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GENIEEの広告品質に関する取り組み

こんにちは。事業開発本部Quality Assuranceチームです。

以前GENIEEエンジニアブログで「アドフラウドに対する技術的な取り組み」というタイトルでアドフラウドに対するGENIEEのシステム的な取り組みをご紹介させていただきました。
昨今様々なメディアやテレビなどで取り上げられているように、アドフラウド(不正広告)によるインターネット広告の不透明性が問題となっております。
以前はシステム的な取り組みのご紹介がメインとなりましたが、今回は主にサプライサイドの総合的な対策を中心にご紹介させていただきます。

GENIEEでは現在アドフラウドに対する取り組みを大きく3つの軸に分けて行っております。
・ブランドセーフティの確保(メディアの品質)
・不正実装対策(広告枠の品質)
・Traffic Qualityの担保(トラフィックの品質)

それぞれの品質を担保するための対策についてご紹介してまいります。

 

1.ブランドセーフティの確保

アドフラウド対策の1つ目の軸は「ブランドセーフティの確保」です。
GENIEEでは従来、新規媒体社の登録時の法務による審査や成人コンテンツや報酬付与型のメディアに対する広告案件及び広告事業者の配信の制限、JIAAより共有いただくNGメディアリストへの配信制限等を行っておりました。
しかし、ブランド価値を重視する広告主の意向により沿った広告配信を実現するため、媒体審査基準のさらなる精緻化を行い、審査フローを再整備いたしました。
新規登録されるウェブサイトに関して、不正実装と同様に第三者機関に委託して目視チェックを行っております。
また、すでに広告配信している既存のウェブサイトにつきましても、定期的に抽出し目視チェックを行うことで再審査するフローを実行しております。

 

2.不正実装対策への取り組み

アドフラウド対策の2つ目の軸は「不正実装の取り締まり強化」です。
GENIEEでは「広告実装ガイドライン」を施行することで不正実装の基準を具体的に明確化しております。
それに基づき、ガイドライン違反となる実装を自社開発の独自ツールで検出し、さらに第三者機関に委託して目視チェックを実施しております。媒体社側に是正勧告をしても是正されない場合には配信停止措置も行っております。
今後はツールにおける不正判定精度を上げていくとともに、検知頻度を増やしていき対策強化を計ってまいります。

 

3.Traffic Qualityの担保

3つ目の軸は「Traffic Qualityの担保」です。Traffic Qualityとは簡単に言えばそのメディアに対するアクセスの品質です。低下させる要素としてはボット等の不正なアクセス、なりすましといったものが挙げられます。
GENIEEでは以前からAds.txtの設置率のモニタリングや異常なCTRが見られた枠の目視確認等の対策を行ってまいりましたが、アドフラウド対策の文脈でよく語られるような以下の課題にGENIEEも突き当たりました。

■主な課題点
・ エンジニアの稼働が調査に大きく必要となる
・多様化したデータパターンを把握しきれない
・データ分析者の先入観による取りこぼしの懸念
・膨大なトラフィック量に対して分析が追い付かない

上記を解消するため、GENIEEでは従来の対応に加えて「Forensiq(公式サイト)」というアドベリフィケーションツールを併用し、Traffic Qualityの品質を計測及び改善対策を行っております。
「Forensiq」はMedia Rating Council※1やTrustworthy Accountability Group※2といったアドフラウド対策団体に認定されたアドベリフィケーションツールです。対応スピードの向上やさらなる透明化を目指すために第三者の視点のアドベリフィケーションツールを導入しています。

Forensiqには複数のデータポイント(分析軸のようなもの)があり、それぞれに対し必要な対策を弊社で判断し実施しております。実態の目視確認、ブラック・ホワイトドメイン配信機能や配信可能事業者の制限、各メディアに是正勧告など対策は多岐にわたりますが、検知、対処方法について不足があれば、エンジニアの協力を得ながら計測用の独自ツールを開発し、対策用の新しい機能を開発しながら進めています。

※1 アメリカのメディア調査会社の監査や認定審査を行う業界団体
※2 アドフラウド対策、ブランドセーフティ領域で世界最高水準の認定団体

 

終わりに

今回は現状GENIEEが行っている取り組みの一部をご紹介させていただきました。
しかしこれらが完璧な対策だとは考えておりません。アドフラウド対策は一度作って完成するものではなく、継続的な分析と改善を行い続けることでより強化していくべきだと考えております。
GENIEEでは日々新しい技術や機能が開発されています。今後新たな広告技術が開発されていけば、それらをターゲットにした新たな不正技術もまた生まれうることでしょう。
広告主にとってもメディアにとっても、より透明性の高いアドプラットフォームであるために、これからもQuality Assuranceチームはアドフラウドと闘い続けてまいります。

以上、アドフラウド対策の概要でございました。
ご覧くださりありがとうございました。

Date
Author
ジーニー広報
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