不動産業向けおすすめCRM(顧客管理システム)9選を徹底比較
昨今の不動産業では、営業効率を引き上げるためにCRM(顧客管理システム)を導入する事例が増加傾向にあります。不動産向けCRMツールを駆使すれば、「物件売買・賃貸」の見込み顧客の囲い込みから契約締結まで1つのシステムで行えるなど、業務の効率化に大きく貢献してくれます。
また、顧客情報の一元管理によって「マネージャー・マーケター・営業担当」など、部門全体の連携力を高められるのも魅力です。
この記事では、そんな不動産業向けのおすすめCRMツールについて、「法人営業向け」「不動産賃貸向け」「不動産売買向け」をタイプ別に紹介します。CRMツールを導入するメリットや選び方についても解説しますので、あわせてご参照ください。
不動産業向けのCRM(顧客管理システム)とは?
不動産業向けのCRM(顧客管理システム)とは、不動産業の実務を効率化する機能に特化したツールを指します。従来では、チラシのポスティングや広告、CMといった地道な営業が主流でした。
しかし、昨今では顧客もパソコン・スマホといったネットサービスで情報収集をしており、アナログ手法では新規顧客を囲い込むのが難しいのも事実です。その結果、集客ルートも多岐にわたり、企業や顧客の管理が複雑化しています。
成約率を高めるためには、行動分析など顧客一人ひとりに向き合う必要がある一方で、多様化した顧客情報の管理負担が増加傾向にあります。
そこで、不動産業向けCRMを導入すれば、業務効率化を実現できると評判です。さまざまなルートから獲得した見込み顧客の情報を一箇所に集約し、管理の負担を低減しつつも、来店率・成約率を高めるため多角化視点から分析しやすいメリットがあります。
将来にわたって顧客や企業とよい関係を継続するためにも、不動産向けCRMの普及はますます進んでいくと言えるでしょう。
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不動産業にCRM(顧客管理システム)を導入する3つのメリット
不動産業にCRM(顧客管理システム)を導入するメリットに、組織全体の行動力を効率化できる効果があります。不動産業界では、営業担当者ごとに提案手法が異なっていたり、マネージャーやマーケターなど担当者ごとに効率的な連携ができていなかったりと、さまざまな課題を抱えているのも事実です。
そこで、不動産業向けCRMを導入すれば、以下のような3つのメリットを得られます。
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ここでは、不動産業向けCRMを導入するメリットについて、おすすめポイントを解説します。
1. 営業効率を向上できる
不動産業向けのCRMを導入すれば、営業効率を向上できるのもメリットです。担当者ごとにプロセスが分断されていた各フローも、CRMを使って管理することで、業務を効率化できます。
具体的には、以下のような業務を一元管理できます。
- 物件のお問い合わせ管理
- 物確自動応答
- Webの内見予約
- 商談管理
- 賃貸等の契約管理
- 自動メール配信
- LINE等のSNSによる連絡チャネルを一元化
特に、連絡チャネルを一元管理できるのは大きなメリットです。不動産に関する問い合わせを担当者以外でも対応できるようになるため、スムーズな対応から顧客満足度も向上させられます。
また、すべての情報を一箇所に集約し、各レイヤー・部門同士で細かい情報共有を実現できるのもおすすめポイントです。不動産業向けのCRMツールを導入すれば、データ分析を通して営業戦略に活かせるメリットもあります。
2. 顧客情報の一元管理が可能に
CRMツールには、顧客情報を一元管理する機能も搭載されています。不動産業界には多様な顧客がおり、ユーザーごとの属性に応じてアプローチ方法を変えるといった営業努力も見かけられます。
しかし、顧客情報を部門全体に共有できていないと、「アプローチできたはずの見込み顧客に対して希望していた物件を追加案内できない」といった結果を招いてしまう事例も少なくありません。
不動産向けのCRMツールを導入すれば、顧客情報を一元管理できるため、顧客ごとに最適な営業を実現しやすくなります。その結果、成約率を高められるのがおすすめポイントです。
3. 脱属人化で営業部門全体が底上げ
不動産業向けにCRMツールの利用がおすすめされるメリットに、「脱属人化を実現しやすい」点があげられます。部門内の営業成績が個人によって大きく乖離し、効率的なテクニックを共有できていない事例も少なくありません。
CRMツールを使えば情報共有が容易になり、担当者ごとのテクニックやノウハウを部門全体に浸透させやすくなります。その結果、営業成績も個人の能力に左右されにくくなり、営業部門全体で営業力を底上げできるのがメリットです。
従来では退職などで失われていた不動産営業のノウハウも、CRMツールを通してログとして保存できるため、脱属人化を実現できます。
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CRMツールの選び方について
どのような不動産業向けCRMツールを活用するかによって、営業をどこまで効率化できるかも異なります。不動産業の効率化に必要な機能が備わっているかを含め、以下の3つに着目して選ぶのがベストです。
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ここでは、不動産業向けCRMツールの選び方について紹介します。
必要な機能が備わっているのか
不動産業向けCRMツール選びで最初に考慮すべきポイントが、「必要な機能が備わっているか」どうかです。不動産業向けCRMツールには、「売買仲介・法人営業向け」「賃貸仲介向け」などそれぞれ管理できる業務範囲に特徴があります。
そのため、自社の業務形態に合わせて、必要な機能が搭載されたCRMツールを選ぶのがベストです。
また、CRMツールには「汎用的な顧客管理システム」と「不動産業に特化した顧客管理システム」があります。SUUMOやHOME’Sなど、ポータルサイトと物件掲載が連動できる範囲もツールごとに異なるため、事前の確認が大切です。
なかには、見込み顧客へ向けてメール配信できるなど、営業支援・MAツールとして活用できる不動産業向けCRMも登場しています。
スマホで操作できるか
不動産業向けCRMツールを選ぶポイントに、「スマホで操作できるか」があげられます。従来のチラシポスティングなどからインターネット上にマーケティングが移りつつあるものの、営業訪問など営業担当に外出が多いのは変わりません。
スマホでも操作できるCRMツールなら、移動中や内見の案内中などでも、常に最新情報をチェックしながら営業活動を行えます。また、移動中に商談相手の情報をチェックできたり、問い合わせもアプリ通知でスピーディに対応・履歴を参照できたりと、営業効率を大幅にアップさせられるのもポイントです。
スマホでの操作性を重視する場合は、クラウドなどSaaS系のCRMツールを導入するのも選択肢のひとつです。一方で、拡張性に長けたオンプレミス型のCRMツールなら、不動産業向けに機能をカスタマイズしつつも、スマホ操作にも対応させられます。
不動産業界の実績があるか
不動産業向けのCRMツールを選ぶときは、同業他社などで導入事例があるかの確認をおすすめします。すでに不動産業界でCRMツールを提供している実績があれば、不動産業界における課題や問題解決に必要なシステムなど、ベンダー側がノウハウを蓄積している証です。
不動産業界の実績が豊富なCRMベンダーなら、自社では把握していなかった課題や、業務効率化を実現するのに欠かせない機能など多角的視点から提案してもらえるメリットがあります。
顧客管理システムには「汎用型」「不動産業特化型」などさまざまな種類があり、場合によっては「欲しい機能が搭載されていなかった」などのトラブルもまれに見かけられます。
不動産業界では顧客対応をリアルタイムで行うケースも多いため、顧客情報を一元管理するだけでなく、対応履歴や基本情報を把握しやすいシステムが大切です。実績を確認したうえで、物件情報の管理や物件確認の自動応答など、不動産業に特化した機能をカスタマイズできるかもチェックしましょう。
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不動産業向けおすすめCRM9選を比較
CRMツールを使えば業務の効率化だけでなく顧客満足度の向上や成約率のアップなど、さまざまなメリットを得られます。とはいえ、一口に不動産業向けCRMツールといっても、「賃貸仲介向け」「売買仲介・法人営業向け」などタイプも異なります。
市場にはさまざまなCRMツールが流通しているため、自社の業態に合わせて、ニーズを満たせるCRMツールを選ぶのがベストです。
ここでは、不動産業向けにおすすめのCRMツール9選を「法人営業向け」「不動産賃貸向け」「不動産売買向け」別に紹介します。
不動産業界の法人営業に強いCRM4選
不動産業界の法人営業に強いCRMでは、以下の4つがおすすめのツールとしてあげられます。
GENIEE SFA/CRM
料金プラン(税別) | 月額料金(1ユーザーあたり) |
スタンダード | 3,480円 |
プロ | 5,480円 |
エンタープライズ | 9,800円 |
動産業界の法人営業に強いCRMツールとして、「GENIEE SFA/CRM」が挙げられます。豊富な機能性に強みを持ち、多様な業界への豊富な導入実績により、ユーザビリティも優れています。
また、スマホ内にデータのない発着信でも、顧客管理システムと自動で連携して、電話相手の詳細を表示したうえで受電対応が行えるのも魅力です。見積もりなどのマネージャー承認もスマホアプリ上で完結できるため、スマホ1つで業務を遂行できます。
人脈×物件情報を可視化する仕組みによって、不動産業界の導入事例では売買成約率が7%もアップ。トップセールスマンが会社を支えていた構造から、誰もが同じように売れる営業組織へ変革し、営業スキルの水準化や脱属人化を実現できます。
情報をデータとして蓄積できるため、法人営業をはじめとしてさまざまな業務を効率化できるでしょう。
豊富な機能性と使い勝手の良さが集約されたGENIEE SFA/CRMには、ほかにもさまざまな導入効果を期待できます。不動産業界における導入事例もあわせてチェックしてください。
Salesforce Sales Cloud
料金プラン(税別) | 月額料金(1ユーザーあたり) |
Starter | 3,000円 |
Professional | 9,600円 |
Enterprise | 19,800円 |
Unlimited | 39,600円 |
SalesforceはSFA・CRMソリューションの代表格とも言えるサービスで、国内外でトップシェアを誇っています。不動産業界の法人営業にも通用する機能が満載で、「営業活動の見える化」によって、自社が抱えている課題の可視化や売上の拡大をサポートしてくれます。
多岐にわたる業界・業種で活用されている実績から、拡張性にも優れており、カスタマイズによって不動産の法人営業以外も効率化を望めます。
Salesforce(セールスフォース)とは?機能・活用メリット・料金・評判まで
eセールスマネージャー
料金プラン(税別) | 月額料金(1ユーザーあたり) |
スケジュールシェア | 3,000円 |
ナレッジシェア | 6,000円 |
スタンダード | 11,000円 |
グループ(30名以下) | 1,000円 |
スタンダード(30名以下) | 3,500円 |
eセールスマネージャーは、営業現場が活用しやすい直感的なインターフェースが評判のCRMツールです。顧客管理や営業支援、マーケティング分析など豊富なサポート機能が搭載されており、営業マンからマネージャーまで導入効果を享受できます。
導入から運用スタートまで、定着サポートも提供されており、「自社内でCRMツールの導入に反感がある」「学習コストが不安」といった不安要素も安心して採用できます。
eセールスマネージャーRemixを徹底解剖!基本情報から評判まで
Zoho CRM
料金プラン(税別) | 月額料金(1ユーザーあたり) |
スタンダード | 1,680円 |
プロフェッショナル | 2,760円 |
エンタープライズ | 4,800円 |
アルティメット | 6,240円 |
Zoho CRMは、複雑になりがちな不動産業界の管理業務をシンプル化できるCRMツールです。顧客情報の管理だけでなく、集約した情報をもとに見やすく加工できる「キャンバス」機能が搭載されています。
名刺のスキャン機能やWebフォームを作成する機能など、見込み顧客情報を一元管理しやすいのもメリットです。Zoho Booksなど自社サービスの連携力にも優れており、柔軟な業務効率化を実現しやすくなっています。
不動産賃貸向けのCRM3選
不動産賃貸向けのCRMでは、以下の3つがおすすめのツールとしてあげられます。
ノマドクラウド
料金プラン(税別) | 月額料金 |
– | 要お問い合わせ |
ノマドクラウドは、物件確認など不動産賃貸における業務の効率化に長けたCRMツールです。入居希望者からの問い合わせ内容に対し、希望物件の抽出・メール配信・提案などを自動化する機能が搭載されています。
ほかにも、LINEを始めとしたSNSツールとも連携しており、さまざまな連絡ツールのやり取りを一元管理できるのも魅力です。
いい生活 賃貸クラウド One
料金プラン(税別) | 月額料金(1ユーザーあたり) |
プラン100 | 20,000円〜 |
いい生活 賃貸クラウド Oneは、不動産業に特化したクラウド型のCRMツールです。不動産賃貸でシェア率の高いSUUMOやHOME’Sといった主要なポータルサイトとも連携しており、複数サイトへ一挙に物件情報を公開できます。
また、見込み顧客へのアプローチに返信がなければ自動でアラート機能を鳴らすなど、追客を効率的に行える機能も魅力です。
顧客管理 CRM
料金プラン(税別) | 月額料金 |
– | 要お問い合わせ |
ポータルサイト「HOME’S」の運営元株式会社LIFULLが提供する「顧客管理 CRM」は、不動産賃貸に特化したCRMツールです。メール等をもとに来店率を高める仕組みが多数搭載されており、「対応が必要な顧客」を優先順位別に表示できるなど、反響対応漏れを防ぎやすくなっています。
また、担当者別の成績も自動で集計できるのも魅力です。返信率や来店率を分析できるため、どのような営業アプローチが成果につながるのか、自社の成長力を後押ししてくれます。
不動産売買向けのCRM3選
不動産売買向けのCRMでは、以下の3つがおすすめのツールとしてあげられます。
いえらぶ顧客管理システム
料金プラン(税別) | 月額料金 |
– | 要お問い合わせ |
いえらぶ顧客管理システムは、不動産業界専門のCRMツールをお探しの方におすすめの顧客管理システムです。スマホにも対応しており、スケジュールやタスク確認、メッセージの送受信なども行えます。顧客情報を一元管理できるため対応漏れを防ぎ、営業利益を最大化する効果が期待できます。
全国の不動産15,000社以上で導入されている実績もあり、不動産売買を始めとする幅広い業務の効率化におすすめのCRMツールです。
スモッカCRM
料金プラン(税別) | 月額料金 |
– | 要お問い合わせ(※来店課金制) |
スモッカCRMは、不動産売買の反響から契約締結まで一元管理したい方におすすめのCRMツールです。現場レベルのタスクを簡略化し、マネージャー目線から全業務を見える化するのに貢献してくれます。
ほかにも、ビッグデータをもとに類似物件を自動提案する追客支援機能や、エンドユーザーが来店するとキャッシュバックを得られる機能など、来店率を高める仕組みが満載です。来店課金制のため、導線にかかる費用対効果を最大限に発揮しやすいのもメリットです。
PropoCloud
料金プラン(税別) | 月額料金 |
– | 要お問い合わせ |
PropoCloudは、不動産売買に長けたCRMツールで、商談機会を創出したい方におすすめの営業支援システムです。独自のデータで最新物件の情報を顧客に配信できるほか、メールの開封時間などをもとに興味度を算出し、「熱い顧客」へ絞り込んで効率的な営業を行いやすくなります。
買主・売主双方へ最新の有益情報を自動配信できるため、営業負担を最小限に抑えつつ、売上機会を逃さずに不動産売買の機会創出へ繋げられるのがメリットです。
不動産業向けCRM比較のまとめ
不動産業向けCRM(顧客管理システム)には、「物件のお問い合わせ管理(物確自動応答)」「商談管理」「賃貸等の契約管理」「自動メール配信」などさまざまな機能が搭載されています。
ただし、「法人営業向け」「賃貸仲介向け」「物件売買向け」などの機能に違いがあるため、自社の業態にあわせて選ぶのがベストです。
間違ったツールを導入してしまうと、場合によっては営業効率を思ったよりも引き上げられなかったといったトラブルに見舞われてしまうかもしれません。そこでおすすめなのが、不動産業界の導入実績がありつつも拡張性に優れたCRMツールの導入です。
不動産業務を効率化しつつ、必要な機能だけを搭載できるため、費用対効果も最大限発揮しやすくなります。たとえば、GENIEE SFA/CRMは顧客管理システムのなかでもコストパフォーマンスに優れた価格設定になっており、豊富なカスタマイズ性も魅力のひとつ。
ユーザー視点で考えた使いやすさにより定着率も99%と、多くの企業様の業績向上に貢献いたします。自社システムから新しい顧客管理システムの導入を考えている方は、ぜひこの機会に「GENIEE SFA/CRM」の導入をご検討ください。