用名称項目を使用

データローダとインポートウィザードは、どちらもSalesforceへのデータインポートツールですが、処理できるデータ量や機能に違いがあります。インポートウィザードは簡易的なデータインポートに適しており、データローダはより複雑で大量のデータ操作に対応します。

また、データローダはデータの削除や更新、複雑な条件設定なども可能です。加えて、商談などカスタムオブジェクトをインポート・アップデートする場合も、データローダの使用が求められます。

データローダの特徴とは

データローダの特徴とは

データローダの特徴は「大量のデータ処理」「多様なデータ操作」「柔軟なカスタマイズ」にあります。一度に大量のレコードを処理できるため、大規模なデータ移行や更新作業に適しているのが特徴です。

また、データのインポートやエクスポート、更新、削除など、多様なデータ操作に対応しています。例えば、CSVファイルだけでなく、データベースとの連携や、コマンドラインからの実行も可能です。

salesforceのデータローダを使用すれば、手作業では時間がかかる大規模なデータ操作を迅速に実行できます。これにより、自動化や他のシステムとの連携が容易になり、「業務効率の大幅な向上」「ミスのリスク軽減」といったメリットを得られるのがポイントです。

データローダの特徴
大量のデータを一括で処理可能
インポート、エクスポート、更新、削除などの操作に対応
CSVファイルを介してデータの入出力が可能
最大500万件のレコードを扱える
Windowsおよび Mac OSで利用可能

データローダのインストール手順

データローダのインストール手順

データローダをインストールする手順は以下のとおりです。

ここでは、ステップ別に導入方法を解説します。

1.Javaのインストール
2.データローダのダウンロード
3.データローダのインストール
4. Salesforceへの接続

1.Javaのインストール

データローダーはJavaを基盤として動作するため、データローダーを使用する前に、まず最初にJavaをインストールする必要があります。Javaがまだインストールされていない場合は、公式のJavaダウンロードサイトから最新版をダウンロードしなければなりません。

1. Oracle社が運営するJavaダウンロードサイト(公式)を開く
2. ダウンロードしたインストーラーファイルを実行し、画面に表示される指示に従ってインストールを進める
3. インストールが終わったら、コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(MacやLinuxの場合)を開き、プロンプトに「java -version」と入力してエンターを押す
4. 正しくインストールされていれば、インストールされたJavaのバージョン情報を表示できる

Javaのインストールによって、データローダーを動作させるための基盤が整います。Javaのバージョンが古い場合、データローダーの一部の機能が正常に動作しない可能性があるため、常に最新版を使用することをおすすめします。

2.データローダのダウンロード

Javaの基盤が整ったらデータローダのダウンロードを進めます。Salesforceにログインした環境であれば最新ページからダウンロードできます。

1. ログイン後、画面右上にある歯車アイコンをクリックして、[設定]を開く
2. 設定画面の左上にある[クイック検索]ボックスに「データローダー」と入力
3. 検索結果から[データローダー]をクリック
4. ページ内の[ダウンロード]ボタンをクリック

以上で、最新バージョンのデータローダをダウンロードするリンクを表示できます。

または、Salesforce公式サイトのデベロッパー向けページより、データローダのダウンロードが可能です。

Salesforce データローダ ダウンロードページ(公式)

3.データローダのインストール

ダウンロードしたデータローダをインストールするには、以下のような手順が必要です。

(Windows)
1. ダウンロードしたzipファイルを右クリックして[すべて展開]をクリック
2. 展開されたフォルダから「install.bat」を探してダブルクリックして実行(注意文が出た場合は[詳細情報]→実行)
3. コマンドプロンプトウィンドウに「dataloader」と入力してエンター
4. インストール先を指定。変更が必要なければ[Yes]と入力してエンター、カスタムで場所を指定するときは[No]を入力してエンター
5. デスクトップショートカットが必要であれば[Yes]と入力してエンター、不要であれば[No]を入力してエンター
6. エンターを押してウィンドウを閉じる
(Mac)
1. ダウンロードしたZipファイルを解答
2. install.commandファイルをダブルクリック(エラーメッセージが表示された場合は[OK]をクリック)
3. Controlキーを押しながら[開く]をクリック
4. コマンドプロンプトウィンドウに「dataloader」と入力してエンター
5. インストール先を指定。変更が必要なければ[Yes]と入力してエンター、カスタムで場所を指定するときは[No]を入力してエンター
6. デスクトップショートカットが必要であれば[Yes]と入力してエンター、不要であれば[No]を入力してエンター
7. エンターを押してウィンドウを閉じる

4. Salesforceへの接続

データローダーをインストールした後、次に重要なステップはSalesforceアカウントとの接続です。この接続により、データローダーはSalesforceのデータにアクセスし、操作を行えるようになります。具体的な手順は以下のとおりです。

1. アプリケーションを立ち上げた後、[接続]メニューから[Salesforceにログイン]を選択
2. Salesforceの認証で自身のユーザー名とパスワードをそれぞれ指定の欄に入力
3. セキュリティトークンが要求される場合は、事前にSalesforce側でトークンを発行

以上で、Salesforceとデータローダを接続することができます。

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データローダの使用手順

データローダの使用手順

データローダを活用すれば、Salesforceのデータ管理を効率化できます。ここでは、基本的な使い方をベースに、「取引先」のレコードを新規作成する手順について解説します。

1.Salesforceへのログイン
2.オブジェクトの選択
3.CSVファイルの選択
4.項目のマッピング
5.オプションの設定 (任意)
6.処理の実行

1.Salesforceへのログイン

最初に、データローダアプリケーションを立ち上げ、Salesforce環境への接続を確立します。接続を行うためには、「接続」メニューから「Salesforceにログイン」を選択します。

表示された画面に、認証に必要な情報(ユーザー名、パスワード、および必要に応じてセキュリティトークン)を正確に入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。

今回の作業は新規レコードの追加であるため、操作の種類として「インサート」を選び、次に進みます。

2.オブジェクトの選択

次に、データを投入するSalesforceの対象オブジェクトを選択します。Salesforceでは、取引先や商談、リードなど、さまざまな種類のデータをオブジェクトとして管理しています。

ここでは、データローダで操作するSalesforceオブジェクト(ここでは「取引先」)を選択します。オブジェクトを選択することで、インポートまたはエクスポートするデータ形式を決定します。

3.CSVファイルの選択

取引先データが記載されたCSVファイルを指定します。このCSVファイルは、Salesforceの項目名と一致するヘッダー行を設定する必要があります。例えば、「取引先名,業種,電話番号」のような形式でヘッダー行を定義し、その下に実際のデータを記述するのが基本です。

ファイル選択後、「次へ」をクリックして次のステップへ進みます。

4.項目のマッピング

CSVファイルのヘッダー列とSalesforceの項目との関連付けを行います。データローダは、列名と項目名が類似している場合に自動的に関連付けを試みますが、必要に応じて手動で調整し、正確なマッピングを実現することが大切です。

確認後、「次へ」をクリックします。

5.オプションの設定 (任意)

必要に応じて、データ処理に関するオプション設定を行います。設定可能なオプションには、一度に処理するレコード数(バッチサイズ)や、エラー発生時の動作などが含まれます。各項目を確認、設定後、「次へ」をクリックし、次のステップに進みます。

6.処理の実行

すべての設定内容を確認した後、「完了」をクリックしてデータ処理を開始します。処理が完了すると、成功したレコード数とエラーが発生したレコード数が表示されます。

もしエラーが発生した場合は、「success.log」ファイルと「error.log」ファイルを参照し、エラーの原因を特定します。

データローダを使用する際の3つの注意点

データローダを使用する際の3つの注意点

データローダは、Salesforceのデータを効率的にインポート・エクスポートするための強力なツールです。しかし、誤った操作を行うと、データ損失や破損などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。

データローダを安全に利用するために、以下の3つの点に注意が必要です。

1.データのバックアップを取っておく
2.テスト環境での検証を行う
3.CSVファイルの確認

1.データのバックアップを取っておく

インポートや更新を行う前に、必ずSalesforceのデータをバックアップしておきます。万が一、誤った操作でデータが上書きされてしまった場合でも、バックアップから復元が可能です。

データのバックアップには、「Salesforceのデータエクスポート機能」や、「外部のバックアップツール」が選択肢にあがります。いずれにしろ、データローダを使用する前にかならずデータのバックアップを保存しておくことが重要です。

2.テスト環境での検証を行う

本番環境で作業する前に、Sandboxなどのテスト環境でデータローダの操作を検証します。特に、大量のデータを扱う場合は、テスト環境で処理時間やエラー発生率などを確認しておくことが大切です。

テスト環境で検証すれば、操作ミスやエラーを事前に発見し、本番環境への影響を最小限に抑えられます。例えば、テスト環境で少量のデータをインポートまたはエクスポートし、結果を確認するなどの取り組みが重要です。

テスト環境での検証は、データの整合性を保つために欠かせません。

3.CSVファイルの確認

CSVファイルのヘッダー行がSalesforceの項目名と完全に一致しているかを確認します。データ型(テキスト、数値、日付など)が正しいか、必須項目が空欄になっていないかなどをかならずチェックすることが重要です。

文字化けを防ぐため、CSVファイルの文字コードはUTF-8を使用するのもポイントです。

インポートするCSVファイルの内容を事前に確認すれば、データの形式や内容の誤りを防ぎやすくなるため、「インポート時のエラー」「データ破損トラブル」といったリスクを防げます。

データインポートの精度を高めるためにも、CSVファイルをテキスト形式で開き、データの形式・内容をあらためて確認するのをおすすめします。

データの集約を自動化できるGENIEE SFA/CRMの「DATA CONNECT」機能のご紹介

データの集約を自動化できるGENIEE SFA/CRMの「DATA CONNECT」機能のご紹介

データローダは、大量のデータをシステムに投入する際に便利なツールです。しかし、データの形式を整えたり、重複を排除したりする作業は、依然として手作業で行う必要があります。

そのため、salesforceへのデータインポート・エクスポートを効率化したいが、データローダの使い勝手が難しい…と頭を悩ませる方も珍しくありません。

GENIEE SFA/CRMの「DATA CONNECT」連携機能であれば、社内に散在するデータの加工・統合を自動化し、統合された社内資産データを各種システムへ共有するフローをサポートします。

各システムからのデータ収集・形式変換・重複排除などの作業を自動化し、データローダへの投入までをスムーズに行えます。Excelなどで手作業で集計していたデータを自動化することで、人為的なミスを削減し、データの正確性を高められるのが特徴です。

GENIEE SFA/CRMは、DATA CONNECT連携機能以外にも、以下のような豊富な機能を備えています。

・顧客管理
・営業管理
・案件管理
・スケジュール管理
・レポート・分析
・外部システム連携

デフォルトの機能でSalesforceとのデータ連携を実現できるだけでなく、定着率99%を誇る手軽な操作も「GENIEE SFA/CRM」が持つ魅力のひとつです。業界でも低価格なコストも特長なほか、充実したサポートにより導入・定着を徹底支援いたします。

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事例のご紹介:大手システムから「GENIEE SFA/CRM」に乗り換えてランニングコストが半分に!

事例のご紹介:大手システムから「GENIEE SFA/CRM」に乗り換えてランニングコストが半分に!

岡﨑建工株式会社様では、プランの違いによる機能制限や、オーバースペックによる未活用機能、そして高いランニングコストに課題を抱えていました。そこで、大手システムからの乗り換えで「GENIEE SFA/CRM」を導入いただきました。

「GENIEE SFA/CRM」への移行により、全部門で同一の契約・プランを保持し、同じ機能が利用可能できるようにしました。必要な機能に絞った利用でオーバースペックを避けて、ランニングコストを半分まで削減することに成功しました。

部門間で同一のシステムを導入したことで情報共有がスムーズになり、残業時間の削減や名刺取り込みやスケジュール連携など、新機能の利用による営業効率も向上したと述べられていました。

特に、グラフ分析が容易なキャンバス機能は、採算管理に役立っているとのことです。「業務内容の裏側まで理解して応えようとしてくれる、双方向のコミュニケーションを取ろうとしてくれる気持ちも感じられた」と、サポートに対する嬉しいお声も寄せられています。

詳しくはこちら

Salesforceのデータローダのまとめ

Salesforceのデータローダのまとめ

Salesforceのデータローダは、大量データ処理や複雑なデータ操作を効率化する強力なツールです。インポートウィザードとは違って、特に大規模なデータ移行に役立ちます。

一方で、CSVファイルなどの調整が必要になるほか、実施前にはデータのバックアップやテスト環境での検証といった手間が必要です。

企業の成長を加速させるためには、自社のニーズに合致したツール選びが欠かせません。もし、「自社のデータ資産を効率的に有効活用したい」とお考えの場合は、「GENIEE SFA/CRM」をご検討ください。

GENIEE SFA/CRMはSalesforceをはじめとする外部システムとスムーズにデータ連携ができるほか、営業活動の効率を大幅に向上させる機能が多数搭載されています。

また、最新のAI技術を取り入れた開発が積極的に進められており、多様な要望に応じた高度なカスタマイズも可能です。

現在SFAを導入されているにもかかわらず、「ツールを十分に活用できていない」「営業効率の向上を実感できていない」という課題をお持ちでしたら、ぜひGENIEE SFA/CRMの導入をご検討ください。

既存のシステムとの連携力を高めて、企業のデータ活用・営業活動の進化を力強くサポートいたします。

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GENIEE’s library編集部
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