Zoho CRMとSalesforceの違いとは?機能・料金を徹底比較

更新日:2024.06.24 / CRM 

Zoho CRMとSalesforceの違いとは?機能・料金を徹底比較
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Zoho CRMとSalesforce(セールスフォース)はどちらも顧客管理機能(CRM)に長けたツールを提供しています。一方で、ターゲット層や拡張性、初心者の扱いやすさなどそれぞれで違う要素が見られるのも事実です。
結論から述べると中小企業では「Zoho CRM」、大企業では「Salesforce」がおすすめです。

この記事では、Zoho CRMとSalesforceの違いについて徹底比較します。Zoho CRMとSalesforceの違いを知りたい方へ向けて、機能や料金、ターゲット層の違いなどを解説するので、ぜひご参照ください。

この記事を読んでわかること
✔︎ Zoho CRMの特徴や機能
✔︎ Salesforceの特徴や機能
✔︎ Zoho CRMとSalesforceを徹底比較した違い

Zoho CRMとは

Zoho CRMとは

Zoho CRMは、インド発の顧客関係管理(CRM)を効率化するクラウド型のプラットフォームです。顧客情報の管理をはじめとする、さまざまな営業支援機能が搭載されています。なかでも人気を集めている機能は以下のとおりです。

Salesforce(セールスフォース)と比較検討したい方へ向けて、Zoho CRMの機能や特徴について解説します。

・顧客情報の管理と追跡
・セールスプロセスの最適化
・チケット管理システムによる顧客サポート

顧客情報の管理と追跡

Zoho CRMでは、顧客の連絡先や取引履歴、コミュニケーション履歴などすべてを一元管理できます。顧客に関する情報を素早く検索できる環境を整えられ、顧客一人ひとりのニーズを拾いやすくなるのが魅力です。

例えば、過去の購買履歴に基づいて関連性の高い商品を提案したり、ニーズを深堀りして魅力的なアプローチを実現したりできます。顧客満足度の向上だけでなく、売上増加も期待できるのがメリットです。

セールスプロセスの最適化

Zoho CRMは、リードの獲得・商談・成約・アフターフォローまで、営業プロセスを自動化して業務内容を最適化できるのもメリットです。メール配信による顧客育成(ナーチャリング)の自動化や、商談報告書や営業報告書の自動作成など、営業活動に関連する業務の多くを効率化できます。

その結果、手作業によるミスや漏れを防いで、優先度の高いタスクや顧客対応へ注力できるようになるのが魅力です。さまざまな自動化機能を活用すれば、営業チーム全体の生産性向上につながり、顧客の獲得数を伸ばす効果が期待できます。

チケット管理システムによる顧客サポート

Zoho CRMには、顧客からの問い合わせや要望をチケットとしてまとめ、迅速かつ効率的に管理できるサポート機能を搭載できます(Zoho Desk)。メールや電話、Webサイトなど複数のチャネルから寄せられた問い合わせを、ひとつのシステムに集約できるのが特長です。

チケット管理システムによって、「進捗状況をチームで可視化」「問い合わせの対応期日を自動で設定&アラート通知」「各チケットにおける担当者割当や対応内容を可視化」「対応履歴やナレッジを蓄積して類似の質問に引用」など、さまざまなメリットを得られます。

顧客からの問い合わせに対して担当者を自動的に割り当てられるほか、解決までの時間を計測する機能も付帯しており、顧客満足度を向上するための参考データとして扱えるのも魅力です。

Zoho CRMとは?特徴から料金・評判、運営企業について

Zoho CRMの公式ページはこちら

Salesforceとは?

Salesforceとは?

Salesforce(セールスフォース)は、世界でもっとも広く利用されているCRMプラットフォームのひとつです。大企業を中心に、高いカスタマイズ性と拡張性を求める企業から人気を集めています。

さまざまな機能を網羅しているSalesforceのなかでも、特に注目を集めている機能は以下のとおりです。Zoho CRMと比較検討したい方へ向けて、Salesforceの機能や特徴について解説します。

・営業、マーケティング、カスタマーサポートの統合
・高度なカスタマイズ性
・セキュリティと信頼性

営業、マーケティング、カスタマーサポートの統合

Salesforce(セールスフォース)は、顧客に関するさまざまな情報を一元管理し、各部門で連携して顧客対応を行えるのが魅力です。たとえば、営業部門が獲得した顧客情報をマーケティング部門が活用し、顧客一人ひとりに最適化したキャンペーンを展開できます。

逆に、マーケティング担当が作成したリード情報に基づいて、営業担当が効率的なアプローチを実現できるため成約率を高めやすいのも魅力です。カスタマーサポートでは、対応履歴や顧客の問い合わせ履歴を確認しながら高品質な顧客対応を行えます。

部門間の連携力を高めることで、顧客一人ひとりのニーズや状況に合わせて最適なサービスを提供できるのがメリットです。その結果、顧客体験を向上させてLTV(顧客生涯価値)を高める効果も期待できます。

高度なカスタマイズ性

Salesforce(セールスフォース)には、「AppExchange」と呼ばれるマーケットプレイスを通じて、数千を超える拡張機能を追加できる仕組みが備わっています。自社の事業規模や業務プロセスに合わせて、高度なカスタマイズを実現できるのもSalesforceの特長です。

標準機能だけでは対応できない特殊なニーズにも対応できるため、「業界特有の業務フローを自動化したい」「特定の外部システムと連携したい」といった課題も解決しやすくなります。
Zoho CRMとの比較において、高度なカスタマイズ性・拡張力はセールスフォースが持つメリットです。業務効率化や競争力強化を実現するうえで、自社に合ったカスタマイズを搭載できるのは大きな魅力だと言えます。

一方で、高度なカスタマイズ性を持つがゆえに、拡張性を求めないシーンでは多機能さを持て余してしまう事例も見られます。活かせない機能が多い分、掛かるシステムの利用費が無駄になってしまうため、ZohoとSalesforceは事前の比較検討が重要です。

セキュリティと信頼性

Salesforce(セールスフォース)は、世界中の大企業に活用されている実績があり、強固なセキュリティ対策によって顧客データを安全に保護しています。

情報漏洩やシステムダウンのリスクが最小限に抑えられており、高い信頼性とセキュリティで安心してシステムを活用できるのは大きな魅力です。たとえば、MFA(多様性認証)で2つ以上の認証方式によって本人確認をしたり、各組織の要件に沿ったパスワードポリシーを設定したりできます。

ほかにも、IPアドレスでのアクセス制限やリアルタイムでのイベントモニタリングなど、不正アクセスを感知・防止する仕組みが多数備わっているのがメリットです。

Salesforce(セールスフォース)とは?機能・活用メリット・料金・評判まで

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Zoho CRMとSalesforceの違いを徹底比較

Zoho CRMとSalesforceの違いを徹底比較

製品ターゲット層機能カスタマイズ性価格帯(1ユーザーの月間費用/年間契約)初心者の扱いやすさ
Zoho CRM中小企業、スタートアップ企業営業支援、マーケティングオートメーションなど、営業に必要な機能がオールインワンで揃っているZohoのサービス(Zoho Desk、Zoho Campaignsなど)との連携が容易

スタンダード:1,680円

プロフェッショナル:2,760円

エンタープライズ:4,800円

アルティメット:6,240円

直感的な操作で、比較的簡単に使いこなせる
Salesforce大企業、政府機関など豊富なアプリが用意されており、自社のニーズに合わせて機能を追加できるAppExchangeで提供される豊富なアプリを活用して、機能を拡張できる

Starter:3,000円

Professional:9,600円

Enterprise:19,800円

Unlimited:39,600円

Einstein 1 Sales:60,000円

高機能な分、操作が複雑で、使いこなすにはある程度の学習が必要

Zoho CRMとSalesforce(セールスフォース)を比較すると、どちらもCRMツールの市場で高い評価を得ているプラットフォームだとわかります。しかし、機能性やターゲット層の違いを踏まえると、「中小企業はZoho CRM」「大企業はSalesforce」がおすすめだと言えます。

とはいえ、実際にはほかにもさまざまな違いがあるのも事実です。
ここでは、Zoho CRMとSalesforceを比較検討したい方へ向けて、ターゲット層や機能、カスタマイズ性などの違いを詳しく解説します。

・ターゲットユーザー層の違い
・機能の違い
・カスタマイズや拡張性の差
・価格帯

ターゲットユーザー層の違い

Zoho CRMとSalesforce(セールスフォース)を比較すると、Zoho CRMは中小企業やスタートアップ企業を主なターゲットとしています。その一方で、Salesforceはグローバル企業に多く利用されているのが違いです。

Zoho CRMは比較的安価で導入しやすく、基本ながらも必要な機能をワンパッケージで提供しているため、コストパフォーマンスに優れている魅力があります。中小企業のニーズに合った機能を備えており、小規模でのスタートにもおすすめです。

一方で、Salesforceは、大規模な組織に対応できる拡張性と高度な機能を備えています。優れた拡張性や機能性が魅力的で、大企業の複雑なビジネスプロセスにも柔軟に対応しやすいのが魅力です。

機能の違い

Zoho CRMには、顧客管理や営業支援、マーケティングオートメーション機能のほか、Zoho Deskなど顧客サポートを始めとした基本的な顧客管理機能を網羅しています。
Salesforce(セールスフォース)は上記の基本的な機能に加えて、エンタープライズ級プランでは「AI分析(営業/カスタマーサービス/マーケティング/コマース)」「Eコマース連携」「社内/社外向けのAIアシスタントでタスクを自動処理」など高度な機能を搭載しています。

Zoho CRMは中小企業が必要とする機能に絞り込み、シンプルで使いやすいインターフェースを提供しているのが特長です。

一方で、Salesforceは大企業の多様なニーズに対応するため、豊富な機能と拡張性を備えているという違いがあります。

カスタマイズや拡張性の差

Zoho CRMはインタフェースなどのカスタマイズが可能で、ある程度のコンポーネントもカスタマイズできます。デザインを含めた編集だけでなく、ログラミング言語を用いて処理内容を独自にカスタマイズできるのも魅力です。

また、Google WorkspaceやSlackなどの人気ツールと連携できるほか、Zohoシリーズの製品とも柔軟に連携できます。しかし、Zoho CRMのカスタマイズ性や拡張性はSalesforce(セールスフォース)ほど柔軟ではありません。

Salesforceは、AppExchangeと呼ばれるマーケットプレイスを通じて、数千種類の拡張機能を追加できます。また、独自のアプリケーションを開発することも可能です。Salesforce製品自体にも多種多様な機能が搭載されているほか、API連携先も豊富なため、カスタマイズ・拡張性に優れているのが特長です。

Zoho CRMと比較すると、カスタマイズや拡張性の差はSalesforceに軍配が上がると言えます。

価格帯

Zoho CRMとSalesforce(セールスフォース)の価格設定を比較すると以下のとおりです。

製品価格帯(1ユーザーの月間費用/年間契約)
Zoho CRMスタンダード:1,680円
プロフェッショナル:2,760円
エンタープライズ:4,800円
アルティメット:6,240円
SalesforceStarter:3,000円
Professional:9,600円
Enterprise:19,800円
Unlimited:39,600円
Einstein 1 Sales:60,000円

全体的にZoho CRMの方が月額費用が安価になっており、ランニングコストを踏まえるとZoho CRMは月々の費用を抑える効果が期待できます。

一方で、SalesforceのUnlimitedプランやEinstein 1 SalesプランにはAI機能がふんだんに搭載されており、優れた業務効率化を実現しやすくなっているのも事実です。

コア業務の「顧客管理や営業支援」に着目するか、それ以外の機能性も求めるかによって、Zoho CRMとSalesforceが発揮するコストパフォーマンスは大きく異なると言えます。

扱いやすさの違い

Zoho CRMとSalesforceはどちらも世界的に活用されているCRMツールであり、扱いやすさには一定の配慮がされています。しかし、「使いこなす面」を踏まえると、分かりやすいUIや機能がワンパッケージでまとまっているZoho CRMの方が使いやすいと言えます。

Zoho CRMはタイトルの変更や選択肢の増加が容易に行えるほか、Zohoの他サービスとの連携もマウスクリック1つで行えるのが魅力です。システムの拡張やカスタマイズ自体を容易に行いやすく、扱いやすさに魅力があります。

Salesforceは、会社全体で見たときに扱いやすいのが魅力です。具体的には、各部門同士の情報共有・連携を促進して業務効率化を推進したり、データ集計や分析を効率化したりとさまざまな恩恵を受けられます。しかし、多機能さのあまり、いくつかの管理分野を持て余してしまうかもしれません。

言い換えれば、大企業などで多くのデータを管理・分析したいシーンではSalesforceが扱いやすいと言えます。一方で、現場単位での扱いやすさも求める場合はZoho CRMがおすすめです。

Zoho CRMとSalesforceはどちらがおすすめ?

Zoho CRMとSalesforceはどちらがおすすめ?

Zoho CRMとSalesforce(セールスフォース)を比較すると、いくつかの違いがあることが分かります。機能面では共通点が多いものの、企業の規模やニーズによって製品を選ぶのがおすすめです。

ここでは、Zoho CRMとSalesforceのツールがどのような企業に最適か、それぞれの状況にあわせておすすめの企業を解説します。

・Zoho CRMがおすすめな企業
・Salesforceがおすすめな企業

Zoho CRMがおすすめな企業

Zoho CRMは、「使いやすいCRMを求めている」「分かりやすいUIが欲しい」「社内にITリソースが少ない」「初めてCRMツールを活用する」といった企業におすすめです。Zoho CRMは、見た目のシンプルさと使いやすさでSalesforceを上回ります。CRMの導入が初めて、あるいはITに不慣れな企業にとって、Zoho CRMは最適な選択肢です。

多機能さに惹かれてSalesforceを導入したのは良いものの、豊富な機能を使いこなせずに頭を抱える事例も少なくありません。
社内にIT専門知識を持つ人材がいない場合や、CRMにかけられる予算が限られている中小企業・スタートアップ企業にはZoho CRMがおすすめです。近年では、予算のある大企業でも、その使いやすさから新規事業部で導入を進めるケースも見られます。

Salesforceがおすすめな企業

Salesforce(セールスフォース)は、「充実した機能性を求めている」「高度なカスタマイズが欲しい」「社内での連携力を高めたい」「独自の業務フローに合わせたい」といった企業におすすめです。
Salesforceは、営業やマーケティングを始めとして、部門同士の連携力でZoho CRMを上回ります。自社独自の業務フローにあわせて細かくカスタマイズできるため、ITリソースのある大企業では特に人気を集めている製品です。

高度な分析や業務の自動化を実現しやすいのも魅力ですが、設計が複雑になるほどシステム構築の難易度も高まります。そのため、CRMツールを使い慣れており、システム構築などの知識を持つIT人材いれば魅力を最大限発揮しやすくなります。

まとめ

まとめ

Zoho CRMとSalesforce(セールスフォース)はどちらも優れたCRMツールですが、企業の規模やニーズによって最適な選択は異なります。中小企業やCRM初心者にはシンプルで使いやすいZoho CRMがおすすめです。一方、大企業や高度なカスタマイズ性を求める企業には、Salesforceが適しています。

Zoho CRMは必要な機能がオールインワンで揃っており、直感的な操作で簡単に使いこなせる点が魅力です。一方、Salesforceは、豊富なアプリや高度なカスタマイズ機能を備えており、複雑なビジネスプロセスにも対応できます。

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