企業データの活用最前線!顧客情報統合・利活用に最適なCDPツール11選

はじめに:多様なデータを扱う営業現場が直面する深刻な課題とは?

「必要な情報が確認できるシステムが散在し、どこに何があるか把握してても集約作業が大変…」「社内に蓄積した大量のデータを有効活用できていない」
こんな声が、企業から日々聞こえてきます。
例えば、広告・マーケティング業界では、各クライアント事に分析するツールが違うため、それぞれの結果を一元比較しようとすると、何日もかけて同じフォーマットのEXCELやスプレッドシートに転記する必要があります。小売・EC業界では、店舗とオンラインの顧客データが分離し、一人ひとりの購買傾向が見えません。金融・保険業界では、複数の商品ごとに管理システムが異なり、顧客の全体像を把握するのに時間がかかります。
これら、情報の集約の課題は、特定の人材のスキルや理解力に依存する事が多く、現場の属人化を加速させ、深刻な経営課題にもつながってきます。
経営層が抱える営業管理の悩み
- 集約作業が特定の担当者に依存し、組織力が発揮できない
- 顧客情報の管理が曖昧で、機会損失が発生している
- SFAやCRMへの入力作業はできているが、俯瞰した分析が難しく、役にたっている実感が弱い

解決の鍵は「顧客データ統合ツール(CDP)」
CDP(カスタマーデータプラットフォーム:顧客データを一箇所に集約・管理する仕組み)は、これらの課題を根本から解決する営業DX推進の切り札です。
分散した顧客情報を自動的に統合し、部署横断で共有できる環境を構築。DX推進者が求める「データに基づいた営業活動」を実現し、業務効率の大幅な向上を可能にします。
本記事では、現場の課題解決に特化したCDPツールの選び方と、おすすめのツールを詳しく解説いたします。
顧客データ統合基盤(CDP)とは?

CDP(カスタマーデータプラットフォーム:顧客データを一箇所に集約・管理するシステム)とは、散らばった顧客情報を自動的に整理統合する画期的なシステムです。
これまで企業は、顧客の基本情報、ウェブサイトでの行動履歴、問い合わせ内容、商談記録などがそれぞれ別々のシステムに保存され、必要な情報を探すだけで貴重な時間を浪費してきました。まるで、重要な書類が家中のあちこちに散らばっているような状況です。
- 従来の営業管理ツール(SFA/CRM単体)の限界
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- 各システムが独立しており、データの連携が困難
- 営業担当者が手動でデータを転記・集約する必要がある
- 顧客の全体像を把握するために複数のシステムを行き来する手間が発生
CDPは、この非効率を根本から解決します。顧客に関するあらゆる情報を自動収集し、一人ひとりの完全な顧客像を瞬時に表示。DX推進者が目指す「情報に基づいた効率的且つデータドリブンな事業運営」を実現し、経営層が求める売上向上と業務効率化を同時に達成します。

- CDPツールの革新性
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- 複数のシステムから自動的にデータを収集・統合
- 一人の顧客について、あらゆる接点での情報を一元管理
- 既存のSFAやCRM、MAともとシームレスに連携し、データの価値を最大化
また、昨今注目を浴びているAIと連携し、AIの回答の情報源にすることで、一般的な回答から、自社に最適化された回答に精度を高めることが可能となります。
効率を飛躍的に高める5つの機能

企業の決済者が最も重視するのは「導入効果の明確性」です。
しかし、既に導入済みのツールでは人的な運用が残ってしまっていたり、一定の苦労をして運用を立ち上げた経緯もあり、今さらツールを変更することは難しいとお考えかもしれません。
本記事をお読みいただいているということは、現状に対してある種の閉塞感を感じられている状況かと思います。
そうした閉塞感を打破するCDPツールが営業現場にもたらす具体的な価値を、5つの核となる機能から解説します。
- データ連携機能
- 既存のMA・SFA・CRMシステムや、オンプレミス(個社開発)システム、その他SaaSのサードパーティシステム等とシームレスに接続し、面倒な二重、三重の重複入力作業を解消
- 顧客行動分析機能
- 購買パターンや商談の成功要因を自動分析し、成約確率の高い見込み客を優先表示
- リアルタイム統合機能
- オンライン・オフラインの全ての顧客接点データを即座に一元管理
- 自動データ収集機能
- 会員情報、ウェブ閲覧履歴、問い合わせ内容を手作業なしで蓄積
- 個別最適化支援機能
- 顧客ごとの関心事や課題に合わせた提案内容を自動生成し、パーソナライズ(一人ひとりの属性や行動履歴に基づいて最適な情報を提供する手法)を実現
業界別営業活用シーン例
CDPツールの価値は、業界特有の営業課題に対してどれだけ具体的な解決策を提供できるかで決まります。経営層や営業DX推進者の皆様が「自社の課題に本当に効果があるのか」を判断いただけるよう、5つの主要業界における実際の活用シーンをご紹介します。
- 不動産業界
- 反響営業において、サイトからの問い合わせ(MA)から初回面談までの期間短縮(SFA)と追客の自動化により、属人化解消と成約率向上を実現
- 広告・マーケティング業界
- クライアント企業ごとに使用システムが異なる過去キャンペーン効果と担当者の嗜好を統合分析し、提案精度向上と案件管理の効率化を達成
- 小売・EC業界
- 店舗とオンラインの購買データを統合し、リピーター獲得戦略の立案と売上予測の精度向上を支援
- 金融・保険業界
- コンプライアンス要件を満たしながら顧客のライフステージ変化を把握し、最適なタイミングでの商品提案を可能にする
- メーカー(消費財)
- 販売店経由の売上データとエンドユーザーの反応を統合し、効果的な販促施策の立案と市場動向の先読みを実現
これらの機能により各業界の営業チームの作業、分析の時間が短縮されます
いま検討すべき3つのCDPタイプ

CDPツール選定で最も悩まれるのは、「自社の営業体制や既存システムとの適合性」です。
「導入したものの、結局使いこなせずに終わってしまうのではないか」
「既存のSFAやCRMとの連携がうまくいかないのではないか」
こうした不安を解消するため、現在の営業課題と将来の拡張性を考慮した3つの主要タイプをご紹介します。
- 営業特化型CDP
- 営業活動に必要な機能のみに絞り込んだ設計。導入コストを抑制しながら即効性を重視する中小企業の営業DX推進者に最適。
- SFA・CRM連携強化型
- 既存システムとの親和性を最優先に設計。段階的なDX推進を求める経営層のニーズに対応し、導入リスクを最小化。
- マーケティング連動型
- マーケティング部門との連携を重視し、リード獲得から成約まで一気通貫で管理。営業とマーケティングの分業体制が確立された企業に適合。
ツール導入決済者の観点で重要なのは、現在の営業プロセスと将来の事業拡大計画を照らし合わせた戦略的な選択です。
適切なタイプを選択することで、導入効果を最大化し、営業DX推進者が目指す「データドリブンな営業組織」への変革を確実に実現できます。次章では、具体的な選定基準について詳しく解説いたします。
決済者が重視すべき3つの選定基準

前章でCDPツールの3つのタイプをご紹介しましたが、「自社にはどのタイプが最適なのか」「具体的にどんな基準で判断すればよいのか」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
実際の選定現場では、機能の豊富さや価格の安さに目を奪われがちですが、本当に重要なのは「自社の営業現場で確実に活用できるか」という実用性です。
ここでは、導入後の失敗を避け、投資対効果を最大化するための実践的な選定基準を3つに絞ってご紹介します。
1. 導入済みのSFA/CRMツール等との連携性(最重要ポイント)
- なぜ最重要なのか
- CDPツールの価値は、既存の営業管理システムとシームレスに連携してこそ発揮されます。長年使い慣れたSFAやCRMとの連携が困難な場合、以下のような深刻な問題が発生します。
- 連携不備による課題
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- データの二重入力による営業担当者の負担増加
- システム間でのデータ不整合による判断ミス
- 結果的に「使われないシステム」となるリスク
- 確認すべき連携項目
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- ✅ API連携の対応範囲
- 既存システムとのリアルタイム同期が可能か
- ✅ データ移行の容易さ
- 過去の営業データを損失なく移行できるか
- ✅ 操作性の統一
- 営業担当者が混乱しない画面設計になっているか
既存システムとの連携性を最優先に検討することで、導入リスクを大幅に軽減し、スムーズなDX推進を実現できます。
2. 営業チームの操作性・習得コスト
- 現場の営業担当者が使いこなせるか
- どれほど高機能なCDPツールでも、営業現場で使われなければ意味がありません。特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 操作性の評価基準
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- ✅ 直感的な画面設計
- ITリテラシーに関係なく操作できるか
- ✅ 学習コストの低さ
- 新人営業でも短期間で習得できるか
- ✅ モバイル対応
- 外出先でもスムーズに利用できるか
- 習得コスト削減のポイント
-
- 既存システムと似た操作感のツールを選択
- 段階的な機能展開が可能な設計
- 充実した操作マニュアルと研修体制
営業チーム全体が無理なく使いこなせるツールを選択することで、導入効果を最大化し、継続的な活用を実現できます。
3. 導入・運用サポート体制の充実度
- 導入成功の鍵は「伴走型サポート」
- CDPツール導入は技術的な設定だけでなく、営業プロセスの見直しや組織変革を伴う大きなプロジェクトです。安心して導入を進めるために、以下のサポート体制を確認しましょう。
- 必須サポート項目
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- 導入フェーズ
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- ✅ 初期設定支援
- 既存システムとの連携設定を専門スタッフがサポート
- ✅ データ移行支援
- 過去データの安全な移行を保証
- ✅ 営業プロセス設計支援
- 自社の営業フローに最適化した設定を提案
- 運用フェーズ
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- ✅ 定期的な効果測定
- 導入効果を数値で可視化し、改善提案を実施
- ✅ 操作研修の継続実施
- 新入社員や機能追加時の教育体制
- ✅ トラブル対応
- 迅速な技術サポートと問題解決
- 成果最大化フェーズ
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- ✅ 活用度向上提案
- 利用状況を分析し、さらなる効率化を提案
- ✅ 機能拡張サポート
- 事業成長に合わせた機能追加の支援
充実したサポート体制があることで、導入から運用まで安心して進められ、長期的な成果創出を確実にできます。
選定成功のための実践アプローチ
選定を成功させるためには、以下の順序で検討を進めることをお勧めします。
- 01.現状の営業課題を具体的に洗い出し
- 02.既存システムとの連携要件を明確化
- 03.営業チームの ITリテラシーレベルを把握
- 04.導入後のサポート体制を詳細確認
これらの基準を満たすCDPツールを選択することで、投資に見合った確実な成果を得ることができます。
次章では、さっそくいくつかのCDPをご紹介いたします。
DX推進に最適なCDPツール11選

営業管理の効率化と顧客データ活用を実現するため、市場で注目されているCDPツールを厳選してご紹介します。各ツールの特色と強みを比較検討し、自社の営業体制に最適な選択肢を見つけるため、前章で紹介した3つのタイプに整理しました。
主要CDPツール比較一覧(タイプ別分類)
- 【コストパフォーマンスに優れたCDP】
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カスタマイズ性に優れコストパフォーマンスの高い。導入コストを抑制しながら即効性を重視する中小企業の営業DX推進者に最適。
提供企業 製品名 主な特徴・強み 詳細情報 株式会社EVERRISE 「INTEGRAL-CORE」 ノーコードによる簡単な顧客データ統合を実現。リアルタイム処理とSCV機能で重複のない顧客プロファイルを生成し、セキュアな環境でデータを管理 詳細はこちら ブレインパッド株式会社 「Rtoaster insight+」 マーケター・エンジニア双方が直感的に操作できるUI設計。リアルタイム顧客行動ログ収集・分析機能と外部ツールとのシームレス連携を実現 詳細はこちら 株式会社プレイド 「KARTE Datahub」 分断データベースの統合により顧客理解を深化。複数外部サービス連携で柔軟なデータ活用と高度な顧客体験提供をサポート 詳細はこちら
- 【SFA・CRM連携強化型】
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既存システムとの親和性を最優先に設計。段階的なDX推進を求める経営層のニーズに対応し、導入リスクを最小化。
提供企業 製品名 主な特徴・強み 詳細情報 Adobe Inc. 「Adobe Real-Time CDP」 オンライン・オフラインデータをリアルタイム統合し、一貫した顧客体験を実現。AI活用によるオーディエンス管理で効果的なマーケティング戦略をサポート 詳細はこちら デジマール株式会社 「goline CDP」 複数データソース統合のETL機能を標準装備。リアルタイム顧客プロファイル生成と、データ品質管理・異常検知機能により信頼性の高いデータ活用を実現 詳細はこちら Tealium Inc. 「Tealium AudienceStream CDP」 リアルタイム顧客データ統合と特許技術による顧客接点把握を実現。高度にパーソナライズされた顧客体験の提供が可能 詳細はこちら Sitecore A/S 「Sitecore CDP」 全チャネル顧客データの一元化を実現。リアルタイムインサイト、自動ID解決、高度セグメンテーション機能でパーソナライズ体験を提供 詳細はこちら トレジャーデータ株式会社 「Treasure Data CDP」 オンライン・オフライン多様データの収集・統合により、最新状態の顧客プロファイル管理を実現。190超の連携コネクタでスムーズなデータ収集と施策実行が可能 詳細はこちら
- 【マーケティング連動型】
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マーケティング部門との連携を重視し、リード獲得から成約まで一気通貫で管理。営業とマーケティングの分業体制が確立された企業に適合。
提供企業 製品名 主な特徴・強み 詳細情報 株式会社ジーニー 「GENIEE CDP」 営業現場での柔軟な顧客管理を実現。ノーコードでLP・コンテンツ設計が可能で、多様な配信チャネルに対応。顧客ステータスに応じたパーソナライズ化を簡単に実現 詳細はこちら 株式会社プラスアルファ・コンサルティング 「カスタマーリングス」 顧客データの統合から分析、施策実行まで一つのプラットフォームで完結。生成AI機能搭載により、深い顧客理解と独自のマーケティング戦略を支援 詳細はこちら 株式会社データX 「b→dash」 データマーケティングに特化したオールインワンプラットフォーム。ノーコードでのデータ統合・分析から施策実行まで一気通貫で対応し、マーケティング業務の効率化を実現 詳細はこちら
次のセクションでは、これらのCDPツールについてより詳細な解説をいたします。
【営業特化型CDP】

- 1. INTEGRAL-CORE(株式会社EVERRISE)
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- ノーコードでの顧客データ統合
- SQLの知識がなくても、GUIを使用して簡単に顧客データを統合が可能。独自のSCV(シングル・カスタマー・ビュー)機能により、顧客データを漏れなく、重複なく個人プロファイル化
- セキュリティ・コンプライアンス対応
- ISO27001認証取得により、データの安全性を確保し、信頼性の高い運用が可能。専用環境での構築オプションも提供
- 外部ツールとの柔軟な連携
- 分析・施策ツールとの連携において、外部のマーケティング施策ツールや分析ツールとAPIでシームレスに連携が可能
- リアルタイムデータ処理
- 常に変化する顧客の行動や興味関心をリアルタイムに収集・処理できる機能により、超大量アクセス・超大量データ・高可用性のシステム構築を実現
- 2. Rtoaster insight+(ブレインパッド株式会社)
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- 多様なデータの統合と活用
- オンライン・オフラインを問わず、顧客に関する多種多様なデータを顧客単位で統合し、全ての顧客個人をひとつのIDで管理
- 直感的なGUIによるデータ処理
- マーケターやエンジニアが直感的に操作できるGUIを提供しており、ノーコード・ローコードでデータの可視化、分析、アクションに必要なデータ処理が可能
- 生成AIを活用したクエリ自動生成機能
- 生成AIを用いてSQLクエリを自動生成する「AIクエリアシスタント」機能を提供しており、自然言語による指示でクエリを作成し、コードの意味や分析の意図を解説することで、データ活用業務の生産性を向上
- 外部システムとの連携
- Rtoaster action+連携、外部ツール連携(CRM/DMP/MA)、BIツール連携により、既存のマーケティングテクノロジーとシームレスに統合
- 3. KARTE Datahub(株式会社プレイド)
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- 高度なデータ分析
- SQLの知識がなくても、100種類以上のクエリテンプレートを活用して高度なデータ分析や可視化が可能
- 業務プロセスの自動化
- ジョブフロー機能を活用して、データの取り込みやクエリの実行などの複雑な処理をスケジューリングし、自動化できるため、業務効率化が可能
- 外部サービスとの柔軟なデータ連携
- 社内の基幹システムや外部サービス、プロダクトに存在する顧客データ、さらには2nd/3rdパーティデータを柔軟に連携・統合が可能
- セキュリティ・コンプライアンス
- 個人情報を含む機能は監査ログ機能でアクセス履歴や操作内容を適切に記録し、日本国内で管理する環境を選択可能
【SFA・CRM連携強化型】

- 4. Adobe Real-Time CDP(Adobe Inc.)
-
- リアルタイムな顧客データ統合と活用
- 複数のチャネルから収集した顧客データをリアルタイムで統合・更新し、最新の顧客プロファイルが生成できるため、タイムリーで関連性の高い顧客体験が提供可能
- AIによるデータ活用
- Adobe Sensei(AdobeのAI技術)を活用し、顧客セグメンテーションや予測分析を支援。機械学習による類似オーディエンスや傾向スコアリングで新規顧客発見と変化する顧客行動への迅速対応を実現
- プライバシー対応とセキュリティ
- GDPRやCCPAなどのプライバシー規制に対応しながら、安全かつ適切に顧客データを管理。サードパーティCookieに依存しない堅牢な識別子を活用
- エンドツーエンドのオーディエンス管理
- 統合されたプロファイルをリアルタイムで拡充し、セグメント化。事前に構築されたワークフローで効率を向上し、1,300以上の連携機能で既存システムとの統合を実現
- 5. goline CDP(デジマール株式会社)
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- 多様なデータの簡単な統合と加工
- オンプレミスやクラウドなど、組織内のさまざまなデータソースからデータを抽出・変換・連携するETL機能を標準装備
- データ品質管理と異常検知機能
- データ品質の向上と異常検知を迅速かつ効果的に実現する機能を提供。データの正確性、一貫性、完全性を監視し、欠損値や重複データなどの問題を特定して修正
- エンジニア工数の大幅な削減
- GUIベースのデータパイプライン作成機能により、非エンジニアでもデータ加工や連携のワークフローの構築が可能
- セキュリティ対応
- 暗号化された通信でデータを取得し、データ処理後は完全に削除されるため、安心して利用が可能
- 6. Tealium AudienceStream CDP(Tealium Inc.)
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- 特許取得済みビジタースティッチング技術
- 分散したデータをつなぎ、高精度で包括的かつ実用的な顧客プロファイルを構築。複数の顧客タッチポイントを同一人物に紐付け、デバイスをまたいで顧客を把握
- 1,300以上の連携機能を持つ統合マーケットプレイス
- Eメール、マーケティングオートメーション、オンライン広告、SNS、CRMなど多様なシステムとシームレスに連携が可能
- 高品質な機械学習による予測分析
- Tealium Predict MLと組み合わせることで、顧客の行動予測やセグメンテーションを強化し、適切なタイミングで最適なアクションが実行可能
- プライバシーとセキュリティ
- HIPAA、ISO 27001および27018、Privacy Shield、SSAE18 SOC 2 Type I & IIを含む第三者機関のセキュリティおよびプライバシー認証を取得
- 7. Sitecore CDP(Sitecore A/S)
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- 柔軟なAPI連携
- 他社のマーケティングプラットフォームやデータプラットフォームと柔軟にAPI連携ができ、既存のマーケティングツールに顧客分析やパーソナライゼーション機能の追加が可能
- プライバシー保護とセキュリティの強化
- 顧客との信頼関係を維持しつつ、効果的なマーケティング活動を支援。全チャネル顧客データの一元化を実現
- 高度なセグメンテーション
- リアルタイムで顧客データを分析し、セグメンテーションを行うことで、One to Oneマーケティングを実現。リアルタイムインサイト、自動ID解決機能を提供
- コンテンツ管理システムとの統合
- Sitecoreのコンテンツ管理システムと統合し、パーソナライズされたデジタル体験を提供
- 8. Treasure Data CDP(トレジャーデータ株式会社)
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- 多様なデータの統合と管理
- オンラインとオフラインデータを統合し、リアルタイムで顧客プロファイルを一元管理。豊富な外部ツールとの連携コネクタでスムーズなデータ収集と施策実行が可能
- 豊富な外部ツールとの連携
- SnowflakeやDatabricksなどのクラウドデータウェアハウスとのゼロコピー連携により、データ管理を簡素化し、コスト削減と不要なデータ移動の最小化を実現
- 高度なデータ分析技術
- 機械学習などの高度なデータ分析環境を提供し、顧客インサイトの抽出や予測分析を支援。AIエージェントファウンドリーによるAIエージェントの構築・最適化・ガバナンス確保
- セキュリティ・信頼性
- 組織全体でデータとAIエージェントの機密性、完全性、可用性を確保。プライバシー保護とコンプライアンス遵守を実現
【マーケティング連動型】

- 9. GENIEE CDP(株式会社ジーニー)
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- オールインワンのマーケティングプラットフォーム
- 顧客管理から施策の実行までのマーケティング活動を効率化。「GENIEE MA」「GENIEE SFA/CRM」等のジーニーマーケティングクラウド製品とシームレスに標準連携
- 顧客管理機能
- 個々のステータスや行動ログを細かく統合。ID名寄せ/統合により複数の顧客タッチポイントを同一人物に紐付け、一人ひとりの行動を正確に把握
- ノーコード対応
- ノーコードでデータ連携と分析が可能
- AI・機械学習による分析基盤
- グループ企業の「JAPAN AI」と連携し、高度なAI・機械学習による分析基盤で誰でも簡単にデータ分析が可能。自然言語で誰でも簡単に日常的にデータを分析し、ビッグデータから施策に繋がるインサイトを獲得
- 10. カスタマーリングス(株式会社プラスアルファ・コンサルティング)
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- 顧客データの統合・分析・施策実行
- 顧客データを複数のチャネルやシステムから統合し、一元管理する機能を持ち、これにより、詳細な顧客セグメンテーションが可能。CDP、BI、MAの機能をワンパッケージで提供
- 生成AIの活用
- 顧客データに基づいて、メールやLINE、プッシュ通知などのチャネルを通じて、パーソナライズされたマーケティングを支援。顧客プロファイル、メール件名の自動生成、アンケート設問自動生成/改善提案機能を搭載
- LTV(顧客生涯価値)の最大化支援
- 購買・行動データを分析し、LTV向上やリピーター育成、優良顧客維持に特化した戦略を提供。RFM分析、LTV分析、施策結果分析、顧客ランク分析等の多彩な分析機能を実装
- 顧客実感型マーケティング
- データを通して1人1人の顧客を具体的にイメージする「深い顧客理解=顧客実感」の発想により、顧客のリアルなニーズを掴み、優れた顧客体験を提供
- 11. b→dash(株式会社データX)
-
- オールインワンのデータマーケティングプラットフォーム
- データマーケティングに特化したオールインワンプラットフォーム。CDP、MA、BI、web接客といった16の機能を保有し、複数ツール導入による追加費用や運用工数を大幅に削減
- ノーコードでのデータ統合・分析
- ノーコードでのデータ統合・分析から施策実行まで一気通貫で対応し、マーケティング業務の効率化を実現。SQLを使わずにノーコードで、そしてAll in oneで「データの取込・加工・統合・抽出・活用」を実現
- 生成AI機能の搭載
- 生成AI機能を搭載し、『配信チャネル最適化』機能、『ABテスト自動最適化』機能を提供
- 充実の導入/活用サポート
- 導入と活用の両軸で、施策分析の選定やデータ構築から成果改善まで手厚くサポート。b→dashに関わる業務をアウトソーシングすることも可能
まとめ

営業現場では、顧客データが複数のシステムに分散し、情報の集約作業が営業担当者の大きな負担となっています。この課題を解決するために、顧客データを一元管理できる「CDPツール」が注目されています。
本記事では、営業特化型、SFA・CRM連携強化型、マーケティング連動型の3つのタイプに分類し、11のCDPツールをご紹介しました。適切なツール選択により、データの二重入力を解消し、営業チーム全体の生産性向上を実現できます。
CDPツールの導入により、企業は効率的にデータを活用し、顧客一人ひとりに最適化されたアプローチが可能になります。営業DXの推進において、CDPツールは営業組織の変革を実現する重要な基盤となるでしょう。
免責事項
記載されている情報は執筆時点のものであり、最新情報は各ツールの公式サイトでご確認ください。
本記事で使用した専門用語集

本記事で使用している主な専門用語を、どなたにも分かりやすく整理しました。ITやシステムに詳しくない方でも理解できるよう説明しています。
- 営業・ビジネス専門用語
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- 営業DX推進者
- 企業内でデジタル技術を活用した営業プロセス改革を主導する責任者
- 営業管理ツール決済者
- 営業システムの導入・変更を決定する権限を持つ管理者
- 属人化
- 特定の営業担当者だけが顧客情報や営業手法を持っている状態。その担当者が退職すると、貴重な顧客情報や営業ノウハウが失われてしまうリスク
- 反響営業
- Webサイトや広告を見て問い合わせてきた顧客への対応業務。受動的な営業スタイル
- 成約確率
- 商談の成約可能性を数値化したもの。営業活動の優先順位付けの判断材料
- 機会損失
- 適切なタイミングでアプローチできなかったために失った売上機会
- 追客
- 一度問い合わせのあった顧客に継続的に連絡を取り、購入・契約意欲を高めていく営業活動
- 商談ステージ
- 営業プロセスを段階別に分けた管理単位(初回接触、提案、クロージングなど)
- システム・IT専門用語
-
- CDP(カスタマーデータプラットフォーム)
- 顧客データを一箇所に集約・管理するシステム。散らばった顧客情報を自動的に整理統合する画期的なツール
- SFA(営業支援システム)
- Sales Force Automationの略。営業プロセスの管理・分析により営業効率を向上させるシステム
- CRM(顧客関係管理システム)
- Customer Relationship Managementの略。顧客情報を一元管理し、長期的な関係構築を支援するシステム
- MAツール
- マーケティングオートメーションツール。顧客の行動を自動追跡し、最適なタイミングでアプローチするシステム
- API連携
- 異なるシステム間でデータを自動的に連携・共有する仕組み
- オンプレミス
- 企業が自社内に設置・運用するシステム。個社開発システムとも呼ばれる
- SaaSツール
- Software as a Serviceの略。インターネット経由で利用するクラウド型のソフトウェアサービス
- サードパーティシステム
- 自社以外の第三者が提供するシステムやサービス
- ノーコード
- プログラミング知識がなくても、画面操作だけでシステム設定や機能構築ができる仕組み
- GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)
- 文字入力ではなく、マウスクリックなどの直感的な操作でシステムを使える画面設計
- ETL機能
- Extract(抽出)、Transform(変換)、Load(読み込み)の略。データを取り出し、加工して、別のシステムに取り込む機能
- BIツール
- Business Intelligenceツール。データを分析・可視化してビジネス判断を支援するシステム
- データ分析・活用専門用語
-
- データドリブン
- データに基づいて意思決定や行動を行うアプローチ
- リアルタイム統合
- データの更新や処理が即座に反映される仕組み
- 顧客プロファイル
- 一人の顧客に関するあらゆる情報をまとめた詳細な顧客像
- パーソナライズ
- 一人ひとりの属性や行動履歴に基づいて最適な情報を提供する手法
- 行動ログ
- 顧客のWebサイト閲覧、メール開封、資料ダウンロードなどの行動記録
- セグメンテーション
- 顧客を特定の条件でグループ分けし、それぞれに適した施策を実行する手法
- LTV(顧客生涯価値)
- Life Time Valueの略。一人の顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益の総額
- RFM分析
- Recency(最新購入日)、Frequency(購入頻度)、Monetary(購入金額)の3つの指標で顧客を分析する手法
- ID名寄せ
- 同一人物の複数のIDやアカウントを統合し、一つの顧客として管理する機能
- SCV(シングル・カスタマー・ビュー)
- 一人の顧客について、あらゆる接点での情報を統合した単一の顧客像
- 業務効率化・自動化専門用語
-
- ワークフロー
- 業務の流れや手順を体系化したもの
- ジョブフロー
- データ処理やシステム連携の作業を自動化するための処理手順
- ダイナミクスコンテンツ
- 顧客の属性や行動に応じて自動的に内容が変化するコンテンツ
- AIクエリアシスタント
- 生成AIを用いてSQLクエリを自動生成する機能。自然言語による指示でデータ分析が可能
- ビジタースティッチング
- 分散したデータをつなぎ、高精度な顧客プロファイルを構築する技術
- セキュリティ・コンプライアンス専門用語
-
- ISO27001
- 情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格。データの安全性を保証する認証
- GDPR
- EU一般データ保護規則。欧州の個人データ保護に関する法規制
- CCPA
- カリフォルニア州消費者プライバシー法。米国カリフォルニア州の個人情報保護法
- 監査ログ
- システムへのアクセス履歴や操作内容を記録する機能
- 成果指標・効果測定専門用語
-
- KPI
- Key Performance Indicatorの略。目標達成度を測る重要業績評価指標
- ROI(投資対効果)
- Return on Investmentの略。投資にかけた費用に対する効果・利益の指標
- 開封率
- 送信したメールが開封された割合
- クリック率
- メール内のリンクがクリックされた割合
- マーケティング専門用語
-
- リード獲得
- 見込み客の情報を取得すること
- One to Oneマーケティング
- 顧客一人ひとりに個別最適化されたマーケティング手法
- オムニチャネル
- 店舗、Web、電話など複数の販売チャネルを統合した顧客体験の提供
- リピーター育成
- 既存顧客の再購入を促進する活動
- ライフステージ変化
- 顧客の年齢、家族構成、収入などの変化に伴うニーズの変化
- Adobe Sensei
- AdobeのAI技術。顧客セグメンテーションや予測分析を支援
- Tealium Predict ML
- Tealiumの機械学習機能。顧客の行動予測やセグメンテーションを強化
- 顧客実感型マーケティング
- データを通して1人1人の顧客を具体的にイメージする「深い顧客理解」に基づくマーケティング手法
注:この用語集は、記事内で実際に使用されている専門用語を中心に構成しており、どなたでも理解できるよう平易な言葉で説明しています。記載されている情報は執筆時点のものであり、最新情報は各ツールの公式サイトでご確認ください。