kintone(キントーン)の利用料金は高い?料金プランや機能を徹底解説

kintoneには月額1,000円のライトコースから3,000円のワイドコースまで3つの料金プランがあり、企業規模や用途に応じて選択できます。価格を抑える方法としては、IT導入補助金の活用や外部サービスとの連携が効果的です。
本記事では、kintoneの基本機能から各料金プランの詳細、オプション費用まで詳しく解説します。価格が高いと言われる理由やコスト削減の方法もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
kintoneとは

kintoneはサイボウズ株式会社が提供する、業務のシステム化や効率化が期待できるアプリが制作できるノーコードツールです。プログラミングの知識がなくても、業務改善をすぐにかたちにでき、スピーディー&低コストに業務システムを構築することが可能です。
総務省の調査によると、kintoneを含むSFA/CRMやDXに期待される効果として、業務効率化による負担軽減や生産性向上を挙げています。営業活動の自動化や情報共有の円滑化を通じ、SFAやCRMは企業にとって不可欠なものとなっております。
出典:第2部 国内産業におけるDXの取組状況の俯瞰|DX白書2023
kintone(キントーン)とは?特徴・機能・価格から使い方の活用事例もご紹介
kintoneの機能

kintoneは業務に必要な主要機能を標準で備えています。ここでは、主要な機能について以下の項目別で解説します。
- 顧客・案件管理機能
- プロジェクト管理機能
- ファイル管理機能
- 日報作成機能
顧客・案件管理機能
顧客管理・案件管理機能では、取引先の基本情報から商談の進捗状況まで、営業活動に関するすべての情報を一箇所に集約することが可能です。担当者や商談金額、次回アクション予定などを時系列で記録し、チーム全員が最新の状況を把握できる環境を整えます。
過去の商談履歴や提案内容がすべて記録されているため、担当者が変更された場合でも引き継ぎがスムーズに進みます。
プロジェクト管理機能
プロジェクト管理機能では、タスクの担当者、期限、進捗率を一覧で表示し、プロジェクト全体の進行状況をメンバー間で共有します。各タスクにコメントやファイルを添付できるため、関連する情報が分散せず一箇所に集約されます。
期限が近づいたタスクには自動で通知が送られるため、作業の遅延を未然に防ぐことが可能です。
ファイル管理機能
ファイル管理機能では、契約書や提案資料などのドキュメントをクラウド上で一元管理し、必要な時にすぐアクセスできる環境を作ります。ファイルは顧客情報や案件情報と紐付けて保存できるため、どの取引に関する資料かが明確になります。
バージョン管理機能により、ファイルの更新履歴が自動で記録され、過去の版を後から確認することが可能です。
日報作成機能
日報作成機能では、その日の業務内容、訪問先、成果、課題などを定型フォーマットで入力でき、日々の報告業務を効率化します。上司はチームメンバーの日報を一覧で確認し、コメントやアドバイスを直接記入できるため、双方向のコミュニケーションが活性化されます。
過去の日報を検索すれば、特定の顧客への訪問履歴や、過去に発生した問題への対応方法を瞬時に振り返れます。日報に記載された商談情報を自動で案件管理アプリに連携させる設定も可能で、重複入力の手間を省きながら営業データの精度を高められます。
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kintoneの料金プラン

kintoneは利用する機能と組織規模に応じて、3種類のコースから選択する料金体系を採用しています。表にまとめると以下の通りです。
| プラン名 | 月額料金(税抜/ユーザー) | 最小契約人数 | アプリ数上限 | スペース数上限 |
| ライトコース | 1,000円 | 10ユーザー | 200個 | 100個 |
| スタンダードコース | 1,800円 | 10ユーザー | 1,000個 | 500個 |
| ワイドコース | 3,000円 | 1,000ユーザー | 3,000個 | 1,000個 |
ここでは、各料金プランの特徴について解説します。
ライトコース
ライトコースは1ユーザーあたり月額1,000円(税抜)で提供される、最も手頃な価格帯のプランです。2024年11月の価格改定により最小契約人数が10ユーザーに引き上げられたため、月額10,000円から利用を開始できます。
作成できるアプリ数は200個まで、スペース数は100個までという制限があり、小規模チームでのシンプルな業務運用に適しています。
スタンダードコース
スタンダードコースは1ユーザーあたり月額1,800円(税抜)で、中規模から大規模な企業に最も選ばれているプランです。kintoneの機能を拡張し、自社の業務フローに合わせた柔軟な運用を実現します。
アプリ数は1,000個、スペース数は500個まで利用可能で、多様な部門やプロジェクトでの活用が期待できます。
ワイドコース
ワイドコースは1ユーザーあたり月額3,000円(税抜)で、大規模組織や全社導入を想定して設計された最上位プランです。最小契約ユーザー数は1,000人からで、アプリ数は最大3,000個、スペース数は最大1,000個まで利用できます。
多数のユーザーが同時に利用する環境に適しており、複数部門やプロジェクトでの大規模な活用が可能です。
オプション費用と注意点

kintoneは基本プランに加えて、業務要件に応じた複数のオプション機能を提供しており、追加することでより高度な運用ができます。ここでは、以下の項目別でオプション費用と注意点について解説します。
- オプションと価格一覧
- オプションやサービス連携時の注意点
オプションと価格一覧
kintoneでは基本プラン以外に、業務の拡張性やセキュリティを高めるための追加オプションが用意されています。以下は、kintoneの主要なオプション機能の費用一覧です。
| 追加機能 | 機能種別 | 月額費用(税別) | 機能概要 | 主な活用シーン |
| ゲストユーザー(ライトコース) | オプション | 700円/1ユーザー | 外部ユーザーとのコラボレーション用スペース | 顧客・取引先との情報共有 |
| ゲストユーザー(スタンダード・ワイドコース) | オプション | 1,440円/1ユーザー | 外部ユーザーとのコラボレーション用スペース | 顧客・取引先との情報共有 |
| ディスク増量(10GB) | オプション | 1,000円 | ストレージ容量の追加 | 大量のファイル・画像管理 |
| セキュアアクセス | オプション | 250円/1ユーザー | クライアント証明書をインストールした端末だけにアクセスを制限 | 利用端末の制御 |
| メール共有オプション | オプション | 5,000円〜 | メールの送受信をkintone上で行える | メールの送受信を見える化し、対応漏れを防ぐ |
上記のオプションは業務の必要性に応じて契約可能ですが、利用頻度や活用範囲を明確にした上で選定することが求められます。
オプションやサービス連携時の注意点
オプション機能を選定する際は、利用頻度や活用範囲を明確にすることが最も重要です。必要な期間だけの短期利用を検討し、同様の効果が標準機能で代替できないかを確認する必要があります。
一部のオプションは「ユーザー数×月額費用」という料金体系になっているため、利用者が増えると費用が膨らみやすい点に注意しましょう。
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kintoneの価格が高いと言われる理由

kintoneは「便利そうだけど、料金が高い」という声が一定数存在し、導入を躊躇する要因となっています。ここでは、料金が高いと言われる理由について以下の項目別で解説します。
- ユーザー数に応じた課金体系
- オプションやプラグインの追加費用
- 費用対効果が不明瞭なケース
ユーザー数に応じた課金体系
kintoneは1ユーザーごとに月額料金が発生する仕組みで、最小契約ユーザー数は10名からです。ライトコースは月額1,000円、スタンダードコースは月額1,800円のため、全社員への導入を進めてしまうと月々の支払額が大きく膨らみます。
使っていないユーザーのアカウントをそのまま放置すると、使用していなくても料金が発生し続けるため、無駄なコストが積み重なります。
オプションやプラグインの追加費用
kintoneはオプションや外部サービスとの連携で機能を拡張できますが、拡張機能には別途料金が発生します。有料のプラグインを導入して機能をカスタマイズする場合、プラグインの月額料金が基本料金に上乗せされる仕組みです。
大量のデータを取り扱う際、標準のストレージ容量(スタンダードコースの場合、5GB×ユーザー数)では不足する可能性があります。不足が生じた場合、ディスク増設の費用が発生いたします。
費用対効果が不明瞭なケース
kintoneの導入後、活用方法が十分に社内へ浸透しなかった場合、導入コストに見合うだけの効果が得られていないと感じてしまいます。アプリを作成したものの、社員が使いこなせていない状況では、費用が無駄になってしまうと感じてしまうのです。
漠然と「業務改善のため」という理由で導入し、具体的なゴールが設定されていないと、成果を実感しづらくなります。
kintoneと連携してより効率化を向上するならGENIEE SFA/CRM(ちきゅう)

GENIEE SFA/CRM(ちきゅう)は、営業管理に特化した多機能でコストパフォーマンスに優れたツールです。カスタマイズ性が柔軟で、貴社のニーズに合わせた設定が可能です。
そのため、kintoneでカスタマイズや開発にかかる追加費用を抑えながら、営業プロセスの最適化が見込めます。
kintoneとAPI連携させることで、営業活動で得た顧客情報や案件データを自動的にkintoneへ反映させ、情報共有を効率化できます。詳細な機能と導入効果については、以下からご確認ください。
kintoneの価格を抑える2つの方法

kintoneの導入・運用コストを削減するには、初期段階で必要最小限の契約から始めて段階的に拡大すれば、無駄な支出を防げます。ここでは、以下の項目別で価格を抑えるポイントを解説します。
- 導入フェーズでのコスト削減
- 外部サービスとの連携
1. 導入フェーズでのコスト削減
最初から全社的に導入するのではなく、特定の部門やプロジェクト単位で小さく始めることで、初期のユーザー数を抑えられます。まずは10ユーザーから始め、効果が実感できたら徐々に利用範囲を広げていくのが賢明です。
スモールスタートにより、導入初期の失敗リスクを最小限に抑えながら、現場での使い勝手や業務改善効果を検証することが可能です。効果が確認できた段階で他部門へ展開すれば、社内の理解を得やすく、全社導入時のスムーズな浸透が期待できます。
2. 外部サービスとの連携
kintoneのデータを閲覧するだけのユーザーにも、通常のユーザーライセンス費用がかかります。しかし、外部ツールを利用すればkintoneのライセンスを持たない人でも安全にデータを閲覧でき、ライセンス費用を大幅に削減できます。
閲覧専用ユーザーが多い企業では、外部ツールの導入により月額数万円〜数十万円のコスト削減が可能です。外部ツールはドメイン単位での契約ができるため、閲覧者が増えても料金が変動せず、予算管理しやすい点がメリットです。
まとめ:kintoneと連携して価格を最適化させるならGENIEE SFA/CRM(ちきゅう)

kintoneは業務のシステム化や効率化を実現するアプリで、3つのプランから選択できます。価格を抑えるには、スモールスタートでの段階的導入やIT導入補助金の活用、外部サービスとの連携が効果的です。
営業管理の効率化を目的とする場合、GENIEE SFA/CRM(ちきゅう)との連携がおすすめです。GENIEE SFA/CRMの営業データと、kintoneで管理している顧客からの問い合わせ履歴を連携させれば、より多角的な分析が可能になります。
それぞれのツールの強みを活かしながら総コストを最適化し、費用対効果の高い業務改善を実現する体制を構築できます。kintoneと連携できるCRM・SFAをお探しの企業は、ぜひ導入をご検討ください。


























