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ジーニーは最先端の広告テクノロジーで
顧客の収益を最大化します。

昨年10月にアップデートされたジーニーの行動指針である「Value」。今月は、Valueを念頭におきながら業務・マネジメントを行い活躍している3名にインタビューをしました。

井上 翔志郎さん
2019年4月入社。サプライサイド事業本部事業開発部グループリーダーを経て、2021年12月にCATS株式会社のPMIを推進し、2022年4月に同社プロダクトマネージャーに(出向)。2022年10月よりチャット事業部部長代理。

大切にしているValue = LogicとCommitment

現在は、GENIEE CHATの事業責任者としてセールス、CS(カスタマーサクセス)、開発と連携して事業達成に向けて推進しています。
事業推進には常に意思決定が伴います。データに基づいて分析し不確実性のある中でも意思決定の精度を上げて、機会を取りこぼさない/リスクを減らせるかが重要だと思っています。
ただただデータを集めるのではなく仮説を検証するためのデータとはなにかを考え、集めて、分析することを常に考えて日々行動しています。
常にデータに基づく分析はしていますが、単にデータを集めるのではなく「仮説を検証するためのデータとは何か」を考え、集め、分析し、行動しています。

※Logic:私たちは、数字・ファクト・ロジックに基づいて議論します。正しい意見が採用される組織を目指し、難しい状況でもベストな課題解決を行います。
※Commitment:私たちは、困難なことがあっても、課題に立ち向かい、乗り越えます。細部にこだわり、世界に通じる品質を目指します。

自分の意思決定を正しくするために、やり切る

分析して意思決定しただけではその意思決定が正しいかを証明できません。その意思決定を信じてやり切る力が重要なので、最後は諦めず量をこなしていくことで意思決定を正しくできると思っています。挙げた2つのValueの体現にはまだまだ遠いですが、自身のGAPに向き合い、日々精進しています。

「Logic」の体現方法

Logicについては、データをすぐ確認できる環境を構築することを意識しています。
事業を運営する上で課題はたくさん出てくるのですが、「重要課題に影響を及ぼす指標を収集できる仕組みは何か」を考えて、会議の進め方などを改善しています。

「Commitment」の体現方法

Commitmentについては自身においては「ターゲット市場でシェアNo.1を取ること」だと捉えています。
シェアNo.1の競合に対しても、まだサービスで超えられる余地があると思っています。後発でも、力強いチームの方々と一緒にコミットして、競合のシェアを奪ってシェアNo.1を目指しています。

また、次のリーダーを育てていくために、「まずは自分が誰よりも本気で動いているか」を常に意識しています。上司が自分よりも本気で動いていなければ、そもそもその職場で活躍したいとは思わない。本気で動いていれば、皆の挑戦のチャンスも、事業成長のために解決すべき課題も、解決のための行動も増えていく。皆が挑戦し、生き生きと働けるためにも、シンプルですが、事業を伸ばすことが大切だと思っています。

袴田 徳朗さん
2020年3月入社、SFA/CRM事業本部コマーシャル営業部配属。2021年5月に同部マネージャー代理、2022年4月マネージャーを経て、2023年1月より部長代理。

強みのValue=Collaboration。「社内外をつなぐ」存在を意識

コマーシャル営業部の部長代理として、マネジメントを担当しています。課題はたくさんありますが、個々人とのコミュニケーションを経て、チーム力で解決できるよう取り組んでいます。

自分が強みとしているValueは、Collaborationだと考えています。
営業という職種は、顧客と社内を繋ぐパイプ役ですが、社内の開発やCSなども含めて、関係者全体をまとめるプロデューサーだと考えています。
コミュニケーションのなかでも傾聴力が重要だと考えており、相互の意見をまとめ上げて社内外に正しく情報を伝えることでビジネスは前進していきます。

※Collaboration:私たちは、様々な専門性や価値観を持った仲間と協働し、チームで大きな成果を導きます。成果に厳しくも人に優しい組織を目指します。

お客様の心を開かせるスキルを、メンバーにも共有し、組織を強くする

多くの方の信頼を得るためには相手を知ることが必要ですが、私が大事にしているのは「笑い」を提供すること。場を和ませることを意識しています。

営業先ではアイスブレイクや商談中でも笑いを提供し和ませるようにし、会議や業務中も冗談を投げ込みながら緊張感をほぐしています。お客様の言葉や話を引き出す過程で、担当営業という以上の信頼を得られ、結果として大型の受注にも繋がります。

どうしても伝えたり標準化しづらい部分があるので、メンバー同席で商談をするときには自身が率先してお客様との会話を体現し、「見せる」ようにしています。また、商談録画ツールを導入し、参考となる商談は動画で他メンバーにも共有し、営業の情報基盤として活用しています。

マネジメントで大切にしていること

正解を問わず、会議で積極的に発言してもらうのが重要だと考えています。会議で発言がないメンバーは、話題を自分事として捉えられておらず、業務範囲を広げることは不可能と考えています。

発言にも「質」があります。組織に対する課題や改善への意見を持っており、準備がなされたアウトプットであれば、リーダーとしての資質が垣間見えます。
会議を、単に情報共有の場だと考えるのはもったいない。伝える力と情報収集力を磨き、説得力を持って業務を推進できる力を身につけることができる機会だと思います。

そのため、毎週開催する営業定例では意見を問う形で進行しています。メンバーの意見が浅い場合は、考えが及んでいない部分に自らが気づくように質問し、引き出して「聴く」ようにしています。

今後力をつけていきたいValueは?

Customer ValueとChallengeです。顧客に最前線で向き合うフロントとしてお客様から学ばせていただく機会が非常に多いのはありがたく、事業成長につながる情報をビジネスに活かしていくことが重要と考えています。顧客価値の創造にはチャレンジがつきもの!失敗を恐れずにチャレンジする姿勢を常に持ちながら、様々なアイディアで社内を盛り上げていきたいと考えています。

※Customer Value:私たちは、顧客から学び、顧客の成功を創ります。長期的な視野に立って顧客のためのプロダクト創りと経営を行います。
※Challenge:私たちは、リスクを恐れず挑戦的な目標を掲げます。あらゆることから学習し、成長と変革を続けます。

井古田 光晴さん
2021年4月入社。マーケティングテクノロジー開発部ちきゅうグループ マネージャー代理、ちきゅうグループ マネージャーを経て、同年12月ちきゅうグループ部長代理に。2022年4月よりプロダクト開発部部長。

開発部長として、チーム全体のマネジメントを担当しています。入社当時11名だった開発チームは、30人規模の開発組織に成長しました。各メンバーが働きやすく、主体的に取り組める環境を作るため、リーダーには権限以上とフィードバックを、メンバーには1on1を通じて期待値を調整してパフォーマンスが出せるようにマネジメントを行っています。また、より強い開発組織を作るために、海外のオフショア開発体制を整えることにも注力しています。

大事にしているValue = Challenge

エンジニアの世界では日々新しいツールがリリースされ、機能がアップグレードされます。競合他社のエンジニアブログなどを見ていると、そうしたツールを導入し、多くの実績を作っていることがあります。
稼働中の既存プロダクトに実際に導入するには前提条件があり、リスクを伴うこともありますが、リスクをコントロールしながらChallengeしていかないと、学習する強い組織を作ることはできないと思っています。

Challengeする意思決定が必要な場合、事業とチーム・メンバーの成長の両方を実現できるような判断を心がけています。
リスクを最小限に抑えられるようにみんなで連携しながら設計し、乗り越えた後のメリットを具体的にメンバーに伝え、モチベーション向上を図っています。最近の開発チームとしてのチャレンジには、Auth0の導入やIaCなどが挙げられます。

※Challenge:私たちは、リスクを恐れず挑戦的な目標を掲げます。あらゆることから学習し、成長と変革を続けます。

Challenge × Logicで開発を進める

今、プロダクト開発部では一部既存機能のリニューアルを行っており、今後の新規基盤になるべく開発を進めています。
その中で、今後の開発項目を既存基盤で開発するか、新規基盤で開発するかは、事業面でもリソース面でも重要な判断になります。
Valueに基づきLogicalに物事を分析し、適切な意思決定を行えるように努力していきます。

※Logic:私たちは、数字・ファクト・ロジックに基づいて議論します。正しい意見が採用される組織を目指し、難しい状況でもベストな課題解決を行います。

■ジーニーについて
ジーニーは、「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」「日本発の世界的なテクノロジー企業となり、日本とアジアに貢献する」というPurpose(企業の存在意義)のもと、企業の収益拡大・生産性向上など様々な課題解決につながるソリューションを開発・提供するマーケティングテクノロジーカンパニーです。

こんにちは、21卒エンジニアの金重です。
テクノロジー戦略室データエンジニアリンググループに所属しています。
今回は、私が1年間ジーニーのエンジニアとして働いて得た気づき「学生時代の開発・プログラミングとの違い」についてお話しさせていただきます。

金重 光典/名古屋大学大学院卒業後、2021年入社。テクノロジー戦略本部テクノロジー戦略室データエンジニアグループデータチーム所属。

改めまして、2021年4月に株式会社ジーニーのエンジニアとして新卒入社した金重といいます。大学院では化学の反応を機械学習で予測する研究をしていました。
開発経験に関して、研究では、言語は Python で PyTorch, NetworkX といったライブラリを用いてプログラムを書いていました。その他に書いていたコードで言うと、簡単なWebアプリケーションや競技プログラミングのものでした。この時はプログラムを実行して「正しく動いてそうだからヨシ!」と動作を確認しながらコードを書いていました。これでなんだか私いける気がしていました。
「正しく動いてそうだからヨシ!」という言葉の「動いてそう」という部分に疑問をもったかもしれません。ここで一見あやふやに思われる言葉を用いたのは、プログラムが完全に正しく動いていると証明することは現実的ではないためです。これは実質的に判断の問題と言えます。

ジーニーでの開発

私は最初、ちきゅう(現SFA/CRM事業部)開発部に配属されました。
そちらでは
– 不具合修正
– 新機能開発

などを行っておりました。
何をやっていたかというとプロダクト開発です(自分は一部を担当していたに過ぎませんが)。プロダクト開発は終わりのない旅です。実際には終わる時もありますが、お金のある限り続けることはできますし、願わくば終わりなき発展を遂げていくことがプロダクト開発の夢でもあります。
大事なこととして、プロダクトは進化させていく必要があるということです。システムの挙動を変えるためにはコードを付け足すことも修正することも時にはコードを消すことも厭いません。
また、プロダクトの終わりなき発展という夢は、1人では到底実現できないでしょう。チームで取り組みます。

チーム開発で考えること

チームでプロダクト開発を行うとなると、色んな人が様々な変更を加えるわけですが、そんなことをして大丈夫なのでしょうか。その判断はといえば、チーム開発でもやはり「正しく動いてそうだからヨシ!」とされるかどうかでしょう。
しかしこの判断は自分1人がするものではありません。対象のコードベースに関わるチームのみんなが「正しく動いてそうだからヨシ!」と判断できるものであることが望ましいです。それは現在チームに在籍するメンバーにとどまらずこれからチームにジョインしてコードに変更を加える人をも含みます。そしてその人は他ならぬあなたかもしれません(実際に一度退職して再度ジョインする方もいます)。
ではみんなが「正しく動いてそうだからヨシ!」と思えるためには何が必要でしょうか。

テスト

私が最も大事だと感じたのはテストです。
テストはシステムが正しく動いていることを特定の場合に限ってしか証明してくれませんが、システムの振る舞いの一端を見せてくれます。これはシステムに要求される振る舞いの具体例を示すことにもなりコードの理解にもつながります。
また、1人でコードを書いていた時に比べるとコード規模も段違いに大きくなるでしょう。CIを設定してシステムの振る舞いが壊れた/壊れていないことを自動で知るためにもテストは欠かせません。テスト・動作確認が手動になると正しく動いていることを確認するのに時間もかかり、コードベースも開発規模もスケールさせるのがしんどくなります。

レビュー

次に大事だと感じたのはレビューです。
対象のコードをレビューして承認する行為、これはまさに自分以外の誰かが「正しく動いてそうだからヨシ!」と判断することに他なりません。
「正しく動いてそうだからヨシ!」は、判断の問題と言いました。ではどうやって判断を下すのでしょうか。おそらくレビュアーはコードを読んで内容を理解し、動作させて期待した結果が得られることを確認する、などしてその判断を行うでしょう。
そうなんです、あなたが丹精込めて書いたコードは自分以外の誰かに読まれてしまうのです。そして、願わくばそのコードは自分以外の誰かも読めて理解できるものであって欲しいのです。
架空のケースを考えてみましょう。あなたが以前勤めていた職場では開発者がいなくなってしまった。しかしどうしてもシステムを改修したいという話が浮上しています。誰にお願いしようか。そこで白羽の矢が立ったのが5年前にそのシステムを開発していたあなたです。しかも成功報酬3億円。これはやらない手はありません。早速改修に取り掛かるあなた。しかし当時の記憶はほとんど残っておらずコードが何をしているのか、変更を行った際の影響範囲は点でわからず。結局のところあなたは案件を完遂することができませんでした。そして思います、あの時もっとわかりやすいコードを書いてレビューを行い今現在の自分でも読めるコードを残せていれば、と。
レビュアーもまたコードを改変します。コードレビューでは正しく動いてそうかだけでなく、自分がこの先コードを変更する際に「正しく動いてそうだからヨシ!」と言ってもらえるかという視点でもコードの良し悪しを判断することになるでしょう。「正しく動いてそうだからヨシ!」のバトンを繋いでいくのです。もはや動作だけの問題ではありません。読み手を意識して書くことが大事になります。これはコードに限らず、プルリクエストを出す際にどのような意図を持ってどんな変更を行ったかをきちんと記述することも含まれます。

おわりに

まとめるとチームでのプロダクト開発では、
・テストを書くこと(できれば自動で回す)
・レビューを行うこと
・読み手を意識して書くこと

が大事だと感じました(基本的なことですね)。
チーム開発で大事なことはまだまだたくさんありますが、書き出すと本が何冊も書けるほどトピックがあります。私は来るべき執筆依頼のためにプロダクト開発やチーム開発のことを絶賛勉強中です。
今回は、ジーニーでエンジニアとして1年働いてみた私のソフトウェア開発に対する印象のアップデートを通して「学生時代の開発・プログラミングとの違い」をお話しさせていただきました。特に就職活動をしている学生でインターン経験などがない方の参考になれば嬉しいです。
最近はチームでモブプログラミングに取り組んだりもしていますが、この話はまた誰かがしてくれると期待しています(これを読んでいるあなたかもしれません)。

P.S.
「正しく動いてそうだからヨシ!」は “LGTM” と言われています。

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https://geniee.co.jp/recruit/

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