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物流業の基幹システムとは?倉庫管理システム(WMS)との違いやメリット4選を解説

更新日:2024.07.31 / CRM
物流業の基幹システムとは?倉庫管理システム(WMS)との違いやメリット4選を解説

物流業では、業務効率化やコスト削減を実現するため、近年さまざまなシステムが活用されています。なかでも、基幹システムや倉庫管理システム(WMS)は重要な役割を担っています。

とはいえ、物流業向けの基幹システムと「倉庫管理システム(WMS)」には一体どのような違いがあるのか、把握できていない方もいるかも知れません。

この記事では、物流業向けの基幹システムと倉庫管理システム(WMS)の違いや、WMSを導入するメリットについて解説します。基本機能や種類など基礎概要についても解説します。あわせてご参照ください。

物流業向けの基幹システムとは?

基幹システムとは、企業全体の経営資源を統合的に管理することで、業務効率化やスピーディな意思決定など、さまざまなメリットを得られるシステムです。なかでも「物流業向け基幹システム」とは、一般的な受注・売上管理だけでなく、配送や入出庫など在庫管理機能に特化した仕組みを搭載しています。

ほかにも、顧客の注文情報から在庫状況を確認し、最適な配送ルートを自動的に割り当てられるなど、物流業に関する業務効率化・コスト削減に特化しているのが特徴です。

  • 倉庫管理システム(WMS)
    在庫管理や入出庫など「倉庫内の物流業務」を効率化するシステム
  • 輸配送管理システム(TMS)
    配送ルートや配車管理など「輸送業務」を効率化するシステム
  • 在庫管理システム(IMS)
    受発注から在庫分析や製品追跡など「広範な物流業務」を効率化するシステム

「物流業向けの基幹システム」と一口に言っても、実際には3種類ほどのシステムに分かれています。
この記事では、倉庫内の物流業務に特化した「倉庫管理システム(WMS)」について解説します。

基幹システムとは?ERPや業務システムとの違い・導入メリットまで徹底解説

倉庫管理システム(WMS)と基幹システムの違いとは

WMSと基幹システムは、どちらも物流業において重要な役割を担っているものの、いくつかの違いが存在します。ここでは、物流業向けの倉庫管理システムと基幹システムの違いについて解説します。

  1. 機能の焦点と範囲
  2. 管理するデータの範囲
  3. 導入目的と対象

機能の焦点と範囲

倉庫管理システム(WMS)は主に「倉庫内における入出庫管理や在庫管理」「ロケーション管理」「ピッキング作業支援」など、倉庫内のオペレーション効率化に特化したシステムです。

倉庫内作業の可視化・最適化によって、作業効率を向上させるだけでなく、在庫の正確性を高めたり、リードタイム(所要時間)を短縮したりする効果が期待できます。

一方で、基幹システムは企業全体を包括的に管理するためのシステムです。物流業務だけでなく、「販売管理・購買管理・生産管理・会計管理・人事管理」など、企業のあらゆる業務プロセスを統合的に管理します。

基幹システムは企業全体の情報を一元管理し、各部門間の連携を強化する仕組みによって、経営の意思決定を支援したり企業全体の効率化を図ったりすることができます。基幹システムとの違いとして、物流の倉庫周りをピンポイントで効率化できるのが倉庫管理システムの特徴です。

管理するデータの範囲

倉庫管理システム(WMS)が管理するデータは主に「倉庫内の在庫データ」「入出庫履歴」「ロケーション情報」「作業実績」など、倉庫内のオペレーションに関するデータです。すべてのデータをリアルタイムで収集・分析し、倉庫内の状況を可視化することで、効率的な倉庫運営を支援します。

一方で、基幹システムが管理するデータは、企業全体を含めたデータです。「顧客情報・商品情報・受注情報・売上情報・生産情報・会計情報・人事情報」など、多岐にわたるデータを管理します。
「物流業向け」として見ると、一般的な基幹システムに比べて倉庫管理システムの方が機能に特化しています。

導入目的と対象

倉庫管理システム(WMS)の導入目的は、主に「倉庫内のオペレーション効率化」「在庫管理の精度向上」「リードタイムの短縮」「コスト削減」などです。倉庫業務に特化した機能によって、労働力不足やヒューマンエラーの抑制、在庫管理の効率化を実現します。

基幹システムの導入目的は「企業全体の業務効率化」「経営の見える化」「意思決定の迅速化」「競争力の強化」などです。基幹システムは、企業全体の情報を統合的に管理し、経営戦略に基づいた意思決定を支援することで、企業の成長と発展に貢献します。

倉庫管理システムは、主に倉庫部門や物流部門などの担当者が導入対象となります。一方で基幹システムは企業全体が導入対象となり、経営層から現場担当者まで幅広い層が利用する点が違いです。

物流業向け倉庫管理システムと基幹システムは、それぞれ異なる役割と目的を持っているため、企業の規模や業種、業務内容に合わせて適切なシステムを選択することが重要です。

倉庫管理システム(WMS)の基本機能

倉庫管理システムは、以下の3つの基本機能を備えています。ここでは、倉庫管理システムの基本機能についてそれぞれ解説します。

  1. 在庫管理機能
  2. 受発注処理機能
  3. 棚卸し管理機能

在庫管理機能

倉庫管理システム(WMS)の在庫管理機能は、倉庫内の在庫状況をリアルタイムで正確に把握し、管理するための機能です。具体的には、以下の機能が含まれます。

  • 在庫照会
    商品の種類、数量、保管場所などの在庫情報をいつでも確認できます。
  • 入出庫管理
    商品の入庫、出庫、移動などの履歴を記録し、在庫数を自動的に更新します。
  • 在庫補充管理
    在庫状況に基づいて、発注点に達した商品を自動的に発注したり、補充指示を出したりします。
  • ロケーション管理
    商品の保管場所をシステム上で管理し、効率的なピッキング作業を支援します。

在庫の過不足を防止して適正在庫を維持しやすくなるため、「欠品による機会損失」「過剰在庫による保管コストの増大」といったトラブルを防止できます。

受発注処理機能

倉庫管理システム(WMS)の受発注処理機能は、受注情報に基づいて出荷指示を作成し、ピッキングや梱包作業を効率化する機能です。具体的には、以下の機能が含まれます。

  • 受注管理
    受注情報を入力・管理し、出荷予定日や出荷先などを確認できます。
  • 出荷指示
    受注情報に基づいて、ピッキングリストや梱包指示書を自動作成します。
  • ピッキング支援
    作業指示や作業記録、システムへの実績データを自動的に反映します。
  • 梱包・ラベル発行
    梱包指示書に基づいて梱包作業を行い、出荷ラベルを自動発行します。
  • 出荷実績管理
    出荷情報を記録し、出荷状況を追跡・管理します。

出荷作業を効率化して出荷までのリードタイムを短縮できるほか、「実績データの再入力等の手間」「物流品質の誤出荷」「ピッキングミス」といった問題を防止できます。

棚卸し管理機能

倉庫管理システム(WMS)の棚卸し管理機能は、倉庫内にある在庫の実数とシステム上の在庫情報を照合する棚卸し作業を効率化し、在庫の正確性を高めるための機能です。具体的には、以下の機能が含まれます。

  • 棚卸し計画
    棚卸し対象の商品やエリア、スケジュールなどを事前に設定し、計画的な棚卸し作業を支援します。
  • 棚卸しリスト作成
    棚卸し対象の商品リストを自動作成し、作業者に指示を出します。
  • 棚卸し実績入力
    バーコードリーダーやRFIDなどのデバイスと連携し、棚卸し結果をスキャン入力することで、作業効率を向上させます。
  • 差異分析
    棚卸し結果とシステム上の在庫情報を自動的に照合し、在庫差異を検出します。差異の原因分析をサポートし、在庫管理の改善に役立てます。
  • 棚卸しレポート作成
    棚卸し結果をまとめたレポートを自動作成し、在庫状況の把握や改善策の検討を支援します。

棚卸し作業を効率化し、実地棚卸による正確な在庫情報を把握できるため、棚卸しにかかる時間やコストを削減できます。ロケーションが把握しやすくなり、「良品/不良品の管理漏れ」「在庫差異による損失」といった問題を防止できます。

倉庫管理システム(WMS)の種類

倉庫管理システム(WMS)には、主に以下の3種類があります。企業の規模やニーズ、予算にあわせて自社に合った種類から選ぶことが大切です。ここでは、倉庫管理システムの種類について解説します。

  1. クラウドベース型WMS
  2. オンプレミス型WMS
  3. ハイブリッド型WMS

クラウドベース型WMS

クラウドベース型WMSは、インターネットを介してクラウドサーバー上で利用できるWMSです。サーバーやソフトウェアを自社で用意する必要がないため、初期費用を抑えて導入できます。

クラウド型はベンダーがシステムの運用やメンテナンスを担うため、自社でIT担当を確保する必要がありません。そのため、中小企業やスタートアップ企業でも手軽に物流業向けシステムを導入して、業務効率化を図りやすくなります。

導入のハードルが低く、短期間で倉庫管理システムを利用できるのがクラウドベース型WMSのメリットです。

オンプレミス型WMS

オンプレミス型WMSは、自社のサーバーにインストールして利用するWMSです。自社の環境に合わせてカスタマイズできるため、柔軟性が高く細かい要件にも対応できます。

オンプレミス型は自社でシステムを管理できるため、セキュリティ面も一定の安心感を確保できます。機密性の高い情報を扱う企業や、独自の業務フローに合わせたシステムが必要な企業にもおすすめです。

サーバー等の初期費用は大きくかかってしまうものの、長期的な視点で見た場合、コストパフォーマンスに優れるのがオンプレミス型WMSのメリットです。

ハイブリッド型WMS

ハイブリッド型WMSは、クラウド型とオンプレミス型の両方の特徴を兼ね備えたWMSです。クラウドの手軽さとオンプレミスの柔軟性を両立できる仕組みを備えており、「一部のデータはオンプレミス(自社内管理)」「その他機能や重要性の低いデータはクラウド(他社サーバー上で管理)」といった使い分けができます。

自社のニーズに合わせて柔軟にシステム構成を選択でき、クラウドベースとオンプレミス型双方のメリットを享受できるのが特徴です。

倉庫管理システム(WMS)導入メリット4選

倉庫管理システム(WMS)を導入すれば、物流業務の効率化やコスト削減など、さまざまなメリットが得られます。ここでは、倉庫管理システムを導入する代表的な4つのメリットを紹介します。

  1. 在庫管理の精度向上
  2. 作業効率の向上
  3. 在庫コストの削減
  4. 労働力の最適化

1. 在庫管理の精度向上

倉庫管理システム(WMS)を導入すれば、リアルタイムで正確な在庫状況を把握できます。入庫から出庫、移動などの情報を自動的に記録する仕組みを搭載しているため、在庫の過不足をリアルタイムで把握し、発注タイミングを最適化できます。

そのため、特に「販売物流」において、欠品による販売機会の損失や顧客満足度の低下を防げるのがメリットです。また、在庫管理の精度向上によって過剰在庫を抱えるリスクも軽減しやすくなります。

2. 作業効率の向上

倉庫管理システム(WMS)を導入すれば、ピッキングリストの自動作成やロケーション管理など、倉庫内作業を効率化する機能で作業効率を向上できます。作業指示の最適化によって、迷わず商品を見つけられるようにサポートできるため、ピッキング作業の時間を短縮して出荷リードタイムを短縮する効果が期待できます。

また、ヒューマンエラーを抑止する効果も物流に倉庫管理システムを導入するメリットです。目視作業では起きてしまう確認漏れも、システム上で管理することでエラー通知を出せるため、誤出荷などを抑制する効果も期待できます。

作業効率の向上による人件費削減や、作業ミスの削減を期待できるのが倉庫管理システムを導入するポイントです。

3. 在庫コストの削減

倉庫管理システム(WMS)を導入すれば、在庫管理の精度向上を通じて、在庫コストの削減にも貢献します。適正在庫数の維持をサポートしてくれるため、保管スペースを有効活用しやすくなるのがメリットです。

その結果、デッドストックの発生を抑えて、保管スペースのムダをなくし、倉庫内の運用コストを削減する効果が期待できます。

4. 労働力の最適化

倉庫管理システム(WMS)を導入すれば、さまざまな作業を自動的にフォローアップする仕組みによって、作業効率を向上させられます。そのうえで、作業の進捗状況や負担を可視化したり、人員の増減による労働力の最適化で作業負荷を平準化したりしやすいのもメリットです。

繁忙期には人員を増やし、閑散期には人員を減らすなど柔軟な人員配置によって、物流に必要な労働力を見極め、人員数を最適化できます。また、倉庫管理システムはそれぞれの生産性向上にも寄与するため、人材不足の問題を解消しやすくなるのもメリットです。

まとめ

物流業において、基幹システムと倉庫管理システム(WMS)はどちらも重要な役割を担っています。基幹システムは企業全体の業務効率化を支援し、WMSは倉庫内作業に特化して業務効率や在庫管理の精度向上に貢献するのが特徴です。

そのため、特に物流業務における倉庫内の管理を効率化したい場合は、「倉庫管理システム」の導入をおすすめします。

もし、物流倉庫などのDX化に合わせて、営業部門のDX化も検討されている場合は、「GENIEE SFA/CRM」の導入もご検討ください。GENIEE SFA/CRMはカスタマイズやデータ連携に強みを持っているツールで、営業の効率化を実現できます。

定着率99%を誇る使い勝手の良さで、「ITツールを導入したが利活用されなかった」といったトラブルも防ぎやすいのが魅力です。数々の営業部門DX化に貢献してきたジーニーだからこそできるアプローチもありますので、興味をお持ちいただけましたらぜひお気軽にお問い合わせください。

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