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【2024年版】無料で使える名刺管理ソフトおすすめ8選

更新日:2024.08.13 / 名刺管理
【2024年版】無料で使える名刺管理ソフトおすすめ8選

「連絡しようと思ったら名刺が見当たらない」
「SFAツール(営業支援システム)に名刺情報を入力するのが手間」
「簡単に安く(できれば無料で・・)名刺管理したい」
と思ったことはありませんか?

一見、時間と手間のかかる名刺管理ですが、効率よく名刺管理ができれば、最適な商談管理・顧客管理につながり、ゆくゆくは安定的に業績をあげる仕組みを作れます。 この記事では、無料で使える名刺管理ソフト(ツール)の特徴から、ご自身に合った名刺管理ソフト(ツール)を選ぶポイントまでご紹介します。

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企業が業績を伸ばすためには、名刺管理が必要不可欠!

企業が業績を伸ばすためには、名刺管理が必要不可欠!

名刺管理をしなければならない一番の理由は、「企業資産である顧客情報を活用し、効率よく業績をあげるため」です。
名刺管理をするメリットは、

・円滑に顧客とコミュニケーションをとれる(短期的メリット)
・営業活動・CS活動を効率よく行うことができ、生産性が上がる(中期的メリット)
・企業資産をしっかり活用するための土台を作れる(長期的メリット)
の3つが挙げられます。

名刺管理をすればすぐに業績アップする、ということはありません。しかし、名刺管理をする=顧客情報を管理することとなり、営業マンや担当者がすぐに顧客に連絡をとれたり、過去のやり取りを見ることでスムーズな引継ぎができたりと、業務が効率化します。こうした無駄のない営業により、企業の生産性が高くなります。

円滑に顧客とコミュニケーションをとれる

まず一つ目は名刺管理によって、顧客とのスムーズなコミュニケーションが実現する点です。

例えば、出先でのコミュニケーションを図る際にも名刺管理が徹底されていないと、すぐに顧客に連絡することはできません。特にビジネスにおいては、スピード感を持ったアプローチは非常に重要です。もし、名刺を適切に管理できていない場合、ビジネスチャンスを失うことにつながりかねません。

名刺管理ツールを導入すれば、目的の情報にすぐにアクセスして取り出せるようになります。また、多くのツールはインターネット環境さえあれば登録・確認が可能です。つまり、商談先や出張席などオフィス外でも円滑なコミュニケーションが実現するのです。

今この瞬間に先方へアクションを起こそうと思い立った時に、すぐに連絡が取れるよう、ちゃんとした名刺管理を心がけましょう。

 

営業活動・CS活動を効率よく行うことができ、生産性が上がる

行き届いた名刺管理は、営業活動やCS活動にも良い影響を与えます。会社には営業部以外にもさまざまな部署がありますが、個々の担当者が獲得した名刺は、リードを求めている営業にとっては非常に重要な資産になります。

とはいえ、それらの名刺情報が部門内外で共有されていなければ、営業業務の強化にはつながりません。また、中には営業をかけていた会社と、すでに面識があるメンバーが社内にいたというケースもあります。そういった場合において、もし先にその情報を入手していたらより良いアプローチができた可能性もるでしょう。これらの要素を踏まえてみても、名刺管理がいかに重要なものかが理解できるはずです。

 

企業資産をしっかり活用するための土台を作れる

ご紹介した2つのポイントからも分かるように、名刺の情報は企業における重要な資産です。顧客情報や接点、人脈、名刺所有者の専門領域などを把握することができます。また、現在はあまり重要度が高くない顧客だったとしても、数年後には重要なクライアントになる可能性もあります。

例えば、今は若手社員だった人材が数年後に技術開発の中枢メンバーになっていたり、営業部としてはあまり価値のない人材だったとしても他の部署にとってはキーマン的な存在だったりするケースも少なくありません。 

また、営業リストだけでなく、セミナー・展示会・各種キャンペーン・人事異動の確認・決裁権の有無などを把握するためにも役立つのです。今の内から名刺管理を徹底しておけば、これから先もこうしたデータは常に蓄積され、より強力な企業資産になるはずです。企業資産を活用するための土台を作るという観点でも、適切な名刺管理は欠かせないものといえます。

名刺管理する方法は大きく分けて4パターン

ここでは、名刺を管理する方法を4つご紹介します。

営業・顧客管理型

名刺管理の目的は、お客様と円滑なコミュニケーションをとることで、効率よく営業活動やCS活動を行うことです。名刺管理機能だけでなく、SFAツール(営業支援ツール)やCRMツール(顧客管理システム)などとあらかじめ連携していることは生産性向上につながります。メインサービスの1つの機能として名刺管理機能があるので、ご紹介します。

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スマートフォンアプリ型

お持ちのスマートフォンに専用アプリをインストールして活用するタイプです。アプリを立ち上げればすぐに名刺を読み込めるので、外出が多い営業マンでも手軽に活用できます。無料で使えるサービスも多くあります。

スキャナ連動型

専用または任意のスキャナを利用して、名刺を読み込むタイプです。
一度に多くの名刺枚数読み込むことができるのが特徴です。商談管理や顧客管理ツールを導入、運用しており、顧客のデータを一元管理したい組織や企業におすすめです。
代表的なサービスにCMで有名なSansanがあります。 無料で使えるサービスもありますが、スキャナのレンタル代やソフト代が有料であることがほとんどです。本記事では、有料で活用できるサービスは番外編としてご紹介します。

スプレッドシートやExcel

名刺管理専用ツールではありませんが、完全無料で任意の項目で管理できるのが特徴です。
また項目やシートの作り方によっては、商談管理なども併せて実現できます。ただし、名刺のデータ入力を手作業もしくは、別サービスにてデータ化しなければならず、工数がかかってしまうのが難点です。

【営業・顧客管理ツール一体型】名刺管理機能実装済の商談管理・顧客管理ツール3選

名刺管理をする目的は顧客情報を蓄積・管理することではなく会社の資産として蓄積した上でその資産を有効に活用しCRMなどを通じて売上や収益向上に繋げていくことが最終GOALになろうかと思います。

そのためには名刺管理ソフトやアプリに登録した名刺情報を有効活用していくための商談管理・顧客管理を同時に行っていく必要があります。

つまり、最終的にはそういった顧客管理ツールとの連携が必須になりツールを分け二重にコスト、管理が必要になる場合が多いことから、先ずはそれらの名刺管理機能が実装された(一体型)の商談管理(SFA)・顧客管理(CRM)ツール(営業管理・支援システム)をご紹介します。

「GENIEE SFA/CRM」

名刺管理機能も標準実装(※)されたオールインワン顧客管理(SFA)、営業管理(SFA)システムです。
名刺管理機能としても充実しており、専用のGENIEE SFA/ CRMアプリを使うことで外出先でもスマートフォンから名刺を読み込み自動でSFAに情報登録を行うことが可能。

有料の名刺管理ソフト、アプリと同等の機能とセキュリティ環境を実装していながら、SFAの利用料内でその機能をフルに使える点は利用企業にも高い評価を受けています。

特徴:誰でも使えるシンプルな営業管理ツールです。低価格ながら、カスタマイズ性が非常に高く、中小企業を中心に幅広い業種で利用されています。

金額:月5,480円~/1ユーザー ※名刺管理機能とSFA機能がついている最安プラン

下記のページでは、「GENIEE SFA/CRM」の製品資料を無料でダウンロードいただけます。ぜひ、一度チェックしてみてください。

「GENIEE SFA/CRM」の資料ダウンロードはこちら

Knowledge Suite(ナレッジスイート)

ナレッジスイート

特徴:グループウェア機能がメインとなるツールです。ユーザーごとの課金ではなく、1企業ごとの課金(従量課金制)となるため、ユーザー数が多ければ多いほど1ユーザーあたりの利用金額は低くなるのが特徴です。

金額:月50,000円~/1企業 ※名刺管理機能とSFA機能がついている最安プラン

Knowledge Suiteについてはこちら

ホットプロファイル

ホットプロファイル特徴:API連携によるさまざまな外部機能と組み合わせ可能な名刺管理ツールです。追加オプションは有料なので、組み合わせによっては利用料金が高額になるケースもあります。

金額:月5,000円~/1ユーザー ※名刺管理機能とSFA機能がついている最安プラン

名刺管理の目的を決め、最適なツールを選ぶことが重要
名刺管理ツールを選ぶときは目的を決めることが重要です。 名刺管理のゴールは、商談管理・顧客管理をし、顧客との関係を密にしたり、見込顧客の情報を共有したりすることで業績を伸ばすことです。 また「有名だから…」「高機能だから…」と決めるのではなく、自分たちの状況や要望に合った使いやすいツールを選ぶのも重要なポイントとなります。

ホットプロファイルについてはこちら

スマートフォンアプリ型の名刺管理ソフト(ツール)は、アプリ内カメラを起動させ、名刺を撮影すると名刺データを読み込む仕組みです。

Eight(エイト)

eight 名刺管理のCMでおなじみのSansan株式会社が、個人向けに提供している利用率No.1名刺管理ツールです。
スマホで名刺を撮影するだけで、日本最高のOCR技術により精度高くデータ化されます。名刺交換をした人物や企業とEight上でつながり、つながった相手の昇進・異動・転職などの情報は自動で更新されるため、常に最新の情報をスマートに把握できるのが特徴です。名刺管理だけでなく、スマホをかざすだけで名刺交換ができるデジタル名刺交換機能もあります。Eightを活用すれば、名刺管理だけではなく、名刺交換、人脈の維持が可能です。

※利用率No.1は、以下調査結果を元に記載しています。
Sansan株式会社が実施の個人向け名刺アプリに関する調査(2023年11月 調査委託先:マクロミル)

無料で利用できる機能
名刺データ化枚数:無制限
保存期間・容量:無制限
名刺交換機能:無制限
備考:PCでも使用可
データ化に制限あり(名刺のおもて面に記載された全項目)

有料プラン
金額:月額600円または年額6,000円
名刺のおもて面・うら面に記載された全項目をデータ入力
無料より優先してスピーディーにデータ化
名刺データのダウンロード機能
連絡先アプリと連携が可能
スキャナーや連携用ソフトウェアの利用
議事録や資料を画像で保存
共通の知り合いがわかる

Eightについてはこちら

myBridge(マイブリッジ)

myBridge(マイブリッジ)ラインが運営している名刺管理ツールです。特徴は、任意の組織間で情報共有できることです。またEightでは有料だった名刺情報のダウンロード機能や、スマホへの着信時に相手の名前の表示機能なども無料で使うことが可能です。

無料で利用できる機能
名刺データ化枚数:無制限
保存期間・容量:無制限
備考:PCでも使用可
「おまかせスキャン」という名刺スキャン代行サービスが無料(期間限定)

有料プラン
なし

myBridgeについてはこちら

Wantedly People(ウォンテッドリーピープル)

Wantedly People(ウォンテッドリーピープル)

ウォンテッドリーが運営する名刺管理ツールです。特徴は、1回の撮影で同時に10枚をデータ化できることと、アプリ内SNSがついていることです。myBridgeと同様に、名刺情報のダウンロード機能、スマホへの着信時に相手の名前の表示する機能なども無料で使用できます。

無料で利用できる機能
名刺データ化枚数:無制限
保存期間・容量 :無制限
備考:PCでも使用可

有料プラン
なし

Wantedly Peopleについてはこちら

CAMCARD light(キャムカード ライト)

CAMCARD light(キャムカード ライト)

世界中で使われている名刺管理ソフト(サービス)です。特徴は、16か国語対応にしており、メモ機能やリマインダ設定機能があることです。16か国語に対応しているため、海外出張や海外案件が多い方に特におすすめの名刺管理ソフト(サービス)となります。

無料で利用できる機能
名刺データ化枚数:記載なしのため不明(無制限の可能性が高い)
保存期間・容量 :記載なしのため不明(無制限の可能性が高い)
備考:PC・タブレットでも使用可

有料プラン
企業向けのビジネスプランがあります。企業向けのプランは、メール配信機能やアクセス権限管理などの機能が使えます。有料プランは、1,400円プランと2,200円プランの2パターンとなります。

CAMCARD lightについてこちら

【スキャナ連動型版】無料で使える名刺管理ソフト(ツール)

専用もしくは任意のスキャナを使用し、名刺を読み取るのが特徴です。大量に名刺をスキャンする必要のある組織におすすめです。 スマートフォン連動型と同様に、専用アプリ内カメラを起動させ、名刺を撮影する方法と並列して活用できるソフトが増えています。

名刺ファイリングCLOUD

【スキャナ連動型版】無料で使える名刺管理ソフト(ツール)

専用スキャナではなく、複合機を含むTWAIN対応の任意のスキャナを利用できる名刺管理ソフトです。OCR(光学文字認識技術)専門メーカーが提供している名刺管理ソフトのため、データの読み込み精度が高いと評判です。

無料で利用できる機能
名刺データ化枚数:100枚
保存期間・容量 :記載なしのため不明(無制限の可能性が高い)
備考:PC・タブレットでも使用可

有料プラン
100枚を超えるユーザー向けに7種類の有料プランが用意されています。 利用ユーザーが個人か法人、管理枚数の上限でプランが異なります。
1,000枚まで管理できる「名刺ファイリングCLOUD Standard」は、年間利用料 2,400円で利用が可能です。

名刺ファイリングCLOUDについてはこちら

<番外編>Sansan(有料プランのみ)

Sansan

有料プランのみの提供ですが、知名度が高いのでご紹介します。
特徴
・ほぼ100%の精度のデータ化
・自動名寄せ機能
・情報フォード
・タグ付け
スキャナレンタル代月額 10,000円/台
上記に合わせてアカウント使用料

Sansanについてはこちら

【完全無料ツール】スプレッドシートやExcelでの名刺管理

名刺管理ソフトではありませんが、ビジネスマンであれば誰でも使ったことのあるスプレッドシートやExcelでも名刺管理ができます。

特徴

・管理項目を自由に設定できる
・(自由の延長で)顧客管理や履歴を残すことができる
・入力は手入力or他の読み込みサービスを利用するので手間がかかる

名刺管理ツールを選ぶポイント

名刺管理ソフト(ツール)を選ぶポイントは、

・目的を決める
・管理項目を決める
・セキュリティに問題がないか
・直感的に操作できるか

の4つです。

目的を決める

名刺管理の目的を決めます。 名刺管理をする目的は大きく2つに分けれます。新規営業をしている方なら商談管理、既存営業やCS活動を業務としている方なら顧客管理がメインとなってくるでしょう。

管理項目を決める

会社名、ご担当者名、役職、メールアドレス、電話番号(携帯電話)、住所は基本項目として、自分たちの組織に必要な項目を洗い出します。 また商談管理が目的となる場合には、流入経路や初回接点日、商談状況など、顧客管理が目的なら契約内容や接触回数等は必須項目です。

セキュリティに問題がないか

名刺に記載されている情報は全て個人情報となります。情報漏洩事故を起こさないためにも、サービス提供企業がしっかりとセキュリティ対策をしているか確認しましょう。ツール提供会社がプライバシーマークを保持していることや、データの暗号化対策を行っているかなどが「安心して任せられるか」のポイントです。

また、スプレッドシートやExcelで管理している場合、共有機能の設定ミスや他のデータと間違えて名刺データを送信してしまわないように注意しましょう。

直感的に操作できるか

ツールが直感的に操作できるものか否かという点は非常に重要なポイントです。操作性があまりに悪かったり、分かりにくかったりすると、結果的に使われなくなってしまう可能性があります。

どのようなツールにもいえますが、導入したからにはしっかり社員に活用されてこそ意義があります。特に名刺管理ツールは、都度情報を登録したり引き出したりすることが多いため、なおさら使いやすさを重視することをおすすめします。 

ツールの中には、事前にデモを試せるものもリリースされているので、積極的に活用してみましょう。実際に利用してみて始めて使い勝手が分かるケースも多いため、テスト導入した際には社員にアンケートを取ってみて、現場での使い勝手を聞いてみるのもいいかもしれません。

無料の名刺管理ソフトと有料の名刺管理ソフトとの違いを見分ける

氾濫する多くの名刺管理ができるとするソフトやアプリにはサービスや機能により大きな違いがあります。その内容を詳しく把握して導入を行うことも重要なポイントとなります。

1,機能の範囲

有料の名刺管理ソフトは、通常、より多くの機能と高度な機能を提供しています。これには、OCR(光学文字認識)による名刺の自動読み取り、データのエクスポートやインポート、データのバックアップと同期、カスタムフィールドの作成、連絡先のグループ化やタグ付け、スケジューリングなどが含まれます。一方、無料の名刺管理ソフトは、基本的な機能を提供することが多く、高度な機能やカスタマイズオプションが制限されていることがあります。

2,データ容量

有料の名刺管理ソフトは、より大きなデータ容量を提供することがあります。これにより、数千枚以上の名刺を保存できる場合があります。一方、無料の名刺管理ソフトは、データ容量に制限があることがあり、一定の数の名刺しか保存できないことがあります。

3,サポート範囲とアップデート頻度

有料の名刺管理ソフトは、通常、専用のサポートチームやチャットサポート、メールサポートなどを提供しています。また、定期的なアップデートや新機能の追加も行われることがあります。無料の名刺管理ソフトの場合、サポートが限定されている場合やアップデートの頻度が低い場合がありますので注意が必要です。

4,プライバシーとセキュリティ

名刺情報は企業の機密情報にもあたる重要な個人情報となります。有料の名刺管理ソフトは、通常、より高いセキュリティレベルを提供していることが多く、これには、データの暗号化、二要素認証、アクセス制御などが含まれます。無料の名刺管理ソフトは、一部の場合にはデータのセキュリティが制限されることがありますので特に注意が必要なポイントとなります。

5,広告と制限

無料の名刺管理ソフトは、広告表示や機能の制限がある場合があります。広告は使用中の画面に表示される場合があり、一部の機能やエクスポートオプションが制限されることがあります。有料の名刺管理ソフトは、通常、広告なしで全機能が利用できます。

これらは一般的な違いですが、名刺管理ソフトによっては、無料と有料の間にさまざまなプランや機能の違いが存在する場合があります。ご利用のソフトウェアの具体的な提供内容を確認することをおすすめします。

名刺管理ツールを効果的に活用するには?

さて、では名刺管理ツールを効果的に活用するにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。ここでは、ツールのパフォーマンスをより高めるためのポイントをご紹介します。

名刺管理ツールの運用ルールを統一する

名刺管理を活かすためには、まず運用ルールを統一することからはじめましょう。名刺管理ツールでは名刺に紐づいた情報からユーザーを抽出したり、リストを検索したりしますが、明確な入力規則が定まっていないと目的の情報に辿りつけず、漏れが生じる恐れがあります。 

そのため、入力する項目や文言などをルール化しておくことをおすすめします。また、登録漏れが無いように名刺獲得から3日以内に登録をしておくなど、入力規則以外のルールも決めておきましょう。 

ちなみに、ツールに情報を入力して終わりではなく、入手した名刺は原本のまま保存しておくことがおすすめです。何かのミスでシステムから情報が消えてしまったり、システムトラブルで一次的にログインできなくなったりすると業務に支障をきたしかねません。保管する際には保管する場所をしっかりと決め、格納するルールを作って整理整頓しておきましょう。

また、名刺に入手した日付を入れておくこともおすすめします。名刺には基本情報など掲載されていますが、入手した日は分からなくなってしまいます。日付を記録しておくと、後々商談と照会するときにも便利なので記入するといいでしょう。

名刺管理ツールの使い方をしっかりと共有する

ツールの浸透と利用を促すため、使い方を啓蒙することも欠かさず行いましょう。

社員の中には、そもそもITリテラシーの高くない社員もいるはずです。名刺管理ツールだけではなく、PC自体の扱いに慣れていない社員の方に向けてのサポート体制を作ることも企業として必要なケアです。名刺管理ツールを導入する以上は、社員全員ストレスなく名刺管理ツールを使いこなせるような環境づくりがなによりも大切です。

そのため、導入チームが定期的に名刺管理ツールの使い方の説明会を開くなどの取り組みを行ってください。その他にも、操作マニュアルなどを発行し、社員に配るのこともおすすめです。ツールを導入することで、少なからずコストは発生するため、コストに見合うパフォーマンスを発揮できるよう努めましょう。

有料の名刺管理ソフトを利用するメリット

有料の名刺管理ソフトを利用するメリット

名刺管理ソフトには、個人向けと法人向けの2種類があります。個人向けの名刺管理ソフトは無料で利用できるツールが多く、1人で管理する分には問題ありませんが、企業全体で名刺交換した相手の情報を一元管理するには不向きです。

 また、使える機能が限定的であったり、使用できる期間に限りがあったりと、長く使い続けるには適さないソフトもあります。さらに、中にはセキュリティが脆弱なソフトもあるかもしれません。したがって、個人向けの無料ソフトを法人で使うことは、使い勝手の面でも、セキュリティ面でも適さない可能性が高いでしょう。

一方、法人向けの有料名刺管理ソフトは、社内で名刺情報を共有することを前提として開発されているため、社員が交換した名刺を一括管理することができます。無料ソフトと比較すると文字認識能力の精度も高く、わざわざ取り込んだ情報に誤りがないか確認する手間を省くことができるでしょう。また、マルチデバイス対応で社内ではパソコンから、外出先からではスマホやタブレットなど状況に応じた利用が可能です。

さらに、ExcelやCSV形式のデータの出力も可能で集計・分析もしやすく、有料名刺管理ソフトの中には、導入前に無料トライアルを利用できるものがあるため、自社にあったソフトを選ぶことができます。ここでは、有料名刺管理ソフトのメリットをご紹介していきます。

制限なくデータ化利用できる

無料の名刺管理ソフトは、登録できる名刺データに上限があるケースがあります。また、企業名や氏名、住所といった基本的な情報しか登録できないソフトもあるため、名刺に記載されている情報すべてを取り込めないケースもあります。そのため、無料のソフトを利用しても有料版にアップグレードすることで枚数や登録する情報の制限を解除したり、別途有料の名刺管理ソフトを導入したりする手間がかかってしまいます。

一方、有料の名刺管理ソフトは登録できる名刺データに制限がないことが多いため、データ上限を気にすることなく、気軽にデータ化することができます。

その他の機能が充実している

有料の名刺管理ソフトには、社内での一括管理機能、CRMやSNSなどの外部との連携機能、昨今のグローバル化に対応した外国語読み取り機能などさまざまな機能が備わっています。ここでは代表的な機能例について詳しく解説します。

一括管理機能

有料の名刺管理ソフトの中には、全社で名刺情報の共有が可能なものがあります。複数人で名刺を登録した場合に、最新の情報が適用される名寄せ機能を持つものもあるため、都度名刺リストを見直す必要がなく、効率的に名刺管理ができます。

名刺データを社内で共有していないと、社員の退職とともに情報が失われてしまう恐れがありますが、一括管理すれば名刺情報をしっかり引き継ぐことができます。

外部システムとの連携機能

有料の名刺管理ソフトには、CRMツールやSFAツール、SNSなど外部ツールとの連携機能を有するものがあります。

CRMツールと連携させれば、DM配信や相手先の組織ツリー、人事異動の情報などを表示して最新の情報を得ることが可能です。SFAツールとの連携では、名刺情報から相手との商談内容を記録し転記する手間をなくしてくれます。また、SNSと連携できれば、企業の動きや担当者の近況を知ることができるうえに、SNS上でコミュニケーションを取ることもできます。本格的な商談前に効率的に情報収集が行えるでしょう。

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メール配信機能

相手と交換した名刺情報をビジネスで最大限活用するには、メール配信機能がある名刺管理ソフトの利用がおすすめです。名刺交換を行っているということは面識のある状態なので、メールによって効果的にリードナーチャリングを行えば、契約につながる可能性が高い見込み客です。したがって、メルマガやステップメールを継続的に送ることができる機能を備えた名刺管理ソフトがおすすめです。

基本的な機能として、一斉に顧客にメールを配信できる一括送信機能や、本文で使用する文章を登録しておくテンプレート機能、配信予約機能が備わっていると、メール配信を効率的に実施できるでしょう。また、メールによるリードナーチャリングは、効果測定を行うことも重要です。そのため、配信したメールの開封率や、URLのクリック率を分析できる機能があると、PDCAサイクルを回しやすくなります。

 ただし、メールでリードナーチャリングを実施する際は、同じメールアドレスに重複してメルマガを送信しないように注意する必要があります。しかし、名刺データの登録件数が膨大になると、複数の社員が同じメールアドレスを持つ名刺を登録しているケースが発生しやすいのも事実です。同じメールを複数送信してしまうことは相手に不快な思いをさせてしまうため、送信リストに複数同じメールアドレスが掲載されていた場合は、ひとつにまとめてくれる機能があると安心してメールを送信できます。 

外国語にも対応している

現代はグローバルにビジネスを行う時代のため、海外との取引や世界各地に支社を持つ企業も多いでしょう。そのため、名刺管理ソフトも外国語に対応しているものだと、言語の垣根なくビジネスに名刺を有効活用できます。

外国語対応の名刺管理ソフトは、日本語と英語対応には対応していますが、中国語やその他の言語にも対応しているソフトだと広い範囲をカバーできます。多言語対応していれば、現地へ出張して交換した名刺をすぐにスキャンして共有することができるため、名刺を情報資産としてスムーズに活用することができます。

有料の名刺管理ソフトの費用相場

有料の名刺管理ソフトは、定額制、従量課金制などソフトによって料金体系が異なります。

名刺枚数で金額が変わる従量課金制のソフトは、低価格で名刺管理ソフトを導入することができます。1枚数十円程度でデータ化可能ですが、スキャンでデータを取り込む場合とオペレーターに入力を依頼する場合では1枚あたりの価格が異なる場合があるため注意が必要です。 

定額制のものは、利用するユーザー数に応じて料金がかかりますが、低価格のソフトだと月額1,000円の利用料と1ユーザー400円の使用料で利用できるソフトもあります。なお、ソフトによっては専用スキャナーのレンタルが必須で、別途スキャナーのレンタル費用がかかるものもあります。

また、データ化した名刺情報の修正に別途費用がかかるケースもあるため、名刺管理ソフトを導入する際は使用頻度や企業の規模、必要な機能を見極めたうえで適したソフトを導入しましょう。

その他企業の業績向上を図るための名刺活用ポイント

最近は名刺管理アプリや名刺管理ソフトだけを用いてデジタル名刺だけを携帯に入れて交換するといったビジネスマンや企業なども増えてきてはいますが、そうはいっても大半の企業はまだ紙名刺を使っているのが実態としてあります。

そういった背景から、デジタル化の流れを逆手に取って、敢えて従来の紙の名刺に一手間加えて他社との差別化を図るという戦略もあります。例えばこういった例が考えられます。

・プロフェッショナルなデザインと印刷品質

プロフェッショナルなデザインと高品質な紙、印刷技術を選ぶことで、その企業の専門性と信頼性をアピールすることができます。
例えば紙の色なども白を基調としたものが一般的ではありますが、黒を基調にシックでプロ感を演出するなどはマーケティングやコンサルティングファームなどで良く見かけます。

・重要な情報を含める

名刺には必要最低限となる連絡先情報(名前、役職、会社名、メールアドレス、電話番号など)は明確に表示した上で+αの情報で差別化を図ることも重要です。
最近では公式サイトのURL意外にもソーシャルメディアのリンクやQRの他、その業界にとって権威性や信頼性をアピールできる資格情報、似顔絵やキャラクター化するなどし初回面談時の印象付を行う企業などもあります。

その上で管理手法や管理の仕方によっても効果は変わってきます。

・個人ではなく会社の資産として名刺情報を管理する

名刺情報を社員個人に管理させてしまうと顧客情報がブラックボックス化し会社の資産として蓄積されないリスクがあります。
また会社の資産として管理していない弊害としてはその社員が転職してしまうと顧客情報がそのまま転職先に行ってしまうというリスクも考えられます。
情報だけが渡るだけではなく場合によっては取引や売上そのものが転職する社員と一緒に転職先の企業に移ってしまうことも全くないとは言えません。
そのためには名刺情報は会社で指定した共通のプラットフォームにデータベース化し会社として管理することが必要です。

・フォローアップの重要性

名刺を交換した後は、迅速かつ適切なフォローアップを行い、且つ定期的にリテンションをかけていくことが業績向上につなげる顧客との関係構築のためにはとても重要な活動となります。
CRM、つまり顧客との関係構築活動(カスタマーリレーションシップマネジメント)です。
名刺交換した相手にはお礼メールの送信以降にも様々なイベントやキャンペーン、新製品などの情報発信等次のアクションを促す仕掛けが重要になります。
そのためには名刺情報をExcelやスプレッドシートではなく、セキュリティ環境の整った社員共通のプラットフォームにデータベース化し、メール配信システムやMA(マーケティングオートメーション)とも連携して効果的な追客体制を取ることが重要です。

これらのポイントに留意することで、名刺を効果的に活用し、業績の向上につなげることができるでしょう。

まとめ

この記事では、無料で使える名刺管理ソフトを紹介するとともに、有料名刺管理ソフトのメリットもご紹介しました。スムーズに行うことが大切です。名刺管理には、無料・有料のソフトが存在し、無料のソフトはコストをかけずに利用できますが、社内全体で名刺情報を共有するには、法人向けの有料名刺管理ソフトがおすすめです。有料の場合は、名刺管理の他にも外部ツールとの連携やさまざまな言語に対応できる機能など、ビジネスで役立つ機能が充実しています。情報資産である名刺は、社内で共有することで思わぬ利益をもたらすことがあります。自社に合った名刺管理ソフトを導入して名刺をビジネスに役立てましょう。

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