• Home
  • コーポレートブログ Geniee’s BLOG
コーポレートブログ

Geniee’s BLOG

ジーニーは最先端の広告テクノロジーで
顧客の収益を最大化します。

GENIEE DOOH開発チームの朴(パク)です。
現在、DOOHチームでAndroidアプリの開発をしています。
今回、GENIEE DOOHに興味がある方向けにプロダクトの構成と、スケジュール登録からコンテンツ放映までの流れを説明しようと思います。
※本記事はコンテンツがスクリーンに表示されるまでの説明になるため、メディア向けのサービス(DOOH SSP)に重点を置いて説明しています。

Contents

1. DOOHとは
2. GENIEE DOOHの構成
3. スケジュール登録
4. STBとDOOHアプリ

1. DOOHとは

DOOHはDigital Out Of Homeの略で屋外デジタル広告のことです。

2. GENIEE DOOHの構成

GENIEE DOOHプラットフォームの構成要素は3つに大別されます。具体的には①コンソール画面、②バックエンドサーバー、③DOOHアプリになります。エンジニアの技術区分で言うと、Front-End、Back-End、Appになります。

①コンソール画面はSSP(Supply Side Platform)とDSP(Demand Side Platform)に別れて、SSPでは広告配信できる媒体を持っているメディア向けのサービスを、DSPでは広告を入稿したい広告主または代理店向けのサービスを提供しています。
②バックエンドサーバーは、コンソール画面で登録したスクリーンの情報、広告の単価、予算、広告枠、空き枠の時間を計算して、スクリーン(配信を行う画面)ごとにスケジュールを作成して、配信側でデータを取得できるように変換してくれます。また、配信が終わった広告の集計やレポート作成など、目には見えない計算とコンソール画面と配信アプリ間のデータ連携を担っています。
③最後に、DOOHアプリはコンソール画面で設定したスケジュール通りに広告を配信し、配信された結果を定期的にサーバーに送信しています。

3. スケジュール登録

前章でも少し触れていますが、サイネージでコンテンツの放映をするためには、いつ、どのスクリーンで、どのコンテンツを流すかを決める「スケジュール」が必要です。
ここからは実際のコンソール画面を用いてSSP側でのスケジュール登録と商品作成手順を説明します。
まず、SSP側の画面でメディアと広告を流したいスクリーンの情報(名称、営業時間、デモグラフィック情報、入稿可能動画形式など)を入力して保存します。

その後、配信したいクリエイティブがあれば、入稿をしておきます。

このまま「タイムライン設定」ページに進んで、スケジュール設定も可能ですが、一定時間ごとに固定のクリエイティブを流したい場合(例:1時間ごとに同じスケジュールにしたい場合)には、先にロールを作成します。
ロールにクリエイティブを配置したら名前をつけて保存します。

広告枠はDSP経由で商品として販売することができます。商品は、「純広告」(パッケージ販売)と「PMP(PD)」(imp/CPM販売)の2種類で販売可能です。

時間ごとにコンテンツ枠、広告枠、ロールが決まったら、いよいよ「タイムライン」ページに進んで、放映時期と放映するスクリーンを選んでスケジュールを登録します。登録したスケジュールは翌日分から配信に反映されます。

4. STBとDOOHアプリ

放映するスケジュールが決まってサーバーに反映されたら、物理機器を操作して画面にコンテンツが表示されるように準備します。屋内用タブレット型サイネージも存在しますが、今回は屋外のビルボードを想定して説明します。
必要なものは①モニター、②STB(Android)、③HDMIケーブル、④DOOHアプリになります。
よく「STBって何ですか?」と聞かれますが、STBは「Set Top Box」の略で「小さいデスクトップPC」だと思って頂ければ分かりやすいです。屋外で見るビルボードは、いわゆる大きいモニターと、STBとを繋げてパソコンの画面を表示していることになります。(図はHDMIケーブルを使って表示しているサンプルです)

モニターとSTBを繋いで電源を入れたら、DOOHアプリをインストールします。

アプリの初回起動時には認証用の画面が表示されます。この画面ではコンソール画面で発行されたID/PASSを入力し、受け取るスケジュールを指定します。アプリはバックエンドサーバーから受け取ったスケジュールに基づいて、必要なクリエイティブをダウンロードし、登録された時間通りにクリエイティブを放映します。

※容量削減のためフレームレートを落としています

5. おわりに

ここまでプロダクトの構成と、スケジュール登録 〜 コンテンツ放映までの流れをざっくり説明しました。もっと詳細のことを知りたい方や、デジタルサイネージに広告を出したい方はいつでもご連絡お待ちしております。

【GENIEE DOOH紹介ページはこちら】
https://geniee.co.jp/products/dooh.php
【メールでの問い合わせはこちら】
dooh@geniee.co.jp

GENIEE SSP開発チームの齋藤です。ジーニーには2019年に新卒入社して、今年度で3年目になります。

SSP開発チームではスクラムを取り入れた開発を始めておよそ一年経ちました。チームでスクラムをどのように取り入れたか、スクラムを取り入れてから何が改善されたか、という点を書いていこうと思います。

齋藤洋平 / 宮城大学(事業構想学部)卒業後、2019年に入社。R&D本部アド・プラットフォーム開発部 SSP開発チーム リーダー。

Contents

1. SSP開発チームの業務と抱えていた課題

2. そもそもスクラムとは

3. スクラムの課題に立ち向かう

4. スクラムを取り入れて改善されたこと

5. まとめ

1. SSP開発チームの業務と抱えていた課題

SSP開発チームでは広告収益を最大化するためのアドプラットフォームであるSSP(Supply Side Platform)の運用や改修、その他収益の全般的な最適化ツールを開発します。

■主な業務

普段はざっくり次のような業務があります。

– 管理画面の開発(React)

– APIやバッチなどサーバーサイドの開発(PHP, Go, Python)

– 広告フォーマットなどのWebクライアントサイドの開発(JavaScript, TypeScript)

– SSPやその周りのシステムの改修(C++)

– その他広告が正常に配信されているかの調査など

■スクラムを取り入れる前のSSP開発チームの課題

スクラムを取り入れる前は、エンジニアの属人化が問題になっていました。いわゆるバックエンド、フロントエンド、というような区切りで開発の担当者が決められ、PMと担当者間で仕様が決まるという体制です。開発を担当した者しか詳細を把握してない場合が多く、問題が起きた時に担当者が既にチームにいない場合は、誰かが一から仕様を調査する必要がありました。

PMと担当者という体制の場合、要件の認識が合っていないことによって開発の遅延が起きることがありました。また、エンジニアの経験や能力次第で開発が遅れてしまうということもしばしばありました。特に最近はほとんどのエンジニアがリモートで勤務しているためコミュニケーションの機会も減りました。これも情報共有においては障害になることがあり、開発の遅れの原因の一つでした。

 2. そもそもスクラムとは

2020年版のスクラムガイドでは、スクラムの定義について次のように述べられています。

> スクラムとは、複雑な問題に対応する適応型のソリューションを通じて、人々、チーム、組織が価値を生み出すための軽量級フレームワークである。

> スクラムのルールは詳細な指示を提供するものではなく、実践者の関係性や相互作用をガイドするものである。

2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf スクラムガイド 2020年11月

…このように、抽象的な定義です。

定期的にスクラムガイドは更新されますが、2017年版と比べて2020年版では、スクラムを最小限かつ十分なフレームワークに戻すことを目的とし指示的な表現を減らしてあるようです。「スクラムとは〇〇であるべき」みたいな型に合わせるものではなく、開発チームの体制や業務に合わせて、チームの課題を解決するためにスクラムを取り入れました。

■スクラムを取り入れる

これまでSSP開発チームで抱えていた属人化の課題の解消や、開発の遅延を防ぐ・検知する、コミュニケーションの機会を増やす、といったことを目的にスクラムを取り入れました。機能をどれだけ開発できているか可視化する目的もありました。

■スクラムチーム

スクラムを取り入れてチームの編成が変わりました。PMの要望にチームで応えられるよう、それぞれに得意な領域を持ったメンバーの機能横断型チームとしてスクラムチームを構成しています。

■具体的な運用

AtlassianのJiraというツールを使っています。2週間を1スプリントとし、開始と終了にスプリントプランニング、スプリントレビューを行います。毎日15分から30分程度のデイリースクラムでコミュニケーションをとり、進捗や問題を明らかにしています。

ツールの運用の工夫として、スプリント中の差し込みタスクを記録するためのバックログを事前に作っている点が少し変わっていますが、これは後述します。基本的にはスクラムガイドに従ったフローです。

(工夫としてスプリント中に発生した差し込みを記録するためのバックログを用意している)

3. スクラムの課題に立ち向かう

ガイドラインに従って一般的と思われる形でスクラムを取り入れましたが、スクラムのフレームワークで解決できない課題があります。例えば差し込みタスクは事前のプランニングの外にあるので、こちらへの対応が課題になりました。また、広告フォーマットの仮説検証など、通常の開発とは違う取り組みにも対応が必要でした。

■差し込みタスクへの対応の難しさ

差し込みタスクはスクラムチームの進捗を妨げる障害になるので、基本的には引き受けないようにしますが、どうしても改修や調査をやらねばならない時があります。

差し込みタスクのような予定していない作業が増えると、スプリントで完了させることのできるタスクの量が安定しづらくなり、機能のリリースで価値をもたらすまでの時間が増えてしまいます。

■スプリントごとの差し込みタスクの量を調べてバッファを持つ

スプリントで実行する作業計画を立てる際に、その期間で発生する差し込みタスク分のバックログを作り、差し込みが発生するたびに追加しています。このようにしてスプリント内の差し込みタスクがどの程度あったか記録しておくことで、次回以降のスプリントにバッファを持たせるようにしています。

(差し込みタスクは誰がどれくらい時間を取られたか記録し後から把握できるようにしている)

■遊撃部隊的な動きで対応する

SSP開発チームでは、広告フォーマットの開発やフォーマットのABテストなどの仮説検証を行うこともあります。このような開発は状況に合わせて試行錯誤する作業になるため、どれくらいの開発が必要か事前に予測がしづらいです。

そこで、プランニング時にアサインするタスクを少なめにした遊撃部隊のような要員も含めています。このメンバーはプランニング時点でアサインするタスクをかっちり決めないことで、事前に予測できないタスクに対応します。

このような取り組みで差し込みタスクや仮説検証のタスクに対応可能にし、スクラムの課題に立ち向かう工夫をしています。

4. スクラムを取り入れて改善されたこと

スクラムを取り入れて体制がいくつか改善されました。エンジニア個人の能力の幅を広げる意識と、チームで知識を共有して属人化を防ぐ意識が定着しています。

■チャレンジしやすい環境になった

> スクラムチームは機能横断型で、各スプリントで価値を生み出すために必要なすべてのスキルを備えている。また、自己管理型であり、誰が何を、いつ、どのように行うかをスクラムチーム内で決定する。

2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf スクラムガイド 2020年11月

スクラムガイドに従い、機能横断で自己管理型であることを目指しています。

機能横断型のチームになるためには、それぞれ得意な領域を持った他のメンバーとの連携やコミュニケーションが必要です。また、スクラムのメンバーは自己管理型を意識し、作成したバックログの中から自分たちでタスクを選んでいくようにしています。

タスクはリファインメント時に可能な限り分割されています。必要であればペアプログラミングも行いながら開発することで、経験が少ない領域にも小さなタスクから挑戦しやすくなりました。

■属人化の解消をチームで意識するようになった

スクラムを取り入れる前は、いわゆるフロントエンド・バックエンド、といった領域によっておおよその担当者が決まっており、担当者とPMとの間で仕様が決められるという体制でした。これは属人化の原因になっており、ある領域で優秀な一人のエンジニアにばかり任せるという状態が見られました。

スクラムを取り入れてからは、PMからの要望をチームで理解し、バックログに分割しています。スプリントで目標にしたバックログの完了はチームの責任として考え、チーム全体が仕様を理解するための意識が生まれ、属人化の解消に繋がっています。

5. まとめ

僕の所属するSSP開発チームでは、チームや組織・プロダクトの実情に合わせてスクラムを取り入れて運用しています。スクラムを取り入れて改善された点は、エンジニア個人の能力を広げる挑戦がしやすくなったことと、チームで理解して属人化を防ぐ意識ができたことです。開発する機能の遅れにも気が付きやすくなりました。

どうしても発生する差し込みタスクに対しては、一定量の受け入れる準備をしていることや、遊撃要員はある程度自由に動けるようにするような工夫をしています。それ以外はほとんどスクラムガイドに従うようにしており、従来の開発体制と比べて開発フローが改善したと感じています。

スクラムは組織が価値を生み出すためのフレームワークです。チームや開発項目で抱えている問題に向き合い、スプリントごとの振り返りで開発の体制を継続して改善することが重要でしょう。

ここまでが、GENIEE SSP開発チームでスクラムを取り入れた際の工夫や改善された点の紹介でした。スクラムを取り入れた開発の一例として参考になればと思います。

参考

2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf スクラムガイド 2020年11月

一緒に働く仲間募集中!

【ジーニーのリクルートサイトはこちら】

https://geniee.co.jp/recruit/

2021年4月、ジーニーでは新たなCxOが誕生し、5人のCxO体制となりました。今後、ジーニーを牽引していくCxOを代表して、初のCPO(Chief Product Officer)に就任した大橋弘崇さんに、ジーニーの展望や全社のプロダクトの方向性について伺いました。


大橋 弘崇(おおはし・ひろたか)
執行役員CPO 兼 R&D本部 プロダクトマネジメント部 部長/アド・プラットフォーム開発部 LAMP開発グループ 部長/マーケティングテクノロジー事業本部 カスタマーサクセス部 部長/ビジネスサーチテクノロジ株式会社 取締役

ーー4月、CPOに就任されました。抱負を聞かせてください。

CPO(Chief Product Officer)はあまり日本でも就任者が少なく、馴染みがない方も多いと思いますが、海外ではメジャーな役割です。自分もまだ手探り状態ですが、自分がジーニーでやる仕事がCPOの仕事になっていく、と思ってやっています。

CPOとしてまず進めていきたいのは「発信」と「PMの育成」

二つ観点があると思っていて、一つは「発信」。
プロダクトのビジョンや重要な方針を全社に伝えていくべき立場になったと思っています。
各事業部の仕事が横でつながるようなビジョン、プロダクトの新機能やクライアントの声を発信できるような場を作りたいですね。

プロダクトは別に開発だけのものじゃない。使う人や売る人やサポートする人、関わる人全員のプロダクトなので、開発者と使い手、売り手を繋ぐ存在として全員が幸せになるようなプロダクト創りをしていきたいと思います。

もう一つの観点は、「プロダクトマネージャー(以下、PM)の育成」。事業の成長や成功の可否を握るPMについては代表取締役社長の工藤さんからも以前から話があり、ここはより力を入れて進めたいと思っています。

ーーPMの育成が大切だ、というメッセージをもう少し掘り下げて教えてください。

PMの役割は会社によって多少異なるんですが、共通しているのはプロダクトに関する最終決定を行い、責任を持つということ。プロダクトのロードマップ作りなどの計画策定、企画立案から、顧客体験の設計、ローンチ後の改善など、幅広い領域でやることやスキルが求められ、全ての領域で社内外のプロフェッショナルを巻き込んで推進していく必要がある。

今後ジーニーが時価総額1兆円の企業になっていくうえで、ジーニーの文化や財産である自社プロダクトという軸は非常に重要になります。そのプロダクトを中心で支える存在がPMです。1兆円企業になると、今よりも多数のプロダクトを世の中に提供している企業になるでしょう。その為にも現任のPMの人には非常に期待をしていますし、社内外から優秀な人材が集まってくるような部署にしたいと思っています。

PMの意思決定が事業の鍵を握る

1年程度で一領域では成果を出せるようになりますが、事業ドメインが変わると動き方や必要な知識、スキルも変わる。PMとして本当に仕事ができるようになるには、優秀な人でも3年くらいかかるんですよ。

ジーニーの場合は、PMへの期待や裁量が比較的大きい方だと思いますが、まだまだロールモデルが曖昧なので、そもそもPMはどうあるべきかを定義して自ら体現し、若手を一人前のPMになるまで育成するのが自分の役目だと思っています。

一方で、事業の観点でプロダクトを見ると、ジーニーは複数のマーケティングプロダクトを抱えていますので、俯瞰して全体のバランスをとり、プロダクトのポートフォリオで戦っていく観点を磨き続ける必要があると思っています。

ジーニーに全て任せたい、といっていただけるように

大きな方向性としては、プロダクト単体ではなくジーニーの全プロダクトを使ってくれるお客様を増やしていきたいと思っています。これからもジーニーのプロダクトはマーケティングに必要な機能をどんどん追加していく予定です。

世間では企業が複数のSaaSツールを導入することが当たり前になってきましたが、反面統合管理が難しくなってきているという現実があります。先日、ある企業の方が「32種類のツールを部署ごとにバラバラに使っていてデータ管理が難しく、非効率なんだ」という課題を話してくれました。都度違う担当者と打ち合わせをしていくというのは、非常に難しいですし非効率。また、マーケティングの課題が明確にわかっている担当者であればどのツールがソリューションになりうるかがわかりますが、全てのマーケ担当者や営業担当者がそうではないと思います。

企業のDXが進めば自然と導入ツール数が増えると思いますが、それにより複数サービスの弊害に直面する企業は今後増えていくと思います。ジーニーがワンパッケージでソリューションを提供できるから、ジーニーに任せておけばマーケティングの課題は全て解決する、といってもらえる存在になりたいと思います。

最終的には各領域でもちろんNo.1を目指しますが、マーケティングツールはジーニーに全て任せる、といってくださるお客様の数を伸ばしていきたいと思っています。

そのためにはプロダクト同士の機能連携も強化していかないといけないし、連携できるからこそ提供できるバリューを強化していきたい。SFA/CRMのデータをMAのセグメントに使う等という基本的な連携は、その一例ですね。

ーージーニー流のNo.1の目指し方とはどういうものなんでしょうか?

ジーニーは、これまでプロダクトを作ったり改善したりしていく際に、GoogleやSalesforceなどのグローバルでトップシェアを持つ企業をベンチマークとして設定して成長してきました。海外の先行者を見習いつつ、ローカルのクライアントの声を聴きながらユーザー体験や機能の土台を顧客に合わせて創っていく、という戦い方がジーニー流のサービスの磨き方だと思います。

ーー今後の中長期の方針についても教えてください。

社のミッション「テクノロジーで新しい価値を創造し、クライアントの成功をともに創る」をより具体的なプロダクトビジョンという形で体現し、どんな世界をジーニーが目指していくのか、を社内外に対して発信していきたいです。

プロダクトを通じて、ジーニーのファンを増やしていくというのも重要な自分のミッション。ファンの顧客が増えていくことで更にプロダクトに投資ができ、ファンの顧客により価値を返すことができる、という好循環を創っていきたいですね。

今のビジネス活用における技術トレンドは人工知能やAI、機械学習です。
人がやっている単純作業を機械に置き換えようというDXの流れのまさに真っ只中を生きていると思います。昨年、ジーニーでは「GENIEE DSP」でAIを使った自動入札機能をリリース(※)しましたが、強みとなる最先端のテクノロジーをプロダクトに昇華させ、AIや自動化によって業務を効率化し、全ての働く人により創造的な仕事にフォーカスしてもらう環境を提供することで、クライアントの成功を共に創っていきたいと思います。

また、お客様の成功を作るには、ツールを提供して終わりではありません。常に「もっとお客様が楽になるにはどうすれば良いか、業績を上げるにはどういった使い方ができるだろうか」と言う提案設計が求められています。ジーニーではカスタマーサクセスの領域も積極的に強化しており、色々なことができる「製品」を顧客の課題を解決できる「サービス」に昇華させ、顧客の成功を共に創るまで伴走できる組織でありたいと思います。
その為にも、ジーニー社員が顧客の成功にフォーカスできるような体制や環境作りの一環としてジーニー自体のDXも更に推進していけるように社内外に働きかけを行っていきます。

※ 2020年11月、「GENIEE DSP」において AIを利用た自動入札機能の提供を開始
https://geniee.co.jp/news/20201111/259

何かをゼロから生み出す楽しさ、作り出したものを使ってもらえる喜び

何かをゼロからつくり出すって、すごく面白いことだと思うんですよ。プロダクト開発にはゼロイチでものを生み出す要素が詰まっていて、エンジニアが構想して「作れる」と言ったものは、時間がかかっても必ずできるんです。
そうして世に生み出したものを多くのお客様に使ってもらえると、すごく嬉しいし面白い。そんな体験にジーニー社員には関わってほしいし、それで顧客の成功を創りながら共に喜び、業界のNo.1を目指しにいけるってワクワクしますよね。ジーニーには確かな最先端のテクノロジーがあり、それを支えられる素晴らしい仲間が揃っています。一緒に戦ってくれる仲間は常に募集していますので、この記事を見て少しでもジーニーに興味を持ってくださったら嬉しいです。

11期上半期、「GENIEE DSP」は機械学習を活用した自動入札機能の正式提供を開始しました。企画から半年、驚異的なスピードでの機能リリースを成功させたエンジニア二人に、開発の裏話とチームでの取り組みを聞きました。

R&D本部 マネージャー代理 内木 正隆
「大規模なデータを使い様々な開発ができそう」と感じたことが、入社の決め手に。
R&D本部 リーダー 遠藤 悠平
「広告事業はデータ分析を実践的にできそうで面白そうだった」という思いでジーニーへ。

チームのミッションを教えてください。

遠藤  担当プロダクトの指標、広告配信の指標であるCVとCPAを最適化することです。

自動入札開発チームは、上半期MVT(Most Valuable Team)を受賞しました。成果について、改めて説明をお願いします。

内木 機械学習の予測を用いて入札の価格づけを自動的に行う「自動入札機能」をジーニーとして初めて開発しました。今まで人手に頼っていた広告運用作業を部分的に自動化することで、工数削減と広告パフォーマンスの改善を実現できました。
遠藤 私達が入社する前から、DSPにこの機能を組み込むことはジーニーにとって悲願でした。しかしお客様にも納得していただけて、かつ運用チームの要望を実現するのは、技術的に難しいものでした。

かなりスピード感のある開発だったそうですが、なぜ短期間で成果を上げることができたのでしょうか。

内木 自動入札機能自体は企画から半年でリリースできたのですが、周辺の開発も含めると丸3年かかってようやくできたものなんです。第一弾としてCTR(クリック率)予測機能を開発し、その後プロトタイプであるCVR(コンバージョン率)予測機能をリリースしました。
遠藤 リリース後、もっとこういう機能があったらいいのではと二人で話し合い、他機能をいくつか追加した「自動入札」の企画を私が上げたのが4月です。
内木 PMとCTOが開発の大枠の方向性を決め、主に遠藤さんがアイディアの取りまとめや要件定義、スケジュール設定を行っています。
遠藤 チームは各々が専門的な知識を持っているので、企画についてミーティングやテキストで議論し、プロジェクトに関わるチームみんなで形を作っています。配信チームのメンバーには、非常に技術的に難しいところを実現してもらいました。私たちの作ったモデルが実際に機能するかどうかは配信にかかっています。1億、10億といったリクエストを捌けるような配信構成を取り、実装できたのは配信チームのおかげです。

プロジェクトが計画通り進まない時、どのようにして課題を解決し、進めていますか。

内木 プロダクト開発は積み重ねです。使えるものが一度でできることは滅多にありません。予測の精度は赤字に直結します。予測する範囲等のチューニングを繰り返し、チームを跨いだ話し合いと改善を何度も重ねました。計画通り進まないことの方がむしろ多いです。今回企画から半年、初回リリースでパフォーマンスを出せたことの方が驚きです。

数年来開発を積み重ね、一つひとつ技術を積み重ね、メンバーの皆さんが一体となって進めてきたことが、結実したのですね。

遠藤 そうですね。自チームだけでは解決しない課題も多いですし、他チームとのコミュニケーションがずれていてうまくいかない時もあります。実装に至るまでは多くの過程を経るので、周辺の知識や解決策を多く知り、積み上げていくことが成功につながると思います。それを乗り越えてうまくいった時は、やはり嬉しいですね。この時のためにやっていると言っても過言ではないです。

※役職・職務は取材時のものです

こんにちは。広報の真鍋です。
昨夜、オンライン動画学習サービス「Schoo(スクー)」にて、弊社プロダクト企画グループマネージャーの川﨑が先生を務めるSSP講座が生放送されました。
今回は、その裏側をご紹介します。

20時少し前。都内某所にある、Schooさんのスタジオに到着。
ご挨拶を済ませ、早速スタジオ内で番組ディレクターさんから本番の流れについてご説明を受けます。
今回の番組では、受講生代表としてフリーアナウンサーの花海さん(写真左)が、川﨑(右)と掛け合いをしながら進行してくださいます。受講生の立場に立って、どこで質問を挟むとより理解が深まるか、伝わりやすいか、事前にすり合わせます。

本番45分前。いよいよリハーサルです。
オープニングからカメラテストを兼ねて、本番さながらにトークが繰り広げられています。「ここは、カメラ目線で受講生に語り掛ける感じで。」といった指示をいただきつつ、順調に進んでいきます。

Schooさんでは、ITスキルやビジネススキル、プログラミング、Webデザインなど、仕事で使える幅広い授業を、オンライン上で受講生参加型かつ生放送されています。
昨今、テクノロジーの進化とともに、益々関心の高まっているデジタルマーケティング領域について、基礎から学べる講座を開講されるとのことで、その中のSSP講座をジーニーが担当させていただきました。

ジーニーは、ご存知の方も多いかと思いますが、2011年4月からGenieeSSPの提供を開始し、今では国内最大規模にまで拡大しています。GenieeSSPは、国内の媒体社様のみならず、「SoftBank Ads Platform」を始めとする提携先サービスへのOEM提供や、アジア諸国の企業様にも幅広くご提供しています。

補足説明はこのくらいにして、そろそろ本番。
初めての生放送ということで、さぞや川﨑は緊張していることだろうと思いきや、全くそんな様子はなく、花海さんに、SSPについて熱く解説していました。

そして本番。受講生が次々とオンライン(着席という表示が出る)になっていき、21時に番組がスタートしました。

今回の講座では、“SSPって聞いたことはあるけど、よく理解できていない”という方を対象に、Web広告の歴史を振り返りながら、アドテクノロジーとは?SSPとは?といった基本的な内容をお話させていただきました。また、これからのSSPのあり方については、GenieeSSPのプロダクト企画を担当する川﨑ならではの、想いのこもった解説となりました。

見逃した方は、こちらからアーカイブで閲覧できるそうですので、是非ご覧になってください。

放送終了後、スタジオの壁にかけられたメッセージボードへ。ITベンチャーの社長様をはじめ、個性豊かな出演者の方々のサインで埋め尽くされています。
空きスペースを見つけて、川﨑も。ジーニーのロゴマーク(魔人のマーク)と一緒に書かせていただきました。

生放送をご覧くださった皆さま、Schooの皆さま、ありがとうございました!
川﨑さん、お疲れ様でした!

☆★☆★☆★

川﨑をはじめ、プロダクトに熱い想いを持つジーニーやジーニーメンバーにご興味をお持ちいただけた方は、是非こちら
川﨑のプロフィール・インタビューはこちら

 

Back to top