「GENIEE SFA/CRM」で行なっている、顧客の声を活かす秘伝の術
おはようございます。「GENIEE SFA/CRM」の浅井です。
本日は、「“GENIEE SFA/CRM”では、どのように顧客の声をプロダクトに反映させているか?」について書いてみたいと思います。
普段、顧客とコミュニケーションを取っていると、
「○○という機能を追加してください」
「○○の機能、もっと便利になりませんかね?」
など、たくさんのご要望をいただきます。「お客様は神様!」とばかりに全ての声にそのまま応えていくと、何の特徴もないプロダクトになっていってしまいます。
3~4年頑張って機能開発を続けた結果、機能比較表には全部○が付くようになったけど、「あれ、うちの特徴って何だっけ?」みたいな状況になったら目も当てられません。
そういう状況に陥らないために行なっているのは、「顧客の声はそのまま受け取らない。必ず構造化して把握する」ということです。
「構造化?何それ、うまいの?」と思ったみなさん。具体的に説明していきますね。
以下は、「GENIEE SFA/CRMを導入して解決したかった課題は何ですか?」と質問したものの回答です。まさに、顧客の声ですね。
「何を解決したかったのか?」。 この質問の回答には、サービス改善につながるヒントにあふれています。『ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である』というセオドア・レビットの名言があります。「穴」が何なのか、的確に把握しておくことは、プロダクトを作るにも、プロモーションを行うにも、すごく重要です。
ただ、GENIEE SFA/CRMでは、聞いて終わりではありません。この後に、構造化を行うのです。回答の中に出てくる単語を拾って、因果関係を整理していき、1枚のマップに落とし込みます。
これは、システムシンキングというフレームワークなのですが、以下のリンク先の本に詳細の作り方が記載されています。
このように整理すると、『「情報を集約したい」という課題を解決したいのは、そもそも何の目的があるのか?』『「KPIの可視化」と「情報共有度」は、それぞれどのような位置付けにあるのか?』など、顧客のことを構造的に把握することができます。
また、1枚のマップにまとまっているので、エンジニアに新機能を伝える時も、「求める情報にたどりつくスピードを上げたいので、ここにショートカットのボタンを作りたいんです。その先には、的確な意思決定をしたいという目的があるので、ダッシュボードへのリンクを付けましょう」と、非常にコミュニケーションがスムーズに進みます。
そして、一番大事なのは、「こういう構造なのは分かった。うちは、この部分を徹底的に鍛えよう」という意思決定です。それは、その会社の哲学になり、プロダクトに滲み出てくると思うのです。そうやって、特徴を出していくのがいいのかなと考えています。
今日は、「顧客の声を活かす秘伝の術」について、紹介しました。お役に立てましたら嬉しいです。