データ活用に向けたDMPとデータの基礎知識

公開日:2023.11.06 / 更新日:2023.11.06 / マーケティング 

データ活用に向けたDMPとデータの基礎知識_1
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「ビッグデータ」という言葉が流行ってから時間が経過し、
最近は「人口知能(AI)」が流行の言葉となっています。
ただ、このAI活用のもととなるものは大量の(質の良い)データです。

流行の言葉自体は変遷しましたが、「データ活用」はITが進歩し続ける
今においても重要な要素となっています。

ビッグデータ活用の研究は大企業を中心に進んでいましたが、
最近のテクノロジーの進歩により、データ活用の一般化が進んでいます。
データ活用は今や中小企業にとっても重要な項目となっています。
今回はデータ活用のためのプラットフォームである
データ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)について見ていきましょう。

1.DMPとは?~その定義と種類~

まずはじめに、DMPの概要をご紹介します。
DMPとは、企業がWebやリアルの場で取得した情報を統合し、
管理・分析をするためのプラットフォームです。

データの活用に注目が集まり、ITの急速な進歩とともに保有するデータ活用の方法が
企業成長に大きく影響を与えるようになった近年のビジネス環境において、
DMPは多くの企業で導入が進んでいます。

DMPは取り扱うデータによって、大きく2種類に分けることができます。
それが、「オープンDMP」と「プライベートDMP」です。

1-1.オープンDMPとは

外部(自社ではない)のWebサイトの行動履歴などから、
ユーザーの興味関心などのオーディエンスデータや
ユーザの属性情報(デモグラフィックデータ)を扱うプラットフォームです。

特定の属性を持つユーザのWeb行動をもとにユーザ像を推測し
ターゲティング広告の配信をするという形でよく活用されています。
業種などの条件に縛られず情報量が多いため、
幅広い顧客層へのアプローチが可能となります。

1-2.プライベートDMPとは

オープンDMPの領域に加えて、その企業独自で取得した購買情報、
ユーザプロファイルなどのマーケティングデータを統合し、
管理・分析するプラットフォームです。

例えば、オフラインで獲得した情報(店舗販売データなど)と
オープンDMPの属性情報(デモグラ情報)やアクセス履歴情報を結びつけることで
精度の高いターゲティングが可能となります。

従来から活用していたCRMデータと外部データの組合せができる
プラットフォームと考えると理解しやすいかもしれません。

DMPの提供企業としてはIntimate MergerTresure Data が有名です。

2.DMPで活用できる有用なデータとその種類

では、具体的にDMPで活用できるデータをはどのようなものでしょうか。
DMPで使われるデータは、ユーザや顧客のどのような情報かという観点で、
大きく以下の2つに分けられます。

属性情報(デモグラフィック)

人口統計学的属性、つまり性別、年齢、住んでいる地域、所得、職業など
その人のもつ社会経済的な特質データのことを指します。
登録情報やアンケート情報によってデモグラ情報を取得します。

行動情報

顧客の購買履歴や動向をITを用いて記録・集計・分析し、
遷移したしたサイトやページ、クリックした広告などの情報から、
ユーザーの興味関心を把握します。

またこれらは、誰がデータを収集するか、誰がデータを所有するのか
という観点から以下3つの分類があります。

1st party data

ファーストパーティデータは、自社のWebサイトに設置した解析ツールから得るデータや
オンライン/オフラインのPOSデータなどが含まれます。
自社で取得できるデータを分析・加工することで施策につなげます。

2nd party data

2nd party dataは、他企業から直接的に入手するデータです。
自社のファーストパーティデータだけでは足りない情報を補う場合に、
セカンドパーティデータ活用のため、企業間でパートナー締結が行われることもあります。
自社で不足しているデータとそれを所有しているであろう企業が明確な場合は
セカンドパーティデータ活用は非常に有用といえます。

3rd party data

サードパーティデータはデータ収集を専門にするベンダーが
様々なところから収集し提供されるデータを指します。
1st party dataと組み合わせて購入に至っているユーザーのパターンを分析し、
類似した属性や行動をとユーザーを3rd party dataからセグメントして、
ターゲティングするケースが多いです。

上記のようにDMPで活用できるデータにはデータ自体の種類と
データの取得方法の種類があります。
行いたい施策に対して、自社で取得できている/できるデータと
必要だが取得できないデータを切り分け、外部からの取得方法を検討することで
データを活用したマーケティング施策につなげていくことができます。

また、DMPで分析したデータを活用する場合には、
そのDMPと連携しているツールが必要になるケースがほとんどなので、
行いたい施策に対して適したツールの選定も同時に進めることをお勧めします。

まとめ

DMPを活用することで、これまで蓄積してきた、もしくは、これから
貯めていく顧客データを管理・分析し施策に繋げる幅が広がります。

データを活用して行いたいことによって、DMPを使うのか、
今使っているCRMツールをそのまま使用するのか、MAを使うのかなど
データを活用できるツールは様々です。

実施したい施策と自社で保有しているデータ、その気になれば取得できるデータから、
外部から取り寄せるデータや施策に活用するツールについて、
一度時間をつくって考えてみてはいかがでしょうか。

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