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【CDP活用】営業活動でよくある悩みを解決する顧客プロファイル構築法とは?

公開日: / 更新日: / データ活用/CDP
【CDP活用】営業活動でよくある悩みを解決する顧客プロファイル構築法とは?

はじめに:営業現場が直面する顧客情報の分散問題

現代の営業現場では、顧客情報が複数のシステムや部門に散在し、一元的な管理ができていない企業が数多く存在します。中小企業庁の2024年版中小企業白書によると、デジタル化に取り組んでいない企業は約6割に上り、顧客データの統合管理という基本的な課題すら解決できていない状況が浮き彫りになっています。

営業担当者は日々、ExcelファイルやCRM、基幹システム、名刺管理ツールなど、バラバラに保存された顧客情報を行き来しながら業務を進めています。この情報の分散は、営業効率の低下だけでなく、機会損失や顧客満足度の低下を招く深刻な問題となっています。

出典:中小企業庁「2024年版中小企業白書」 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2024/chusho/b1_4_7.html

顧客プロファイル – 営業成果を左右するデータ基盤

顧客タッチポイント

顧客プロファイルとは、顧客の基本情報から購買履歴、行動パターン、嗜好まで、営業活動に必要なあらゆる情報を体系的に整理したデータセットです。単なる顧客リストではなく、営業戦略の立案から実行まで、すべての営業プロセスを支える重要な基盤となります。

BtoB営業とBtoC営業では、収集すべき情報の種類や活用方法が異なります。BtoB営業では企業の組織構造や決裁プロセス、予算規模などの企業情報が重要となり、BtoC営業では個人の嗜好や購買パターン、ライフスタイルなどの個人情報が中心となります。

経済産業省の「DXレポート2」では、企業がデジタル技術を活用して顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変革することの重要性が指摘されています。顧客プロファイルは、まさにこの変革の出発点となるデータ資産なのです。

出典:経済産業省「DXレポート2」https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation_kasoku/pdf/20201228_3.pdf

営業組織が実感できる3つの変化

営業活動でよくある悩みを解決し、組織全体の成果向上を実現するため、顧客プロファイルがもたらす具体的な変化をご紹介します。

以下の3つの変化により、営業組織は確実な成果向上を実現できます。

  • 顧客理解の深化による提案力強化
  • 営業活動の効率化と時間創出
  • 部門間連携による顧客対応品質向上

独立行政法人情報処理推進機構の「DX動向2024」では、DXに取り組んでいる企業の73.7%が何らかの成果を実感しており、特に業務効率化の分野で顕著な効果が現れていることが報告されています。

これらの変化により、営業活動でよくある悩みの根本的な解決が可能となります。

出典:独立行政法人情報処理推進機構「DX動向2024」

顧客理解の深化による提案力強化

顧客プロファイルの構築により、営業担当者は顧客の真のニーズを深く理解できるようになります。過去の購買履歴、問い合わせ内容、商談の進捗状況などを総合的に分析することで、顧客が抱える課題や将来的な要望を予測し、最適なタイミングで最適な提案を行えるようになります。

営業活動の効率化と時間創出

顧客プロファイルにより営業活動が標準化されると、新人営業でもベテランと同等の成果を上げやすくなります。また、見込み客の優先順位付けが明確になることで、成約確率の高い顧客に集中的にアプローチでき、営業効率が大幅に向上します。

部門間連携による顧客対応品質向上

顧客プロファイルが部門横断で共有されることで、マーケティング、営業、カスタマーサポートが一貫した顧客体験を提供できるようになります。顧客からの問い合わせに対しても、過去の経緯を踏まえた適切な対応が可能となり、顧客満足度の向上につながります。

営業に必要な顧客データの種類と収集方法

効果的な顧客プロファイルを構築するためには、以下のようなデータを体系的に収集・管理する必要があります。

営業活動の精度向上には、多角的な顧客データの収集が不可欠です。

  • 基本属性データ(企業情報、担当者情報、決裁権限)
  • 行動・購買履歴データ(購買実績、Web閲覧履歴、イベント参加履歴)
  • 営業接触履歴データ(商談進捗、提案履歴、顧客要望)

これらのデータは、CRM、MA、SFA、名刺管理システムなど複数のツールから収集されることが多く、データの統合と標準化が重要な課題となります。継続的なデータ更新とメンテナンスにより、常に最新で正確な顧客情報を維持することが営業成果の向上につながります。

営業現場での顧客プロファイル活用事例

営業活動でよくある悩みを解決する具体的な活用方法をご紹介します。

実際の営業現場では、以下のような場面で顧客プロファイルが威力を発揮します。

  • 見込み客の優先度判定による効率的なアプローチ
  • パーソナライズされた営業提案の実現
  • 継続的な顧客関係構築による売上拡大

これらの活用により、「どの顧客を優先すべきかわからない」「提案が顧客に響かない」「営業活動が属人化している」といった営業活動でよくある悩みを効果的に解決できます。

見込み客の優先度判定

顧客プロファイルを活用することで、見込み客を客観的な基準で評価し、優先順位を付けることができます。企業規模、決裁権限、予算規模、過去の購買履歴などの要素を点数化し、総合スコアの高い顧客から順番にアプローチすることで、営業効率を最大化できます。

営業での活用シーン例 反響営業において、問い合わせ内容と顧客プロファイルを照合することで、成約確率の高い見込み客を即座に特定し、迅速なフォローアップを実現できます。

パーソナライズされた営業アプローチ

顧客の業界特性、過去の購買パターン、関心領域などを分析することで、一人ひとりに最適化された営業アプローチを設計できます。画一的な営業トークではなく、顧客の状況に応じたカスタマイズされた提案により、成約率の向上が期待できます。

営業での活用シーン例 追客活動において、顧客の検討段階や関心度に応じて、送付する資料や提案内容を自動的に最適化することで、効果的なナーチャリング(見込み顧客から顧客へ、既存顧客からリピーターへといった、顧客を段階的に育てていくこと)を実現できます。

継続的な顧客関係構築

顧客プロファイルには、商談成立後の導入状況、利用実績、満足度なども記録されます。これらの情報を活用することで、既存顧客との長期的な関係構築や、アップセル・クロスセルの機会創出が可能になります。

営業での活用シーン例 商談ステージ管理において、顧客の導入後の利用状況や成果を定期的にモニタリングし、適切なタイミングで追加提案や契約更新の営業活動を展開することで、顧客生涯価値(LTV)の最大化を図ることができます。

実践的な顧客プロファイル構築プロセス

4STEP

顧客プロファイルの構築は、以下のステップで段階的に進めることが効果的です。

段階的なアプローチにより、営業現場への負担を最小限に抑えながら、確実な成果を実現できます。

  • データ棚卸しと現状把握
  • データ項目の標準化
  • データ統合基盤の構築
  • データクレンジングと品質向上
  • 分析・活用ルールの策定
  • 継続的な改善とメンテナンス

各ステップを着実に実行し、定期的な見直しと改善を行うことで、営業効率の大幅な向上を実現できます。特に、データの鮮度維持と品質管理は継続的に行う必要があり、専任担当者の配置や自動化ツールの活用が重要となります。

CDP活用による営業データ統合の実現

CDP解説図

顧客プロファイルの構築において、近年注目されているのがCDP(Customer Data Platform:カスタマーデータプラットフォーム)の活用です。CDPは、既存システムの運用を変更することなく、散在する顧客データを統合し、リアルタイムで一元管理・活用するためのプラットフォームです。

従来のCRMやSFAでは、システム間のデータ連携に多大な工数とコストが必要でした。しかし、CDPを導入することで、営業部門は既存の業務フローを維持しながら、統合された顧客データを活用できるようになります。

CDPの具体的な活用により、営業活動でよくある悩みの多くを解決できます。

  • リアルタイムな顧客状況把握による最適なアプローチタイミングの特定
  • パーソナライズ(顧客全員に同じサービスやコンテンツを提供するのではなく、一人一人の属性や購買、行動履歴に基づいて最適な情報を提供する手法、しくみのこと)された営業支援による提案力向上
  • 予測分析による営業戦略立案の精度向上

CDPの導入により、営業担当者は顧客データの収集・整理に費やしていた時間を、より価値の高い提案活動や顧客との関係構築に集中できるようになります。

まとめ

顧客プロファイルは、現代の営業活動において不可欠なデータ基盤です。散在する顧客情報を統合し、体系的に管理することで、営業効率の向上、提案力の強化、顧客満足度の向上を実現できます。

特に、営業活動でよくある悩みである「見込み客の優先順位が分からない」「提案内容が顧客に刺さらない」「営業活動が属人化している」といった課題は、適切な顧客プロファイルの構築により解決可能です。

CDPなどの最新技術を活用することで、既存システムを大幅に変更することなく、段階的にデータ統合を進めることができます。まずは現状のデータ棚卸しから始め、自社の営業プロセスに最適な顧客プロファイル構築を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事で使用した専門用語集

本記事で使用している主な専門用語を、どなたにも分かりやすく整理しました。ITやシステムに詳しくない方でも理解できるよう説明しています。

営業・ビジネス基本用語

属人化 特定の営業担当者だけが顧客情報や営業手法を持っている状態。ベテラン営業が退職すると、貴重な顧客情報や営業ノウハウが失われてしまうリスクがある

反響営業

Webサイトや広告を見て問い合わせてきた顧客への対応業務。受動的な営業スタイル

追客

一度問い合わせのあった顧客に継続的に連絡を取り、購入・契約意欲を高めていく営業活動

見込み客

商品・サービス購入の可能性がある顧客。問い合わせや展示会で名刺交換した方など

成約確率

商談の成約可能性を数値化したもの。営業活動の優先順位付けの判断材料となる

商談ステージ

営業プロセスを段階別に分けた管理単位(初回接触、提案、クロージングなど)

ナーチャリング

見込み顧客から顧客へ、既存顧客からリピーターへといった、顧客を段階的に育てていくこと

パーソナライズ

顧客全員に同じサービスやコンテンツを提供するのではなく、一人一人の属性や購買、行動履歴に基づいて最適な情報を提供する手法、しくみのこと

顧客生涯価値(LTV

一人の顧客が企業にもたらす総利益。長期的な関係構築により最大化を図る指標

システム・IT用語

SFA(営業支援システム)

Sales Force Automationの略。営業プロセスの管理・分析により営業効率を向上させるシステム

CRM(顧客関係管理システム)

Customer Relationship Managementの略。顧客情報を一元管理し、長期的な関係構築を支援するシステム

MAツール

マーケティングオートメーションツール。顧客の行動を自動追跡し、最適なタイミングでアプローチするシステム

システムのサイロ化

各部署が異なるシステムを個別に導入し、データが分散・孤立している状態

CDP(カスタマーデータプラットフォーム)

既存システムの運用を変更することなく、散在する顧客データを統合し、リアルタイムで一元管理・活用するためのプラットフォーム

データクレンジング

データベース内の重複、不正確、不完全なデータを特定し、修正または削除する作業

データ統合

複数のシステムやデータソースからの情報を一つのシステムに集約すること

リアルタイム処理

データの入力と同時に処理・分析を行い、即座に結果を提供するシステム機能

予測分析

過去のデータパターンを分析し、将来の傾向や結果を予測する手法

注:この用語集は、記事内で実際に使用されている用語を中心に構成しており、どなたでも理解できるよう平易な言葉且つ端的に説明を要約し記載しています。

情報は執筆時点のものであり、最新・詳細情報は各ツールの公式サイトでご確認ください。

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