BIツールの価格を徹底解説!選び方と料金体系や費用相場について
BIツールは、企業のあらゆるデータを分析・可視化して、経営の意思決定をサポートしてくれるツールです。近年では導入企業も年々増加傾向にあり、あわせてBIツール自体も多数の種類が登場しています。
豊富な種類のBIツールが登場している影響で、価格や費用相場がわからないと頭を悩ませる方も少なくありません。
この記事では、BIツールとは何か、選び方やBIツールの価格・費用相場を解説します。おすすめのBIツール3選も紹介しますので、あわせてご参照ください。
この記事を読んでわかること |
✔︎ BIツールがなぜ経営戦略に役立つのか ✔︎ BIツールの種類と費用相場 ✔︎ 導入意図で見られる課題と選び方 |
そもそもBIツールとは?
BI(Business Interigense)ツールとは、企業内のデータソースを集約して分析し、日常業務から経営の意思決定までサポートできるソフトウェアを指します。
企業によっては部署ごとに情報を管理しているプラットフォームが異なり、ExcelやCRM、スプレッドシートなどデータが分散している事例も少なくありません。そのような散らばったデータを集約し、一つの情報資源として取り扱えるのがBIツールです。
BIツールを活用すれば、分散したデータを集計・分析できるため、データに基づき売上目標の設定や企業戦略を打ち立てられます。データドリブンな経営を実現できるため、近年はBIツールを導入する企業が増加傾向にあります。
BIツールの料金体系や価格・費用相場
BIツールには多種多様なソフトウェアやタイプが登場しており、それぞれ料金体系や価格、費用相場が異なります。想像以上のコストが掛かったり、ランニングコストが重くのしかかったりするため、導入前にBIツールの価格をしっかりと比較検討することが大切です。
ここでは、BIツールの料金体系や価格・費用相場を解説します。
・BIツールの料金体系の仕組みについて |
BIツールの料金体系の仕組みについて
BIツールの料金体系は、一般的な初期費用+月額料金の形式が一般的です。しかし、実際にどの程度の費用が求められるかは、「オンプレミス・クラウドなどの提供形態」「ユーザー・サーバーライセンスのライセンス体系」によって異なります。
また、BIツールによっては初期費用が掛からずに利用できるサービスも存在します。
提供形態 | 特徴 |
オンプレミス |
・自社内にサーバーを設けて、自社システムとの親和性が高いカスタマイズを施せる |
クラウド |
・ベンダーのサーバーを借りて、サービスを即日利用できる |
ライセンス体系 | 特徴 |
ユーザーライセンス |
・ユーザー数が増加するほど利用料金が高くなる形式 |
サーバーライセンス |
・ユーザー数の増減に影響なく利用料金が一定の仕組み |
BIツールの価格・費用相場
BIツールの価格・費用相場は、「提供形態」「ライセンス体系」によって変動します。具体的なBIツールの価格・費用相場は以下のとおりです。
提供形態 | 初期費用の相場 | 月額費用の相場 |
オンプレミス |
数十万~数千万円 |
0~5万円 |
クラウド |
数万~数十万円 |
1,500~8,000円 |
提供形態がオンプレミスのBIツールは、サーバーの用意などで初期費用が大きく掛かります。一方で、サービスによっては月々のランニングコストが掛からないソフトウェアもあり、長期的に見るとコストを抑えられるのがメリットです。
クラウドのBIツールは、初期費用を抑えて低価格で導入できるのがメリットです。システムのメンテナンスなどもベンダー側が行ってくれるため、ITリソースを割かずに運用しやすい特徴もあります。一方で、月々のランニングコストがかならず必要です。
ライセンス体系 | 特徴 | 費用・費用相場 |
ユーザーライセンス |
1ライセンスあたりのコストが安く小規模導入にもおすすめ |
1,000~6,000円/ユーザー |
サーバーライセンス |
固定費のため利用人数が多くても価格を抑えられる |
2万~5万円/サーバー |
一般的に、小規模な事業でBIツールを導入するときは、「クラウドタイプ+ユーザーライセンス」型のBIツールがおすすめです。一方で、専門部署があり多くの社員・データを取り扱う大企業では、「オンプレミスタイプ+サーバーライセンス」などでBIツールを導入するのも選択肢のひとつです。
ただし、提供形態やライセンス体系のほかにも、取り扱えるデータ容量やAI分析機能などによって実際の費用感は変動します。導入する際は、提供形態やライセンス体系以外の面にも着目したうえで、価格を比較検討するのがベストです。
【2024年】BIツールのおすすめ比較13選!選び方から成功事例まで解説
BIツールの3つの課題別の選び方
BIツールにはいくつかの種類があり、タイプごとに費用相場も大きく異なります。そのため、自社の課題に適した価格帯のBIツールを導入することが理想的です。BIツールを課題別に選ぶときの方法としては、以下のポイントがあげられます。
ここでは、BIツールを3つの課題から見た選び方について解説します。
1. とにかく無料で使いたいケース |
1. とにかく無料で使いたいケース
予算の制約があるスタートアップや小規模企業では、「とにかくコストを最小限に抑えて無料で使いたい」という事例も少なくありません。そのような時は、データ分析能力を高めるために「無料提供版のBIツール」を選択するのが理想的です。
価格が無料のBIツールには、「基本的なデータ集約・分析」機能が搭載されています。ツールによっては、ダッシュボードやレポート作成機能が活用できるのもポイントです。無料のBIツールならコストを抑えられるだけでなく、「システムの使用感」などを実際に試しやすいメリットもあります。
無料のBIツールにできる範囲は限られており、より高度な機能・サポートを求める場合は有料プランへの移行が必要になるケースもあります。とはいえ、無料のBIツールならコストを抑えられるだけでなく、「システムの使用感」などを実際に試しやすいのがメリットです。
2. 自由度が高いツールを使いたいケース
本格的にデータ分析を行いたい場合は、「自由度が高いBIツールを使いたい」といったニーズが高まります。データを細分化して分析するために、SQLの入力を受け付けるか、複雑なデータ統合やETLプロセスをカスタマイズできるBIツールがおすすめです。
いわゆる「従来型BIツール」と呼ばれる製品で、エンジニアなどの専任者がスキルを活かしてデータ整理・分析を行えます。
一方で、知識がなくともストレスなく自由に活用できるBIツールを探している場合は、「AI分析」「ダッシュボード」「レポート作成」などの機能を満たしたBIツールがおすすめです。操作性やデータ分析に長けた自由度の高いBIツールなら、ストレスフリーでデータ分析を行えます。
3. 営業組織の強化のために使いたいケース
営業活動の分析や売上率改善、最適化なども含めて営業組織を強化したいケースでは、「SFA(営業支援システム)や「CRM(顧客管理システム)」などと柔軟に連携できるBIツールがおすすめです。
顧客データの分析や売上予測、パフォーマンスの追跡によって、担当者ごとのスキルを可視化し、問題点を浮き上がらせられます。その結果、営業組織全般の改善点を見直して、売上率改善や業務効率化を実現できるのがメリットです。
SFA/CRMと連携できるBIツールなら、統合機能によって顧客情報の一元管理・分析が行えるため、顧客情報の深堀りでニーズを可視化できるのも魅力です。
営業のデータ分析・活用をスムーズに行うにはGENIEE BIがおすすめ
営業データを深く分析して売上率アップや営業組織の作業効率を改善したい場合は、SFA/CRMと柔軟に連携できる「GENIEE BI」をご検討ください。GENIEE BIは低コストで導入できるBIツールで、手軽にデータの「抽出・加工・統合」を行えます。
Excel等のデータはもちろん、「GENIEE SFA/CRM」と連携して顧客情報の一元管理・ニーズの深堀りといった分析業務も行えるのが特徴です。
BIツールの導入には、元となる「データ群」が欠かせません。もし自社内にデータを蓄積するノウハウやプラットフォームが足りていないと感じている場合は、営業進捗から顧客情報まで一元管理できる「GENIEE SFA/CRM」を導入してみてはいかがでしょうか。
【2024年最新】おすすめのBIツール3選
BIツールを選ぶときは、価格はもちろん「機能性」にも注目して比較検討するのがおすすめです。ここでは、2024年で特におすすめのBIツールについて、価格や機能を比較してご紹介します。
製品名 | 料金 | 主な機能 | おすすめな人 |
Looker Studio | 無料 | ・データの集約 ・レポート作成 ・ダッシュボード機能 |
・Googleサービスをメインに活用している人 |
Apache Superset | 無料 | ・データの集約 ・レポート作成 ・オンライン分析処理 ・ダッシュボード機能 |
・MySQLやPostgreSQLを扱えるIT知識のある人 |
GENIEE BI | ・1,980円〜/ユーザー ・初期費用は要問い合わせ |
・データの自動集約 ・オンライン分析処理 ・データのフィルタリング ・ダッシュボード機能 |
・複雑なシステム構築を外注して成果をスピーディに出したい人 |
1. 無料で使うなら「Looker Studio」
製品名 | 料金 | 主な機能 | おすすめな人 |
Looker Studio | 無料 | ・データの集約 ・レポート作成 ・ダッシュボード機能 |
・Googleサービスをメインに活用している人 |
「Looker Studio」は、Googleが提供する無料プランのBIツールです。データの集約やレポート作成、ダッシュボード機能などオーソドックスな機能が搭載されており、Googleスプレッドシートをはじめとした600以上のデータソースに接続できます。
「Looker Studio API」によってGoogle WorkspaceやCloud Identityとも連携でき、管理負担を抑えて、無料でBIツールを導入しやすいのが魅力です。部門レベルのBIツールを求めている場合は、「Looker Studio Pro」にアップグレードすることもできます。その場合は、プロジェクトあたり9ドル/月1ユーザーの費用が必要です。
2. 高度な分析機能なら「Apache Superset」
製品名 | 料金 | 主な機能 | おすすめな人 |
Apache Superset | 無料 | ・データの集約 ・レポート作成 ・オンライン分析処理 ・ダッシュボード機能 |
・MySQLやPostgreSQLを扱えるIT知識のある人 |
「Apache Superset」は、オープンソースのフリーソフトウェアで完全無料で活用できるBIツールです。データの検索や可視化に優れており、60種類を超えるテーブル・バーチャートで分析データをグラフィカルに表示できます。
多くのデータベースに対応しており、MySQLやPostgreSQLの接続も可能です。WebUIの「SQL Lab」から直接SQLクエリも実行できるため、データベースの更新や直接検索まで行えます。データベースに関する高いスキルレベルが求められるものの、高度な分析を行えるのが特徴です。
3. 営業組織の強化するなら「GENIEE BI」
製品名 | 料金 | 主な機能 | おすすめな人 |
GENIEE BI | ・1,980円〜/ユーザー ・初期費用は要問い合わせ |
・データの自動集約 ・オンライン分析処理 ・データのフィルタリング ・ダッシュボード機能 |
・複雑なシステム構築を外注して成果をスピーディに出したい人 |
「GENIEE BI」は、営業組織を強化するSFA/CRMツールと柔軟に連携できる機能性が魅力のBIツールです。顧客情報や対応履歴をまとめて管理できるため、幅広い事業状況を可視化し、営業組織全体の改善点を深堀りしやすいメリットがあります。
分析基盤にはGoogle BigQueryを採用し、大量のデータもスピーディに処理できます。あわせて「GENIEE DATA CONNECT」も導入すれば、データベースやExcel、基幹システムやSaaSなどのデータを自動的に集約・加工できるのも魅力です。
分析基盤の環境構築も代行してもらえるため、システム導入に手間を取る心配もありません。自社に「SFA/CRM」を導入しておらず、営業組織を強化したかったり、課題を感じていたりする場合は、SFA/CRMツールと柔軟に連携できる「GENIEE BI」がおすすめです。
まとめ
企業内のあらゆるデータを集約・分析して経営状況等を可視化できるBIツールは、意思決定のサポートをしてデータドリブンな経営の実現に役立ちます。とはいえ、BIツールを利活用するには、ベースとなるデータを管理・蓄積するプラットフォームが必要です。
自社内にデータを利活用する土壌がなければ、BIツールの導入にあわせて、顧客情報や営業進捗データを一元管理できる「SFA/CRMツール」の導入もおすすめします。
「GENIEE BI」なら、定着率99%を誇る「GENIEE SFA/CRM」との連携力にも優れており、導入前後のリスクを抑えて安定したスタートを切りやすいのが魅力です。
課題や可視化したいデータソースをヒアリングしたうえで、貴社に合わせたカスタマイズを実施しますので、興味をお持ちいただけましたらぜひ一度お気軽にお問い合わせください。